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欧米では、嵐に人間の名前を付けることで知られている。現在、イギリスではストーム・フランシスという嵐が南部を中心に襲っているが、その前はストーム・エレンという嵐に見舞われ、強風や激しい雨を引き起こしていた。しかし、その合間にからりとした晴れ間ものぞくイギリスでは、ロックダウンが緩和されたこともあり、短い夏を楽しもうとビーチに繰り出す人もいたようだ。
そんな中、高波に飲まれ沖合で身動きできなくなってしまった男性がいた。事態に気付いた海水浴客らは、手と手を繋いで「人間の鎖」を作り、男性の救助に尽力した。『The Guardian』などが伝えている。
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Human chain rescues man struggling in sea at Durdle Door
海水浴客の男性、高波に飲まれ沖合へ流される
イギリスのドーセット州、サマセット州は8月20日、ストーム・エレンの襲来により、気象予報でも警告がなされていた。北アイルランドに去ったとされるストーム・エレンだが、引き続きイングランドでも注意警戒が呼びかけられており、事実南部の海はいつもよりも高波が激しかったようだ。
しかし、ロックダウン緩和後かつ子供たちの夏休みも終わり間近ということもあり、ドーセット州ダードル・ドアのビーチは、多くの海水浴客で賑わっていた。Although the centre of #StormEllen has moved away to the north of Ireland, strong winds across the west of the UK today will become more widespread overnight.
— Met Office (@metoffice) August 20, 2020
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そんな中、1人の男性が海へ入り、沖合へと流されてしまった。男性は、岸にいる人々に気付いてもらおうと海の中から必死で手を振り、大声で助けを求めた。
最初、男性が手を振っている姿に気付いた人たちは、それが救助を求める合図だったとはわからなかったようだ。
だが、次第に事態を察知すると、人々はボディボードを浮き輪として掴むよう男性に向かって投げたり、列を作って手と手を繋ぎ合わせた「人間の鎖」を作り救助を試みた。

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2人の命を救おうとした見知らぬ人々に拍手
見知らぬ人同士が一致団結して鎖になっている間、ある男性は途中から高波の海を泳いで沖合にいる男性を助けようとしたが、彼もまた沖合に流されてしまった。ビーチにいた人たちは、2名の男性を助けるべく更に数をなして30人ほどがつらなり、救助に尽力。最終的には、通報先からの救助隊も現れ、男性2人は無事、陸へと助け上げられ、岸から事態を見守っていた人たちからは、拍手が沸き起こったという。

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かつてアメリカでも、2人の溺れた子供を救うため、80人もの人が手と手を取り合って長い鎖を作り上げ救助に成功したことがある。1人の力ではどうにもならないことも、みんなの力を合わせると大きなパワーを発揮する。誰かを助けたいと願う気持ちが更に奇跡を呼ぶ。
それは結構、身近な場所でも起こりうることだ。人は一人で生きられない。だからこそお互いに助け合うことができるはずなんだ。
written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
いい話ではあるけど、そもそも高波の日に海水浴は控えた方が良い
嵐の合間に海水浴って……
2. 匿名処理班
想像以上に波の規模が大きくてビビった。助かったのは良かったけど、こんな日に海に乗り出すのは自殺行為以外の何物でもない。
3. 匿名処理班
救出部分カットされてるし実際これで助かったわけじゃなくて救助隊が助けたんでしょ
遠巻きに見ればぜんぜん届いてないし危ないだけだと思う
4. 匿名処理班
男塾名物 万人橋かな?
5. 匿名処理班
DQNだか何だか知らんがこんな危険な状態で遊んで、絆って言われても…
6.
7. 匿名処理班
こういうところは欧米人は凄いよな
これが日本なら見て見ぬ振りする人が多い
8. 匿名処理班
よくこの波で泳ぐ気になるわ
9.
10. 匿名処理班
いや、これ危ないだろ
2次被害がでなくて良かった
11. 匿名処理班
荒れた海でおぼれた人を救うには、専門の救助訓練を受けた救助隊員でもない限りほぼ不可能。
しかもこれだけサラシが広がってるとライジャケ着てても浮かばない。
これは本当にラッキーなだけの救出劇。
12. 匿名処理班
>>7
電車の隙間に落ちた人助けるために周りの人が車体押した事件あったじゃん…
日本に住んでない人は知らないかもしれないけど