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父親をお父さんと呼ぶこともできなかった自閉症の生徒が唯一心を許したのは学校の用務員さんだった(アメリカ)

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image credit:Tales of an Educated Debutante/Facebook
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 ノースカロライナ州にある小学校に、みんなからとても愛されている用務員の男性がいる。彼は、用務員としての仕事を懸命にこなすだけではなく、全ての生徒を目にかけ、いつも思いやりの心で接している。

 そんな用務員さんのやさしさは、言葉を発しない自閉症の少年の心にも伝わった。用務員さんが毎日少年に目をかけ、自然に接していくうちに、ついに「こんにちは」と言えるほどになったのだ。『11abc News』などが伝えている。

Mr. Brown’s Surprise

学校のみんなから愛されている勤続15年の用務員

 レイモンド・ブラウンさんは、ノースカロライナ州イーデントンのホワイトオーク小学校で用務員として勤務して15年になる。

 学校の用務員というと、主に学校の雑務だが、ブラウンさんはそれ以上のことをして毎日学校に尽くしている。

 それは、全生徒との関りだ。同校のミシェル・ニューサム校長は、ブラウンさんの人となりについて、このように話している。

彼は、この学校にとってなくてはならない、基盤のような人です。何が彼を特別にしているかというと、それは生徒たちとの関係です。

彼は、全ての生徒ととてもいい絆を育んでいて、子供たちのため、学校のために本当によく尽くしてくれてます。

自閉症の生徒がついに心を開いた

 ブラウンさんの人柄をよく知っているのは、学校職員や生徒だけでなはない。自閉症の子供を持つ母親、エイドリアン・ウッズさんも、ブラウンさんによって我が子を救われたと語る。

私には4人の子供がいますが、3人はホワイトオーク小学校の卒業生です。今は末っ子のエイモス(7歳)が通っていますが、自閉症で言葉を発しないエイモスを毎日学校に送り出すことは、正直容易ではありません。

でも、ブラウンさんはエイモスに救いの手を差し伸べてくれました。登校初日に、彼の方から自然に息子に声をかけてきてくれたのです。

それから毎日、彼は息子にやさしく接し、怖がらないように話しかけ、いつでも気にかけてくれました。

そんなブラウンさんに対して、息子は徐々に心を許していったのです。自閉症の子供を持つ親にとって、これがどれほど嬉しいことか。

やがて、息子が「こんにちは」とブラウンさんに返すようになり驚きました。当時、家では息子は自分の父親に「お父さん」と呼ぶことさえなかったのです。

ブラウンさんが息子の心に大きな変化をもたらしてくれたのです。とても感動し、2人の絆を特別なものに感じました。

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 ブラウンさんとの交流が深まるにつれて、エイモス君の周りには他の生徒たちも集まるようになったという。

 みんな、ブラウンさんが大好きで、そんなブラウンさんが気にかけるエイモス君を、他の生徒たちも気をかけるようになったのだ。

 やがて、エイモス君は人気者になった。誰がエイモス君の手をつないで教室まで連れていくかで争ったりまでするようになった。

 「息子がこんなふうに他の子供たちに愛されることは、私にとっても本当に嬉しいこと」そう感激したエイドリアさんは、常々ブラウンさんの息子への思いやりに感謝していた。

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学校職員と親たちからサプライズ

 ある日、ノースカロライナ州でスクールヒーローイベントが開催され、ブラウンさんも学校推薦でノミネートされた。残念ながら優勝することはできなかった。

 それを知ったエイドリアさんは、自身のFacebookアカウント『Tales of an Educated Debutante』で生徒の親やホワイトオーク小学校に呼びかけ、「自分たちがブラウンさんにヒーロー賞を与えるのはどうか」と提案。寄付金を募ったところ、なんと35000ドル(約380万円)ものお金が集まった。

 実は、ブラウンさんには結婚38年になるという妻との間に、4人の子供がいたそうだが、そのうちの1人をバイク事故で失ったそうだ。

 ブラウンさんの娘の1人に協力してもらい、「結婚38周年記念のイベント」だと言って、父親を呼び出すことに成功した。

 3月20日、ブラウンさんはタキシードを着て、娘が指定した場所へと向かった。するとそこには、ホワイトオーク小学校の職員や子供たちの親が大勢いた。

 これにはブラウンさんもびっくり!

 更に、エイモス君の母エイドリアさんから、ヒーロー賞として35,000ドルの小切手を手渡されたブラウンさんは、信じられないと声を上げた。

 エイドリアさんは、「学校職員や訪問者にも、いつも丁寧で親切なブラウンさんは、子供たちにもちゃんと向き合って接してくれる。私は、そんなあなたのやさしさを何度も見ました」と、ブラウンさんの人柄を改めて称賛。

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 また、ニューサム校長も感激するブラウンさんの前で、このように絶賛した。

あなたは、この賞に値する素晴らしい人物です。私たちホワイトオーク小学校の良き仲間として、あなたを当校に迎え入れたことを、本当に嬉しく思っています。全生徒、スタッフ、そして私も、みんなあなたのことが大好きです。

 予期せぬ高額の寄付金を受け取ったブラウンさんは、そのお金で学校の全ての子供たちをアイスクリームパーティーに招待し、職員に食べ物を購入すると約束。

 「まずは、子供たちの喜ぶことを」と考えるところが、いかにもブラウンさんらしい。

 残ったお金は、自宅を修繕する費用にして中古のトラックを買う予定だという。でも、コロナで長い間身内にも会えていないので、妻と旅行に出て親戚に会いたいとも話している。

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 生徒たちの中には、「ブラウンさんがお父さんやお祖父ちゃんだったらいいな。そしたら学校へ行くのももっと楽しくなる」と言う子もいるそうだ。

 ブラウンさんはそれほどまでに回りから愛されているのだ。愛を捧げ続けていくうちに、その愛は全て自分の元へと帰ってくる。まさにそれを体現したかのような話だ。

written by Scarlet / edited by parumo

追記(2021/04/10)心を開くという表現を心を許すという表現に変えて再送します

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この記事へのコメント 30件

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  1. なんやこの記事は
    普通に泣いたわ号泣や

    • +34
  2. 賞金貰ってまずやることが子供たちを喜ばせることってのがすごいな
    首尾一貫してるというかそういう人だからこそ称賛されるわけだけども

    • +53
  3. 子供が大人を信頼する話って本当に心温まるよ

    • +25
  4. 俺も小学生の頃
    用務員のおじさんが大好きだったなー
    からかっても怒らないんだ、よく遊んだ

    • -8
  5. Mr.ブラウンはグレートで、お母さんのサプライズも心温まるものでした。
    ただ、この記事の書き方は、自閉症の障がい理解において、誤解を与えるものだと思います。
    自閉症は、心を開かない障がいではありませんし、温かい対応がうれしいのは、どの子も同じです。

    • -15
  6. 寄付金を変に物にして渡さないのも良いし、その金をまたいくらか戻すように使うのも良いな
    日本では中々難しい

    • +13
  7. 顔から優しさにじみ出てる

    こうゆう人は生徒に良い影響を与えるだろうし素晴らしいことだと思う

    • +18
  8. 用務員さんて学校の先生とは違う存在だから、話しかけやすいんだよね

    • +14
  9. 人生を振り返って、ふと「善人」ってどんな人か思いをめぐらせた時に、一人でも実在の人物を直接見知っているというのは幸せな事かもしれない。(思い出すだけで気持ちが温かくなりそうじゃないか)

    • +28
  10. ゆるキャラっぽい外見が
    ちびっ子達に好かれるんだろうか

    • +1
    1. >>11
      子供たちには、自分を疑わずまっすぐ見つめてくれる人が分かるんだよ。

      • +7
      1. ※14
        自閉症児だと、どうなんだろう…?

        人によって程度は異なるが
        自閉症だと「視線回避」の傾向があり、
        定型発達だと 視線が逸れてる相手より
        こっちを向いてる相手の方へ意図的に視線を合わせるのが、
        自閉症は逆に 自分の目を覗き込んで来る相手ほど
        すっと顔を逸らして視線を外す、みたいな部分があるし…。

        むしろ、親や教師ほどコミュニケーションの暑苦しい押し付けが強くない
        用務員という適度な無関心を保てる立場というか、
        肩肘張らずに気が向いた時ポツポツ話しかける程度で済む関係
        っていうのが、リハビリ相手としては絶妙な心地良さだった気がしなくもない。

        • +3
        1. >>16
          なんとなく分かるな
          自分は知能指数と国語力で誤魔化している系発達障害なのだが、結局の所親や教師は「普通の子」になって欲しいんだよ
          「変な子」に理解がある風にしていても(と、言うより今の世の中はそういう態度を取らないと差別主義者として逆に排斥される)現実問題として扱いにくさは存在するし、その扱いにくさの被害を直接被るのは親や教師であるしな
          その点、個別に面倒を見なくてはいけない生徒としてではなく(良い意味で)十把一絡げの「うちの学校の子」として扱ってくれた用務員さんは良い逃げ場になったのだと思う

          • +13
        2. ※16
          ※14の「まっすぐ見つめる」っていうのは、視線を合わせるだとか顔をのぞきこむなどの視線そのものの話ではないのでは

          • +3
          1. ※21
            当然それも含めて後段の文章を書いたけど。

            そして、そもそも自閉症の人が視線を外すのも
            それ自体が心情(不快感、防衛)の表れだと言われたりもするし。
            (「単にアイコンタクトの重要性を理解してないから
              視線が合わないだけで、わざと避けてる訳じゃない」説と
             「自分のペースを荒らされないように、
              踏み込んでくる定型者を煙たがって避けてる」説とがあって、
              それぞれに裏付け研究があるけれど、後者に関しては
              乳児よりも年齢が上がる方が視線回避の傾向が強まるため、
              定型発達者が求めるコミュニケーションに不快感があるのではとする。)

            親や教師って、熱意を持って向き合えば 向き合うほど
            それがプレッシャーになる面もあるんじゃないかと。
            その点、用務員は、躾をし説教をし指導をしていく立場には無く
            ある種ゆる~い関わりができる大人ではある。

            • +2
          2. >>21
            おそらく視線じゃなく気持ちのことで、「この子はややこしい子じゃないか」とか考えずに、その子の心そのまま接そうとするって意味合いに感じるね

            • +3
  11. あぁ私の知ってる管理人さんに似てる。先月定年退職されたんだけど、いつも優しい顔(´ω`*)で気さくに話しかけてくれた。ありがとうございます、、、!

    • +5
  12. 素晴らしい人だし、感謝の手紙とかじゃやくきちんとお金を渡した点もいいね!

    • +3
  13. なんちゅー、ええ話や。
    めちゃくちゃ感動したわ。
    最高やないか。

    • +5
  14. 生徒の親やホワイトオーク小学校に呼びかけて35000ドル(約380万円)
    小学校の生徒数が500人として1人7600円
    教職員や卒業生も寄付をした可能性は高いけど
    在校生の家庭だって貧困や寄付をしない主義などで全員が寄付を出せるわけではないだろうし
    一人当たりの寄付した額が結構高そう
    しかも『ヒーロー賞』はそれほど人々を感動させるものでもないし
    ひとえにブラウンさんの人柄が理由だろう

    • +2
  15. 記事内の動画
    寄付を渡すシーンは、17:30頃から(長いので)

    • +1
  16. 見た目で人を判断するのはよくないって分かってるけど、この人見るからにいい人だわ表情から優しさが漏れ出てるもん

    • +2
    1. ※23
      見た目で判断するのはよくないってのは、身なりや造形の美醜によって判断するのがよくないってことで
      優しそうな雰囲気や表情ってのはそれでもってその人を判断してもいいんだよ

      • +5
  17. 理解がまちがってたらごめんなさい。
    自閉症の症状として、話さないのではなく「話せない」
    というのがあるのでは?
    ある家族の動画では自閉症の子供が母に向けて
    スマホで「ママ、愛してる」という言葉を再生し、
    母もうれしそうに「ママも愛してる」と口語で答えていた。

    ブラウンさんみたいな人が、もっといてくれたら。
    実際はとても珍しい存在だから、ニュースになるんだよね。
    自分も少しでもそういう人に近づけたら。
    記事とコメにヒントをもらった気がする。

    • 評価
  18. こんなに評価が高くて校長も絶賛してるのに結局学校のイベントで賞はもらえなかったって結果に闇を感じるわ

    • -4
  19. いっちゃ悪いが押し付けがましい教師やカウンセラーより第三者になる用務員やバスの運転手、自販機の補給員と話したほうが楽になることあるよな
    気を張ってないというか親や教師みたいにアレしろコレしろああであれこうであれと言わないというか等身大でいてくれてだからと子供だといじめてこない大人の友達というかさ

    • +3
  20. 小学校で色々教えてくれた用務員さんには感謝しかない
    焼却炉で物を燃やすときの注意、炭の火を消すには土に埋めて酸素を遮断するんだってこと、鶏の扱い方
    今は顔も思い出せないけど間違いなく子供の世界を広げてくれた大人の一人だ

    • 評価
  21. うちの甥も生まれつき言葉を発すこと出来ない目も合わさない自閉症なんだけど、こちらから向き合おうとすると徐々に寄ってくるようになって
    外で会った時にニコニコしながら歩いてきて抱きついてきてくれたのは嬉しかった
    でも抱きあげたら嫌がられたw少しずつだね

    • +1

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