
image credit:Charlie's Crusaders Pet Rescue/Facebook
飼い主にかわいがられることなく、外で鎖につながれ、ただ生かされていた状態だった犬が、安楽死処分率の高いシェルター(避難所)に引き取られ、その後救済団体に保護された。その犬は、おもちゃやベッドの存在すら知らなかった。人間に愛されるということすらも...
だが半年後、愛情をたっぷり注いでくれるやさしい飼い主と巡り合うことができた。そして今、3匹の犬という仲間もでき、柔らかなベッドで、たくさんのおもちゃに囲まれながら幸せな日々を過ごしている。
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鎖につながれた状態で放置されていたジニー
去年12月、ミシシッピ州とテネシー州を拠点に活動する非営利団体『チャーリーズ・クルセイダーズ・ペット・レスキュー(Charlie's Crusaders Pet Rescue)』は、ジニーと名付けられた犬を救済・保護した。同団体では飼い主に飼育放棄された犬の他、路上でさまよう犬たちを救済・保護し、安楽死処分率の高い中南部のシェルターから北部の保護施設へ移して、永遠の家を探す活動を行っている。
ジニーは、元の飼い主に外で短い鎖で繋がれたまま放置されていた状態のところを発見され、飼い主と引き離されたが、預け入れられた先は安楽死処分率の高いシェルターだった。
同団体は、救済したジニーと一緒にいたきょうだい犬に永遠の家を見つけるため、養子縁組の広告をFacebookに掲載した。
ところが、きょうだい犬はすぐに貰い手が見つかるも、フィラリアを患うジニーには半年間も引き取り手が現れなかった。
しかし、ついに運命の出会いが訪れた。犬好きの女性が、団体の養子縁組の広告を見てジニーに一目ぼれしたのだ。
ついに永遠の家が見つかったジニー
バージニア州に住むローレン・スミス・グリーノさんは、幼い頃から犬が大好きな祖母の影響を受けて育ち、自身も困っている動物たちの世話をすることに人生を捧げてきた。地元の動物保護施設でボランティアとして働いているローレンさんは、仮里親となって動物たちが永遠の家を見つけるまで自宅で世話をする日々を過ごしていた。
ローレンさんはもう1匹、施設から犬を預かり飼い主が決まるまで世話をしようと思い、チャーリーズ・クルセイダーズの広告で見ていた。
そこでジニーの写真を見たローレンさんは、一目でジニーを大好きになり、「この子をうちの子にしたい!」と早速団体に連絡を取り、ジニーに会いに行った。
ジニーを仮里親としてではなく家族として迎え入れることを決意したのだ。
こうしてジニーはローレンさんに引き取られ、ローレンさんが飼っているジェンドリー、ガーネット、ジジという3匹の犬を紹介された。
これまで、屋外で鎖に繋がれっぱなしだったジニーは、初めて家の中に入った。そこで柔らかいベッドや楽しいおもちゃの存在を初めて知った。また一緒に遊ぶことのできる素敵な仲間にも出会った。
そして何より、自分を心から愛してくれるローレンさんというやさしい飼い主に巡り合った。
ジニーを引き取って3か月後、ローレンさんはこのように語っている。
ジニーは今とても幸せに暮らしています。毎晩、私と夫の寝室で眠って、とても甘やかされていますよ。
おもちゃの存在を初めて知ったジニーは、今テニスボールやタグボートに夢中です。初めてベッドに横になった時には、あまりの心地よさにすぐに眠ってしまいました。
3匹の仲間ととてもうまくやっていて、特に末っ子のジジとは一番仲が良く、いつもレスリングをして遊んでいます。
私が仕事中の時には、骨のおやつを噛みながら傍でじっと座ったりもしています。ジニーは、とてもやさしく愛情深い犬で、いつも寄り添うことが好きです。
ジニーは、過去の経験からまた外に置き去りにされるのではないかというトラウマを抱えているようです。
精神的な回復には時間がかかるでしょうが、家族全員でジニーに触れ合い、ありったけの愛情を表現しているので、きっと克服してくれるでしょう。
現在、フィラリア感染も順調に回復しているという。薬治療を行い、定期的に獣医院で検査をしてもらっているそうだ。
犬は、とても純粋な生き物です。全身で愛情を表現してくれます。犬を愛し、犬に愛されることは、私にとって大きな喜びです。
そう語るローレンさんが開設しているインスタグラムアカウント『gendry_baratheon_greeno』からは、ジニーや仲間の犬たちの日常が閲覧できる。
written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
両脇からペロペロされてるやつが「なんやお前、ペロペロされたことないんか。ならこれからワイらがペロペロしたるわ。」みたいな感じで笑っちゃいながらなんか涙も出てきた。
2. 匿名処理班
ジニーの表情が
「‥‥」 → 「‥‥?」 → 「???」 → 「!!」
と変わっていくのがもうね。
3. 匿名処理班
>ジニーは、とてもやさしく愛情深い犬で、いつも寄り添うことが好きです。
ジニーは、過去の経験からまた外に置き去りにされるのではないかというトラウマを抱えているようです。
ジニーは暴力的虐待などは受けてなかったってことかな?飼い主(人間)に対する恐怖はなさそうで、放置されることを恐れてる。
4.
5. 匿名処理班
まつ毛に触れてはならぬ…。
6. 匿名処理班
彼らが幸せになれるかどうかはほんと飼い主次第だな…
7.
8. 匿名処理班
先住の3ワンはみんなボダコかな?
みんな陽気で懐っこそうだ。
一緒に暮らす中でジニーもどんどん表情豊かになっていくんだろうねえ。お幸せに。
9. 匿名処理班
動画では笑顔見れた
幸せそう
10. 匿名処理班
※6
人間の子供だって割と親次第なところはあるからね…
11. 匿名処理班
犬の幸せと人間の幸せはイコールなのか?
人間だったら今の環境は良いと言えるが、物言えぬ犬からしてみたらどうなんだろう。
12. 匿名処理班
※11
幸せかどうか、ジニーの表情見たら、わかるんじゃない?
13. 匿名処理班
とても綺麗な目をしている。いつまでも幸せにね。
14. 匿名処理班
>>3
ただ餌と水だけあげて、出かける時も帰った時も声を掛けられることなく、突然施設に入れられてって感じなんじゃ?しかも兄弟たちも何処かへ行ったきり会えなくなったわけで。
15. 匿名処理班
>>11
ストレスフリーで愛情も注がれることが幸せではないなら、そらわからんが。
前の暮らしよりは遥かに幸せ(恵まれた)犬生になってるのではないかな?