
そんな最中に自らの危険をかえりみず、見知らぬ犬の命を救った男性がいる。
その男性は、浸水した家から出られず苦しんでいた犬を放っておけなくなり、深さ1.8メートルもの水に飛び込み、泳いで助けに行ったのだ。
Hero Saves Drowning Dog During Typhoon
犬を救うため深さ1.8メートルの濁水に飛び込んだ男性
こちらは2020年11月末、猛烈な台風「ユリシース」が去ってまもなく、ひどい洪水に見舞われたフィリピンのマリキナ市で起きた出来事だ。深刻な水害の恐れから住民が高台を目指して避難する中、ある男性が深さ1.8メートルもある水の中に飛び込んだ。
さまざまなものの破片が浮かぶ濁水の中で、何かを探っている男性。
つかまっている白いものは浸水した家の柱だろうか

まもなく犬を抱き抱えて戻ってきた!
もう大丈夫だよ、
と微笑みかけているような表情がちらりと見える

すぐにリードを引きつつ犬といっしょに川を渡る

よかった!これで両方助かるぞ!

飼い主じゃなかった!とにかく犬を救いたかった男性
途中で撮影者が手助けしたのだろう。映像は途中で切れたが救助は大成功!その様子を見守った1人はこうコメントしている。
浸水した家から出られずにいた犬を救った彼はとても勇敢でした。私は彼を心から尊敬していますなんと男性は犬の飼い主などではなく、これといった面識もなかったもよう。彼はただ単に今にも溺死しそうな犬を助けたい一心で水に飛び込んだのだ。
しかもその後すぐ去ったらしく、名前もわからずじまいだという。それでも犬を救って立ち去った心やさしい男性は現地メディアでヒーローと取り上げられ、海外にも反響を巻き起こした。
洪水で泳ぐのは危険。深い水ではボートなどを利用
とはいえこうした救助が必ずしもうまくいくとは限らない。今回は成功してなによりだったが、洪水の濁った水は不衛生で底に何があるかも見通せない。さらに水の流れも特殊で泳ぎにくかったり、流れてきた障害物で怪我をする恐れももある。
また犬も他人相手に余計パニックになり、いうことを聞かなくなる可能性もある。そうしたリスクや水の深さからして可能な限りボートなどを活用すべきだろう。
現実には犬も人も助からない悲惨な結果に終わることもありうるので、くれぐれも不用意に単身で飛び込んだりしないようにだよ。
References:uniladなど /written by D/ edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
天使では?
2.
3.
4. 匿名処理班
無事で良かった
本当に良かった
この男性に幸せなことがたくさん訪れますように
5. 匿名処理班
泥水の中で釘を踏んだりすると高確率で破傷風にかかって死んでしまうので絶対やめよう。からだに切り傷がある人は以ての外。
6. 匿名処理班
ワンコはつながれていて逃げられなかったんだね
たすかってよかった、お兄さんありがとうありがとう
津波のとき、繋がれたまま多くの動物は死んでしまったけど
フリーな状態で死んでいた動物っていなかった、ってどこかで読んだよ
野生のカンで逃げることができるってことかな