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地球の奥深くで形成されたダイヤモンドから新種の鉱物を発見

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(著) (編集)

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 地球奥深くのマントルから採取されたダイヤモンドには、これまで誰も見たことがない新種の鉱物が閉じ込められていた。

 新種の鉱物は、著名な地球物理学者デイブ・マオ氏にちなみ「davemaoite(デイブマオイト)」と命名されている。

 これまで存在が予測されるのみの仮説上の鉱物だったが、ついに実物が確認されたと、『Science』(21年11月11日付)で報告されている。 

これまで理論上ではあると考えられていた鉱物

 デイブマオイトは、地球上で初めて発見された「高圧ケイ酸塩ペロブスカイト」の一種だ。その存在は以前から予測されており、地球のマントルに豊富に含まれていると考えられている。

 しかし、その結晶構造はマントル内部の高圧・高温でなければ形成されない。地表へと運ばれると、周囲の圧力が低下するために分解してしまう。

 このため、実物はなかなか見つらず、あくまで理論上の鉱物でしかなかった。

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photo by iStock

地下660キロのダイヤモンドから発見

 ついに本物が発見されたのは、地下660キロのマントル内で形成されたボツワナ産ダイヤモンドからだ。

 米ネバダ大学をはじめとする研究グループが、「シンクロトロンX線回折法」でダイヤモンドを分析したところ、その中に無傷のデイブマオイトが閉じ込められていることが判明した。

 発見されたサンプルは、ほんの数マイクロメートル(100万分の1メートル)と微細なもの。X線の高エネルギービームで超精密な測定を行える、シンクロトロンX線回折法だったからこそ可能だった発見だ。

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中にデイブマオイトの結晶が入ったダイヤモンド/ image credit:Aaron Celestian, Natural History Museum of Los Angeles County

地球内部で重要な役割を果たしているデイブマオイト

 デイブマオイトは、マントル内で重要な役割をはたしているようだ。

 じつはその中には、「ウラン」や「トリウム」といった微量の放射性元素が含まれていると考えられている。そうした元素は崩壊しながら、熱を放つ。

 だからデイブマオイトは、マントル内でかなりの熱の発生源になっている可能性があるのだ。

 今回の発見は、ダイヤモンドがこれまで想定されていた以上に深いところで形成されることも示している。新しい鉱物を発見したいなら、マントルはぴったりの場所であるとのことだ。

 また地下奥深くのマントルは、人間が直接たどり着くことができない領域だ。今回のような鉱物を調べることで、その内部の化学組成について理解を深められるそうだ。

References:Discovery of davemaoite, CaSiO3-perovskite, as a mineral from the lower mantle / New mineral: Davemaoite discovered in a diamond that formed 660 km below ground | New Scientist / written by hiroching / edited by parumo

追記(2021/11/16)本文を一部修正して再送します。

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この記事へのコメント 29件

コメントを書く

    1. ※1
      好っきなもの 好っきなもの デイブマオイト~♪

      • 評価
  1. 写真の黒いつぶつぶがとかって話じゃないのね
    どういう構造というか見た目なんだろ

    • +5
  2. ダイヤより高価な物なんだろうけど、おいくら?

    • 評価
  3. 不思議と謎は地球にもまだまだ沢山あるんだね

    • +11
  4. 日本で測ると東京から福島まで黙々掘ることになり
    人類には絶対に不可能な距離
    素直に研究所で作るほうが簡単かも

    • -4
    1. ※7
      ワクワクしますね~
      科学的にあるはずだと仮説が立てられていた物が実際に見つかる
      科学が進化する瞬間をリアルタイムで感じてる気がします

      • +7
  5. 高圧ケイ酸塩灰チタン石(CaSiO3)
    チタンどこ行った?

    • +4
  6. さらっと書いてるけど物凄い深さまで掘る技術やべえな

    • +13
  7. 放射能か
    未知のエネルギー的な発見なのかな
    地球で採掘するのはヤバそうだが

    • 評価
  8. コズミックフロントで紹介されてたポストペロブスカイトと同じもの?

    • 評価
  9. 地球の構造を示す絵を見たときに、なんかぞっとして怖くなったのはワタスだけでしょうか

    • +4
    1. ※17
      ダイヤモンドが形成された深さが660kmなだけで、
      採掘は地上の鉱山で行われているよ。

      • +4
      1. ※20
        ※21
        そうゆう意味なんだね
        ちょっとガッカリしたよ

        • +3
    2. ※17
      660km深さで形成されてマグマの上昇で地上に運ばれたダイヤモンドですよ
      人類はまだそこまで深く掘る技術はないです
      深いほど高熱と高温になるので掘削機が駄目になり穴がすぐにふさがる
      今ググったら一番深く掘った記録も7キロちょっとらしいです

      • +7
  10. 人類が生まれ色々調べてそれなりに解明された事も沢山有ったが、いまだに新種の生き物や鉱物が出てくるこの星のそこ知れ無さにビックリだわ

    • +1
  11. 結晶が肉球を見せてる犬に見えてしかたない

    • 評価
  12. え、マントルから採取?って驚いたけど、660km掘れる訳ないし普通に地殻変動で地表近くまで押し上げられたダイヤモンドか。
    人類はまだマントルまで到達できてないみたいね。地殻が地上より薄い海底を掘削船ちきゅうで6キロ掘削してマントルまで掘り進める目標あるけど、まだ目標レベルで着手もされてないっぽい

    • +1
  13. もしかしたら隠岐のマントルゼノリスにもダイヤモンドがあってデイブマオイドが含まれてるかもね。

    • 評価

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