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新たに発見された先史時代のストーンサークル、雷を呼び寄せるために意図的に建設された可能性(スコットランド)

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(著) (編集)

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Swen_Stroop/iStock
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 スコットランド西海岸側に浮かぶアウター・ヘブリディーズを構成する島のひとつ、ルイス島にはカラニッシュ・ストーンサークルという象徴的な遺跡があるが、その目と鼻の先で、これまで知られていなかった別のストーンサークルが発見されたそうだ。

 驚いたことに、円形に配置されたそのストーンサークルの中央には、強烈な落雷があった痕跡がはっきりと残されているという。

 もしかしたら、このストーンサークルはそもそも雷を呼び寄せることが目的だったのかもしれないそうだ。

カラニッシュ・ストーンサークルとそのサテライト群

 スコットランド、セント・アンドルーズ大学のリチャード・ベイツ氏らがリモートセンシング技術で探していたのは、5000年前の新石器時代に作られた巨石遺跡カラニッシュ・ストーンサークル付近で埋もれている立石(りっせき)だった。

 これまでの調査からは、主要モニュメントのサテライトサークル候補が1ダース以上も発見されている。

 今回発見されたのは、カラニッシュ・グレート・サークルを見下ろす丘の地下に埋もれた1本の立石だ。そして地球物理学的な解析によって、その立石はかつてストーンサークルの一部であったことが判明した。 

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カラニッシュ・グレート・サークル Studio-Annika/iStock

落雷によって残された星型の磁気異常

 特筆すべきは、そのサークルの中央で星型の磁気異常が検出されたことだ。それは4000年前のもので、『Remote Sensing』(12月11日付)に掲載された論文によると、単発の大きな落雷か、同じ場所への一連の小さな落雷が原因であるという。

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C. R. Bates et al., 2019

 ストーンサークルが落雷の前からあったのか、それとも事後に建設されたのかどうかははっきりしないが、ベイツ氏は、ストーンサークル中央の落雷の痕跡が「偶然である可能性は低い」とプレスリリースで述べている。

 「サイトXIの雷がかつてあった木や石に落ちたのか、それともモニュメント自体が雷を引き寄せるためのものだったのかは不明だ。しかし調査結果は、自然の力がこの島の初期農耕民族の日常生活や信仰と密接につながっていた可能性を示唆している。」

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大きな星型に現れている磁気異常(磁場勾配)。緑の円は、これまでに発見されていた立石の位置。赤い縁は、今回発見された立石を表す。

image credit:

ストーンサークルは雷を落とすために作られた?

「カラニッシュ遺跡群上部の支配的な位置に意図的に設置されたストーンサークルは、落雷が起きる確率を高めたかもしれない」と論文では述べられている。

 はっきりとしたことは分からないが、ストーンサークルが雷を呼び寄せるために作られたというアイデアは心惹かれるものがあるだろう。

 考古学的な研究によって、かつて文化と自然とには共生的な関係があったらしいことがますます認識されるようになっている。だとすれば、発見されたサークルが実際に雷を落とすためのものだったとしても何ら不思議はない。

 カラニッシュ・ストーンサークルのような巨石遺跡は、その作りが季節の変化や太陽の位置に対応しているというのが典型的なパターンだ。

 しかし、今回の研究は、これまであまり考察されてこなかった雷もまた重要な役割を果たしていた可能性を示唆している点で興味深いものだ。

References: Archaeology.co.uk / Heritagedaily / St-andrews.ac.uk

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この記事へのコメント 23件

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  1. 日本でも稲の妻と書いてイナズマと呼んでいたそうだ
    雷が鳴ると稲が育つと喜んでいたそうだ

    モアイ像も農地に栄養をまくために採石した結果という説が最近出てきたそうで

    • +6
    1. ※1
      僕もイナヅマだと思う、日本で雷を稲妻と呼ぶのは、雷が鳴るほど稲が実るから妻の字を当てて「稲の妻」。
      原理としては「エアロゾルが雲を作り、高さのある塔などが雷を引き付け、放電が大気中の窒素を固定化する」
      エアロゾルは浮遊する細かな粒子、焚き火の煙、キノコの胞子などで、雨乞いでは火を焚くことが多いから、ここでも火を焚いたろう(篝火、照明にも)。
      高さのことは今では常識、ゴルファーに落ちたり、サーファーに落ちたり、要は周りより高ければいい。
      窒素固定は、空中放電が窒素を酸化させ水溶性の肥料にする(肥料の3要素の一つ)。

      経験則で行われたのだろが、効果は高いと思う。
      あと地中を流れた電流は植物の発芽やキノコの発生にも効果が有るようだ。
      おそらく周囲は牧草地や畑があったのだろう。

      可能なら実証実験をして欲しい記事だ。

      • 評価
      1. ※14
        いや、その可能性は低いんじゃないか。
        稲妻信仰は農耕の発達以後だ。
        むしろ、この施設は周辺で農耕が発展すると放棄されている。
        もっと単純に「火起こし」のためだったと言う可能性はないかな。
        北欧神話のトール、ギリシャのゼウスなんかが典型例だが、
        雷の神は勝利の神であるとともに奔放で厄災の神でもある。
        記紀神話も雷属性の神はおしなべて気が荒い。
        神が落としていった火種を祀ることで、荒ぶる自然と対話したり、コントロールしようとしたのかもしれん。

        • +2
      2. ※14
        私も農耕説はちょっと違うかなと思います。
        行ったことありますがかーなーり北なんですよ、ここ。
        日照時間も多くない土地で農耕民族というのがピンと来ず。あと、泥炭が多い土地ですしね。

        よくわかってないピクト人なのかなー。
        それともその前の人たち?

        • +1
    1. ※2
      昔の人は雷が落ちるのを待ってたんだろうな
      「サァ、クルぞー」って

      • +13
      1. ※6
        ここを見ている人はオヤジ世代が多いことがよくわかりました。

        • +1
  2. 雷が落ちたところに建てたのだと思うけどなぁ

    • +6
  3. 避雷針と建てられたとかだったりして
    十分神聖な意味合いも持たされた施設だろうけど

    • +2
  4. 単発の雷が落ちただけの可能性もあるという状況では可能性は微妙な気が……

    雨乞いとしてよくある黒煙で曇り空を表現したり、鎚や太鼓の轟音で落雷を表現したりの儀式が行われてた形跡も一緒に見つかれば可能性が高いと言えるんだろうけど

    • +1
  5. なんで円形の中央?
    背の高い石に落ちるならわかるけど
    棒で囲うと中央に落ちる法則でもあるの?

    • +5
  6. 雷が落ちたところから火を見つけて神聖な場所だとして祀ったのかもしれないね

    • +5
  7. 古今東西、雷ってのは世界中で、畏怖されつつも、崇められていたんだなと実感。

    日本の稲妻も、ギリシャ神話のゼウスも、マヤ文明もネイティブアメリカンの神話も、エジプトやアフリカも・・今回のケルト(?)遺跡も。

    • +4
    1. ※10
      突然空からランダムで大爆発する閃光が降ってくる現象なんて
      解明されてない時代にとっては人知を超えた恐怖でしかないもんね

      • 評価
  8. 日本で言う雷獣みたいなのを召喚というか捕獲しようとしてたとか?
    球電とか、ウィルオウィスプ?

    • +1
  9. 石を基礎にして高く棒を立てて避雷針にする。
    作った者は雷を自在に操る神として崇められる寸法だ。

    • +1
  10. レイラインが交わるところは、雷が落ちやすいのでは。

    • +1
  11. 雷が落ちた所は空気中の窒素がプラズマ(?)によって固定されるから、植物が良く育つ、って話しが有ったよね?
    そういう事かなーと思いました。

    • 評価
  12. 正論ばっかりなコメ欄wロマンはどうした?!

    • 評価
  13. ソウルブレイダーでモニュメントに雷を落とす作業を思い出した。

    • 評価

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