この画像を大きなサイズで見る猫が箱を好む習性があることはよく知られている。ゴージャスなベッドを買ってあげても見向きもせず、むしろそのベッドが梱包されていたダンボールに入り浸っているというのは猫あるあるだ。
そしてそれは立体の箱に限ったことではない。床にテープやコードで平面の四角や円を作るだけで、そこにホイホイと入り込んでしまうのだ。これは猫転送装置(猫ホイホイ)と呼ばれており、猫たちが転送されている様子はネット上で見ることができる。
ではなぜ猫は、ただ床にテープを張っただけの平面の図形の中に入り込もうとするのだろう?どうやら錯視効果が働いて、箱のように見えてしまうからと言う研究結果が報告された。
猫も錯覚する主観的輪郭の錯視
名前は知らなくても、どこかで錯視図形、カニッツァの三角形や正方形を見たことはあるだろう。周囲の図形によって輪郭線が示唆されると、ないはずの線が見えてしまう錯視のことを「主観的輪郭」という。
この画像を大きなサイズで見るこうした錯視は、欠けていると思しき情報を脳が勝手に補ってしまうために生じている。このおかげで、たとえば木陰に隠れた果物や捕食動物の姿形を認識しやすくなる。
なんと猫の目にもこの錯視が見えているようで、パックマンのような4分の1が欠けた円盤で、”カニッツァの四角形”を作ってみると、ピタッとそこに座ることが明らかになったのだ。
以下の動画では、青色のマットの上にカニッツァの正方形とパックマンの向きを逆にした錯視にならない図形を印刷したものを用意し、猫がどちらの上に座るかを調べたものだ。
その結果、猫は見事にカニッツァの正方形の上に座ることが明らかとなった。
猫は四角に見える錯視に反応する
『Applied Animal Behaviour Science』(4月30日付)に掲載された研究は、ニューヨーク私立大学の認知動物行動学者ガブリエラ・スミス氏らの呼びかけで行われたものだ。
猫の飼い主さんたちに、テープで描かれた四角かカニッツァの正方形を作ってもらい、それを目にした猫たちの反応を撮影してもらった。
実験には総勢500匹の猫たちが参加し、適切に観察が行われた結果、研究データとして利用できたのは30人の飼い主さんたちだけのものだった。
サンプル数は少ないものの、猫が錯視に反応することを示した過去の研究結果と一致しているという。
この画像を大きなサイズで見る猫は不慣れな環境を嫌うものだが、今回は自宅で行われたので、普段のままの行動を観察できたという点が特に大きいそうだ。
こうした実験によって動物の錯視についての理解が深まれば、言葉を持たない種同士の視覚の違いを理解しやすくなるとのことだ。
猫が平面の図形の中にホイホイしてしまう理由
猫が箱の中に収まりたがる理由や、そもそもただの平面であっても丸や四角の中に関心を示す理由は定かではない。
だが過去の研究では、箱の中に座った猫はストレスが和らぐことが明らかにされている。なので、囲まれた空間が心地いいらしいことは間違いなさそうだ。
行動学者のイングリッド・ジョンソン氏(今回の実験には不参加)は、ただの線であっても”辺”といった要素が認識されると、猫は何かに入っているような感覚を覚えるのではないだろうかと推測している。
彼女によると、猫の視覚は距離とスピードを把握しやすいように進化している。そのため走り回るネズミを見つけることは得意だが、マズルから20~30センチくらいの距離は事実上見えていないのだという。もしかしたら、そうした特性も関係しているのかもしれない。
スミス氏らは今後、3次元のカニッツァの箱を使って、猫が箱に入りたがる秘密を探ってみるつもりであるそうだ。
もちろん個体差もあるようで、家でやったら「けも」は一瞬のうちにホイホイしたものの、「もも」は入ろうとはせず尻尾だけ入れてたよ。
この画像を大きなサイズで見るReferences:If I fits I sits: A citizen science investigation into illusory contour susceptibility in domestic cats (Felis silvestris catus) – ScienceDirect/ written by hiroching / edited by parumo
追記(2021/05/09)誤字を修正して再送します。














・マズル
口のまわりから鼻先にかけての部分で、「口吻(こうふん)」とも呼ばれる。主に犬の部位に対して使われることが多い。
知らなかった!修行が足りませんね。
※1
ホワイトマズルという競走馬で知った
※1
鼻タブ
衛藤 ヒロユキ氏 命名
※26
やっぱり鼻タブよねぇ
※1
マズルフラッシュとかマズルブレーキで、銃砲の口部分をさすことは知ってたけど、
元々動物の口周りの意味だってことは、同じくこの記事で初めて知った
疑似箱ってこと?
この研究結果から分かることは、ねこは人間ホイホイであるということだ♡(。☌ᴗ☌。)カワイイ
解せぬ・・・
*せいいき*
ズッキーニやらでめっちゃビックリするのも錯視画像で再現出来るのかな?ストレスになるからあまり試してほしくもないが
愛用している美容室の猫でも実験報告聞きましたが
スルーされたという結果でした
ただし別の場所が好まれてるので、自分が好きな場所を
確保してるかしてないかでも違い出るかもしれん
猫「人間は我輩がここ座れば喜ぶのであろう?」
元々は草むらに隠れた獲物や天敵を見つけるための機能だから、ほとんどの動物には備わってそうね
ネコは魔法陣から誕生したからね。
ねこック「スポック船長、はやく元に戻してくれっ!」
500匹で実験して30人分しか正しいデータと見做せなかったのか
研究者は大変だなぁ
※12
誰でも同じ条件で実験を行えば同じ結果を導き出せることが論文の肝だから
同じ条件を用意出来なかったケースは除外しないといけないのよ
様々な性格の猫と様々な環境の各ご家庭での素人が行ってるから仕方ないね
ネコは狭い所が大好きだからなぁ。
四角く囲まれている様に見える所は、心が安らぐのだと思うよ?
錯視があることと猫ホイホイされることの関係なくね?
床に紐で円を描いたので試したことあるけど
家のネコ誰も見向きもしなかったなあ
抱っこして円の中に入れてもササっと出て行っちゃったし
ダンボール箱ならすかさず検分するというのに
我を召喚したのは汝か?望みを言え。
モフか?猫パンチか?
ちゅ~る3本で叶えてやろう。
尻尾を入れただけで陣地確保のももちゃんは策士w
四角に入りに行く理由がわかった!→箱に見えるから→箱に入りに行く理由はわかりません!
何で箱に入ると落ち着くのかが知りたいんだが
※19 「猫が箱を愛する理由」という記事がありますよ。完全解明には至ってないようで、あくまでも仮説ですが。
karapaia.com/archives/52275971.html
本文中「こうした錯視は、欠けていると思わしき情報を・・・」の「思わしき」と言う言葉は間違ってますよ、「思しき(おぼしき)」が正しいですよ。
ぬう!!
我を封印する気か!?
うちの馬鹿猫は華麗にスルー。
興味がないと言うか生活環境で”自分が人間”と勘違いしている模様で、人間が通り抜けるから特に障害物ではないと判断していると思うけどな。
※23
へぇ~
飼い猫に
飼い主が
似るんだ。
なんだかわからんがとにかく可愛い!!ヨシ!!
≧[゚▽゚]≦ ≧[゚▽゚]≦
カニッツァ
≧[゚▽゚]≦ ≧[゚▽゚]≦
鼻タブはまたちょっとちがうんじゃ…
ウィスカーパッドというほお髭のところじゃない?
グルグル回って見える錯視の絵を猫に見せると、そのグルグルを
止めようとするかの様に、猫がその絵に手を置く。
なんて動画をどこかで見た記憶があるな。
※31
同じリアクションが見たくて家のネコで試したら
チラ見して立ち去ってしまった…
若い子じゃないと反応しないのかなあ?
子供のころ押入れに入るのが好きだった。
それと同じ感じだとおもう
猫心理と視力から考えると、円やら四角は”浮いて”見えるのではなかろうか。
”浮いてる”場所は”高い”場所だと感じていて、周りを見張るために有利なつもりで選んでるという仮説を立てよう。
なんか落ち着くわ~ここ