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色覚異常を補正してくれるハイテク構造のコンタクトレンズが開発される(イスラエル研究)

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Kotkoa/iStock
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 これまで、色覚多様性(色覚異常)を矯正してくれるメガネは開発されていたが、ついにコンタクトレンズタイプが登場するかもしれない。

 カスタマイズ可能な「メタサーフェス」と呼ばれる超薄型光学フィルムを組み込んだコンタクトレンズを装着することで、色補正色覚を補正してくれるそうだ。

コンタクトレンズなら常に装着可能

 「このコンタクトレンズは、ニーズに合わせて、コンパクトかつ丈夫な手段で色覚障碍に対応しています」と、このレンズを開発したイスラエル、テルアビブ大学のシャロン・カレポフ氏は話す。

 色覚障碍の中でも、最も一般的とされる2型色覚(緑色弱)の人は、緑を感じる「錐体視細胞」がきちんと機能しておらず、そのために赤、オレンジ、黄色、緑といったわずかな色の違いを区別することが苦手だ。

 こうした色覚の異常を補正してくれる色覚補正メガネはすでに市販されている。だが、サングラスのようにレンズが黒っぽいため、どうしても目立ってしまう。また、持ち運びも面倒という問題があった。

 だがコンタクトレンズタイプなら、常に装着が可能となる。

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Pexels from Pixabay

自然界に存在しない反射特性を実現した表面

 そこで注目されたのがメタサーフェスだ。これは自然界には存在しない反射特性を人工的に実現した極薄の表面で、そこを通過した光が特定の光学特性を発揮するよう調整することができる。

 普通のメタサーフェスは平らにしか作られないが、カレポフ氏らは、これをコンタクトレンズの湾曲に沿わせて作ることに成功。その上で、メタサーフェスを通過する光のコントラストを、2型色覚の人が色を区別できるくらいまで高めた。

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左は元々の風景。真ん中が緑色弱視の人の見え方。右はコンタクトレンズ着用後の見え方

image credit:Sharon Karepov/Tel Aviv University
 「提案している光学素子は超薄型で、どんなハードコンタクトレンズにも取り付け可能です。2型色覚の人だけでなく、屈折異常のような他の視覚障害の人でも、1つのコンタクトレンズで補正することができます」と、カレポフ氏は説明する。

 この研究は『Optics Letters』に掲載された。

References:osa./ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 25件

コメントを書く

  1. なぜ補正する方向にばっかり集中してるのか
    配色とかで気を付ける事も必要と思うけど

    • -17
    1. ※1
      多数派を修正するより少数派を補正する方が現実的でしょう
      色覚異常は赤と緑の区別が付きにくいパターンが多い(=道路信号で問題を持つ)というのはよく知られてるけど
      信号全てを作り直して、青系色が安全、赤系色が警告っていう本能による視覚認識まで改める方法を取るよりかは
      コンタクトひとつで治る方が合理的でしょ

      • +10
    2. >>1
      補正眼鏡をかけた色弱者の動画を見てごらんなさいな。色が見える事に感動して泣いているから。
      やはり喜ぶ事をやってあげたいじゃない?

      • +3
    3. ※1
      配色に気を遣うというのがよく分からないです。
      色覚異常は様々なパターンがあって、赤が茶色・緑が黄色に見える人、黄色が赤・青が緑に見える人、赤が青・それ以外は全て黄色に見える人、黄色がほぼ白に見える人などがいます。どういう配色が気を遣うことになりますか?

      • +1
      1. ※11
        1の人が言及している配色って、色覚異常者でも色を区別しやすくする配慮を指しているのでは?
        日常生活で色が区別できなくて困るシーンが今だにあるのです。

        • +1
        1. ※12
          分かってますよ。でも色覚異常にも色んなタイプがいるから、どれが見やすいのかが分からないと言いたかったんです。黄色が一番認識する人が多いので、イエローの配分が同じじゃない緑や青を選んだり(赤はマゼンタ+イエロー・)青はマゼンタ抜きの空色だけを使ったり(青の濃淡はマゼンタ+ブルー)と考えられますが、異常の具合は個人によってそれぞれ。場合によっては逆に見えにくくなったり、三色覚二型や三型の人が見えやすくして、二色覚二型三型の人が見えにくくなったり、正常な人まで見えにくくなったりしたら本末転倒かなと思ったりします。

          • +1
      2. ※11
        これはもうカラーユニバーサルデザイン(CUD)についてウェブにあることをお調べいただくしかないと思います。ごくおおまかにであれば隣接した色の明度差、パステルカラーの制限、塗り面積の確保、などが一部にあげられるでしょうか。
        公共サインや路線図などではなく、デザイン性が強く求められるものはその優先や兼ね合いもありますので、心の中で(ごめん、ここから先は気ぃつかえねえわ…ていうか使わねえわ…私は今から差別者である!すまぬ…すまぬ…)と腹をくくって色指定することも必要になるかと存じます。

        • 評価
      3. ※11
        どのタイプの色盲・色弱であっても
        見やすい配色の配慮ってのはあるよ。

        例えば、区別すべき色同士の「明度差をつける」。
        要するに、白黒画像に変換した時、それでも判別できる
        明るい色と濃い色をチョイスする。

        他にも、例えば色地に色文字の看板などで
        色覚異常だと同色系で文字が埋没してしまうような場合、
        白や黒で「文字の周囲に縁取り」を入れたり、
        棒グラフや円グラフの色分けで、色だけでなく
        スクリーントーンみたいなドット模様や斜線塗りなど
        「地模様のパターン」を組み合わせる方法もある。

        • +1
    4. ※1
      補正する方向に集中してないと思います。センセーショナルにとりあげやすい話題なので記憶にのこりがちなんだろうとは思うのですが、これらの「見分けレンズ」に比べればまだ公共物でのCUDの取り組みの方が規模や義務感としては大きいでありましょう。

      • +1
    5. ※1
      色覚異常の人は生肉を料理するとき、いつ生の赤色から焼けている茶色になるのか分からないから凄い困るらしいよ。
      色覚異常の人でも焼けた状態が分かる肉 作る?

      • +5
      1. >>17
        配色つまりユニバーサルデザインなど出来ることはもっとやりましょうよ、という話なのに、肉作る?とか良く言えるねスゴい人いるね世の中には。

        • -5
        1. ※19
          その前に、コンタクトで補正して色を補正してくれるコンタクトの記事だってこと忘れてない?
          補正してどうすんだってコメントに対して、ユニバーサルデザインでどうにかできるもの以外どうするんだ、肉もデザインするかい?って返しでしょうよ……

          • +4
      2. ※17
        スマホでカメラを通して肉の焼けた状態が分かるアプリを開発すればいいんじゃない?
        すでにあったらすまんが

        • 評価
    6. >>1
      既にスマホにもゲームにも色覚障害者用モードあるじゃん
      君は普段から何か配色に気を使ってるの?

      • +1
    7. ※1 の人にマイナスいっぱい付いてる一方で、
      こういうの装着すれば済む話だろー、いちいち健常者側に配慮を求めるなよー、なノリ (※3, ※5 etc.) が広まるとしたらあまりよろしくない傾向ですね。

      この種の色覚補正(をすると称する)デバイスは一部の色覚異常タイプに効果がある「かもしれない」程度のものです。このコンタクトレンズも基本原理は同じです。

      • 評価
  2. テクノロジーってやっぱすげーなぁ~。

    • +7
  3. 何種類かある色覚異常向けに、俺たちが身の回りで使う色を制限していくべき…ってことか?
    補正できる技術があるのに、なぜそんなことを。

    • -1
  4. これは世界が変わるね この世界の色が増えるんだもん(^^♪

    知らない色があることを知ることができる
    鮮やかさ美しさを皆と同じように感じられるんだ

    だれでも手を伸ばせば届く日は、いつだろう

    • +9
  5. イスラエルってテクノロジーの研究がいろいろと進んでいるんだなぁ

    • +1
  6. デザインにもユニバーサルデザインが取り入れられてきているけど
    自然風景や食物のように人の力で変えられないものもあるからね
    コンタクトレンズ型で進化すれば助けになるはず

    • +4
  7. これはいいな。度も入ってお手頃価格なら使いたいかも。でも不便はそれほどないしな~。最近はユニバーサルデザインになっているものも多いし。駅や電車内で路線図がわからないとか、焼き肉が焼けたかどうか分からないとか…まあでもそれこそ色々選択肢があるのはいいことだよ。確率的には日本人男性では20人に一人(アメリカではもっと高いんだっけ?)はいて、やりたい事を諦めている人も多いだろうと思うからね。買ったら人目を気にせず絵を描きたいな。個人的な感覚としては色弱な人の方が色には敏感な人が多い気がするんだ。それに今見えている色のままでも世界の美しさを知っているよ。

    • 評価
  8. 配色に気を使うのも無益ではないよね
    ただ非常に難しいかと…

    自分は絵描きなんだけど、色盲で絵を断念した人を知ってる。こういう人には本当に救いになるはず。

    • +2
  9. 色覚異常を補完するユニバーサルカラーやメガネ、コンタクトも向いている方向は一緒なのだからどちらか一方だけを強化していけばいいなんてのはないと思う
    コンタクトつけても上手く機能しない場合もあるだろうし車輪の輪のように考えていけばいいんじゃないかな

    • 評価
  10. 逆にコントラスト強い配色は頭痛くなって気持ち悪くなる人も居るの忘れないでほしいな

    • 評価

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