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31世紀の未来人へ。分解に時間がかかるプラスチックを使用した「1000年続く本」

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(著) (編集)

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image credit:ki.saigon/Instagram
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 もし、はるか未来の1000年後の未来人に手紙が残せるとしたら、何を綴るだろうか。このほど、ベトナムのクリエイティブエージェンシーが、未来の子孫に届くよう1000年の寿命が見込まれた本『Letters to the Future』を作成した。

 日本を含む世界22か国から、各国の言語で手書きされた327の手紙を集めた本は、使い捨てプラスチックから作られている。

 これは、生分解に長い時間がかかるプラスチック廃棄に対する認識を持つと同時に、未来に向けての希望を伝えていくことを目的としている。

使い捨てプラスチックでできた1000年の寿命が見込まれた本

 ベトナムのクリエイティブエージェンシー「Ki Saigon」は、1000年後の未来の世代に届くよう、1000年の寿命が見込まれた本を作成した。

 Letters to the Futureと題されたその本には、世界の22か国から集められた各言語による327の手紙が綴られてある。

 この本の最も特徴とすべき点は、本が紙ではなく使い捨てプラスチックから作られたということだ。

 プラスチックの寿命は物により異なるが、最悪のプラスチックとしてタグ付けされている釣り糸は最大約600年、またペットボトルは450年ほど生分解に時間がかかると言われている。

 Ki Saigonのプロジェクトチームは、クライアントの1つである「4P」という持続可能な運営で知られるベトナム拠点のレストランチェーンから資金提供を受け、地元のリサイクル業者と提携し、ベトナムの街路や小川から約30個のフルサイズのゴミ袋を満たすのに十分な、様々なプラスチック廃棄物を収集した。

 その多くは、分解に約500年かかるとされる発泡スチロール、10~1000年かかるとされるプチプチ、最大20年はかかると言われるビニール袋などだ。

プラスチック汚染問題への認識と未来への希望を込めて作成

 Ki Saigonのクリエイティブディレクターであるクムクム・フェルナンドさんは、Letters to the Futureが手掛けられるようになったきっかけを、このように話している。

ある日、「これまでに作られた全てのプラスチックは、廃棄されてもまだ地球上のどこかに存在している」というドキュメンタリー番組を見て、「耐久性があり、数千年持続すると推定されているプラスチックを使用した寿命の長い本を未来に向けて作成してみたらどうか」とアイデアが浮かんだのです。

4か月にわたって、ベトナムをはじめブラジルやドイツ、モンゴル、日本など世界中から様々な言語で綴られた未来の子孫に向けての手紙を収集しました。

 本を作るために集められたプラスチック廃棄物は、先ずベーキングペーパーシートとテフロンの商品名で知られる防水ポリテトラフルオロエチレン (PTFE)コーティングに挟んでアイロンがけをして融合させた。

 その後、各手紙をスキャンしシルクスクリーンに個別に変換。最後に、リサイクルされたプラシートの間に閉じられ、本が完成となった。

 プラスチックを使用したことで、本には様々な色と質感がもたらされたが、Ki Saigonが何より重要視したかったのは、著者の気持ちの表れである手書きを保持することだったという。

 Ki Saigonは、Letters to the Futureが魅力的で人目を惹く方法でプラスチック消費の影響を視覚化するのに役立てることを願っている。

 過去の研究によると、1950年代初頭以来83億トン以上のプラスチックが生産されたと推定されており、その約79%が埋め立て地やゴミ捨て場、また太平洋などの自然環境に蓄積されている。

 特にベトナムでは180万トン以上のプラスチック廃棄物が排出されているが。リサイクルされているのはわずか27%だそうだ。

 Ki Saigonは、こうした現代のプラスチック廃棄物問題が未来にも広く認識されるよう、一方で未来の世代に思いやりや希望を伝えていくことを目的としてLetters to the Futureを作成した。

 Ki Saigon共同設立者インドラニール・グハさんは次のように語っている。

サイゴンで、ロックダウンが緩和された時には、展示会を開催する予定です。その後、このプロジェクトを海外の大学や学校、美術館などに開放して広めたいと考えています。

このプロジェクトを知った人たちが、変化を起こすためのインスピレーションをこの本から得てくれたら、とても嬉しいです。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 28件

コメントを書く

  1. 人類の歴史はあと1千年も続かないでしょう
    核の抑止力だけが1000年も続くわけがない
    どこかの時点でぶっ放す国が出てくる
    それだけじゃなく、すでに自然破壊も後戻り出来ないところまで来ている
    もう自然は10年の水準にすら戻せないらしい

    • -13
    1. >>1
      これは
      そう言うことを
      言ってるんじゃ
      無いと思うの

      • +8
    2. >>1
      プラスチックが600年で無くなるのに自然が戻せないとはこれ如何に。

      • 評価
  2. プラスチックって紫外線浴びせてるとボロボロになるイメージがあるのだけど
    ほんとにそんなに持つの?

    • 評価
    1. ※2
      紙粘土って絡まった紙の繊維が固まってできてるけど、同様にプラスチックは分子の繊維が絡み合って固まってると考えていい
      紫外線とか酸素がその分子の繊維に当たるとズタズタに切り裂いていったりするのでもろくなる
      逆に他にはもろくなる要素があんまり無いので酸化防止剤混ぜたり表面をコーティングして酸素を遮断したり、光に当てないとか黒くして光が浸透しないようにするとめっちゃ長持ちする

      • +3
  3. とても良い。
    プラッチック問題云々じゃなくて本の保存の観点からだけど。
    40年位前には酸性紙問題というのがあって、酸で処理された紙が主流になり20年ほどで本が読めなくなる、ということだった。
    大きな図書館では全ての本を中性処理して、出版社は急遽中性紙を取り寄せて再販を繰り返した。
    その頃から「大切な本はプラで作らないといかんなー」と僕は思っていた。

    その後、時間がたち、やはり次々本がダメになっていく。
    よく使う本は自然と捨てられて目立たないが、父親が昔読んでた本が出てきて子供が読もうとするとボロボロと崩れ読めなかったそうだ(後輩が『悪魔の辞典』他がバラけたと言ってた)。

    今一部の本はコート紙のものもあるけど、聖書などの経典、各歴史(科学史とか日本史)、ほかにも多くの人が大切の思うものをできるだけ多く、プラで残すことは必要だと思う(電子書籍はX)。
    石や羊皮紙などに変わりプラで残す時代なんだろう、これも未来へ文化と技術を繋ぐためだ。
    それも再生プラならいいんじゃないかな。

    • +8
  4. プラスチックに対する取り組みは海外が騒ぐ前から
    日本はすでに進めていて、充分に色々取り組んでいる
    レベルなのに、遅れて意識が高まった国に上から目線で
    偉そうに説教されてる状況。説教してくる国の人が
    日本に来てもゴミの分別ができないという。

    • -8
    1. >>4
      取り組むってのはプラスチックを捨てる変わりに他国に押し付けるって事?

      • +2
  5. 分解されなくてもマイクロプラスチックになるというオチ

    • +2
  6. メイキング動画見たらプラスティック素材たちをモザイクで組み貼り合わせて手の込んだ用紙を用意し、そこに孔版で文字を印刷(UV乾燥?)したらステンシルハンドペイントなどのカザリを入れて製本はざっくりと縫った糸かがり
    「まあなんと贅沢な!」って思わず口から洩れました
    装丁の身なり顔付きが良いですね
    用紙の剥落や印刷の変質など本当に時間の圧力に読める状態を維持するかってのは考えますが状態にかかわらず1000年後の読者に手に取られて欲しい本だなと願います
    Ki Saigon,Letters to the future – Making of(vimeo)

    • +2
  7.  これは興味深い。後世の日本史研究家には間違いなく「1990年あたりから~20○○年くらいまでの暗黒期には、国民に優秀な政治家に政治を託す権利を与えられていたにもかかわらず、国民全てが無能な政治家を選び続けた結果、暗黒期を築いてしまった」と評されること間違いないから。
     真実を伝える手段が無ければ、われわれのほぼ全員が愚か者として後の日本史に歴史を刻むことになるでしょう。

    • -8
    1. >>7
      政治家のレベルは有権者のレベル。

      民主主義は最も愚かな体制である、他のあらゆる体制を除けばとチャーチルは言ったがその通りだと思うよ。
      ポンコツがポンコツを選んでなんとかなってるんだからそう悪い時代でもない。

      • +5
    2. >>7
      >>17
      民主主義政治における最終責任は、投票した民衆にある。
      為政者のせいにしている時点で、その民衆はまだまだ民主主義がわかっていないという事だよね。

      ていうかこの記事に関係なさすぎィ!

      • +5
  8. スフィンクス
    「問題。もっと長持ちする素材とは何?」

    • +1
  9. プラ製の洗濯ピンチって紫外線ですぐ劣化してバキバキに割れるし、実家の引き出しに仕舞ってあったビニール袋(十年くらい前のモノ)は紫外線に当たってないのに触ったら粉々になったよ。
    本当にそんなに保つのだろうか?

    • +6
  10. 負の側面ではなくいいほうでとらえる
    かなり革新的なアイディアだね。素晴らしい

    • +2
  11. なるほど、プラスチック使用か。ただ1000年後ねぇ…
    事実上日本は無くなってるだろうね。「東京」という国はかろうじて残ってそうだが。

    • -9
  12. 未来への情報の橋渡しが目的ならプラスティックにこだわる必要性は何一つない

    たった1000年しか情報が保存されないなんて
    5000年前の粘土板使った古代人にバカにされるよ

    • -8
  13. 1000年後、完全に分解はしないけど、劣化してボロボロにはなってると思う。

    • +1
  14. 千年後なんてもはやファンタジーの世界なのに必ず来るんだよね・・・
    不思議な気分

    • +1
  15. つまり、有史以前に近代文明があっても1000年もすれば痕跡はだいぶ無くなってしまうわけだ。
    それこそ一万年もあれば…。

    • 評価
  16. 小泉進次郎氏の意見を聞きたくなるニュース

    • +1
  17. 千年後・・
    「どうすんだよコレ、燃えないごみの日でいいか?」

    • -2
  18. プラスティックよりも紙の方が長持ちすると思うけどな

    • 評価
  19. 短所だって見方を変えれば長所になれるさ

    • 評価
  20. UVとか加水分解の話が出てるけど、そもそも『本』だよ、保存場所てどこ?
    大きな図書館なら温度管理した地下だよ、取り出しさえ機械だよ。
    照明はLEDだし、現物は保存で取り出さない物もある。
    プラの本を現物保存すればいい。

    • +1
  21. 1000年後か
    プラを食べる生物が生まれてそうだけど

    • 評価

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