この画像を大きなサイズで見る深海に生息する生き物は実に謎めいている。特に深海ザメは環境に適応するために多種多様な形状に特化されており実に興味深い。
ダルマザメもその1種だ。深海に住むこの小さなサメは、下顎の鋭いのこぎりのような形状の歯が特徴で、驚異的な噛傷力を持つ。
性質もアグレッシブで、自分よりはるかに大きい動物をも攻撃し、生きたまま体表の一部の肉を削り取って食べる。大きなクジラはもちろん、原子力潜水艦まで、その鋭い歯で噛みつき、食いちぎろうとするのだ。
脅威の噛傷力を持つ深海魚、ダルマザメ
1000メートルより深い海に生息するダルマザメはヨロイザメ科に属するサメの一種だ。体長30~50cmほどの小さなサメだが、驚くべき攻撃力を身に着けている。
英語圏ではクッキーカッターシャークと言われている。その名の通りダルマザメが噛んだ痕が、まるで生地をクッキーの型で押した後のように円錐形にえぐり取られているからだ。それはクレーターのようにも見える。
なぜこのような噛傷痕が残ってしまうのか?
ダルマザメは生きたままの獲物の体の肉の一部を削り取って食べるという驚くべき生態を持っている。
強い吸引力を持つ口で獲物を固定し、下顎の鋭い歯で獲物に噛みつく。更に体を回転させることで肉塊を吸い上げ、食いちぎっているのだ。
ある種、ワニのデスロールに近いものがあるが、体が小さいので獲物が大型の場合、致命傷を与えるには至らずに生き延びることができる。
とは言え、これまでに記録された中で、ダルマザメの物と思われる、最も重度の噛傷は幅5cm、深さ7cmというから決して浅くはない。
この画像を大きなサイズで見るダルマザメの体の構造
葉巻型のダルマザメの体には、首の周りに首輪のように濃い茶色の線が入っている。背側は薄い茶色で腹側は白っぽい。
腹面には発光器官があり、淡緑色の生物発光をする。これはカウンター・ルミネーションと呼ばれ、下方から見たときに表層からのわずかな光に溶け込み、自分の影を消すという効果がある。
この画像を大きなサイズで見る一見、無力な魚に見えるため、他の水中生物がダルマザメを捕食しようと近付くと、逆に捕食されることになる。
ホホジロザメ、クジラやイルカなど大型生物を襲うアグレッシブさ
最初にダルマザメが発見されたのは19世紀初頭と言われている。しかしその生態については、ほとんど知られていなかった。
1971年に入ってエベレット・ジョーンズという海洋生物学者が、ダルマザメの胃の中に小さな円錐形の肉片を発見したことから、これまでの謎が一気に解決したと言われている。
それまでは、イルカやホホジロザメ、クジラなどの水中生物についた円錐形の深い傷は全く持って謎で、寄生シラミやヤツメウナギ、細菌感染、または謎の生物が原因でついた傷と推測されていた。
しかし、小さなダルマザメがその傷をつけたことがわかり、海の最強レベルの捕食者たちに重傷を負わせる驚異的な力があることが発覚したのだ。
この画像を大きなサイズで見るダルマザメが付けたとされる傷は、何種類ものクジラやイルカ、シャチ、アザラシ、エイ、マグロ、メカジキなど多くの水中生物に見つかっている。
ダルマザメは、昼間は最大3500メートルの深海で過ごしているが、夜は獲物を捕らえるために水面近くにまで浮上することがあるという。
原子力潜水艦を攻撃したという記録も
ダルマザメが襲うのは海の生物だけではないという驚きの事実がある。
過去の研究報告『Elasmo-Research』によると、1970年に原子力潜水艦がダルマザメに攻撃されたことにより、ケーブルやゴム製の部分が露出して装置が油漏れをするという深刻な被害がおきた。
この潜水艦は修理されることとなったのだが、原子力潜水艦すら食いちぎることができるというダルマザメの恐るべき噛傷力が露呈された結果となった。
この画像を大きなサイズで見る更には、ダルマザメが人間を襲ったという報告もなされている。
2009年、ハワイとマウイ間の48kmの距離を夜間に泳ぐというチャレンジをしていた男性が、ダルマザメに胸から肉の塊を噛み砕かれた。
また2019年には、2人の水泳選手がダルマザメに襲われて胃や脚、肩に大きな裂傷を負ったという。海から引き揚げた遺体を解剖した結果、ダルマザメに襲われていたことが判明したという事例もあるようだ。
この画像を大きなサイズで見る小さいけれども、海の中では驚異的な存在となるダルマザメ。深海に生息するため、その生態はまだまだ謎に包まれているということだ。
written by Scarlet / edited by parumo
















命まで取らないだけマシなのかもしれないけど、とんでもなく痛いんだろうな…
>>1
「傷は深いぞ!がっかりしろ!!」
噛み跡こわすぎ
イデデデデデ
原潜の表面は防音タイル(タイルといっても陶器の様な硬いものではなく、柔らかい)で覆われているので、それを食いちぎったんじゃないかなぁ
>>3
ちゃう。
TASSっていう曳航式ソーナーアレイ。
パイプの中にアレイと油が入ってる。
餌の少ない深海でも確実に餌を得るための進化なのかな?
カラダが小さくて、大きい相手にまともに攻撃受けたらやばいので一撃必殺で肉塊をえぐって逃げるとか・・・?
まあこれはこれは厄介な奴がいたもんだという感想は当然あるのですが
最後の画像がとってもとってもえっちっち
もう少し相手を見てから噛みつけとw
動くものがいたらエサなのか?
※6
多分だけど、深海の場合餌に遭遇する確率もかなり低そうだから、動くものは全て食らいつくというぐらいの認識、というか本能で動いてるのでは?
海のフェレット
ダルマザメの群れが襲って来る映画お願いします
>>8
サメ映画といえば巨大サメばっかだから
これは斬新かもしれない
※8
空飛ぶダルマザメVS金髪サムライ女子高生!
B級映画で既にありそう
>>15
シャークネードのダルマザメ版かこえーな
>>8
グロ映画化フカ避
B級ホラーに出てきそう
ドリームキャッチャーのエイリアンの幼体みたい
人間の腹だったら確かに内臓まで届きそう…こえぇ
ダルマのネーミングにはどんな由来があるんだろう
嫌な野郎だな 痛えじゃねえか
深海に住んでいて、夜になって暗い海になると出てくるところがホラーだし
即死じゃなくてジワ死な大怪我をおわすのもホラーだし
なんならダルマザメの出血で他のサメを呼べるし
ホラー映画の理想が詰まってる…
ゴム製の比較的柔らかい部品に噛み付いたからって原子力潜水艦ですら食いちぎるって表現は嘘では無いけど誇張した言い回しだな。
恣意的に過ぎる。
ベルセルクに出てきそうなクリーチャー
映画業界がアップをはじめました
原子力潜水艦って外殻はチタン合金でしょ?ちょっと信じ難いな・・・
>>20
外殻の一番外側は、防音の為に防音タイルで覆われている、潜水艦の画像とか見るとよくわかるよ
>>20
ソナードームのカバーの合成ゴム部分らしい
強化繊維プラスチックに代えて解決
究極進化の果てに原子力潜水艦を喰らい始めた海洋生物、さらに、日本に上陸して・・・映画化決定!
深海鮫は歯が命
うわーー寄生系の生き物大嫌い…
体格差があるからこそ襲ってくるという意味で普通のサメより危ないかもしれん・・・
最後にちょろっと書いてある2019年の事例は「海から引き揚げた遺体」ってことは噛まれた人は死んだのか?
※26
別の理由で亡くなったか動けなくってから噛まれたのかもしれないが
元気な人間でも噛まれた場所によっては出血多量で、あるいは痛みで溺れて…はあり得るかもね
最後の写真が息子スティックに見えるのどうしてかしら
※27
自分はそこからでてくるものがこうかと一瞬思った
塩水がえぐられたところに沁みそう
せめて手足の先を齧ればいいのに
胃のあたりを抉られても即死じゃないかも
ダルマザメさんならシャークナイトっていう映画にご出演されてるわよ
本鮫(?)には申し訳ないけど、一枚目の見た目からして相当ヤベエ
魚人島にダルマザメの魚人でてきたなぁ。
こいつなのか・・・
シャ~クっと一口
マンガやアニメみたいな美しいギザギザ歯だな
ビジュアルは映画のエイリアンだよな
映画化するなら、殺人魚フライングキラーみたいにトビウオとかけあわせて飛んで来るわけですね
一口ちょ~だい
もっと小さいスケールだと、他の魚に忍び寄ってひれや鱗をちぎって食べる小さい魚がいたはず
同じような食事スタイルだね
アマゾン川のカンディルと甲乙付けがたい嫌さ加減
深海魚の環境特化能力には恐れ入る
彫刻用の丸刀あるでしょ あれの大きいのでクリッとやられるの想像してして
こういう小さくて捕まえにくく素早くて攻撃力が高い、ってのが一番危険だよな
このサメの天敵いんの?
ハングリーシャークに登場して欲しい!
記事の中でダルマザメと呼べる画像は最初の液浸標本と最後の鮮魚写真、食痕だけです
他の液浸標本の画像やyoutubeのサムネイルは近縁種でより珍しいコヒレダルマザメのものです
発光器官の画像は今年発表されたヨロイザメの発光器発見の報告に用いられたものでダルマザメ属ですらありませんね
外国の話だけど、ナイトダイビングでこの魚に襲われた人がいたね。たしか重傷を負っていたはず。
ダルマサメ「お前を食べるのに丸飲みする必要はない。肉の一部を喰い千切ればいいのだ。」