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シロイルカのライブカメラ映像がYOUTUBEで公開中。野生のシロイルカたちの動きを観察できるぞ!(カナダ)

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(著) (編集)

公開:

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12019/pixabay
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 頭が良くて可愛いイルカ類の中でも、特にいつも笑顔のようなシロイルカ(ベルーガ)は、水族館でも人気の海洋生物だ。

 その特性については専門家により様々な研究がなされているが、シロイルカは比較的捉えどころがなく、まだまだ謎の多い生物のようだ。

 そこで、普段主にアメリカ・アラスカ州のカトマイ国立公園のヒグマをストリーミング(該当記事)している『Explore.org』のスタッフが、今回シロイルカのライブ映像をハイドロフォン(水中聴音装置)で録画。

 “海のカナリア”と呼ばれるシロイルカの賑やかなおしゃべりが記録されている他、今後の研究に役立つ多くの貴重な映像が捉えられている。

Beluga Boat Cam – Underwater Cam powered by EXPLORE.org

北極圏から大量のシロイルカが移動

 通常、シロイルカは北極圏の冷たい海で冬を過ごすが、毎年6月下旬~7月上旬にかけて、カナダ北東部マニトバ州にあるハドソン湾のチャーチル河口に移動してくる。

 毎夏、57000頭ものシロイルカがこの場所にやってくるそうだが、はっきりとした理由は未だ謎だ。

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JChristophe_Andre/pixabay

 餌を求めての大移動なのか、出産・子育てをするのが主な目的なのか。またシャチから安全に避難するためか、その温かい領域がシロイルカの肌に適しているのか。もしくはその全てが理由なのか、専門家の間では様々な推測がなされている。

 今回『Explore.org』は、ベルーガボートと名付けた調査ボートの底辺にライブカメラ「ベルーガカム」を設置し、チャーチル河口のシロイルカの様子を探った。

 “海のカナリア”と呼ばれているだけあって、水中ではシロイルカが頻繁に音を発している姿がカメラに捉えられている。

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image credit: Madison Stevens

映像をもとに行われた3つの調査

 これらのライブ映像は、スナップショットとしても更新され、研究者らの貴重な調査資料となる。

 特に今回は、シロイルカの性別や年齢、特徴、グループのサイズなどから、その社会構成や生息状況、生活史の調査が行われた。

 研究チームの1人スティーヴン・ピーターソンさんは、次のように話している。

シロイルカは、多くの言語範囲を持っているため非常に理解が困難です。また、多くの水中生物同様、比較的捉えどころのない生き物です。シャチとは異なり、簡単に識別できる背びれもありません。そこで、映像をもとに個々の識別(多くの場合、その傷痕から)複雑な家族と社会構成の把握を試みました。

 チームは、マークされたシロイルカの個々のデータを使用することで、どのシロイルカがどのような社会性を持っているかという調査を開始した。

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JohnL/shutterstock

 また、シロイルカが常にグループ行動を特徴としているのであれば、グループ内の性別や年齢なども、カメラ映像をもとに研究。

クジラ種のメスは、通常出産すると子供と一緒にいますが、シロイルカもメスがグループの核となる母系の群れ構造をもっているのか調査中です。もしそうであれば、オスはオスだけのグループが存在するのかというところも、非常に興味深い部分です。(ピーターソンさん)

 シロイルカのメスは、過去の生殖器官の調査によると、平均2~3年ごとの出産と示唆されているが、実はこの推定値は不確実なものだという。

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CampCrazy Photography/shutterstock

 研究チームは、ライブ映像資料から得た子供を持つ母親のデータをもとに、メスの出産周期や分娩率を把握し、今後の個体数の増加に繋げることを目的としている。

ライブ映像を通して知る野生生物を保護する重要性

 毎年同じ河口に戻ってきていると推測されているシロイルカだが、研究チームはGPS機能を使ってその位置をスナップ写真で収集し、ライブ映像と併せて、シロイルカが特定の水深または底部に生息しているのかどうか、また年齢や性別に関連しているのか否かという点についても調査している。

 現時点では、シロイルカの個体数は脅威に晒されていないが、同地域に生息するホッキョクグマはその減少が著しい。

 北極海の氷に頼って狩りをするホッキョクグマは、北極圏の海水が激減しているために、1980年以降その個体数は30%も減少した。つまり、約400頭のホッキョクグマが姿を消したことを意味する。

 近年、前例のない山火事や記録的な氷河の損失が続く北極圏。この傾向は今後も続くと予測されており、専門家らの間では今世紀半ば~後半までには、ハドソン湾に海水がなくなるという予測もなされている。

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Barni1/pixabay

 調査の限りでは、シロイルカにとってハドソン湾領域は、毎年の移動に欠かせない場所だ。だからこそ、ライブストリーミング映像での研究は、シロイルカを含む野生生物とその生息地を保護するうえでの重要な調査資料となるといえよう。

 ただ、今回のライブ映像を見ている研究者たちによると、シロイルカは実に幸せそうだということだ。

追記(2019/09/02)本文を一部修正して再送します。

References:zooniverse.orgなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 14件

コメントを書く

  1. 人間の子どもぐらい頭がいいのかな?いつまでも幸せでいて欲しいね

    • +3
  2. はああああ幸せ・・・どうもありがとうございました。。。

    • +5
  3. 早速再生してみたら
    予想外の結構な大声でビクっとしてもうたわw

    • 評価
  4. シロイルカさん

    和歌山県においでよ

    • 評価
  5. シロイルカは、通常のイルカよりもオデコが大きいんだね
    カワイサ増し増しで、人気が高いのも良くわかる

    • +3
    1. ※8
      普通、哺乳類は脱皮をしないので、「脱皮」というのはほかの言葉の誤訳ではないかと思うけど。

      • 評価
  6. わー、いっぱい居る!しかもカメラ目線多い!!
    仕事の合間に癒されそうですありがとうございます。声はお家で聞きます…

    • +3
  7. すげぇ…イルカになったみたいだ
    想像してたよりワイワイ楽しそう

    • +2
  8. 鳴き声が鳥みたい。水中のはずなのにジャングルみたいだね。

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  9. バーチャルYouTuberのシロでけんさくけんさくう

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