
毎年11月1日から2日にかけて開かれるこのお祭りでは、家族や友人が亡くなった人を一斉に偲ぶ。つまり日本でいうお盆に近い行事だが、その空気は真逆だ。
「死者の日」はまさに盛大なお祭りでハロウィンのように明るい。メキシコの人々にとってこの2日間は亡くなった人と一緒に楽しみ、笑顔でにぎやかに過ごすスペシャルな日だ。
そしていよいよお祭りが間近に迫った10月末、陽気なガイコツの装飾があちこちにあり、一足先に仮装パレードなどが行われている現地の様子がネットをにぎわせていた。
巨大なガイコツ現る?「死者の日」の巨大オブジェ
巨大なガイコツが土中から現れ、伝統的な衣装をまとった死者が生き返る。それがメキシコの「死者の日」だ。

どこか憎めないいたずら好きな巨人の死者のようA huge cardboard skeleton sits in a street in the Tlahuac neighbourhood of Mexico City ahead of the Day of the Dead festival
— AFP news agency (@AFP) 2019年10月29日
📸 Pedro Pardo pic.twitter.com/cgOhBZEQzu
しかもこの巨大オブジェは2つもあり、瓦礫を挟んで向かい合ってる。Treat or Tweet!
— Terry Searcy (@WTerrySearcy) 2019年10月29日
A giant skeleton has "emerged" from a street in the Tlahuac neighborhood of Mexico City. The sculpture has been placed in the city street ahead of the Day of the Dead celebrations on 1 and 2 November. pic.twitter.com/jmxK0WBx6v
すでに撮影する人もちらほらいるが「死者の日」当日にはこの通りもにぎやかになり、格好のインスタ映えスポットになりそうだ。In late October, in Mexico City, in the municipality of Tlahuac, in the neighborhood of Santa Cecilia they’ve installed skeletons climbing out of pot holes. A snide protest about their neglected neighborhood. pic.twitter.com/l8gp3nYTOU
— 🎣 Bait & Tackle Shop (@DavidRosaIes) 2019年10月28日
ガイコツ貴婦人の仮装や死者メイクのパレードも
お祭りを控えた町の様子は多くのユーザーがシェアしている。現地ではこの日を象徴するマリーゴールドの花やカラフルなガイコツがあちこちに飾ってある。
さらに大きな町では死者の仮装をした人々が集まり、前夜祭まで行われている。
10月28日にメキシコシティで行われたパレード
女性の仮装は、メキシコの漫画家ホセ・グアダルーペ・ポサダが描いたカトリーナという名のガイコツの貴婦人をイメージしている。彼女は今や「死者の日」のシンボルになっている。VIDEO: People in Mexico City dress up as 'Catrina', a Mexican representation of death, and take part in a parade ahead of the Day of the Dead celebrations. The character of La Catrina was created by cartoonist Jose Guadalupe Posada, famous for his illustrations of 'skeletons' pic.twitter.com/R4zJA4DMub
— AFP news agency (@AFP) 2019年10月28日
死者に笑顔を。ポジティブなメキシコの死生観
同じ故人を偲ぶ行事でも、日本のお盆とは違った趣があるメキシコの「死者の日」。だがそれはただ浮かれるためのイベントではない。メキシコの人々は1年も前から準備を始め、当日は故人との楽しい思い出を振り返り、彼らへの愛にあふれた日を過ごす。
死はあらゆる人に等しく訪れるし、明日がどうなるかは誰にもわからない。だからこそ今をポジティブに生き、亡くなった大切な人にも笑顔も見せて一緒に楽しむ。
死はタブーではなく、必ずみんなにやって来る身近なもの。メキシコらしい死生観が垣間見られるこのお祭りは今年も盛り上がりそうだ。
References:designtaxi / youtube / wikipedia / など /written by D/ edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
これ世界遺産でみた
2. 匿名処理班
メキシコの骸骨には愛嬌があると感じる
3. 匿名処理班
8メートル級くらいかなあ?
4. 匿名処理班
リメンバーミー
5. 匿名処理班
なんかこう
ビデオゲームみたいだな
6. 匿名処理班
どうみてもガシャドクロ
メキシコ人、ゲゲゲの鬼太郎を水木やろ
7. 匿名処理班
エレス・コレクート!
8.
9.
10. 蜘蛛のファンです
>>2
確かに死のイメージが明るいから
淋しいなんて事はなさそうですね。
11. 匿名処理班
007の映画『スペクター』のオープニングで観て以来、行きたくて仕方がない
あの迫力はナマで体験したい
12. 匿名処理班
ワイはリメンバーミーみてガチ泣きしてしまったで
13. 匿名処理班
シャーマン・キングでメキシコの人が使ってたのはこれかぁ
14. 匿名処理班
>>12
おばあちゃんが思い出す場面で泣いた。
15. 匿名処理班
一番格好良い祝日だよな Day of the Dead
16. 匿名処理班
ポッカキット観てるとメキシコやブラジルは行きたくないわマジで
17. 匿名処理班
ガシャドクロ
18. 匿名処理班
>>14
俺も泣いたぞ…あの映画はとても素晴らしかった。
19. 匿名処理班
ハロウィンとはまた違うのか
20. 匿名処理班
大人が馬鹿騒ぎするハロウィンよりこっち輸入してほしいわ
21. 匿名処理班
※11
スペクターの冒頭のあれは、完全に映画のフィクションだぞ
実際には死者の日にああいうパレードはやられてなくて、「死者の日」とリオのカーニバルに着想を受けてスペクター用に創作された文化
・・・だったのだが、スペクターの影響を受けて最近実際に「死者の日」のパレードを始めたらしい
22. 匿名処理班
死者の日には、砂糖で作ったドクロや、ドクロが扮装したポストカードを送り合ったりもするようです。メメント・モリ!
23. 匿名処理班
>>12
わいも久しぶりにディズニー映画見て、号泣してしまった
24. 匿名処理班
>>23
ディズニーみたいな泣かそう映画では毎回泣くがリメンバーミーは泣いたで
ココがパパを思い出すシーンは最高や
ココが亡くなってちょっと寂しそうやけどすぐ吹っ切れてお祭り騒ぎになるのもメキシカンらしくてすきや