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フェイクニュースの見分け方を学ぶカリキュラムが、小・中学校の子供たちを対象に2020年から導入予定(イギリス)

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(著) (編集)

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rawpixel/pixabay
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 若い世代からインターネットに親しめるようになった今の時代。しかし、ネット上には様々な誤報や意図的なフェイクニュースが蔓延している。

 子供たちがどれだけネットの世界に慣れても、ソーシャルメディアなどで拡散される誤情報を見極めるのは難しい。実に多くの子供が正しくそれを認識できていないということが、複数の研究により示唆されているそうだ。

 イギリスでは2020年早々から、小・中学校の生徒に対し、フェイクニュースの認識方法や潜在的リスクの特定方法などのカリキュラムを、義務教育の一環として導入することを政府が発表した。

子供たちがネット上の情報の真偽を判断する手助けとなるカリキュラム

 教育省のダミアン・ハインズ長官は、小・中学校にこのカリキュラムを導入するにあたって、次のように述べた。

インターネットは、誤って、もしくは意図的に虚偽を広めることをはるかに容易にしてしまった。誤った情報減の増加は、信頼を破壊し、学習文化を傷つけ、好奇心を刺激する可能性がある。学校の教師たちは、ネット上でフェイクニュースなどのデマによってもたらされるリスクについて、子供たちが認識できる手助けをする必要がある。

導入されるカリキュラムは、子供たちにフェイクニュースをより効果的に認識することを教えていく。対応する能力を子供たちが身に着けることで、情報の虚偽と真実の区別が可能になるだろう。

 またハインズ長官は、ソーシャルメディアとインターネットニュースが与える危害についてのサミットに保健省長官と参加し、特にネット上での抗ワクチン接種運動のような、誤解を招く内容の拡散を抑制する方法についても議論し合ったという。

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janeb13/pixabay

子供たちが情報を正しく見極める能力を持つのは重要なこと

 意図的な改ざんであるフェイクニュースは、読み手に本当だと信じ込ませ、真実ではないことを伝えることにより拡散していく。

 それらは、ソーシャルメディアのネットワーク効果や「いいね」の力が後押しする形となり更なる自己推進的な拡散を促す。だからこそ、信頼できる情報減がこれまで以上に重要になってくる。

 また、人は自分の信じたいものしか信じないという特性がある。それが拍車をかけ、自分の信じたい情報のみを拡散させていく。

 ネットを使用する若い世代は、ニュースを知るためにそれぞれ自分の考えに沿った情報源を頼りにする傾向にある。

 更に、タイトルや要約文だけで正しい知識を得られたと勘違いして、全文を読まずに自分のいいように解釈する傾向にあるという研究も報告されている。

 重要なのは、ニュースを正しく識別できているかどうかだ。しかし子供たちがどれほどニュースメディアに精通しているかということも確認する必要がある。

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ernestoeslava/pixabay

目的は、ネットの安全性と精神的幸福の重要性を学ぶこと

 今後学校では、Relationship(人間関係)、Citizenship(公民権)、Computing(コンピューター)のカリキュラムを融合させた新しい授業内容を導入する予定だ。その主なトピック内容は次の5つとなる。

1. 確証バイアス

既に信じていることに従って物事を探したり判断したりする時に、確証バイアスによってどのようにストーリーが拡散されていくかを教える。

2 .説得に使われたテクニックの識別方法

ネット上で他人を説得したり操作したりするために使われるテクニックを認識できるよう教える。

3. ネット上で見る物事を評価する方法

生徒らが、オンラインで見る物事について判断を下すのを可能にし、自動的にフェイクニュースが真実である、もしくは許容できると思ってしまわないように教える。

4. ネット上のリスクを特定する

ネット上に起こるリスク可能性を特定し、対処方法について十分な情報に基づいた決定を下すように教える。

5. いつ・どのようにサポートを求めるか

自分がネット上で見たことに懸念を抱いたり不快に感じたりした場合に、安全なサポートを求める方法を教える。

 カリキュラムの目的は、全ての子供たちがネットの安全性と精神的幸福の重要性を学ぶことだ。

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Alexas_Fotos /pixabay

 授業では、なりすましや多重アカウント、クリック誘導などがどのように危険な罠に子供たちを誘い込もうとしているのかを教えるだけではなく、確証バイアスがどのようにストーリーを拡散し、なぜ、誰が最初に真実を曲げてそのニュースを伝えたのかという理由についても議論する内容が含まれているという。

References:Independentなど / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 48件

コメントを書く

  1. そもそも事実だけ伝えるニュースなんて存在しないだろ。
    イギリスならではのブラックユーモアなのかな。

    • -8
    1. >>1
      だよねえ。そもそも最近フェイクニュースってワードが広まったのは、マスコミが事実と違う事を拡散したからトランプ大統領がツイッターでそう指摘したのが原因なわけで。
      日本でも世耕大臣が経産省の立場をツイートする事で、日本マスコミねか間違いを指摘してたりするし、むしろネットが無けりゃヤバい事例が多いんじゃなかろうか。

      • -2
    2. ※1
      程度の問題だろ?人間は絵が下手だ。
      ミクロン単位ではミスするから完全に模写できる人物は存在しない
      ただ絵が上手い人と下手な人は確実に居る
      それと同じで、報道にも完全な報道など存在しないが
      精度が低かったり間違いを見抜く必要は有る
      訓練次第で完全ではないが減少する事は可能だ

      • +10
  2. こう言ったら馬鹿にされると思うんだけどフェイクニュースの定義って未だによく分からない

    • +9
  3. 日本だったら「マスコミだけを信じろ」とか教えそう

    • -6
  4. 日本でもやった方がいいな
    フェイクニュースだけじゃなく
    SNSでバカ晒すと一生終わるとか
    低学年から徹底的に叩き込んだ方がいい

    • +29
  5. 子供だけでなく現状の大人にも非常に重要かつ必要な内容ですね……

    • +27
    1. ネット上の記事やSNSに限らず、紙媒体(もちろん新聞や教科書も含む)にも、発信された情報には誤ったものや事実を曲げたものが含まれている可能性がある、ということを教育のなかで随時アナウンスするのは有意義だと思います。

      すべて疑心暗鬼になれ、ということではないが、その情報は真実か?自分の理解が間違っていないか?と一歩引いて受け止めるのは、難しいですし慣れが必要です。

      例えば複数の情報源に当たる習慣を持っておけば、誤った情報を右から左へ流して、自らが発信する側に回ってしまうことを少しでも回避できるでしょう。※5の方もおっしゃる通り、我々大人こそ率先して自覚すべきです。

      • +25
      1. ※6
        その「複数の情報源」も、
        信頼性の高い一次ソースかどうか、
        一次ソースだとして
        その内容(取材方法や実験方法、他の知識との整合性など)
        は信用に値するかどうか、の吟味が必要だよね。

        でないと、SNSの拡散とか、多数派の世論誘導とか
        あちこちの知人から「複数の情報源」で同じ情報が集まって
        ますます誤りを拡大再生産する確証バイアスを強めかねない。

        • +12
        1. ※15
          6です。その通りだと思います。補足ありがとうございます。
          特に、ニュースとなる事象が発生して間もないタイミングや、感情を刺激する内容、意見が割れることが予想されるニュースなどは要注意ですね。

          • +2
  6. これはいい事だ
    ネットで流布してる陰謀説を信じて必死に主張しまくってる
    おそらく未成年とおぼしき輩はもう見てるだけでいたたまれん
    大人になって拗らせて嘘松嘘松連呼してる奴につける薬はないが
    せめて未来ある未成年だけでも真っ当に伸ばしてやってくれ

    • +19
  7. 事実とオピニオンを分けて考えること、キャッチな見出しや有名な人の発言、過激なニュースには感情的になりやすいことを意識しておくことは、経験から大事だと思ってます。

    • +12
  8. 7みたいな「おそらく未成年とおぼしき輩」とかの人を貶める言葉を使う人かどうかってのも判断基準の一つにはなるね

    • -15
    1. >>10
      「ネットで流布してる陰謀説を信じて必死に主張しまくってる、おそらく未成年とおぼしき輩」がいたたまれない、という文脈だと思いますが…
      未成年全般を非難する意図はないでしょうよ

      と、こういう判断もリテラシーのうち…と

      • +9
      1. ※27
        それはどうだろう。
        その部分は直訳すれば「受け入れがたい説を主張する世間知らずな連中」ということだろう。
        意図はどうあれ敵対的かつ圧迫的な表現を使うのだから、それ自体を不愉快に感じる層が居るのは覚悟するべきだろうし、罵倒表現を多用する人間は信頼性に欠けるという経験則も、殆んどの場合通用するのは確かだから。

        • 評価
    2. ※10
      文章全体の意図を読み取るのもリテラシーだけどね。

      • +6
    3. >>10
      自分が未成年の時と、成年以上になった時を比べて「未成年の時の方が知識も経験も多かった」なんて不可思議な人はいないんですから、貶めるも何も事実として未成年は判断力が低いと言えましょう。
      無論個人差はあるので、彼の人は「せめて未来ある未成年だけは」と書いているわけで。

      • +2
  9. 怖いのは、これ自体が特定勢力の意見に誘導するフェイクになる可能性がゼロじゃないってことだよね。仮に教科書がまともでも、教える教師が特定の思想に傾倒しているなんて、世界中どこでもありうることだし。

    • +5
    1. ※11
      教師が誘導する可能性はゼロでは無いが。
      一次ソースの重要性や、確証バイアス
      騙すテクニックなどは普遍的な物だからな。
      例え、教える教師が特定の思想に傾倒していても、
      教科書が間違っていても、見抜ける様になるかもよ。
      「実は教師の嘘を見抜くのが最終試験」だったりね

      • +4
  10. 顔の見えない相手に無闇と信用寄せない様にしないとね
    ソレと同時に、SNSを安易に代替えにしないようリアルの社会性充実にも重点置いた方が良いかも

    • +3
  11. フェイクニュースの見分け方を学ぶカリキュラムがそもそもフェイクニュースの定義を誤ったもので教えているって闇だな

    そもそものフェイクニュースの意味って大手メディアがわざと嘘のニュースを流すやつやん

    • +1
  12. 偽の情報に騙されない為の授業という名の思想誘導が行われそうである。

    • +4
  13. 日本はニュースのレベルについて大人も含めて認識するべきだ
    テレビニュースはグルメやら雑学的な内容ばかりで
    真剣にニュースやってるのはテレ東だけだ
    CNNを見習えとは言わないがレベルアップしてくれ

    • +1
    1. ※19
      本当にそう思う。
      たまに仕事が早く終わって夕方の情報番組見てるとどこも「評判のうまい店」とか「知ってると得する~」とか同じような内容ばかり。おそらく同年代の人間が番組作ってるかと思うと情けなくなってくる。あと、それこそカラパイアで出たような記事の動画ばかりとか。今のテレビ局って全然取材してないんじゃ?と感じる。

      • +4
  14. 何が真実か、何が嘘かなんてネットの世界で判断すること自体間違ってるのにね

    • -4
  15. そのフェイクニュースはほとんど大人が作っているだろ
    アホですか?

    • -17
  16. 日本は真の意味で対立構造がないから
    敵対陣営を貶めるフェイクニュースというよりは
    無知な大衆を騙す方向に走りやすい

    • +12
  17. 「ネットはウソ情報を楽しむ場所」と23年間思っていたけど、先日近所の子供(男子)にこの話をしたら「ネットがウソだらけだと困る」だって。
    ネットに対する考え方って年齢によってだいぶ異なるみたいやね。

    • +5
  18. ネットだけの問題じゃないだろ
    BBCのフェイクニュースについても実例を挙げて教えてやれよ

    • +6
  19. フェイクニュースはbotで生成されたものも相当数あるんで、botの仕組みから作り方までやらせてみればその種の見分けは結構な精度で可能になるかもね

    • +3
  20. でも中学生くらいの時にフェイクニュースに思いっきり騙されるのも良い思い出だよね

    • 評価
    1. >>33
      そうそう。
      自分は世の中の真実を知った!と思って親や先生に得意気に触れて回って後からうわー!ってなるのも、
      『ご登録ありがとうございます!!24時間以内に~』の画面にアワワワ…とパニックなるのも
      むしろ良い思い出だと思うんです。

      • 評価
    2. ※33 ※43
      良い思い出に出来た人は良いが、
      そのまま、こじらせてしまった人も多いからな
      犯罪も巧妙化してる事だし
      ある程度の教育と訓練は必要だよ

      • +4
  21. 新しい授業内容のトピックに基づいてフェイクを作れば、その世代以降の人達は大分コントロールしやすくなる。と・・・
    ちょっと待って誰かきたm

    • 評価
  22. 大人がフェイクニュースに普通に騙されてるのに、子供は教育すれば騙されない(にくくなる)とかちゃんちゃらおかしい気がするんだが。
    騙されつつ、常に自分でよく考える様にとしか指導しようが無い。

    • -1
    1. >>37
      「学問ノススメ」をお勧めしてみる

      • 評価
  23. ネットに限らず一般メディアに対しての教育とか海外でなかったっけ
    これって何が正しいかの教育じゃなくて色んなものの見方を教えるって
    ことだから米欄にあるような意味じゃないでしょ日本でも必要だよ

    • +8
  24. 既に、都合の悪いことは、「フェイクニースだ」とレッテルを貼るフェイクが結構あるからなぁ。教育プログラムが、変な風に悪用されたりしてな。

    • +4
  25. フェイクニュースとか以前にまず「公共性」の概念を子供のうちにみっちり教え込むべきだと思う。言論の自由を履き違えてる人間が多すぎる。

    • +4
  26. 多くの人が求めてるのは事実じゃなくて
    自分に都合がいいニュース
    それこそ同じ事でも人によってここまで変わるのかって思うよ

    • +3
  27. 自分の家族に言われたことなら
    なんでも信じちゃうようなおばちゃんが職場にいるので
    大人にも絶対必要だと思う

    以下一例
    「政府はタバコの税金を一か月ごとに25円引き上げることを検討している」
    「日本の土地の価格が高いのは天皇家のせい」

    • 評価
  28. ダミアン・ハインズ「フェイクニュースに引っ掛かっちゃダミアーン(だめやーん)」

    ってか?

    • 評価

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