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「大丈夫、お母さんは生きているよ」大好きな祖母に13年間やさしい嘘をつき続けた孫娘

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(著) (編集)

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pixabay
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 大好きな祖母に、13年間嘘をつき続けた孫娘の心震わすエピソードが話題となっている。それはあまりにもやさしく、辛抱強い嘘だ。

 病床にあった孫娘の母親は自分の命が長くないことを知ると、自分の声でたくさんの音声メッセージを録音した。そして「自分が死んでも絶対におばあちゃんには絶対に知らせないで」との言葉を残し十数年前に他界した。

 孫娘はこの願いをかなえるべく、電話口でこの音声テープを流し、母親はまだ生きているという嘘をつき続けた。更には、ある女性に協力してもらい、母親を装ってもらうことで、祖母が亡くなるその日まで、この嘘を貫き通したのだ。

自分の死を知られなくなかった母親、子供たちにその願いを託す

 中国・陝西省西安市に住むチェン・ジン(46歳)さんは、2003年に肺がんで他界した母親との約束を13年間守りぬいた。

 ジンさんの母コンロンさんは、ジンさんを含む4人の子供に恵まれたが、最初の夫とは離婚。家計のために必死で働きながらやがては再婚をしたが、肺がんを患い、余命僅かと宣告された。

 コンロンさんは、ジンさんの祖母、つまり自分の母親が30代で未亡人になってから女手一つで自分を育ててくれたことに深い感謝を抱いており、苦労してきた母親に心配をかけるようなことだけはしたくないと思っていた。

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image creditOddity Central

母親の願いをかなえるため、祖母に嘘をつき続けた孫娘

 そこでコンロンさんは子供たちに「私が余命僅かということはおばあちゃんには言わないで。私が死んでも決して死を知られないで」とお願いした。

 闘病中、コンロンさんは事前に録音しておいたメッセージを、ジンさんたちに電話口で流すように依頼。なかなか会いに行けないが心配しないようにと、祖母には元気を装い続けたという。

 そして、コンロンさんが亡くなった後も、ジンさんたちは母親の約束通り、祖母にその死を伝えることはなかった。

 母の死から1年ほどの間、ジンさんは録音メッセージを祖母に電話で伝え続けてきたが、このままではいずれ祖母に母の言葉は事前に録音されたものであると気付かれ、不審を抱かれてしまうだろう。

 しかし、母と仲の良かった祖母に母の死を伝えてしまえば、きっと祖母は衝撃を受け、悲しみに打ちひしがれてしまうに違いない。それだけは避けたい…そう思い悩んだジンさんは、ある手段で嘘をつき続けること思いついた。

母のフリをしてもらう女性を探し出し、最後まで嘘をつき通す

 ジンさんは、母と似た声で西安訛りのある女性を探し、その人物に祖母との電話で母親のフリをしてもらうことにした。

 そして、見つけたのがチェン・ウェイピンさんという女性だった。

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pixabay

 だが、ウェイピンさんが祖母に電話をかけた時、祖母はその声が自分の娘の声ではないとすぐに見抜き、「あんたは誰なの」としつこく尋ねたそうだ。

 今年3月、中国のテレビ番組に出演し、祖母と母にまつわるストーリーを明かしたジンさんは、当時を振り返り、このように話した。

電話の向こうで、祖母が疑っている様子だったので、私は電話を代わり、「おばあちゃん、お母さんはちょっと風邪をひいていて、声が変になってるの」とごまかしました。

私が説得したおかげで、祖母はなんとか信じたようでしたが、祖母に嘘をつき続けることは決して容易ではありませんでした。

でも、母が既に亡くなっていることを打ち明けることはどうしてもできませんでした。祖母の心を壊したくない。悲しませたくないという思いばかりありました。

 ウェイピンさんは、毎回会えない言い訳を作り、コンロンさんのフリをして祖母に電話をし続けていたが、祖母は「なぜ、娘は私に会いに来てくれないのだろう」と疑問をジンさんに口にしたこともあったという。

私たち孫は、祖母のもとをできるだけ訪ねました。でも、既に母が亡くなっていることなど知る由もない祖母は、たった1人の娘に会えず、とても寂しそうでした。

一度は、ウェイピンさんには「心臓の手術をしたので、しばらく会えないけど、心配しないで」という嘘をついてもらいましたが、本当に心苦しかったです。(ジンさん)

 数年前に100歳の誕生日を迎え、孫たちからの祝福を受けた祖母は、その2か月後にこの世を去った。

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 最後まで、祖母は娘が自分より先に旅立ったことを知ることはなかった。

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 13年間、真実を明かすことができなかったジンさんは、番組内で涙ぐみながら「私がつき続けた嘘は理想的でもないし、辛いことでしたが、祖母に悲しみを与えないように最善と思えることをしたと思っています」と語った。

written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 55件

コメントを書く

  1. ちょっと状況は違うけど全く同じことをした。
    いいことをしたとは思っていない、
    しかし話すべきだったかどうかは今も分からない。

    • +30
  2. ごめん、中国はこういう話をでっちあげてTVで流すから、本当かどうか信用できない。
    目的は「エー話や」と感動させること、あと少しでも道徳を学ばさせること。
    他の国のなら感動したかもしれないけど、どうも…
    まるで狼少年だよ。

    • +15
    1. >>3
      道徳を学ばせるんならええやん
      スカッとジャパンみたいな妄想勧善懲悪と大差ないけど

      • -10
      1. ※8
        違うんだよ。
        こういう話と同時に『中国は偉大だ、過去の栄光を取り戻すため拡大路線で行くぞ』ってやる。
        見てる人はこれで洗脳される、上手いんだよ情報操作が。

        道徳といって、選択というかフィルターがかかってて、例えば『正しいことのため権力者と戦う』というのは駄目だし『抗議のため治安を乱す』のも。
        少し前までは政府への批判をかわすため『反日』でガス抜きしてただろ。

        そういう国なんだよ。

        • +10
        1. ※17
          中国共産党に対してなら分かるが、ただ中国に生まれただけの中国人に対しては失礼になるからそういう大きな括り方はしない方がいい
          多くの中国人だって被害者なんだから
          それに儒教の教えもある国だからこういう話はむしろどこの国よりも多いと思うよ

          • -4
    2. ※3
      同感です。
      国に偏見を持ちたくはないんだけど、作り話っぽいのが多いからなあ。

      • +9
      1. >>9
        でもぶっちゃけこの話も賛否あるというか、これが良い事だと手放しで褒められないじゃない?
        嘘をつかれた祖母の気持ちになれって思うし。 作り話ならもっと上手い事話作ると思うけどな…

        • +12
    3. >>3
      若者に政治に関心持って欲しかったら黙っといた方がええぞ
      君が若者かも知れんけどなw

      • -9
  3. 誰も悪くないよなぁ。
    母親も祖母が100歳まで生きるなんて思ってもなかったに違いない

    • +31
    1. >>4
      そうなのかもね亡くなった母親も多分自分の母の余命はあと一年かそこらて踏んでたのかも
      だから私が死んだことは言わないでねて遺したんだろうなあ
      予想外の連鎖の結末だろう

      • +5
    2. >>4
      そうか、亡くなった当時母親は87歳なわけだもんな…
      13年も娘を苦しめると分かっていたならまた違う選択をしたかもしれん
      しかし娘もまた母を思う一心で忠義を貫き通したと…

      美しいというよりは悲しい話やな

      • +6
  4. もしかしたら、おばあちゃんは気付いていたんじゃないかな。それでも、娘や孫の優しさや悲しさに心を打たれて、最後まで知らないふりをしたのかも。

    • +31
  5. コロナ禍の今ならともかく13年間一度も会えずってそりゃ気づいてたと思うぞ…

    • +10
  6. どうすりゃ良かったかは分からんから
    家族の選択が正解だよな
    嘘を付き続けるのも、告白するのも正解
    難しいね

    • +9
  7. 親が絶対の中国ならではの考えだなぁ
    自分の死後、自分の親のために子供に余計なストレスを与え続ける(10年分も!)なんてありえないにも程があるもん。
    娘に先立たれた祖母だって、葬式で泣けば区切りがつくはず、後腐れないように先立つ不幸をお許しくださいって自分の親には責任持って自分で挨拶しておくのが礼儀ってものかと思うわ
    まぁ、納得はいかないけど、これが美談になる地域もあるって覚えておくに越したことはないね

    • +7
    1. >>12
      正しくは、先立つことは不幸なんじゃなく不孝なんだな

      • 評価
  8. 義母は寝たきりで入院
    義父は施設で暮らしている
    2人とも80代
    夫と義姉は 義兄が去年亡くなった事を
    2人には内緒にすると決めたそうだ

    • +11
  9. まあこの祖母はとっくの昔に気づいてたろ
    死ぬまで騙されたふりを貫き通した孫に対する祖母の優しさよ

    • +5
  10. 私も今この孫と同じことをしている。
    塞ぎ込みやすい祖母には母が癌で亡くなったことを伝えられなくて、騙すことを選んだ。
    悲しませたくないという母の遺志もわかるし、自分の娘の葬式があったことも知らされずにいる祖母の気持ちを考えると胸が痛くもなる。
    何十年か経った後に、この選択が正しかったと思えるといいのだけど…。

    • +12
    1. ※20
      ごめんなさい。
      貴方のしていることは善いことだと思います。

      僕はこの話は信じることが出来ないし、そこから共産党への抗議レスになってる。
      だからといって、この行いが悪いといってるわけじゃない。
      むしろ本当の話ならすばらしいことで、真実を告げるのがかならずしも正しいと限らないのは周知のことです。

      人としての行いの話題に、政治の話を持ち込んだのがいけなかったようです。
      もう一度、ごめんなさい。
      祖母さんと会うことに苦労や心痛もあるでしょう。
      でも。その選択は正しいことだと思います、きっと大丈夫ですよ。

      • -3
    2. ※20
      何が正しいのかは分からんが、少なくとも悪いことはしていないと思う

      • +4
      1. >>24
        ありがとう。少し気持ちが軽くなりました。
        母の分まで自分なりにおばあちゃん孝行していこうと思う。

        • +3
    3. ※20
      同じ立場の人がいてほっとした
      文字通りの生きがいだから何度考えても言えないという結論からブレない
      うちの場合は変なポーズで写真を撮る人だったので違う写真にフォトショ加工で混ぜて「みんな元気だけど忙しくてなかなか…ごめんね」と言ってる

      • +2
    4. ※20
      人間は死の直前までが辛い現実と向き合う学習であり成長。だからアンタは間違ってる。嘘から人は学べない。騙された身内は必ず気がついて、更に苦しむ。ソースは俺。アンタがやってることは、ただの美化された自己満足であり責任放棄。

      • -2
  11. ニーアの灯台のおばあさんの話を思い出した…

    気付いていたとしても隠し通してくれた優しさが嬉しいと思う。
    でも自分だったらつらくても真実を知りたい。

    • +3
  12. 最後まで娘に会ってもらえなかった祖母の悲しみには誰も触れないのな

    • 評価
    1. >>25
      ほんと、それ。そしておばあちゃん、薄々気づいてたんだろうと思う。

      • +3
    2. ※25
      それな

      祖母にとって娘が死んだほうが悲しいのか?
      それとも娘が祖母が死ぬことが知っていても、娘が会いに来てくれないのが悲しいのか?

      俺が祖母なら、後者のほうがつらいし、死に際でも会いに来ない娘を憎むよ
      だから美談とも思わないな

      そもそも代役を受ける人間の気持ちが全く理解できない

      • +2
  13. 声を録音しておいたり代役をお願いしたりはしなくても自分の家族親類に同じような嘘をつくってある程度の年齢になったら多くの人が体験することだと思う

    皆そうだと思うけどそれで正しかったのか私もまだ分からない

    • +6
  14. 東ドイツが西ドイツに吸収されて無くなってしまったのを病床の親に知られないようにするって映画なかったっけか?
    オマージュだかリスペクトだかをやっちゃった結果のような気がしなくも…

    • 評価
  15. ばあちゃん!オレオレ!娘だよ!
    会社の金落としちゃってさぁ!

    • -3
    1. >>28
      風邪で声が~のところで同じようなこと考えてしまった…

      • -2
  16. 娘が死ぬのも悲しいけど、娘が全く会いに来てくれないっていうのも悲しいし色々と悩むと思うぞ。
    どっちが正しいとも言えない問題。

    • +5
  17. さぞかし辛かったろうに
    自分が一番助けてもらいたいのに
    私の嫁にしたい

    • -1
  18. なんて親不孝な嘘なんだろう
    まぁ途中でわかってたっぽいが
    そもそもこの話自体アレなところあるがw

    だって長年娘に会えないのおかしすぎやん?

    • -2
    1. ※38
      野口シカの手紙読んだら、この嘘が本当だったなら、どんなに残酷か判る
      ttp://sybrma.sakura.ne.jp/315hideyonohahanotegami.html
      母親は子供に会いたいんだよ。それをこんな偽善で騙すなんて。

      • -2
    2. >>38
      ばあちゃんの長生きが想定外だったんだよ
      数年なら切り抜けられると思ったんでは

      • +4
  19. 天国で再会してビックリしてそう。www

    • +4
  20. ばあちゃんも天国でびっくりしたやろな…

    • +3
  21. 武田信玄ですら即バレしたというのに、大した器量だ

    • 評価
  22. ばあちゃんの長生きなんて関係ない

    祖母は死に際でも会いに来ない娘を憎むよ

    • +1
      1. ※49
        憎むよ

        その理由がわからない人は
        他人の気持ちがわからない精神障害だよ

        • -3
  23. 孫娘の独断ならどうかと思うが、他ならぬ娘本人の遺言なら仕方がない。

    • -1
  24. 『どうして最期まで来てくれなかったんだろう』と思いながら息を引き取ったんじゃないかなぁ
    もしも娘さんの死を伝えていたら、気力は削がれたかもしれないけど亡くなる間際は「やっと娘の元へ行ける」と安らかに旅立てたかもしれない

    • +1
  25. 伝えるのも優しいし、嘘を突き通すのも優しい。

    • +1

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