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ロシア海軍、軍用イルカを港に配備していたことが判明

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(著) (編集)

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 米海軍協会(U.S. Naval Institute)による衛星画像の分析によって、ロシア海軍が、黒海に軍用イルカを配備したことが明らかになったそうだ。

 イルカが配備されたのは、ロシア黒海艦隊が拠点を置くクリミア半島の要衝セバストポリ港の入り口で、海中からの破壊活動に弱い艦船を守る目的とみられるという。

 イルカの軍用利用はアメリカなどでも行われている。

 イルカの優れた反響定位能力は、海中の危険物除去活動などにとても効果があり、訓練次第では敵ダイバーの発見し、グレネードや網などで制圧するなど、海軍基地の防衛任務を行うことができるという。

海軍基地に軍用イルカが配備されていたことが判明

 米海軍協会による衛星画像の分析によって、ウクライナ侵攻が始まった今年2月以降、黒海沿いにあるロシア海軍の基地の入り口付近に、2つの囲いが設けられていることが確認された。

 囲いはセヴァストポリ港の防波堤の内側にある。ここは2014年のクリミア半島併合によってロシア軍が掌握した施設で、ロシア黒海艦隊が利用する主要な海軍基地のすぐそばに位置する。

ソ連時代から続く軍用イルカの利用

 飼育されているイルカの数や、その詳しい任務については定かではない。アメリカもそうだが、ロシアでもソ連時代から海洋哺乳類の軍事利用を行っていた。

 セヴァストポリ港の海洋研究施設では、冷戦期のソ連がすでにイルカを訓練し、機雷の発見や爆弾での敵艦隊破壊といった技能を身につけさせていた。イルカは潜水艦のエンジン音で味方と敵を区別できたらしい。

 1991年にソ連が崩壊すると、海洋研究施設はウクライナの管轄となり、軍用動物は激減した。当時、そうした海洋哺乳類にはハンドウイルカのほか、シロイルカやアシカなどもいた。

 2000年にはイルカ27頭のほか、シロイルカ、セイウチ、アシカがイランに売却されている。

 当時の報告書によると、軍用動物はダイバーの殺害や敵艦の破壊といった訓練を受けていたが、訓練プログラムの運営コストの高さから維持できなかったのだという。

 軍用動物はペルシャ湾にあるイラン軍の基地へ移送され、ウクライナ側ではプログラムの縮小が続いた。

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photo by Pixabay

クリミア併合でウクライナのイルカをロシアが押収

 だが2014年、ロシアのクリミア半島併合によって、研究施設は再びロシア海軍の管轄に入る。

 ロシア政府は、ハンドウイルカをウクライナから押収し、プーチン大統領直属の部隊にすることを発表した。

 同年7月、ウクライナはイルカ部隊の返還を要求するも、ロシアはこれを拒否。

 押収したイルカには沈没した軍の機器や敵軍のダイバーを発見するよう訓練する予定で、これはウクライナの資金力では無理なことであると発表した。

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Photo by Flavio Gasperini on Unsplash

ロシアではイルカの訓練プログラムが強化されていた

 また当時、ロシア軍関係者が国営放送RIAノボースチで、「新プログラム向けの水槽技術を開発中で、イルカ利用の効率性を上げる」と語っている。

 「イルカの水中ソナー信号をオペレーターのモニターに発信する装置を開発した。ウクライナ海軍にそのようなノウハウはなく、お蔵入りさせざるを得ないプロジェクトもあった」

 2016年3月、ロシア軍はハンドウイルカ5頭の購入契約を締結。政府の資金調達サイトには、275万円相当の予算が計上されていた。

 それによれば購入するイルカの条件は、3~5歳のオス3頭とメス2頭、体長は2.7メートル以下(標準的なサイズ)。またこの購入前、訓練施設で飼育されていたイルカは10頭以下だろうと推測されている。

 当時、セヴァストポリ港の海洋研究施設では人員の増強が進んでおり、ロシア軍は再びイルカの訓練プログラムを活発化させていると見られていた。

 ロシア軍は北極海にも似たような訓練施設を持っており、こちらではシロイルカやアシカが飼育されている。どちらもイルカより寒さに強い動物だ。

 2019年、ロシア軍のハーネスを身につけたシロイルカが、ノルウェー沿岸で発見されるという出来事があった。シロイルカはカメラを搭載しており、ロシアの研究プログラムが関係していると考えられている。

他国でのイルカの軍事利用

 なおアメリカでも軍用イルカを飼育している。アメリカ海軍は、1950年代後半に海洋哺乳類プログラム(NMMP)を発足させ依頼、世界初の海洋哺乳類の軍事利用を試み、実際ベトナムやペルシャ湾に軍用イルカを配備したことがある。

 2018年、米海軍海洋哺乳類システム・プログラムは、環太平洋合同演習で機雷の撤去訓練に参加した。

 カリフォルニア州サンディエゴ近郊にあるロマ海軍基地を拠点とするプログラムで、模擬機雷を検出し、マーキングするよう指示が出されていたという。

米海軍の地雷捜索イルカがミッションから帰還

 米海軍協会によると、北朝鮮でも軍用イルカを飼育している可能性があることを指摘している。衛星画像からイルカを飼育している囲いが発見されたそうだ。

ロシアの軍用イルカはどのような任務を担うのか?

 また今回、ロシアの軍用イルカにどのような指令が下るのかは不明だ。

 ロシア艦隊はウクライナのミサイル射程の外に布陣しているが、海中からの破壊工作には脆弱である。そのためウクライナ特殊部隊のダイバーから艦隊を守る任務に就くとも考えられるそうだ。

References:Trained Russian Navy Dolphins are Protecting Black Sea Naval Base, Satellite Photos Show – USNI News / Russian navy deploys dolphin units in Black Sea – UPI.com / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 22件

コメントを書く

  1. このサイトで動物好きというイメージが勝手についてたけど、
    プーチンさんって動物のことは道具としか思ってないんだろうなぁ…悲しい

    • +8
    1. >>1
      愛玩用と軍事用で分けて考えてるのかもよ
      大抵の人が愛玩用と食用で分けて考えてるように

      • +3
      1. >>10
        そういう考え方もありますよね…言われてみると自分もそういう考え分けをしているので、人のこと言えないですね😥

        • 評価
    2. >>1
      盲導犬や警察犬をペット扱いしないやろ

      • +1
      1. >>12
        1です。警察犬も命の危険がある仕事ですよね
        難しい問題ですが、生き物(人間含め)が戦争に巻き込まれる事が無くなれば良いのにと思わざるを得ません

        • 評価
    3. ※1
      動物だけでなく兵士だって道具扱いよ。
      現代の戦争は、物も人も数として消費するものだから。

      • +3
      1. >>18
        1です。たしかに軍人に対しても同じことが言えてしまいますね…

        • 評価
    1. ※2
      反撃してくる相手には何もしません団体

      • +11
  2. イルカがせめてきたぞっ
    がもう冗談として通用しなくなってきた時代

    • +12
  3. 昔みたく爆弾だいて特攻させる類の利用がされないよう祈る。
    マーキング利用だけでも戦場で爆発に巻き込まれる危険性があるし本当に人類ってやつは。

    • +3
  4. ソ連時代からイルカの軍事利用の研究をしていると言われてた。当然欧米の軍事関係に詳しい人間なら誰でも知っている話。これまでシーシェパなど反捕鯨、イルカ至上主義者が沈黙してるのが異常、さらに各国が沈黙していたのも異常。

    • +9
  5. 声高に動物愛護叫んでた割に遣ってる事がWW2の頃と大して変わってないのな
    精神性まんまで技術だけは向上してるって軽く恐怖感じるわ

    • +6
  6. >クリミアで押収された軍用イルカ、プーチン大統領直属の部隊にすることを正式発表(ロシア)

    合わせて読みたいにある2014年の記事
    コメント欄の雰囲気からしてメディアの力の強さを感じますね

    • 評価
  7. そしてロシア軍の艦艇に潜り込んで機雷を仕掛けるわけですね

    • 評価
  8. トラックやトラクターの下で犬に餌を与える習慣を付ける
    犬を絶食させて背中に爆薬をくくりつける そして前線へ
    爆薬にはアホ毛みたいな起爆装置が付いていて車高の低い
    トラックや戦車の下にもぐりこむと起爆装置が倒れて爆発
    地雷犬 独ソ戦の漫画で見たな

    • 評価
  9. >2000年にはイルカ27頭のほか、シロイルカ、セイウチ、アシカがイランに売却されている。
    セイウチ!?
    軍用セイウチ?訓練されたセイウチは巨体でのしかかって敵兵を圧し潰すのか?

    • 評価

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