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廃タイヤと瓦礫の合わせ、強度の高い持続可能なコンクリートが誕生(オーストラリア研究)

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(著) (編集)

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廃タイヤとがれきで作るコンクリート技術 /iStock
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 ゴミ問題をはじめ、自分たちが暮らす環境をどのように持続可能なものにしていくか? これは私たち人類にとって差し迫った課題の1つだ。

 環境問題を解決するには、今享受している利便性を手放さなければならないのかと言えば、必ずしもそうではない。

 たとえば新しい研究では、廃棄タイヤと建築瓦礫(がれき)をリサイクルすることで、一般的なコンクリートよりも強度35%増という素晴らしい資材に生まれ変わらせる方法が紹介されている。

専用の鋳型で廃材を圧縮して作るコンクリート

 オーストラリア、RMIT大学のグループが考案したのは、廃棄タイヤと建築瓦礫を利用したリサイクル・コンクリートだ。

 秘密は専用に作られた鋳型にある。これで廃棄物とセメントと水をギュッと圧縮する。すると骨材(砂や砂利など。コンクリートの体積の7割を占める)を少なくすることができる上に、強度までもアップするという。

 「リサイクルする廃棄物の特性を活かすことで、余計な資材を入れることなく、それでいて廃棄物再利用コンクリートの性能に関する問題を克服する現実的な方法を考案しました」と、ウ・ユフェ教授は話す。

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image credit:RMIT University

ブロックや壁など、様々なものに適応

 コンクリートはごくシンプルな方法で作れるので、これを成型すればブロック、道路の防護柵、壁パネルなど、さまざまなものに加工できる。

 現在、ウ教授らは、そうした製品を一緒に開発・試験する企業パートナーを探しているとのことだ。

 この研究は、『Resources, Conservation and Recycling』(1月19日付)に掲載された。

References:Cleaner, stronger, harder: New tech improves sustainable concrete – RMIT University/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 28件

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  1. これはいいね、廃材を使えばゴミも減るし、オマケに強度も上がるなら一石二鳥
    コンクリートの固さにゴムの柔軟さが合わさってこの強度が産まれたんだろうね
    耐震補強でコンクリートのひび割れに接着剤流し込んでるとこあるから
    コンクリート固める前にいっそ混ぜたらどうなんだろうと思ったことある

    • +1
    1. ※2
      話の流れからすると接着剤ってゴム系接着剤みたいなの想像してるかもしれないけど、コンクリのひび割れに流すようなのはエポキシ樹脂っていってとんでもなく硬いやつやぞ。
      この廃材コンクリってのもただでさえ劣化したタイヤのゴムなんか混ぜ込んで、どんだけの期間強度維持できるんだろ?
      素のコンクリと変わらないとしても、風化なり解体でゴミになったら今度は今流行のマイクロプラスチックになる未来しか見えないし、コンクリが混じることでリサイクルも難しい…。
      近視眼的に見れば持続可能性というバズワードで正当化したリサイクル低コスト資材として欺瞞に溢れた産業化はできるのかもね。合法投棄って感じだけど。

      • +4
  2. >建築廃材
    そんな物が使えるなら日本がとっくの昔に使ってるよ

    • -1
    1. >>3
      セメント製造工場では概に行っているよ
      ロータリーキルンというセメントの成焼工程で
      決まった割合のゴミを決まった量を投入してます

      • 評価
  3. 廃材を利用するのは
    素材の内容が均一じゃないから
    強度の信用も出来ない

    • +5
  4. 廃棄物が骨材の代わりになるんだろうが、アルカリ骨材反応とか大丈夫なのか。それに廃棄物に強度が無いのでセメント比を高くしないといけないし、圧縮できる型枠用の設備に費用が必要。汎用ではないね

    • +1
  5. このコンクリートを処分するときはより一層の難題に取り組むことになる未来が見える。

    • +5
  6. うーんよくわからないなぁ。
    以前問題になったシャブコン(水分を多くいれて流動性を高くしたもの)は強度が低いわけですが、反対に水分が少ないと流れにくいから振動を与えて空気抜いたりしてますよね。これとの違いがよくわからないんですわ。
    家の基礎とかダムとかトンネルとかその場で作るヤツは圧縮できないんですね。だから振動を与えたりしてるんです。圧縮も骨材とか含めて空隙を小さくするのは振動と変わらないわけで、ピンとこないなぁ。
    グラスファイバーとかカーボンファイバーをタイヤに混ぜるようにして引張強度をあげる技術(普通そっち方面は鉄筋ですね)だとかならわかりやすいんですが……

    • 評価
  7. オーストラリアって鉱山とか多いから、あのネタみたいにでっかいタイヤを再利用できたら便利だよね

    • +1
  8. 日本もバブル末期に公共事業の現場でリサイクル建材がかなり導入されたけど、後々になって強度の問題やら変なシミで道路が斑になったりで良い思い出無いわ

    • 評価
  9. PC構造ならこの技術を取り入れやすそう
    ただ専用の鋳型を用意して廃材を新たに買い付けるとなるとコストがとんでもない事になるんでは

    • 評価
  10. 特殊な鋳型で加圧ってのがな
    一般的なコンクリの用途には使えそうもない

    • +1
  11. 3匹の子豚「ややこしい素材が増えたなあ」
    オオカミ 「吹き飛ばす側の身にもなってほしいわ…」

    • +5
  12. 廃材利用するのは素晴らしいが、利用するために必要なコストも常に考える必要がある。
    廃棄タイヤを処理するのはコストが大変かかるという話があったが、これはそれに比してコスト面改善されるのだろうか?

    • 評価
  13. これ、廃タイヤは関係無しに
    圧縮してるからじゃ
    それにコンクリートをブロックにしちゃったら、コンクリートの自由な形というメリット無くなるよね

    • -2
  14. 一時的な強度はあったとしても経年劣化の度合いが分からないと使えないねえ

    • +1
  15. 似非高強度コンクリート(骨材が廃材なので強度等は不安定)ってだけだよね
    圧縮する事で中に含まれる空気と水が減って強度は増すが
    廃材を利用するので安定した強度や性質が得られず
    それでいて高強度コンクリート同様に高温に晒されると破裂する
    セメントを廃材で作るのならスゴイんだけど

    • -3
  16. 鋳型で加圧するって所じゃコンクリート製品にしか使えないよなぁ・・・
    盤とか桁梁とかには使えるかな・・・?

    • +1
  17. みんな懐疑的な視点でみててちょっと驚いた。いいことだとおもう。
    自分にも強度は単に圧縮したから出ただけで廃材がコンクリに寄与する部分は無いように見える。
    単に町中のコンクリに埋め立て箇所を移しただけで、のちのちやってくるコンクリ自体の再処分の手間が激増してるだけにみえる。

    • 評価
  18. アスベストみたいに粉末が癌を引き起こすとか無ければ素晴らしいな

    • 評価
  19. 結局は加工性なんだよね。
    問題点は……
    コンクリート製品としては丈夫なものが良いが
    将来の解体や加工の手間も有る。
    設備投資に超過コストがかかるなら普及できないかな。
    現場サイドからも意見は欲しいところ。

    • 評価
  20. このコンクリートで家を建てようと思う?
    自分だったら無料でも嫌だよ

    • 評価
  21. それで作った物を撤去する時どうするんだろう

    • 評価
  22. 廃棄された物の再利用って言えば聞こえはいいけど、廃棄された物の劣化度合いはバラバラだし、客は「廃材いれて強度増されても不安」って言うだろうし、強度が増加しましたが将来の環境問題の懸念も増加しましたじゃねぇ(;’∀’)壊すときもそんだけ力いるんだろうし建築的にどうなんだろうか。

    • +1

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