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このクリーチャー感がたまらん!希少な「ゴーストシャーク」の赤ちゃんを発見

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image credit:Brit Finucci
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 海底深くに生息する深海魚は、地上とは異なる環境にいるため、その姿は未知との遭遇。クリーチャー感が炸裂する神秘性を持っている。

 今月半ば、ニュージーランドの国立水大気研究所(NIWA)がギンザメ目のゾウギンザメと思われる幼体を公開した。

 ギンザメ目の魚は、海底に隠れて幽霊のように姿を見せないことから、英語ではゴーストシャークと呼ばれている。サメとエイの近縁種で、水深1,200mの海底で発見された。

 もとから記録が乏しいうえに観察も難しく、研究者も頭を抱えていた深海魚だったが。この貴重な幼体が謎だらけの生態を解き明かすカギになるという。

ゴーストシャークの幼体発見

 今月14日にニュージーランドの国立水大気研究所(NIWA)は、捕獲したゴーストシャークの幼体の写真を公開した。

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NIWA New Zealand

 NIWAの発表によれば、この個体は生後数日のギンザメ目とみられているが、ギンザメ目の何の種なのか、正確を期すために追加試験と遺伝子分析を行う予定だという。

 現地では、ギンザメ目全般をゴーストシャークと呼んでいる。

 なおギンザメ目は卵生で、赤ちゃんはカプセル状の殻に包まれたまま海底の奥底に産み落とされたのち、卵黄を食べながら孵化を待つそうだ。

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ギンザメ目の卵 image credit:Brit Finucci

孵化したばかりの稚魚は激レア

 この幼体は、ニュージーランドの南島沖合にあるチャタム海膨(かいぼう)で深海魚「ホキ」の漁を行っていたところ、その網にかかったそうで、水深1,200mの海底にいたという。

 NIWAのブリット・フィヌッチ博士はこう述べている。

お腹の中に栄養分である卵黄がたっぷりあることから、最近孵化したことがわかりました。まさに驚きの発見ですよ。

深海にいるゴーストシャークの多くは成体の標本でしか知られてません。特に生まれたての稚魚の発見は本当にごくまれです。私たちも彼らに関する知識はまだほとんどないんですよ。

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ギンザメ目の成体 image credit:NOAA/Wikimedia Commons

ゴーストシャークの解明はこの幼体がカギに

 ゴーストシャークは深さ200 mから2,600 mの温帯の海に生息する軟骨魚で、体長2 mほどまで成長する。

 研究者泣かせともいわれるギンザメ目はめったに見つからないレア魚で、白っぽい外見のほかにこれといった情報もなく、いまだ確固たる化石や記録さえ見つかっていない。

 おまけに深海にいるため生体調査も難しく、詳細情報がさっぱり集まらないのだ。

 しかしこの発見のおかげで、生態学者はこの生物がこの世に生を受けて成魚になるまでの過程を学ぶことができる。

これまでの研究で私たちが得た知識は、ギンザメ目の幼体と成体は、食性と生息域が異なることです。また幼体は成体と見た目も違っていて独特の色のパターンがあるんですよ。

この個体は、謎だらけの深海魚の生態や彼らを取り巻く環境をさらによく理解するのに役立ちます。

 ギンザメ目の魚はたいてい鼻というか吻(ふん)のところがツンととんがってたり尾が細長いことから、ネズミっぽい魚を意味するラットフィッシュ(Ratfish)って通称もあるそうだ。

 青みがかった色はもちろん羽ばたくみたいに動くヒレやつぎはぎみたいな見た目、笑ってるみたいな顔とかそこはかとなくアニメっぽいな。やっぱ深海って度肝を抜くクリーチャーの宝庫だわ。

References:iflscience / niwa / itisなど /written by D/ edited by parumo

追記(2022/02/26)本文を一部修正して再送します。

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この記事へのコメント 13件

コメントを書く

  1. 「ゾウキン」ザメにみえて「おいおい、いくら見た目が悪くても雑巾は可哀想だろ」と思ったけどよく見たらゾウギンザメだった。

    • +15
  2. ゾウギンザメとゴーストシャークを説明文で混ぜない方がいいと思う
    姿や生息地も違うんだし
    ゴーストシャークの稚魚!でいいと思う
    非常に珍しく優雅な魚ですから

    • 評価
    1. ※4
      少なくともこの記事では
      「ゴーストシャーク」をギンザメ目全体を指す単語として使っているので
      ゾウギンザメもゴーストシャーク(の中の一種)となる。
      この稚魚はゾウギンザメであると思われるが確実ではない、
      ただしギンザメ目であることはまず間違いないという状況であるので、
      ゾウギンザメとゴーストシャークの両方の語を出すのは妥当だと思われる。
      「ゴーストシャーク」をギンザメ、あるいはギンザメ科のみを指す単語として使うなら、
      その場合はこの稚魚はゾウギンザメである可能性があるので
      「ゴーストシャークの稚魚」とは言えなくなる。

      • +5
  3. 親御さん、慥かに幽霊っぽい不気味な雰囲気だね
    ツギハギだらけの布被ってる感じ

    • +3
  4. おいしそうに見えちゃうのが日本人のDNAのなせる業なのかな

    • 評価
  5. サメ、ゾンビ、エイリアン、ナチスはフリー素材
    クソサメ映画紹介を思い出してしまうぜ

    • +1
  6. 成体の写真はギンザメの仲間だけど、特有の吻がないのでゾウギンザメではないのでは。

    • 評価
  7. ちょっとアレな造形だけどやはり赤ん坊は可愛いですね

    • +2
  8. この画像の個体は独特な鉤状の吻ではなく短いこと、尾鰭が糸状であること、第二背鰭基底が長い事、卵殻の周りに被膜のような器官が広がらないことから、この画像の個体は明確にゾウギンザメではないと否定できます
    また、ゾウギンザメの成体とされる画像も形態的特徴からアカギンザメ属の一種と判断でき、こちらもゾウギンザメではありません
    今回の紹介においてゾウギンザメの画像は1枚もありません
    確かに、ゾウギンザメの英名はGhost sharkですし、ギンザメ科の魚の総称としてGhost sharkを使う事も事実です
    しかし、今回の場合は後者の意味としてGhost sharkと使っているのは明らかなので、ゾウギンザメを併記するの誤りです

    • +1

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