この画像を大きなサイズで見るかつて「ソドムとゴモラ」という隣り合った町が存在した。二つの町は大いに栄えていたが、いつしか堕落し、悪徳に染まってしまう。これに神は怒り、ついには硫黄と火の雨を降らせて町を消し去った。
これは旧約聖書の『創世記』に記されている伝説だ。本当なのかどうかはわからない。だがそのモデルになった町はあったのかもしれない。
それはヨルダンにある「テル・エル・ハマム遺跡」だ。今から3600年前、この町の上空で隕石が爆発し、建物も人々も一瞬にしてこの世から消えた。以降600年間、この地域に人が住み着くことはなかった。
『Scientific Reports』(21年9月20日付)では、最新の調査によって当時の人たちを襲った悲劇を明らかにしている。
町を瞬時に焼き払った隕石爆発をシミュレーション
運命のその日、テル・エル・ハマムに向かって、氷でおおわれた隕石が時速6万1000キロで飛来した。隕石は大気圏を突き抜けると、地上から4キロの高さで爆発。
このときの爆発は広島に落とされた原爆の1000倍もの威力で、気温は一瞬で2000度以上にまで上昇。木々や衣服が燃え上がり、金属や陶器も溶け、町全体が炎に包まれた。
数秒後、時速1200キロの強烈な衝撃波が町を襲い、建物はすべて破壊された。4階建ての宮殿の上部12メートルが吹き飛ばされ、その瓦礫が谷へ散乱。8000人いた住人や動物たちもまた、体を引き裂かれ、骨を砕かれた。
さらに1分後、そこから22キロ西へ離れた旧約聖書に登場する「エリコ」の町にも爆風は到達する。衝撃によって城壁は崩れ落ち、町は火に飲み込まれた
これは、アメリカ・トリニティ・サウスウェスト大学やアリゾナ大学など、21名の各分野の研究者でなるグループが想定する当時の状況だ。
史上最大級の隕石爆発と言われている、ツングースカ大爆発をはるかにしのぐレベルだ。
この画像を大きなサイズで見る何もかもが溶けだす高温の爪痕
数年前、テル・エル・ハマム遺跡では、木炭・灰・溶けた泥レンガや陶器といったものがまざった1.5メートルほどの層が発見された。
過去にこの町がひどい火災に見舞われたことは明らかで、現在この層は「破壊層」と呼ばれている。
しかし、これまで町で具体的に何が起きたのかはわかっていなかった。火山や地震、あるいは戦争といったものでは、金属や泥レンガまでが溶けたりはしない。
そこで研究グループは、宇宙の衝突現象を解析するツールを利用して、遺跡に残されている痕跡に一致するシナリオの推測を試みた。
この画像を大きなサイズで見る隕石爆発と考えられる証拠
そして浮かび上がってきた犯人が、1908年の「ツングースカ大爆発」を引き起こしたともいわれている隕石爆発だ。それを裏付ける証拠もたくさんある。
たとえば、遺跡では「衝撃石英」という細かい砂粒が見つかっている。これは1平方インチあたりで5ギガパスカルもの圧力をくわえなければ形成されない代物だ。その圧力は、親指の上に68トン級の戦車を6台重ねたにも匹敵する。
この画像を大きなサイズで見る破壊層には微細な「ダイヤモノイド」も含まれている。その1粒1粒は、インフルエンザ・ウイルスよりも小さいが、その名が示す通り、ダイヤモンドに匹敵するほど硬い。
これはおそらく隕石の圧力と高温によって、周辺の木々や植物が一瞬にして変化したものだと考えられている。
この画像を大きなサイズで見る「スフェルール」も見つかっている。これは1590度以上の高温によって蒸発した鉄や砂が空中で固まることでできる、塵よりも小さな粒子だ。
さらに遺跡の陶器やガラスの表面には、溶けた金属粒子が付着していた。たとえばイリジウム、プラチナ、ケイ酸ジルコニウムといったものだが、それぞれの融点は2466度、1768度、1540度である。
くわえて炉を使った実験では、テル・エル・ハマムにある陶器や泥レンガは、1500度以上あれば溶けて液化することが確認されている。車なら数分で溶けてしまうほどの高温だ。
こうした証拠は、通常の火災、戦争、火山といったものではありえない高温が町を飲み込んだことを示している。
また、ツングースカ大爆発が起きた現場や、恐竜絶滅の引き金となった隕石が残したとされる「チクシュルブ・クレーター」などでは、テル・エル・ハマム遺跡と同じような痕跡が見つかっている。
この画像を大きなサイズで見る数世紀にわたり遺跡一帯が放棄されていた謎
奇妙なのは、この遺跡一帯が、その後数世紀にわたって放棄されていたことだ。
研究グループはその原因について、死海の塩分を含んだ水が蒸発し、周囲を塩で汚染したからではないかと考えている。
塩害によって農作物が育たなくなってしまったので、砂漠とさして変わらない雨が600年かけて塩を洗い流してくれるまで、誰も住むことができなかったのだ。
「ソドムとゴモラ」のモデルとなっていた可能性
このときの悲劇は、遠く離れた地域から目撃されていた可能性がある。
彼らは何世代にもわたり、その恐ろしさを語り伝え、それがやがてソドムの伝説として旧約聖書に記されるにいたったのかもしれない。
仮にこれが本当なのだとすれば、旧約聖書の記述は、1万2800年前に起きたテル・アブ・フレイラ遺跡(シリア)での災厄に次ぎ、人類の2番目に古い隕石による大災害の記憶となり、文書として残されたものとしては最古の記録ということになる。
太古から届けられた警鐘か?
なお、こうした大災害は、過去のものではない。現在、知られているだけでも2万6000個の地球近傍小惑星が存在し、21年8月時点で2203個が「潜在的に危険な小惑星」に分類されている。
神の怒りに触れて滅ぼされたソドムの伝説は、すぐそばに危険があることを忘れがちな現代人に対する、時代を超えて届けられた警鐘なのかもしれない。
References:A giant space rock demolished an ancient Middle Eastern city and everyone in it – possibly inspiring the Biblical story of Sodom / written by konohazuku / edited by parumo
















ラピュタを思い出す
伝説も意外と侮れないんだよなぁ。トロイの遺跡も伝説を信じて掘りまくった偉い人がいたから発掘されたわけで、全部「うそ」と断定するのは早合点というもの。
日本の神が国を生んだというのも、なにかしらの出来事があって伝承していった可能性もあるわけだけど、記録として残っていないのが悔やまれる
>>2
日本は酸性土壌だから残りにくいらしいね
>>14
日本の場合、火山活動が盛んでほぼ全国に火山灰が含まれてるからね、土壌が酸性になりがち
だから骨とかはすぐ溶けちゃって、貝塚みたいに土壌が塩基性になるケースじゃないとなかなか痕跡が残らない
>>19
記録残すなら石板に刻むのがいいよな
>>29
まあ日本は本格的な文字の導入遅かったから…
火焔型土器とかの装飾が多い土器は当時の神話、物語を記号化して表してるんじゃないかとは思う。
※19
大規模噴火で巨大カルデラができる → 外輪山の芯の固い部分を残して山体の殆どが風化と浸食で消える → 数万年後、天辺に残った巨石を古代人が祭る → 現代一般人「遠く離れた山頂の磐座同士を結ぶと円になる!古代人すごい!」
シュメールの粘土板にあるアピンの星とは別なのかしら?
で滅ぼしたのは歴代のラピュタ王
こういう記事、背筋がぞくぞくするけど読んじゃうんだよなぁ
隕石が原因で滅びたのに、寄りによって静的放縦のせいにされたのは気の毒
※6
繁栄して人々が人生を謳歌していただけなのにね。聖書のこの記述のせいで、過去も現在も多くの性的マイノリティーの人たちが火焙りで殺されている。
ロマンがあるな
> 研究グループはその原因について、死海の塩分を含んだ水が蒸発し、周囲を塩で汚染したからではないかと考えている。
ロトの妻が塩の柱になった話とつながっている
>>8
すげえ、、、、天才かあんた
隕石怖いねぇ
月がかなり地球の盾になってくれてて
地球から見えない月の裏側は
隕石落ちまくっててボコボコなんだってさ
>>11
木星もだね
※8
ああ、なんで塩の柱?と思ってたけど
蒸発した塩が降りかかった岩やら死体やらが白くなってたってことか
※8
デビルマンだね
※8
自分も「塩」でピンときた!
同じ感性の人がいてうれしい!
>>8
そうそう
塩分を含んだ水…蒸発…旧約聖書の塩の柱…あっ!って思ったよ
でも「振り返るな」ってどういう事だろう?
>>36
急いで逃げろって事では
※36、37
「振り返るな」「見るな」の禁忌は世界的によくあるよ
「振り返るな」はオルフェウス・エルリディケ神話が典型
「見るな」はイザナギ・イザナミ神話ね
モヘンジョダロも似たような話を聞いたことがあるけどあれはデマなのか?w
クレーターがないのにガラス化層が出てくる謎の土地はいくつかあるみたいだけど
ツングースカみたいな空中爆発の可能性もあるのか。
※9
モヘンジョダロ遺跡そのものはともかく「ガラスになった町」そのものは実在しない
ガラス化した壺とか煉瓦とかの発掘物は局所的にしか発見されておらず、戦争で起きた火災によりできたものを核兵器の熱によるものって捏造しただけ
なんにせよ町丸ごと高熱で溶けてガラス化してる場所はモヘンジョダロには無い
>>9
そもそもモヘンジョダロのガラス化層は嘘だぞ。
二人のよく分からん人物が遺跡の一部でガラスになった町を発見したって主張したけど、「地元ではタブーだから」とかなんとか言って詳しい場所を明かさず、その二人以外の研究者は誰もそんな場所を確認してないし、グーグルアースとかでもそれらしき物は全く見つからない。
空中爆発で衝突石英て出来るものだろうか。
この記事、前もおんなじ感じのが上がってなかったっけ?
その時もソドムとゴモラ、塩の柱の話に及んでいたような
>>17
1万2800年前に起きたテル・アブ・フレイラ遺跡(シリア)での災厄だろ
1万2800年前、彗星の爆発で滅亡した古代の村。それは農業の始まりとも関係がある可能性(シリア)
https://karapaia.com/archives/52292137.html
※24
コメ17
記憶にある記事は塩害が記されていたから自分が別サイトで見たものをここと勘違いしていたかも。
記事紹介をしてくれたのにごめん。どうもありがとう
ヨルダン大使館!
真実は小説よりも奇なり
これまで時代・地理的にソドムとゴモラでないかと思われてた場所は近くに火山らしきものが無くて「火の雨って何の事だったんだ?」てなってたけど、隕石だったら説明がつく
そして、そこまで大規模な破壊&塩の雨で広範囲の土地がダメになったのなら「神の怒りだ!」てなるのも無理はない
紀元前16世紀といえばエジプト中王国時代でギリシャはミノア中東はヒッタイトの時代
他の国の文献や伝説にも痕跡ないかな
天然遊星爆弾でおま
聖書が書かれた当時はこの町のことだってみんな理解してたのかな。
そうだとしたら隕石で滅んだ上に悪徳の町なんて風評被害まで受けて踏んだり蹴ったりだ。
これも「あんなひどい目にあうのは何か悪い事をしてたからに違いない」って考えてしまう公正世界仮説って奴の実例なのか。
>>25
元々のヤハウェ自体が敵か味方かの二元論系神で、敵であれば非人道的な扱いもアリアリだったからね
(今は歴史背景や分派のキリスト教とかの流れもあって大分緩和されてるけど)
当時の信者たちからすれば、信仰の勝利が最も多い感想だったろうな
※25
ある種の自己防衛的なモノじゃないかな
もし「何も悪い事してないのにこんな悲惨な目に合う」のなら、「自分たちも同じような悲惨なことになるかもしれない」って考えに行き着いて不安になるから、「あいつらが悲惨な目にあったのは悪いことをしたせいで、自分たちは悪いことをしてないから大丈夫」って考えて安心するってやつ
※27
そのへんは何も悪い事してないのに悲惨な害を受けることに慣れてる地震火山国日本とは感性が違うんだろうな
>>25
聖書はいろいろな話の寄せ集めだからね
○○の話の聖人の逸話を混ぜたりとかあるんじゃないかな
クレーターが出来るのよりマシなのかな
コロニー落としも空中爆発するかもしれん
驚愕の歴史的事実だね
まさにラピュタ、ソドムとゴモラを
連想したわ。
その後の塩害で都市や残骸人に至るまで
白く染まり聖書の伝承のごとき地へと
変貌を遂げたわけか
>この遺跡一帯が、その後数世紀にわたって放棄されていた
とあるけど恐らくは周りから呪われた地として思われたのが
理由でしょうね「本当に一夜にして滅んだ」のなら
今の人間なら理由の推定はできるけど昔の人間はそれができない
本当に神の怒りか悪魔の仕業としか言いようがなかっただろう。
塩害に関しては処理する方法昔からあるしね。
聖書もある程度事実に基づいていた訳だ。
災いなるかなバビロン、そのもろもろの神の像は砕けて地に伏したり
ロトの妻の塩柱は実際に死海のほとりとソドム山に人型っぽい岩がある
ソドムとゴモラ
↓
カインとアベル
↓
しょうきにもどった
↓
ガリ
聖書ってすげえなあ
逆にさ、本当に神がいて、人間に物理的な罰を与えようとしたら隕石とか使うんじゃない?
や〜よそんな隕石使えるくらい全能なのにニンゲンのことしか見てない小物な神