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21年前に消えたダーウィンの「進化論」に関するノートが、匿名で返還される

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(著) (編集)

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image credit:Cambridge University
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 イギリスの自然科学者チャールズ・ダーウィンといえば「進化論」で有名だが、その先駆的概念が書き綴られた貴重な「生命の樹」の研究ノート2冊が、21年前、イギリスのケンブリッジ大学図書館から消え去るという事件が起きた。

 しかし今年3月、「X」を名乗る匿名の人物によってこっそり返還されたという。

 ノートを持ち出した犯人も返却した人も不明のままだが、図書館司書は「無事に戻ってきた安堵は適切な言葉で表現できない」とその喜びを露わにした。

Darwin’s Missing Notebooks Returned

ダーウィンの「生命の樹」のノート2冊の消失事件

 イギリスのケンブリッジ大学図書館は、3月9日に21年前から行方不明となっていたチャールズ・ダーウィンの「生命の樹」の研究ノート2冊が返還されたことを発表した。

 2冊のノートは、2000年に特別所蔵品として写真撮影を行うため、重要書庫から取り出され、その時は保管庫に戻されたはずだったが、翌年の2001年、点検を行ったところ、そこにないことが明らかとなった。

 図書館には膨大な書物が保管されているが、ノートを見つけるためには、全ての本を確認しなければならず、数年の月日を要する。

 結局探しても見つからなかった為、2020年、地元警察や国際刑事警察機構に盗難届を出した。

 図書館側は、専門家らと協力してノートを戻すよう広く呼びかけを行っていたが、ようやく最近になって戻ってきたのだ。

「X」を名乗る匿名の人物により図書館に戻される

 明るいピンク色のギフトバッグに入れられていた2冊のノートは、17階建ての大学図書館の建物の4階にある公共エリアの床に置かれていたという。

 ノートは保護用のプラスチックで厳重に包装されており、青い箱に収められていて、損傷の兆候がなく非常に良好な状態だったそうだ。

 バッグに入っていた茶色の封筒には「ハッピー・イースター、Xより」というメッセージのみがタイプされてあった。この人物が誰なのかは今のところ不明だ。

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image credit:Cambridge University/youtube

言葉では表せないほどの安堵感、と図書館司書

 メディアの取材を受けた図書司書のジェシカ・ガードナーさんは、非常に貴重な、価値のあるダーウィンの研究ノート2冊が無事に返還された喜びを、次のように述べた。

まだ詳細はわかっていないのですが、とにかく私たちのところに21年ぶりにこのノートブックが戻ってきました。この安堵感を適切に表現することはほとんど不可能です。

ハガキほどの小さなサイズのノートであっても、この2冊が科学の歴史に大きな影響を与え、世界クラスのコレクションの中でも、極めて価値の高い重要性を持っていることは明らかです。

 ノートのうちの1冊には、1859年に発表された「種の起源」の基となる進化論が書き綴られていると共に、有名な「生命の樹」のスケッチが含まれている。

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image credit:Charles Darwin / Public domain

 この2冊は、1837年の夏にダーウィンが英海軍の測量船ビーグル号での航海を終えて作成されたもので、その価値は何億円にものぼると伝えられていた。

 ノートの盗難と返却についての捜査は、現在も続けられている。

References:Charles Darwin’s notebooks have been returned : NPR / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 29件

コメントを書く

  1. ミスターXが犯人、もしくは犯人の関係者ならな~にがハッピーイースターだ盗人野郎って感じだな
    たまたま入手した善意の人なんだろうか

    • +4
  2. 犯人の親族とかだったりして
    貧困からじゃなくて信心深さからの犯行って可能性もあるだろうし
    犯人死亡で遺品から見付けてビックリとかさ

    • +8
    1. >>2
      遺品に古いノートが出てきて全くその分野に造詣が深いとかでもなければあの本だ!ってわからないのでは
      普通は棚に並べるか捨てるかだと思う
      盗んだ(?)本人がこれはコレコレこういう本で価値がある、あそこの図書館から持ってきた!って言ってたのかな

      • +1
  3. 白人系は進化論を信じてないひと多いよね
    彼ら視点で書くと、優れた人種である白人が黒人から進化したのは納得出来るけど、その優れた白人から未開のアジア土人に進化したのは納得が行かないそうで…
    ノートが盗まれたのはそういう人の犯行だったりしたのかな?

    • -10
    1. >>3
      よく言われてるけどこの時代にそれ(進化論を信じない)ってほんとのとこはどうなのか気になる
      日本人の自分が初詣行くから神道かと言われると???ってなりつつも神道を馬鹿にされるとカチンとくるみたいなそんな感じの距離感なのと。
      しかしニュース見てると案外本気の方も多いしよく分からない距離感だよね

      • 評価
    2. >>3
      進化論を支持すると、聖書の記述と矛盾するからな
      宗教にどっぷりハマっているとそういう事が許せくなるらしい

      • 評価
  4. 大昔に盗んだ人が売ってそれを買い取ってコレクションにしてた人もしくはその子が探されてると気づいて(盗難届2020年だし)返したんじゃないかなあ
    コレクターなら適切に保存しただろうし

    さすがに自分で盗んでハッピーイースターは無いと思う
    買ったものをただで返したのならいい奴

    • +11
  5. たぶん学生が研究室に持ち出していて、それを見つけた別の学生が返しに来たんじゃないかな?
    大学あるあるだと思うんだけど。

    • -7
    1. ※7
      残念ながら紛失から21年経ってるんだなあ…

      • 評価
    2. >>7
      21年も学生やってると誰もが、もしかしてアイツか?と気づくと思うんだ

      • 評価
  6. まあ、無事に戻ってよかった。ブックオフにでも売られていたら目も当てられない。

    • 評価
  7. 無くなってるかどうか調べるのに20年かかるってスゲーなw

    • -3
  8. I think

    で始まって、その後言葉にできず絵で表現したところに共感持てる

    • +4
  9. 盗難届出すの遅くない?っていう
    なんか対応がモヤっとする

    • +2
  10. 犯人が成長したのかもな
    もう私には必要ないとか言って

    • +1
  11. 正体は影のプロゴルファー組織のボス

    • 評価
    1. ※18
      藤子不二雄A先生のご冥福をお祈りいたします。

      • 評価
  12. 盗んだ人が亡くなり、価値がわからない人が捨ててしまう最悪のケースもあり得た。
    褒められることじゃないが、最悪な結末ではなくなった。

    • +6
    1. ※19
      介護から葬儀に役所での事務手続きに各種名義変更にとただでさえクタクタになってるとこに、さらに遺品整理だからね
      ちょっと良いものでもバタバタと片付けてるうちに他のものとまとめてゴミ袋へって、わりとありがち
      ましてやこんなよくわからん古い本だと興味ない人には…

      • 評価
  13. 指紋取ってないのか疑問。
    既に取った後なのかもともおもったし、素手で触ってることにもちょっとビックリ。
    こういう希少物を扱うときは手袋してること多いよね

    • +1
    1. >>22
      取ったあとだろ
      更に多分、手脂とかも採取してると思うよ
      個人判定に使えるからね

      • 評価
    2. >>22
      こういう古書とか古文書を扱うときは基本手袋は使わないよ
      使うのは所有者の要請があったときぐらい
      というのも手袋をつけると滑りやすくなって危なくなったり、手袋の繊維が紙に引っかかったりしてかえって本を痛めることがあるからね
      それに手袋であればきれいというわけでもないから、普通は扱う前によく手を洗って素手が基本なのよ

      • +3
  14. キリスト教の都合のいいように改ざんされてそう

    • 評価
  15. ネットで進化論してる人を見る度に思う。
    まず学者になってから主張しろ。自分では何の知識もないのに否定してもそれは単なる思い込みでしかない。
    素人の意見一つで学説は覆らないぞ。当たり前だけどな。

    • -2

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