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お前はオレを怒らせた。気候変動がクモを攻撃的にさせるという研究結果(カナダ研究)※クモ出演中

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(著) (編集)

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Image by Stefan Keller from Pixabay
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 今も着実に進行している地球温暖化による気候変動は、ときに思いもかけない影響を及ぼすことがある。そのひとつが、やたらとキレやすいクモの増加だ。

 わかるー、暑いとイライラするからねー、とクモに共感してしまう人も多いかもだが、彼らが荒ぶっているのは暑さによる苛立ちとはちょっと違う。

 攻撃的なクモのほうが、気候変動の影響で激しくなる嵐の中で生き残りやすく、その性質を受け継いだ子孫が繁栄していくことで、攻撃的なクモばかりが増えていくというのだ。これもある意味適者生存なのかもしれない。

台風がクモの怒れる遺伝子を後世に残す

 気温の上昇の影響で、熱帯で吹き荒れる台風の数が増えるのか減るのかはわからない。だが、おそらく台風の力は強まることが予測されている。

 どうも、より攻撃的なクモのほうが、そうした猛嵐を生き残りやすいのだそうだ。そのために、気性の荒いクモが子供を残し、その性格が受け継がれていく可能性が高まってしまうのだ。

 「海面が上昇すると熱帯性低気圧の数は増える一方です。今、私たちはこれまでになかったほど、そうした台風の生態学的・進化学的影響に取り組む必要に迫られています」とカナダ、マクマスター大学の進化生物学者ジョナサン・プルーイット氏は話す。

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Image by Elen11/iStock

コロニーで社会生活を営む性格に差があるクモ

 今回問題となっているクモは、アネロシムス・ストゥディオスス(Anelosimus studiosus)」というアシブトヒメグモ属の仲間だ。

 これらは北アメリカから南アメリカに分布しているのだが、毎年5月から11月にかけて熱帯性低気圧で甚大な被害を受けるメキシコ湾や東海岸にも生息している。

 通常、このクモは糸で作った立体的なコロニーの中で暮らす。コロニーは川や湖のような水面の上にせり出すように作られ、中には数百匹ものメスがいることもある。

 集団で生活しているとはいえ、平和的な種というわけではない。遺伝子の発現型次第で、寛容で穏やかな個体もいるし、攻撃的な個体もいる。

 そして、コロニー内の攻撃的な個体が多いほど、コロニー全体の攻撃性も高まる。

 攻撃的なクモは捕食者や獲物に対して素早く反応する。同時に、仲間に対しても襲い掛かることがあり、卵やオスを食べてしまったりする。

 こうしたA・ストゥディオススのコロニーの攻撃性は、親から娘のコロニーに受け継がれる遺伝的なものだ。

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Judy Gallagher / commons.wikimedia

台風とクモの攻撃性の関連を調査

 台風がクモの攻撃性に与える影響を確かめるために、研究チームは、ひたすら台風がやってくるのを待ち、予報された進路に作られていたコロニーからサンプルを採取。さらに台風が通過してから48時間後に同じ場所へ戻り、再びサンプルを採取した。

 くわえて各コロニーの卵の数と子グモの生存率も調査した。

 最終的に、2018年における3つの主要な台風が上陸したタイミングで、計240のコロニーからサンプルを採取することができた。

 その結果、最初の台風通過後の生存率はかなり高く、75.42パーセントがそれを無事にやり過ごしていた。だが、通してみれば卵の数も生存率も低下した。とは言え、攻撃的なコロニーと平和的なコロニーでは一様に低下したわけではない。

 攻撃的な捕食反応を見せるコロニーでは、卵を多く産卵しており、初冬に入ってからの子グモの生存率も高かったのだ。

 この傾向は、大きさ、期間、強さの異なるそれぞれの台風で一貫して確認された。ということは、たまたまではなく、堅牢な進化反応であるということだ。

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Image by AxxLC from Pixabay

なぜ攻撃的なクモは生き残りやすいのか?

 こうした傾向が生じる理由ははっきりしない。しかし、台風直後にはエサが減ることと関係があるかもしれない。

 さらに、周辺にいる生き残った競合相手もまた攻撃的である可能性もひとつの要因と考えられる。もしそうであれば、コロニーを侵入者から守るために、自らも攻撃的でなければならない。

 また母グモが子育てに忙しすぎて、餌を探したり、リソースを守ったりできないために、子グモは自分で身を守る術を身につけなければならないといったことも関連しているかもしれない。

 いずれにせよ、A・ストゥディオススという種のクモは大嵐の影響で、攻撃力の高い個体が生き残り、その性格を受け継いだ子孫が増える可能性があるということだ。それが生き残るために強いられた必要な変化なのならば、自然の摂理とも言えよう。

 我々人類も気候変動に耐えられるよう微妙なマイナーチェンジが既に粛々と行われているのかもしれない。

 この研究は『Nature Ecology & Evolution』(8月19日付)に掲載された。

References:Cyclones favor aggressive spiders, new study shows/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 22件

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  1. カマキリ「キミのところもメスに食われる運命なのか…」

    • +4
  2. 攻撃的な人間も増えていくんだとしたら怖いなぁ

    • +11
    1. ※2
      暑さに強い攻撃的な人間が増えてくなんて悪夢だよね

      • +3
    2. >>2
      気温が何度上がると暴動が起きやすくなるか
      というデータはすでにある

      • 評価
  3. クモを殺すと雨が降るという迷信があるけど、実はこれが関係してるのかな?

    • +4
  4. 庭にいるクモは餌豊富なので攻撃的でない感じだが
    それでもやたら食われた餌多いのでやっぱ狂暴かな

    • +3
  5. 凶暴な分、餌を確保し易いとかかな?と素人考えで思った

    • +3
  6. >攻撃的なクモのほうが、気候変動の影響で激しくなる嵐の中で生き残りやすく、その性質を受け継いだ子孫が繁栄していくことで、攻撃的なクモばかりが増えていくというのだ。

    間違っているだろうな

    クモが誕生して数十億年の進化の中で、現在が最も凶暴な世代であるとは到底思えない

    • -18
    1. ※7
      またお前か
      記事見ただけで証明も検証もせず否定するだけ
      間違ってるだろうな

      • +6
    2. ※7
      「こうではないか」という理論に対して10万年くらいクモの観察してきたとしか思えない発言だけど、キミ一体ナニモノ?

      • +5
    3. >>7
      古原生代、まだシアノバクテリアが出現したばかりの頃からクモは活躍してたんですねえ。これは驚きました。

      • +3
  7. 実は台風がくると浮かれてはしゃいじゃうんだったらかわいい

    • +3
  8. 高温で代謝が上がるからじゃない?
    それで過活動になり攻撃行動も。
    他の行動、巣の修復やパトロール、求愛などの行動も増えるか比較してみよう。

    • 評価
  9. ナスカの地上絵の所から発掘された卵から生まれたクモとかが、暴れまわったら大変なことになるな。

    • 評価
  10. なんやクモ全体の話か
    クモがキレるんかと思ったw

    • 評価
  11. 熱帯のアリは温帯のより凶暴なの多い気がするけど
    なにか関係あるのかな

    • +3
    1. ※15
      グンタイアリにヒアリとかですかね。

      そういえば、去年は日本中で大騒ぎしてたのに、今年は、そんなにヒアリの話は聞きませんね。

      • +1
  12. 日本の名物台風シーズンで上陸繁殖したセアカゴケグモが狂暴化する……のか?

    • +1
  13. やたらとキレやすいクモというパワーワードすき

    • 評価
  14. >>嵐の中で生き残りやすく

    攻撃力特化、ストームスパイダーマン誕生の瞬間である

    • 評価

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