メインコンテンツにスキップ

今日もいないの?いつも愛してくれた教授の死を知らない犬、教員室の前で彼が来るのを待ち続ける(フィリピン)

記事の本文にスキップ

75件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Mark Christian Pineda Arceo/facebook
Advertisement

 フィリピンのパンパンガ州にあるマバラカット・シティ大学で、ここ2週間、毎日教員室のドアの前にいる野良犬の姿が多くの人々の心を打った。

 その犬は、ドアを引っ掻く仕草を繰り返し、教員室から誰かが出てくるのをひたすら待っていたのだ。

 その誰かとは、この大学に勤めていた男性教授である。彼はこの犬をたいへんかわいがっており、約4年間、ほぼ毎日この犬に食べ物をあげたり撫でたり遊んであげていたのだ。

 だが教授は二度と教員室のドアから出てくることはなかった。彼は心臓発作既にで亡くなってしまったのだ。

 事情を知らない犬は彼が来るのをドアの前でひたすら待つ。今日は?今日はいる?と待ち続けていた。

4年間教授がかわいがっていた野良犬

 かつて、その教員室にはカルメリート・マルセロ教授がいた。彼は野良犬を、ブーボーイ(Buboy)と名付けで、4年間とてもかわいがっていた。

 マルセロ教授の同僚クリスティーナ・デマフェリックスさんによると、ブーボーイは朝マルセロ教授がやって来るのを校門前で待ち、教授が教室を移動する際にもいつも後をついて回っていたという。

 昼食の時間には一緒にランチを食べ、1日が終わると、ブーボーイはマルセロ教授が家に帰るのを校門から見送るという毎日を過ごしていたそうだ。

 マルセロ教授は、自分の教える授業がない時でも学校に来てはブーボーイの様子をうかがい、餌を与えていた。ブーボーイにとって、父親のようであり友達のようでもあったマルセロ教授は、かけがえのない存在だった。

 しかし、突然マルセロ教授は学校に来なくなってしまったのだ。

二度と会えない愛する人を待ち続ける犬

 体調を崩して2週間ほど入院したマルセロ教授は、その後心臓発作で帰らぬ人となってしまった。5月18日のことだったそうだ。

 ブーボーイは、マルセロ教授に何が起こったのかわからないまま、教授が入院中もずっと教員室のドアの外で、マルセロ教授が姿を見せてくれるのを待ち続けた。

 時にドアをひっかいて開けようとする仕草をみせたり、時にはじっと座り、とにかくひたすら待っている。

愛する人はもういない。犬に真実を知らせるため告別式へ

 今日こそは、今日こそはとずっと教員室でマルセル教授を待ち続ける犬。その光景を見て胸がいっぱいになったのは、大学関係者のクリスティーナさんである。

 「犬だって、何が起こったのかがわからなければ、心の痛みを表現することなどできない」と思い、不安やストレスを溜めているであろうブーボーイを救ってやりたいと思った。

 そこでクリスティーナさんは、5月20日に行われたマルセロ教授の告別式にブーボーイを連れて行き、最後の別れを告げさせたのだ。

 ブーボーイは、クリスティーナさんに抱えあげられて、マルセロ教授が横たわる棺の前で最後のお別れを言うことができた。

 おそらく、ブーボーイはマルセロ教授がもう2度と戻ってこないことを察したのだろう。

 今度は、まるでマルセロ教授に寄り添うように棺の前に座り込み、動かなくなったそうだ。その光景は、あまりにも胸を打たれるものだった。

犬は学校スタッフで面倒をみることに

 クリスティーナさんが、この様子を写真と共に自身のフェイスブックアカウントに投稿すると、多くのユーザーらの心を揺さぶった。

 ブーボーイにとっては、マルセロ教授は大切な家族であり、学校は家同様の存在だったのだ。

 現在ブーボーイは、学校スタッフらが協力し合って世話しているという。

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 75件

コメントを書く

  1. 隣に部長がいるんや…涙流しちゃだめなんだぁー

    • +65
      1. ※40
        彼の会社の昼休みは11時半からなんだ(きっと)

        • +3
  2. 最期のお別れさせてもらえてよかった
    犬って、人間もだけど同じ犬の死ってわかるよね
    わからないものほど辛いことはないよね

    • +149
    1. >>3
      動物は仲間の死を理解するよ。
      有名なのは象だけど、調べれば他にも仲間の死を悲しむ動物はいる。

      • +23
    2. >>3
      死体を見て臭いを嗅げれば本能で相手が死んでるとわかるように出来てる
      いつまでも死体の側にいると病気になるから
      だけどたまに相手が死んでると受け入れないのもいる
      その辺りは人間と全く一緒だと思う

      • +5
  3. たかが犬だと片付けないで
    キチンと死と向き合う機会を設けてくれる優しさよ

    • +183
  4. 亜熱帯化する日本では、飼う犬種も選ばないと
    不幸にする気がしてならない。
    ブーボーイはやはりスム-ス・コートだね。

    • +12
  5. せつない
    職場でお昼食べながら涙こらえてるよ(´;ω;`)

    どんな形でもお葬式って遺された者が気持ちに区切りをつけるのに必要なんだよね…

    • +50
  6. なんで部長の隣とか職場でこのサイト見てるん?

    • -25
  7. ただ餌を欲しがってるだけなら代わりに誰かが餌をやれば解決するけど、イヌの場合はそうじゃないからな……。
    心の繋がりが出来てしまうから……。

    • +58
  8. こんなん泣いてしまう…幸せになるんだよブーボーイ

    • +39
  9. 誰かの家にひきとってもらうのが一番いいんだろうけど、この子にとって学校が「家」になっちゃってるから難しいかな。

    • +24
  10. 涙腺崩壊。鼻水まで出てるし。。学校でスタッフさんに愛されますように( ´,_ゝ`)

    • +16
  11. カラパイア、お昼に泣かせる記事持って来るよね。涙じゃあない、跳んだうどんの汁だぜ!って周りにそれとなくアピールしながら読んだよ

    • +14
    1. ※22 そう!シッポ振ってても威嚇中もあるよ。

      ヨーロッパでは断耳反対の流れだけど、自分はシッポの方が反対。
      耳もそうなんだけど、犬の感情を知る大切な手がかりだから。
      また生まれてすぐ麻酔なしで切るから痛いし、
      縫合やガーゼも母犬がなめたり食べたり逆効果になるからナシ。
      感染症にかかり、悪化することもある。
      いっぽう耳は2ヵ月以降に切るから、手当もされる。
      また耳の病気で苦しむタレ耳ワンズが多いので、
      可哀想だが切っておいた方が、本犬のために良いような気がする。

      • 評価
  12. 凄く失礼なイメージだけど、フィリピンとか野良犬に対して何もリアクションをしないイメージだった

    可愛がって、告別式に参加させて、その後も世話を続けると言う行動の尊さに感動してる

    沢山可愛がってもらうんだよ、ブーボーイ

    • +37
  13. 見た感じアレなので一度洗ってさしあげたい

    • +2
    1. ※24
      きれいにトリミングされて洋服着て愛玩されてなくても、ブーボーイは自然体で愛されているんだからこれでいいと思う
      さっぱりしたければきっと自分で水浴びするよ

      • +14
  14. 良かったなブーボーイ。優しい世界だ、強く生きてくれよ。俺は泣いてないぞ。

    • +23
  15. 俺の涙腺はタイトルだけでもうだめだった…

    • +16
  16. 俺にも人間の心があったのか、ってなった

    • +6
  17. 「犬も告別式に参加できたらいいのになあ」って思いながら読み進めていたら、ちゃんとそれが実現してた。優しい世界。最近涙腺が弱くて困る。

    • +40
  18. 今日も今日とて彼のあの優しい笑顔をまっている
    ブーボーイはただ待ち続けている

    ふたたびそのドアが開くことはないのに

    かなしきブーボーイ
    来るはずもないと分かってはいるけれどブーボーイ

    • +6
  19. マルセロさん、画像が出てくるまでもっと老教授で想像してたらぜんぜん若かった
    人はいつ何があるかわからないね…

    • +59
  20. お別れさせてもらえて良かった。周囲の方の優しさに教授もきっと感謝してるよね

    • +23
  21. 犬でよく分からないのが視覚情報と嗅覚情報のどっちが優先されてるのか?
    棺の中の遺体を見て死を覚ったのか臭いで死を覚ったのか、それとも雰囲気とか他の事で覚るのか
    棺の横に座りこんだってのは死を覚った訳だろうけど
    この事がなければハチ公みたいに通い続けたんだろうか?
    お別れ出来て良かったねと思うけど

    • +8
  22. 告別式に参加させてあげるなんて粋な計らいじゃないか
    お別れの挨拶できてよかったのう

    • +20
  23. 悲しい別れだな・・・。
    書いている人いるけど、みんなでお世話することになってよかったよ。

    • +11
  24. ワンコちゃんガリガリじゃん悲しい
    みんながお世話することになってよかった(つДT)

    • -9
    1. ※38
      ガリガリではないよ。適正体重これくらいだよ。
      動物病院によく適正体重のポスターあるから見てみな。

      • +18
    2. ※38
      ふっかふかの長毛種でも毛を全部なくしたら結構こんなもんだし
      アバラ浮いてないからこれで適正だよ
      暑い国の野良犬は毛が短い子が多いから、余計スリムに見えるのよ

      • +11
  25. 涙出た。
    そして、野良犬が大学や告別式に出席できる フィリピンの大らかさよ。

    • +21
  26. 最初はよくわからなかったけど、薄い斑点のあるかわいい子なんだね。
    亡き教授の思い出とともに、愛され続けてほしい。

    • +10
  27. タイトルだけで(´;ω;`)ウッ…ってなったのに
    告別式のくだりで涙腺崩壊してしまった

    • +11
  28. 別の見方をするなら最後まで責任を持てないなら飼うな、と言う事では?
    結局は学校側の物好きが面倒を見る事になって問題解決な雰囲気が出ている。
    初等教育なら教材として命の大切さを学ぶ機会があっても良いと思う。

    野良猫に餌付けをする連中の様に都合の良い時だけ可愛がるのと同じ。
    排泄の始末や避妊等や空腹の痛みや怪我病気の治療や埋葬など責任は放棄して権利を主張する行為と同じに見える(個人的に)。

    いい話と感じる人との意見の相違があるが事実は無責任な行為の延長でお涙頂戴になっているしインスタ蠅などの売名行為が話題を生んだだけにも見える。

    うちにも以前は犬がいたので愛犬を「姿かたちは違えど心は家族」と思っている。
    でも都合の良い愛玩でお涙頂戴には反吐が出る。

    • -37
    1. ※47
      世のなか何が起こるかわからないんだから、あらゆることを予測して責任を持つなんて究極的には不可能だよ
      結果的に至らなかった点があるからといって、あまり不寛容になるのは感心しないな

      この話の場合、日本とフィリピンでは野良犬の社会的立場が異なる可能性もあるんだから、ブーボーイを野良犬のままにしていたマルセロ教授の行動が非難されるべきかどうかは一概には言えない
      個人的には、野良犬/野良猫とゆるい交遊を持つことだって『社会にそれを受け容れる体制があるのなら』動物と人間の関係の一つとして大いにアリだと思う
      「個人が全ての責任を負う」モデルはそれはそれで息苦しいから

      • +32
    2. ※47
      あなたは家族を持つべきではないな

      • +9
    3. ※47
      その通りだと思います。
      当方も都合のよい愛玩には本当に反吐が出ます。

      • -9
    4. ※47のような、(フィリピンは事情が違うかもしれないことを汲む必要はあるが)日本でこの話をもてはやす人々に耳が痛い意見に大量のマイナスがついてる現状を見ると、都合が良い人が多いんだなーと思う

      • -13
  29. ブーボーイは、クリスティーナさんに抱えあげられて、マルセロ教授が横たわる棺の前で最後のお別れを言うことができた。

    「ごはんちょうだい」

    • -17
    1. ※48
      誰か言うやついるだろうと思ったぜ
      全く面白くないことと、笑いをとっちゃダメな
      場もあると自覚しないとお先真っ暗だぞ

      • +9
  30. 可愛そうな話だと思いながら開いたら写真が全部真っ黒なんだけどなんで?他の記事の写真は大丈夫なのにこの記事だけ写真が真っ黒…

    • +3
  31. このワンちゃん皮膚病患ってるように見える

    • -7
  32. おおブーボーイ・・・
    大学の人たちに愛されてまたどうか幸せになっておくれ

    • +5
  33. Facebook見たら、この後みんなでわんこの身体洗ってあげて、病院に連れて行って健康チェックと予防接種もさせて、ご飯もちゃんとやって、みんなで世話してた。
     
    葬式中や埋葬前の動画もあったけど、ほんとに離れたがらないんだね。
    あと、教授と一緒の時の写真もいくつかあったけど、とにかく飛んで跳ねていつも嬉しそうだった。 本当に教授が好きだったんだなあ。

    • +25
  34. 切ないねぇ
    わからせてあげようとした心遣いに涙が出る
    その後も大学でかわいがられているのならよかったよ

    • +10
  35. 教授はいなくなってしまったけれど、この犬は周囲の愛情に満たされて一生を過ごすと思う
    その心の隙間が埋まる日はきっとくるだろう

    • +4
  36. 犬の話も気になったけど最後の写真の餌?なんだろうって気になって夜が明けてしまった

    • 評価
  37. このワンちゃん、6月12日に車に轢き逃げされて死んじゃったみたいだね。(Facebookより)

    • +1
  38. まるで呼ばれたような話だね・・・
    悲しいけれど、きっと向こうで会えたね

    • +5
  39. 目から水が
    自分がもし犬飼ってもこんな関係性は築けないだろうなあ
    餌くれる別の人に尻尾振って行っちゃうだろうな

    • +4
  40. 日付がおかしいので文章に整合性が無い

    5/18 死去
    5/20 告別式。犬も参加

    その2週間後も犬は待ち続けているだと?
    犬は死を理解出なかったのか?

    • -2
    1. >>69
      入院して2週間で亡くなったと書いてあるから
      入院中から待ち続けてたという事かな

      • +4
      1. ※71
        いや、違う

        >だが教授は二度と教員室のドアから出てくることはなかった。
        >彼は2週間前に心臓発作で亡くなってしまったのだ。

        2週間前に入院ではなく、死んでいる

        だから犬が飼い主の死を理解したエピソードがつじつまが合わなくなっている

        • 評価
        1. >>73
          >体調を崩して2週間ほど入院したマルセロ教授は、その後心臓発作で帰らぬ人となってしまった。5月18日のことだったそうだ。
          >ブーボーイは、マルセロ教授に何が起こったのかわからないまま、教授が入院中もずっと教員室のドアの外で、マルセロ教授が姿を見せてくれるのを待ち続けた。

          • +2
        2. >>73
          >>ブーボーイは、マルセロ教授に何が起こったのかわからないまま、教授が入院中もずっと教員室のドアの外で、マルセロ教授が姿を見せてくれるのを待ち続けた。

          2週間の入院に亡くなって2日後に告別式をしたんだから犬からしたら「彼がいない」とは思っても「亡くなった」とは理解できないだろう
          だから「また会えるかな?」って教員室で待ち続けたんじゃないか

          • +1
  41. 理解できたかはわからんけど、お別れできたと思いたいな
    ずっと部屋の前で待ち続けるのはあまりにもやるせないから

    • +1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動物・鳥類

動物・鳥類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

動画

動画についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。