
image credit:Jukebox & Agatha's Bonded Journey/Facebook
人間同士でも、初対面なのに不思議と懐かしく感じる相手と出会うことがある。そこには目に見えない「縁」があり、犬同士にもそうした縁の繋がりは存在するようだ。アメリカのアリゾナ州のとあるシェルター(保護施設)に引き取られた2匹のピットブルミックスは、赤の他人(他犬)にもかかわらず、施設内で出会ってすぐに強い絆を育み、離れられない関係になったという。
2匹の姿を見たスタッフらは、時間がかかっても2匹一緒に引き取ってくれる新たな飼い主を求めていたが、ついにそれが叶った。
出逢った瞬間、すぐに絆を育んだピットブルミックスの2匹
アリゾナ州南東部ツーソンにある動物保護施設「Pima Animal Care Center」が、時を同じくして偶然2匹のピットブルミックスを引き取った時、スタッフらはすぐにその2匹が離れられないほど深い絆を育んでいることに気付いた。
スタッフの1人、ミッシェル・フェゲロアさんはこのように話している。
一緒に2匹を収容した瞬間、まるで長年会えなかった友人同士がついに再会したかのように、2匹はぴたりと寄り添って離れなくなりました。試しに2匹を引き離しても、互いに迷子になったかのように必死で探し合ったのです。施設側は、ジュークボックスとアガサと名付けられたこの2匹のピットブルミックスを別々に保護した。2匹に関連性があるのかどうかはわからなかったが、施設内でのプレイグループ中に2匹はすぐに意気投合。以降、いつもぴたりと寄り添い合って離れなくなった。
2匹一緒に引き取ってくれる飼い主を求めた
施設には、永遠の家が見つかることを待っている犬猫たちがたくさん収容されている。スタッフは、そんな犬猫たちを少しでも早く、いい飼い主に巡り合えるよう手配しなければならない。施設側にとって、2匹一緒に引き取ってくれる飼い主を探すのは容易ではなかった。サイズや品種に加えて、この2匹が特別な絆で結ばれていることを証明しなければならないからだ。
2匹の深い絆を目の当たりにし、心溶かされた施設広報担当のニッキー・レックさんは、次のように語った。
2匹は、じゅうぶん寛げるスペースを別々に与えられているにもかかわらず、まるでそうすることの方が好きだと言わんばかりに、2匹で小さなベッドを一緒にシェアして眠っているのです。
この2匹を引き離すことなどできません。互いになくてはならない存在だということが2匹を見ていてわかります。
1匹ずつ養子に出した方が、少しでも早く施設から出られることがわかっていても、やっぱり2匹が別々の家へ引き取られるということに耐えられないので、時間がかかっても私たちは2匹一緒に飼ってくれる人を求めています。
ついに2匹に永遠の家が見つかる
施設に長期間収容されていた間、よりいっそう絆を深めたジュークボックスとアガサ。しかし、ついに変化が訪れた。ある日、施設スタッフがFacebookで、夜にしっかりと抱き合いながら眠る2匹の様子をシェアすると、多くのユーザーがその可愛さに惹かれた。そしてその中に、エリンさんとウバルドさんというカップルがいた。
アリゾナ州で働くエリンさんと軍人ウバルドさんは、少し前まで犬を飼っていたが、不幸にも亡くなり、とても悲しく虚しい日々を送っていたという。
愛犬を失い、家は静かすぎるほどになりました。いかに犬が私たちに大きな影響を与えたかがわかります。このように話すウバルドさんとエリンさんは、Facebookでジュークボックスとアガサの姿を見て以来、2匹を引き取ることを考えた。
そして施設で初対面した時、2人はやはり2匹は離れられない存在同士だということを悟り、予定通り一緒に家に連れ帰った。
ついに、自由と永遠の家を手に入れることができた2匹の喜びようは明白だった。ちぎれるぐらいに尻尾を振って、家の中や裏庭を駆け回っている2匹の姿を見て、エリンさんとウバルドさんも大きな喜びを感じた。
この2匹は、私たち人間に「無条件の愛」を学ばせてくれていると思います。
2匹が、過去にどのような経験をして施設へと預けられたのかはわかりませんが、これからは私たちが大切に世話をしていきます。
Facebookアカウント『Jukebox & Agatha's Bonded Journey』には、しっかりと寄り添い合うジュークボックスとアガサの写真がたくさんシェアされている。2匹にとって、素敵なクリスマスを迎えられることは間違いなさそうだ。
written by Scarlet / edited by parumo
あわせて読みたい





コメント
1. 匿名処理班
いい子だねぇ
2. 匿名処理班
寄り添ってるふたつの顔の可愛らしいこと…一緒に暮らせてよかったね
3. 匿名処理班
良かったね!!
嬉しくて涙出ちゃったよ。
もしかしたら、元々同じ家で飼われていたのかな。
違う場所(だが微妙に近い)で保護された子達が毛色も犬種も似ていて、施設で出会うと大喜びするって事が経験上何度かあったので。
4. 匿名処理班
顔立ちとか、色、柄の出方なんかそっくりだから、
もしかしたら兄弟なのでは?
5. 匿名処理班
とてもすてき
6. 匿名処理班
飼い主として決定したご夫婦が、予想以上にピット的でなんか安心した♪
7. 匿名処理班
日本の動物保護って
私財を投げ打って
個人的に活動するしかないんだよなぁ…
8. 匿名処理班
>>7
残念ながら日本には定期的に継続して寄付をするっていう習慣が無いんですよね
日本で大きな保護施設を運営するのは相当難しいでしょうね
9. 匿名処理班
動画で見ると体の大きいほうはオスで、体のちっこいほうがどうもメスっぽいんだけどねー
絆って言うか、これは普通に愛が生まれて夫婦化してたんでは
(´・ω・`)