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二日酔い防止効果があると信じられていた7世紀頃の指輪がワイン工場で発見される

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credit: CEDafna Gazit / Israel Antiquities Authority
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 ビザンチン(東ローマ帝国)時代に建造された世界最大の古代ワイン工場(ワイナリー)で、紀元7世紀頃のアメジストをあしらった金の指輪が発見された。

 イスラエルのヤブネで発見されたこの指輪にはあるパワーが秘められていると信じられていた。

 それは、飲みすぎによる二日酔い防止効果だそうで、当時の人々はお守りとして、この指輪をしていた可能性が高いという。

ビザンチン時代最大のワイン工場から謎の指輪

 指輪の発見場所は、イスラエルのヤブネにあるビザンチン時代(330~1453年)のワイン工場跡地だ。

 イスラエル考古学庁によると、ここは当時最大級のワイン製造所で、「ガザ・ワイン」や「アシュケロオン・ワイン」と知られる白ワインをヨーロッパやアジアに輸出していた。

 遺跡からは数千の土瓶や設備が発掘されており、毎年200万リットルのワインが生産されていたと推測されている。

 そんなワイン工場の倉庫付近でアメジスト入りの金の指輪が発見された。

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二日酔いを防止する為のお守りだった可能性

 発見されたアメジスト入りの金の指輪は、ワインの飲み過ぎによる二日酔いを防止するためのお守りだった可能性が高いという。

 当時の人々は、アメジストには、悪酔いから身を守る効果があると信じていたのだ。

 旧約聖書の『出エジプト記』では、高僧が身につける12個の宝石の1つとされるアメジスト。これを身につけると二日酔いを防げるなど、さまざまな効果が謳われてきた。

 そもそもアメジストの語源自体が、ギリシャ語の「amethystos」――すなわち「酔わない」だ。

 ギリシャ神話には、虎に追われたアメシストという女が神に祈って純白の石に姿を変え、それを憐れんだ酒神バッカスがワインを注いで紫に輝く水晶にするというエピソードもある。

 それだけお酒と関わりの深い宝石なのだ。

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3世紀から古代ローマの上流階級で流行っていたアメジストの指輪

 ワイン工場の指輪は、7世紀の地層から発見された。だが、アメジストがあしらわれた金の指輪は、すでに3世紀には古代ローマの上流階級で流行っていたという。

 この指輪もやはり、作られたのは土に埋もれる何世紀も前のことで、幾人もの人々の手に渡ってきた可能性があるとのことだ。

ビサンチン時代の巨大なワイン工場発掘現場

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 なお二日酔い防止というのは、1つの解釈に過ぎない。

 もしかしたら指輪の所有者は、生粋のお酒好きで、たくさん飲んでも酔わないようそれを指にしていたのかもしれない。

 あるいは単純に自身の富を誇示するためだったとも考えられる。

 本当の理由は永遠にわからないままかもしれない。私たちにできるのは、遠い過去から届く指輪のかすれた声から、往時を想像することだけだ。

References:Ancient Amethyst Ring Found in Israel May Have Been Worn to Ward Off Hangovers | Smart News | Smithsonian Magazine / written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 20件

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  1. 酔わないねェ、アメジストだから !(ドンッ ! ! )

    • +1
  2. 今でも指輪として使いたいようなデザインで素敵

    • +7
  3. 酔っ払いどもがこれつけてたと思うと面白いな

    • +4
  4. 宝石の指輪を買うことができる=質の良い酒が買えるので悪酔いしない

    とも考えられるし、案外思い込みで効果は多少あったかもね。パワーストーンやら呪いの宝石みたいに作られた不可価値としての話なのかもしれない。信心だけの話なのか、それにあやかった宝石商の戦略なのか真相はわからないけど面白い。

    • +4
  5. ぼくも持ってるよ。
    ”ジュエルリング”っつーの。

    • +3
  6. 河豚屋を空筒と言いって毒に当らぬ言葉遊びをしていたように。
    よう古代帝国も洒落が聞いていたのでないか。

    • +2
  7. よく使われる「信じられていた」というフレーズだけどどのレベルの信じられていたなのかよく分からないね

    • +2
    1. >>10
      品質管理は、製造元の重要な仕事の一つさ

      • 評価
  8. なんでワインを「作っている」人が二日酔いの対策をしてるんすかねえ… ?

    • +2
  9. バッカス(ディオニッソス)が虎をけしかけたというはなしも…
    バッカスは陶酔の神、飲酒・薬物による酩酊、トランス状態もそう。
    遅れてオリンポス12神に加わる渡来の神(かまどの神ヴェスタが自ら退いた)。
    信望者(予知者)はアポロンの巫女とのトラブルが生じたという。

    紫水晶のことはまた今度。

    • +2
    1. ※12
      元が異国の新興宗教なんで
      酒とドラッグ漬けの怪しいカルト教団の草分けとも言える
      バッカスの好色設定も要はそういう事だろうね

      • 評価
  10. パワーストーンガチ勢の間ではわりと知られている話だね
    パワーストーン品質のアメジストならすごく安いし一度くらいは試してみて欲しい

    • +2
  11. アメジストの色を見つめていると、自制心を失うまで欲望に身を任せたいっていう気持ちが失われてくるってのは確かなんだよね。
    例えば、聖職者は激情に駆られないように青さの強いサファイアを身に着けていたけど、キラキラ青く光るサファイアの動画を見ながら、腹の立つような記憶を思い出してもそこまで上手く怒れない。
    人間が色に影響を受けるのは事実である以上、宝石の色の持つ力を、一概に迷信のたぐいと考えるのもまた乱暴だと思うよ。

    • +2
  12. これはめてた人が酔っぱらって落としたんじゃないのw

    • +2
  13. 二日酔いを心配するほどたくさん飲めたってことかな

    • 評価
  14. この指輪売ったらいくらになるんだろうね

    • 評価

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