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ナスカの地上絵より巨大!人の手で描かれた世界最大規模の地上絵が発見される(インド)

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(著) (編集)

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photo by iStock
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 インド、タール砂漠の乾燥した広大な大地に、巨大かつ謎の図形がひっそりと刻まれていた。

 新たに発見されたこの図形は、あまりに巨大なため、描いた者ですら、その全体像を見ることはできなかっただろう。

 これは地上絵の一種と考えられている。ペルーのナスカの地上絵が有名だが、タール砂漠のこの地上絵はかなり独特で、人間の手で描かれたものとして世界最大であると思われる。

世界最大の地上絵の可能性

「これまでのところ、これらの絵は、インド亜大陸初の世界最大の地上絵だと考えられ、その謎めいた文様も独特です」研究者は語る。

 この地上絵は、グーグルアースを使ってタール砂漠を調査していた、フランス人研究者カルロとヨハン・ウタイマー父子によって発見された。現場はインドとパキスタンにまたがる20万平方キロメートルの地域だ。

 ウタイマー父子は、この広大な乾燥地の真ん中、通称”黄金の都市”ジャイサルメール周辺に、地上絵とおぼしき幾何学的な線が描かれた地帯がいくつかあるのを発見した。

 2016年、無人航空機(UAV)を使って詳しく調べてみると、植林のために掘られた溝が認められたが、植物がないと思われる場所にも謎めいた線模様の一群があることもわかった

 とくに、Bohaという村の近くにあるふたつの幾何学模様は非常に独特で、巨大ならせんやヘビのように見える図形が入り組んだ線でつながっている。

 この図形を描いている線は、地面に刻まれた深さ10センチ、幅20~50センチの溝だ。これらは近くで見ると、なにを描いているのかさっぱりわからず、地上絵だとは気がつかない。

 巨大な非対称のらせん(Boha1)は、長さ724メートル、幅201メートルの範囲に、全長12キロに及ぶ1本の線からできている。

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空から見た巨大らせん(Boha1)と、右端下に見えるヘビのようなもの(Boha2)
credit:Carlo & Yohann Oetheimer, Archaeological Research in Asia, 2021

 この巨大な渦巻き模様の南西には、全長11キロの線で描かれたヘビのような図形(Boha2)がある。これは、ヘビのような姿、小さならせん、古代の犂耕体(左から右、右から左へと交互に行を進める書き方)の連なりを取り囲んでいる。

 Boha付近では、その他の小さな地上絵も見つかっており(Boha3と名づけられた曲がりくねったライン)、今日、見ることができるラインの総延長は48キロメートルにもなる。かつては80キメートルに及んでいたのではないかと推定されている。

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Boha3の曲がりくねった線の連なり
credit:C & Y Oetheimer, Archaeological Research in Asia, 2021

巨大ならせんとヘビは、間違いなく注目すべきポイントです。Boha3と密接に関係していて、ほかのすべての地上絵も、このセットのための枠組みとして作られたことを示しています。

Boha1、2と3の空間的な位置パターンから、これらは連続したプロジェクトだったということがわかります

地上絵はいったい何をあらわしているのか?

 この地上絵がなにを表わしているのか、誰が描いたのかについてはまだよくわかっていないが、これはそれほど古いものではなく、むしろ150年ほど前くらいの比較的新しい時代に描かれたものではないかと研究者は考えている。

 付近で、ヒンドゥー教の記念碑が見つかっていて、同時代のものではないかとされる。

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地上絵の近くにあるヒンドゥー教の記念碑 image by:Carlo & Yohann Oetheimer, Archaeological Research in Asia, 2021

 誰が描いたのかがはっきりしないままでは、この巨大地上絵の用途や意味を推測することは難しいが、それでも研究者たちにはいくつかの説をあげている。

 土地がフラットであるため、この地上絵全体を俯瞰するには上空300メートル以上の高度が必要だ。だから、これらは地上から見る芸術的表現を意図したものではなく、むしろ未知の文化的行為として、作られたのではないかという。

この地上絵には、信仰、天文、宇宙などのなんらかの意味があるのではと思いたくなります。とてもユニークなので、この地域で観測された特別な天体現象を記念したものではないかとも言えます

 この謎の図形やその関連性については、わからないことは多いが、その比類ない大きさはもちろんのこと、デザインや制作の手法に、数学や面積測定の知識が不可欠だったことは注目すべき点だろう。

 こうした魅力的な手がかりを追究していくのは、将来の研究にゆだねられるだろうが、ウタイマー父子は、自分たちの研究の発表がインド政府を動かし、これら神秘的な図形遺産が人間の活動によって破壊されたり隠蔽されたりする前に、きちんと保護されることを願っている。

 いずれにしても、この地上絵がなんであれ、特別な存在であることは確かだ。

大規模な調査が行われれば、Bohaの地上絵は、これまでに発見された人の手で描かれた幾何学図形の中で、抽象的かつ有機的に配置された世界最大のものだと考えられるでしょう。

これらユニークな地上絵は、地理的、文化的背景と密接に関係していて、神聖や宇宙につながる普遍的なメッセージが込められている可能性があると確信しています

この発見は『Archaeological Research in Asia』に掲載されている。

References:Enigmatic Designs Found in India May Be The Largest Images Ever Made by Human Hands/ written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 18件

コメントを書く

  1. 地上“絵”……なのか? これ?

    何かの測量跡とか、
    建物や耕作地、それこそ植林地にするつもりで
    地縄張りや根切りだけ始めたけど、やっぱり不向きで放棄した
    ―――と言われた方が納得できる。

    • +18
    1. ※1
      多分そんな感じだと思う
      Googleマップを見るとこのあたりの砂漠には打ち捨てられた都市の跡地のようなものがいくつも見つかる
      気候変動等によってオアシスが無くなったりして人が出ていったんじゃないかな

      • +1
    2. ※1
      灌漑の跡かもしれないね。近くに川とか湧水跡とかないかな。

      • +1
  2. 古代巨人族に寄生していたサナダムシだな

    • 評価
  3. 既に気球とか実用化されてる時代だし、150年位前ならありえる

    • +4
  4. 絵といえば絵だし、ただの線といえばだだの線。
    描いたというか、たまたま絵っぽくなったというか。
    何を描いてるか分からないし…んー…

    • +5
  5. たった150年前に描かれたものなのに誰がなぜとかの正体が不明なのか

    • +5
  6. 地上絵というよりは何らかの実用のために見える。
    文中にもあるけど、植林か農業のためじゃないかなぁ。

    • +3
  7. 古代宇宙飛行士説によると、UFOの着陸場である

    • 評価
  8. アイドルの握手会で並んだ人たちの足跡が芝生に残ってしまうように
    当時の人達が並んで何か宗教儀式をした形跡かもしれない

    • +1
  9. なんか根拠に乏しい気がする。
    150年前って、ヨーロッパの列強が、こぞってあの辺を蹂躙しまくってた頃じゃねーか。
    植民地化で迫害された人達が、砂漠に村や田畑をどうにか作ろうとした痕跡って云われたほうが納得できる。

    • +4
  10. 絵?都市の区画か農地用の水路じゃないのか?これが地上絵なら「日本の道路が世界最大の地上絵」と言っても通用してしまうのではなかろうか。

    • +2
  11. ヒンドゥー教の行者が独創的な苦行を行っただけじゃね

    • 評価

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