メインコンテンツにスキップ

幸せな子供時代を送っていても、心の健康が保証されるわけではない(オーストラリア研究)

記事の本文にスキップ

48件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 子供時代に辛い経験をすると、精神疾患の可能性を高めることはこれまでの研究で明らかになっている。だが、オーストラリアの新たな研究によると、幸せで安全な子供時代を送っていても、後の人生で精神疾患を発症しない保証はないという。

 幼少期の幸福が心のを保護してくれるわけではなさそうだ。

幸せな子供時代が心を守ってくれるとは限らない

 オーストラリアでは、人口のほぼ50%が人生のある時点で精神疾患を経験し、4~11歳の子供の31万4千人(ほぼ14%)が心の病を経験しているという報告がある。

 今回、南オーストラリア大学、キャンベラ大学の共同グループは、子供時代の経験とその後のメンタルヘルスの関係性を調べた。

 その結果、幸せな子供時代を過ごしたからといって、必ずしも精神疾患にかからないわけではないことが分かったという。

 もちろん、これまで明らかにされてきたように、不幸な子供時代を過ごすと、うつ病やパラノイアといったメンタルヘルスの悪化につながることが再確認されている。

 しかし安定して、きちんとサポートを受けられる環境で育っていても、大人になってから不安神経症などを発症するリスクがあることが判明したそうだ。

この画像を大きなサイズで見る
Pixabay

心の健康は幼少期の体験だけに左右されてるわけではない

 こうした事実は、メンタルヘルスが幼少期の経験だけに左右されているわけではなく、もっと複雑な要因がからんでいることを示しているという。そうした要因の中には、まだ気づかれていないものもあるだろう。

 主執筆者であるビアンカ・カール氏の考えでは、心が病んでしまうかどうかは、期待にそわない状況になってしまったとき、きちんと適応する力があるかどうかが関係しているかもしれないそうだ。

 「子供の頃から変化に適応し、物事が思い通りにならないことに対処する方法を学べば、ストレスなどの精神的健康を悪化させる状況にもうまく対応できるかもしれません」とカール氏は述べ、今後はこの仮説を検証することが次の研究の焦点となるそうだ。

 この研究は、『Current Psychology』に掲載された。

References:Happy childhood? That’s no guarantee for good mental health – News and events – University of South Australia/ written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 48件

コメントを書く

  1. でもある程度の人格が幼少期の経験で形成されることは確かなんだよな。だからネガティブな思考とかはあんまり変わらない…

    • +27
    1. ※1
      遺伝性かもよ
      精神疾患でも遺伝するものがあるから

      • +2
  2. しあわせは 歩いてこないだから歩いて ゆくんだね

    • +3
    1. >>2
      1日一歩。3日で三歩。三歩進んで二歩下がるんだよ。

      • +2
      1. ※37
        3日で一歩しか進まないってタケシが笑い取ってたの思い出した

        • +1
  3. 映画やアニメのキャラが過去に虐待されてるシーンを
    見るたびに「自分もこれくらい普通にされてたけどな」
    って冷めた目で見てしまって可哀そうとか全く感じない。
    虐待って同情される出来事なんだとあとから知った。
    自分はもう普通の感覚にはなれないんだなって思ってる。

    • -19
  4. 脳内物質の分泌異常とか、脳の活動に必要な栄養素の欠乏とか、そんな理由で精神のバランスは崩れるからな。
    だとしたら過去の体験はほぼ無関係だな。

    • +1
  5. そりゃそうだ。
    母子家庭、虐待を受けて大人になったこの私でも
    少なくとも世の中が清ければ純粋で美しい存在のはずですから。

    でも、逆のパターンもあるわな。
    ピュアっピュア過ぎて世間の荒波に
    耐えられないイイ子ちゃんも中には居るでしょうよ。

    当たり前の事いってんなのよ、が率直な感想。

    • +25
    1. >>5
      普通の家庭で普通に幸せに育った自分には分からん感覚だ。
      誰かにとっての当たり前が、社会においても当たり前か、またそれは何故か、ということを確認・考察するのも科学のお仕事なんだねぇ

      • 評価
      1. ※47さんのような人が、こういう人もいるんだ、って少しだけ目を向けてくれるのがうれしい。

        • +1
  6. こんな当たり前のことでもいちいち手順踏んで論文として形にしないと認められないんだから科学ってめんどくさいよな

    • -2
    1. ※6
      その「当たり前」を疑ったり再確認することで次の段階に進むんですわ。

      昔は「神の教えに従え」が「当たり前」だったけど、今はそうでない人も多い。

      「なんで?」「どうして?」「どうやって?」という疑問を抱けるのは正常な精神の一つの要素なんだよ。

      • +8
    2. ※6
      物は下に落ちるのを当たり前だからと一笑に付しているだけだったら重力だって発見されていないわけで
      当たり前だと思っていることが本当に当たり前なのか?常識だと思っている事は本当に正しいのか?自分の考えは本当に正しいのか?に対して疑問を持ち検証するのは科学に限らず、日常生活でもとても大事なことだよ

      • +14
    3. ※6
      その曖昧な「当たり前」が偏見や諦めにつながって
      個人を苦しめる所まで想像してほしい
      それを科学で証明して治療や改善に役立てるのよ

      • +13
    4. >>6
      ここまでしても決して認めず変わらないのだから、人間という存在は面倒くさいでは済まされないよな

      • +3
  7. 子供の頃安定した心で過ごせたら大人になったら無敵になるなんて誰が思っとんねん

    • +15
  8. そりゃ絶対にこうなる、というのはないだろう。
    幸せな子供時代は何も保証しない、親から愛されていると感じながら育った子供は、つらい時、最後のところで、自分を愛し、信じ、立ち上がれる「可能性が統計的に高い」
    ということかな

    • +15
  9. そりゃそうだ
    逆に幸せだったからこそ、世間とのギャップでなりやすいと思う
    あと幸せ≒親から愛され、ではない、放置されてても害がなければ幸せだろ、人によるかもしれんが

    • +8
  10. ま、人間の精神構造だの心なんてのは本人ですら把握できてない節あるから
    親の機嫌次第で罵倒されて殴られたりした奴とそうでない奴の違いなんて第三者視点で(それこそ主観ですら)相当数のサンプルがあったって明確な答えが出せるわけがないからね
    統計学的にこういう感じで~って話でへーそうなんだってだけよ

    • -2
  11. 実家の太さのほうが大事だよなあ
    コンテニュー回数になる

    • +4
  12. 当たり前の事を当たり前な事と確定させていく基礎研究は大切。
    虐待されると以降は幸福になるのが困難で、それは幼少期に幸福な人が成人した後に虐待された場合でも同じだよと、それだけ。
    回復力のほうには差が出てくると思うけど、それもまた研究して確定させていかないと断言はできない。

    • +12
  13. 温室育ちの花は、野に植え替えると、すぐ枯れる。

    • +6
  14. ごく平凡な家庭の少年、少女が猟奇殺人てな事件も実際有ったな。

    • +4
  15. かねてより思ってた事だった
    経験って有る程度の不自由からこそ多めに得られる物だもの
    地均しされた平坦な所を楽に歩いてたら長じてから何か起きる度に躓くんじゃないかなと
    谷に落とす必要はないが個々のレベルに合わせたハードル越えの経験をさせんとね

    • +1
  16. >幼少期の幸福が心のを保護してくれるわけではなさそうだ。

    ( ゚Д゚)「そんなこと言ったってしょうがないじゃないかー!」

    • +1
  17. 40代になって振り返ると、
    幼少期の経験よりも10代の頃に経験した事の方がよっぽど人格に影響を及ぼすよ。
    年を取ると小さいころの経験はどんどん薄くなるし、もう5歳の頃の事なんてほとんど覚えてない。
    でも中高時代の経験は今もよく覚えてて、確実に今の人格に影響してると感じるもの。
    友人たちと話しててもそう感じるね。
    こういう発達心理学って、幼少期を絶対視し過ぎてて、10代期に注目しないのなんでだろうね?

    • +1
    1. >>22
      覚えていられる時期の調査はやりやすいからでは?
      つまり幼児期の、忘れ去られがちな体験が人間に及ぼす影響を調べるのは有意義という考えかなと。
      わかりやすいトラウマではなく、わかりにくい病根を調べることで更なる治療や育児法の確立に寄与できるのではないかと。

      • +4
  18. 人口のほぼ50%が精神疾患を経験するって・・・
    そこまで多いと遺伝的なものがあるんじゃないのと疑ってしまうけど
    遺伝が関係ないなら社会に深く浸透してる思想やら習慣やらが心に影響してるとかね
    ただ欧米はなんでも精神的な病気にする傾向もあるし、50%という数字がはたして適切なのかどうかも怪しいなって

    • +1
  19. 今、ツイッターで「アリナミンを飲むと鬱やADHDが改善される」って情報がバズっているのだが、確かにビタミンB群の不足は憂鬱や妄想や被害感情の原因となるんだよ。
    脳の栄養失調と精神状態の悪化は密接に関係があるんだ。

    「過去の出来事をクヨクヨと思い返すこと」と「気持ちが沈んで元気が出ないこと」は、どちらも脳の栄養失調が引き起こしている「同時並行の現象」なのであって、
    「過去の不幸な出来事」が「今の憂鬱な気分の原因」ではない、ってことなんだよ。

    • -7
  20. 未来の可能性は常に無限だからな良い方向にも悪い方向にも

    • +2
  21. …吾輩なんか顔の事で小中高虐められ
    社会に出てもパワハラクソ課長に3年ほどイビリ倒されたけど
    ピンピンしてるからな、芯の強さは人其々だろう。

    • +7
  22. 知らないことは幸福に関係してると思う
    知ることは不幸に関係してると思う

    • 評価
  23. お花畑の状態で社会に出て行くのは確かに厳しいね
    基本スラム街だと思って一層気を引き締めて下さい

    • -5
  24. 大金持ちの息子で周囲から羨ましがられてても本人は全然幸福じゃないパターンもあるし
    あとは先天的な要素かな
    漫画の悪役みたいな生まれながらの

    • +1
  25. 子供だから~で有耶無耶にされてたのに、大人になれば責任取らされるんだから、ちゃんと親と一緒に謝罪して償う経験とか無いとそりゃ病んでいくよね

    • 評価
  26. 虐められ殴られ諸々されてきたおかげで
    並大抵のパワハラは軽く流せる様になったから悪いもんじゃないぜ

    代償として結婚しようと思わん様になったが。
    不幸の再生産だからね。

    • +2
  27. 自分の場合、両親が早く亡くなり、15歳まで擁護施設で育つ。工場の寮に住んで、昼間は働き夜間高校を出た。卒業後は学歴・資格・家族もなくいきなり社会に放り出され、辛酸を舐める。生活が安定し始めたのは30歳頃から。
    なのに生まれてから現在至るまでメンタル面に問題なし。なぜだ?

    • +2
  28. 「虐待が脳を変える」という本を読んだんだけど、
    子供の時の虐待は文字通り脳を変えちゃうらしいんだよね。
    例えば海馬が委縮したり。
    じゃ、大人の脳はどうかっていうと、
    ある精神科医の先生の話ではロンドンのタクシードライバーの
    試験はものすごく難しくて、あらゆる道路を記憶しないと受から
    ない。で、ドライバーの脳を調べたら、海馬が標準より大きい。
    子供も大人も経験で、脳が変化するって事だよね。

    自分の感想は、やっぱり子供時代の虐待はその後の影響が長いし、
    治りにくいというか、その後遺症と付き合って苦しみながら生きて
    行くしかない。
    一方、大人になってから虐待や非常なストレスを受けた場合、
    健康な子供時代を過ごしていれば耐性は高く、精神病になっても治
    る、あるいは軽快する可能性が高いのではないか?、です。

    • +10
  29. あまり幸せな子ども時代を送ってしまうと、そこにしかよりどころを見いだせなくなっちゃうことがあるのよね。大人になって環境が変わるとなおさら。
    で、お金があるから幸せってものでもない。お金があってもつらい子ども時代送った人って山のようにいるからね。

    • +2
  30. 本人の資質と教育しだいだと思う。
    環境や家庭に恵まれた幸福な幼少期でも、わがまま放題に育ったら現実社会で思うとおりに
    ならずにあっさりくじけるだろうし、ちゃんと教育されてもあまりに不幸ばかり重なる人生
    だったら嫌になって自殺してしまう可能性も高い。
    理想を言えばどんな状況でもへこたれずに前を向けるようになって欲しいけど、高望みでは
    あるよね。

    • +1
  31. 社会に従順な家畜が鎖自慢してる印象
    はいすいませんw

    • -2
  32. 子供の頃めったに風邪をひかなかったからって、大人になってもずっと丈夫なわけではないからな。心だって同じだろう。

    • +1
  33. なにがその子にとって良いかはそれぞれだからね。暖かい家庭で育ち心のバランスが取れた大人になったお陰で、いかなる逆境も跳ね返す強さを持つ人もいれば、暖かい家庭がぬるま湯のようだったので、社会の冷たさに心が凍えてしまう人もいる。
    厳しい家庭に育って精神的に不安定なまま大人になる人もいれば、厳しい家庭のお陰で心が強くなって、ちょっとやそっとの逆境では動じなくなる人もいる。
    ある程度は統計的な傾向はあるだろうけど、だからといって全員にそれが正解不正解ではないと思う。
    それに幼少期が悲惨だったせいで精神疾患になってしまうなら、幼少期に戦争を経験した全員、精神が病んだ大人になってしまっている。

    • 評価
  34. ワイは幸せな子供時代送ったけど見事に病んだからな、実体験としてわかってたわ

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

人類

人類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。