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約2年の月日を経てようやく心を開いた保護犬、スタッフの手から初めておやつを食べる

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(著) (編集)

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image credit:Dogs 4 Rescue/Twitter
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 保護された犬が、過去にどのような深いトラウマを抱える出来事を経験したかということは、施設スタッフでさえも知ることができない場合がある。

 しかし、人に対して強い警戒心を抱き、怯え、自信を失くした犬たちを保護するスタッフは、犬の心を解きほぐそうと時間と忍耐をかけ、献身的な愛情を注ぎ続ける。

 このほど、施設に保護して601日経った犬が、初めてスタッフの手から直接おやつを食べた。共に長い旅を続けて来たスタッフにとって、その瞬間はかけがえのない喜びだったようだ。

人間に怯えきっていた保護犬ベティ

 2013年に設立されたイギリス・マンチェスターのウォースリーにある動物保護施設『Dogs 4 Rescue』は、犬小屋を持たない環境での犬の保護と世話を特徴としている。

 自由な環境で仲間同士によるリハビリを行い、互いに自信を取り戻すよう働きかけることで、犬たちに新しい飼い主が決まる可能性を高めることが目的だ。

 同施設は、これまでにもヨーロッパやイギリス全土で保護した多くの犬たちのリハビリを行ってきた。

 そして去年2月、ベティという犬が施設に保護された。

 ベティは、非常に警戒心が強く、人に怯えていた。過去にトラウマとなった出来事があったのがどうかは明らかにされていないが、スタッフは今までに対応したどの保護犬よりも怯えきったベティに対し、時間をかけてゆっくりと接していくことを決めた。

601日目で、初めてスタッフの手からおやつを食べたベティ

 今年10月、ベティは施設で過ごして600日を迎えた。そして、601日目となる10月16日、ベティは初めてスタッフの手から直接おやつを食べた。

 その瞬間は動画に収められ、Twitterなどでシェアされた。

 動画では、ベティが警戒しながらスタッフに向かって数歩を踏み出すも、躊躇う仕草を見せたり、後ろに下がったりする様子が捉えられている。

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image credit:Dogs 4 Rescue/Twitter

 そんなベティに、やさしく声をかけ、待つスタッフ。すると、ベティは再びスタッフのいる方へとゆっくり歩みを進めた。

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image credit:Dogs 4 Rescue/Twitter

 そして、スタッフが差し出した手からおやつを取ると、逃げるようにしてスタッフの傍を離れるベティ。

 この行為が、ベティにとってどれほど勇気がいることだったかは、明らかだ。しかし、自分のペースで恐怖を克服しようと頑張っているベティの姿を見たスタッフは、感無量だったようだ。

ベティが、おやつを手から取りました。

彼女は、これまで他の犬がこのようにするのを、ただ座って何千回も見てきました。

でも、601日目にしてついに、私たちのベティへの愛ややさしさ、時間と忍耐が実を結んだのです。美しいベティ、これからも焦らず、ゆっくりやっていこうね。

ベティの勇気に感動したユーザーら、スタッフにも称賛の声

 動画をシェアしたスタッフは、一歩前に進むことができたベティの嬉しい瞬間について、このように話している。

ベティは信じられないほど人に怯えて、これまで私たちが扱ったどの犬よりも、リハビリに時間を要しました。

ベティは、とても頭が良くてかわいい犬です。私たちは、どれだけの時間や忍耐を要しても、ベティのような健康な犬をこのまま終わらせてしまうことだけはできないという思いがありました。

長い月日がかかりましたが、ベティは少しずつ変わりました。そして、ついに信じられない瞬間を私たちは目にすることができたのです。

一緒に旅を続けて来た私たちにとっても、少し自信を取り戻したベティの姿を目にすることは何よりの幸せです。勇気を出したベティを、私たちはとても誇りに思います。

 動画を見た多くのユーザーらも、ベティの勇気に感動させられたようで、「この先いい飼い主が見つかってほしい。どんな犬にも幸せになる権利はある」「よくがんばったね、ベティ」「自分のペースでゆっくりね」などというコメントが相次いでいる他、保護犬のリハビリに真摯に取り組むスタッフにも称賛の声が寄せられている。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 26件

コメントを書く

  1. 怯えて警戒する姿を見ていると胸が痛い。
    イッヌっていうのは人間を見て「もちろん撫でてくれるんですよね?」って顔をするくらいでいいんだ。
    全ての犬よ愛されて幸せに生きてくれ。

    • +32
  2. 基本的に辛い目に遭っていた時間が長い程
    人間を信頼できるまで時間がかかるからね…

    • +5
  3. この犬と同じような状況の人がたくさんいるのに、人の場合は自己責任ガーなどと言って冷たい人のなんと多いことか
    この犬に向ける優しさと同じ優しさを人間にも向けて欲しい

    • +4
    1. >>5
      ヒトにも助けてくれる場所や相手はいくらでもいるし、助けられる動物よりも劣悪な状況のまま亡くなる子の方が圧倒的に多いよ。
      そういう意味じゃ運もあるけど、助けて欲しい時は下手なプライドは捨ててアピールしないと駄目さ。犬じゃないんだから。

      • -10
      1. ※7
        「いじめられっ子がいじめられ続けるのは、本人が『いじめられています』と周りにアピールしないからさ。アピールしないと駄目さ。犬じゃないんだから」

        ほらね。こういう人がいるでしょう。
        自分の性根や気質をわかっていないことこそが駄目さ。

        • +4
      2. ※7
        親の虐待を児童が学校に訴えても、学校が何の対策も取らずに殺害されたケースがいくつかある

        ほかにも、女性がストーカー被害を訴えても、警察が何もしなく殺害されたケースもある

        日本の法制度では救えていないケースが多々あるってことだよ

        • +8
    2. ※5
      助けた犬たちは高確率で優しさと愛情を返してくれるけど、助けた人間はそうとも限らないからね。
      しかも犬の一生を面倒見るように人間の面倒を見るわけにもいかないし、最後まで責任を負えないのに中途半端に助けて後から見捨てるってわけにもいかない。
      リスクが違いすぎるんだから同じように手を差し伸べられるものじゃないよ。

      • +1
    3. ※5
      イヌやネコは可愛いので。
      人間は可愛くないので。

      • +1
  4. 会社で隣の席に座ってる男子従業員はもっと時間かかったわ。少しずつ会話して、3年ぐらいは最低限の返事だけで無言、そのうち少し慣れて来て言葉数が増えていって、最近は私の手からお菓子を貰ってくれるようになった。

    • +10
    1. >>6
      うちも週末になると多少会話できるようになるのに、月曜になると距離感がまた遠くなる人いるわ。

      • +4
  5. お待たせしました、お待たせしすぎたかもしれません

    • 評価
  6. ベティだけじゃなく他の子も怯えて警戒してる…
    ひどい目にあった子たちが人間を信じてくれるまでサポートしてる施設なんだね
    ひどい人間もいるけど我が子のように大事にしてくれる人だって沢山居るんだから
    この子たちもう死ぬまで辛いことのない幸せなわんこにしてあげて欲しい

    • +13
  7. うちの猫クロちゃんももうすぐ2年経つけど未だに手を怖がるな~
    前から手が近付くの怖くって、お顔撫でるのも脇の下で持ち上げるのも背中側からじゃないとだめなんだ
    こういう子達が年々なつこくなってくれるの染々嬉しい

    • +10
  8. 犬の躾で体罰は必要だよ。
    犬は凄く主従関係に厳しいから。
    人間の優しさはかえって毒になる。
    でも、それ抜きにして考えると…
    この犬には毎日飯にありつけなかったのかありつけたとしてもロクな飯を食べてないのか…切ないね。
    それに、人間の虐待以上にアメリカは施設も深刻なんだよ。養子は競売みたいにしてさ。不満があったら返却。
    ペットショップみたいな感じだよ。

    因みに、日本の施設は金銭面がかなり逼迫してるんだよね。だから、虐待を受けてる子を救えないんだ。

    それにさ。
    海外の貧困層を助けるのは先進国の役目だけど、先進国の中でも困ってる人たちは沢山いる。
    そういう人達も救えるくらいに個人個人が豊かになれたら良いよね。

    • -14
    1. ※15
      保護施設で動物達のお世話をしている者です。
      犬に体罰は不必要ですよ。むしろ害悪です。
      恐怖心で問題行動を押さえつけるのではなく、愛情ある観察により根本的な原因を取り除き導くのが人間のやるべき事だと思います。
      日本獣医動物行動研究会も体罰に関する声明を出しています。是非ご一読ください。

      • +12
      1. ※18
        あんた本当に保護施設で犬の世話したことあるの?
        犬の凶暴化は愛情不足や不安解消だけで治るものじゃねーよ

        長期にわたって犬が人間よりも偉いと覚えてしまった場合に、
        凶暴化を落ち着かせるには体罰で、人間は犬よりも偉いと覚えさせる以外無いよ

        服従させているだけかもしれんが、殺処分されるよりもマシ。
        そういう施設に訓練依頼が殺到し、現在は訓練を受けるまで2年待ちの状態なの知ってるの?

        凶暴化舌犬を保護施設が諦めて、殺処分されている犬がいる現実に目を向けなよ

        • -7
        1. ※25
          あなたの話が仮に本当だとしても、『間違った躾により体罰以外では言うことを聞かなくなってしまった超凶暴な犬』という極端な事例を基準に体罰は正しいと考えるのは如何なものかと思うよ。
          体罰なしでも上下関係は築くことができるし、問題行動だって人間より偉いと思ってるから起きるケースばかりではない。
          そもそも体罰以外で言うことを聞かなくなってるなんてその時点で間違いの頂にいるようなものなのに、その状況で体罰が有効だからって「体罰は正しい」とはならないよ。

          • +6
          1. ※26
            >その状況で体罰が有効だからって「体罰は正しい」とはならないよ。

            そんな事書いてないがな

            18のすべての犬に体罰は不必要だと書いているのは間違いで
            25は凶暴化した犬には体罰は必要だと書いている

            26で凶暴化した犬は例外なのだから体罰は不必要だと結論づけるのは
            あまりにも論点ずらしすぎ

            もっと他人の文章を理解してからコメントしような

            • -6
          2. >>27
            極端に一部のパターンだけ声を上げてそれだけを全てのやり方に異を唱えるのは視野が狭い
            言っちゃ悪いが話にならない
            レスバをしたいなら違うところで語りな

            • +5
        2. >>25
          そもそもなんでこの記事にそんなコメントしたのかが謎よ

          • +1
    2. >>15
      良いこと言ってる風だけど体罰は必要じゃねーよ

      • +7
  9. ご近所の小型犬を預かった時は借りてきた猫状態で二日目になっても餌もおやつも食べてくれなかったが目の前でむしゃむしゃ食べるふりをしたら明らかに動揺してそれから普通に食べるようになった。人に犬を慣らすのではなく人が犬になれば存外早く親しくなれるのかもしれない。

    • +1
  10. おやつタイムなんてワンコにとってはめっちゃ至福の時間のはずなのに
    尻尾がヘニョーンしてて心が痛む

    • +4

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