
飼い犬は悲しい時にも、そしてうれしい時にも涙も流すようだ。新たな研究によると、飼い主と再会したときにうれし涙を流すという。
人間と同じように犬はは情動の変化に伴って涙の分泌量が増えるという。また、涙の分泌には愛情ホルモン「オキシトシン」が関与していることが明らかとなった。
この研究は『Current Biology』(2022年8月22日付)に発表された。
広告
飼い主と再会時の犬の涙の量を計測
日本、麻布大学の村田香織博士や菊水健史教授らのグループは、飼い主とその飼い犬に5時間以上離れ離れになってもらい、再開させた時の涙の量を計測した。すると飼い主と再会した時、普段と比べて涙が平均15.9%増えた。その一方、知らない人では涙の量にまったく変化がないことがわかった。
飼い主と犬との絆は、愛情ホルモンとして知られる、下垂体後葉から分泌される「オキシトシン」が重要な役割を担っていると考えられている。
そこで別の実験では、犬の目にオキシトシンを混ぜた目薬を垂らしてみた。すると涙が増えることが確認された。このことから、飼い主と再会した犬は、体内で愛情ホルモンが分泌されることで、涙が増えると推測されている。

人間との長い共生で涙を使った感情表現を身に着けた犬
なお、涙でうるんだ犬の瞳は、飼い主のハートもキュンとさせているようだ。3つ目の実験として、人工涙液で目をうるませた犬の写真を人間の被験者に見せたところ、目をうるませた写真の方が好印象を与えることが確認されている。
このような実験を行った菊水教授自身も、子育て中の愛犬が目をうるませていることに気づいたことから、このテーマに関心を抱くようになったそうだ。
犬は視線を送って意思を伝えることができるが、そこに涙が組み合わせることで、さらに高度なコミュニケーションが可能になったようだ。
涙には「保護行動や養育行動を引き起こすような機能」があり、「人との共生の歴史に置いて有利に働いた可能性」があると、プレスリリースで説明されている。
References:プレスリリース:麻布大学 / written by hiroching / edited by / parumo
あわせて読みたい






コメント
1. 匿名処理班
人間が嬉ションする方に進化しなくて良かった・・・
2. 匿名処理班
人間と犬の長い歴史から見ても
感情の共有は確かに存在した。
3. 匿名処理班
犬は嬉しいとき涙を流すが、小便もちびる
猫はCOOL
4. 匿名処理班
と言うことは、人間の涙の意味をちゃんと解っている…?
5. 匿名処理班
これ最初にニュースで見たとき、確か調査した飼い主と犬は20組かそこらって言ってたハズなんだよね
まぁ別に研究内容にどうこう言うつもりないんだけども、研究ってそんな数でいいんだ…とは思った
6. 匿名処理班
>>5
たった20組でこんだけ見つかるなら逆にもう証明で良いんじゃね?
7. 匿名処理班
5時間で泣いちゃうんじゃ一年とか大変だよね
そりゃうれションするわ(´・ω・`)
8. 匿名処理班
よく戦地から帰ってきた飼い主に喜ぶ犬の動画を見るけど、あれは本当に喜んでるんだね
9. 匿名処理班
うちの猫も久しぶりに会った時、涙でキラッキラの目で見つめてきたよ。流れるほどではなかったけど、目のフチの毛が涙でじわってた。
あと、近所の猫がやってきてフェンス越しに鳴き争いした後に、見たことないくらい涙がでてた。怖かったんだねーヨシヨシ ( i_i)\(^_^) してあげた。
もともと涙目っぽくて、おじいちゃんになってさらに涙腺が緩いのかもしれないが、猫でも感情が高ぶると涙が出る子もいるんじゃないかな。人間でも涙もろい人とそうでない人がいるように。
10. 匿名処理班
5時間じゃ駄目だわ、うちの猫。
1週間でも、またどうせ来るだろって感じ。
1ヶ月以上離れてないと、たぶんうるうるの瞳にならない。
11. 匿名処理班
ウチの犬猫は
私が食事を始めるとハウス内でおしっこして
トイレをやたらガッサガッサする
何故…何故…
12. 匿名処理班
うちの犬が悪いことしたから叱った時、目をウルウルさせた後に涙1粒ポロっと落としてまたウルウル見つめて来てそれ以上怒れなくなってしまったことがあったの思い出した
涙の効果を分かってる可能性…?
しかし嬉し泣きはされたことがない