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子供の頃ポケモンのゲームに熱中していた人の脳には「ポケモン領域」がある(米研究)

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(著) (編集)

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CHENG FENG CHIANG/iStock
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 ハリウッドで実写映画化された『名探偵ピカチュウ』が劇場で公開されたばかりだが、ポケモンラバーにとっては、まさにタイムリーな研究が掲載されている。

 それによると、子供の頃、ロールプレイングゲームの『ポケットモンスター』が大好きでよく遊んでいた人の脳には、無数のポケモンを区別するための「ポケモン領域」とでもいうべき部分が発達しているのだそうだ。

 赤・緑の1世代目から始まるゲームボーイ専用のあのゲームのことだ。

好きなものに熱中すると脳の特定の領域が発達する?

 人間が顔・文字・場所・色といった視覚情報の認識に長けているのは、ちょうど耳の後ろあたりにあるマメくらいの大きさの神経細胞が密集する領域のおかげであることはよく知られている。

 これに関連して、2005年、子供の頃に海外ドラマ『フレンズ』にハマった人の脳で、主演女優、ジェニファー・アニストンの顔を認識することに特化した領域「ジェニファー・アニストン神経細胞」なるものが発見されている(ほかにビル・クリントンやジュリア・ロバーツなどの顔を認識する領域も)。

 「なぜ、こうした領域がそこに出現するのかは神経科学の謎です」とアメリカ・カリフォルニア大学バークレー校のジェシー・ゴメス氏は話す。

 この謎を解く方法の1つが、そうした領域を持つ人たちには、子供の頃に何か特殊な経験があったのかどうかを知ることである。

 そうした経験を通じて特定の視覚刺激を受け、それが物体の認識をになう新領域の発達につながると判明すれば、脳の発達の仕方を理解するヒントにもなる大切な問いなのだ。

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Terroa/iStock

ポケモンにハマっていた研究者がポケモンで実験

 とはいえ、脳に変化が生じるまで視覚刺激を与え続けるなど、実験で容易に行えることではない。

 だが、ゴメス氏はふと気づいた。自分にも子供のころ毎日熱中して脳に刺激を与えていた存在があったことを。

 「私はポケモンを遊びながら育ちましたから。子供は似たような見た目のたくさんのポケモンを喜んで区別しようとしますよね。」

 脳が特に柔軟で、経験に対して敏感に反応してくれる「臨界期」にポケモンに夢中になって遊んでいたのである。

 彼のような子供時代を過ごした人なら、その視覚刺激に応じて脳に新しい領域が発達していたとしてもおかしくはない。

 こうして調査が進められることになった。

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Heather Shimmin/iStock

熱心なポケモントレーナーが持つ「ポケモン領域」

 研究では、ポケモン上級者11名(平均年齢29.5歳)と、比較対象として一度もプレイしたことのない人11名を集め、ポケモンをはじめとするさまざまな画像を見てもらい、その間の脳の活動をfMRIでスキャンした。

 すると熱心なポケモン上級トレーナーほどポケモンのキャラを目にしたときに強い反応を示した。ゴメス氏の仮説の通り、ポケモンのキャラの認識に特化した「ポケモン領域」があったのだ。

ポケモンと偏心バイアス

 ゴメス氏によると、これは「偏心バイアス」の裏付けになるものだという。

 つまり、ある視覚刺激に特化した脳領域が発達する場所は、それを視界の中央と周辺のどちらで見ていたのか、ならびにその物体が視野のどのくらいの範囲を占領していたのかによって決まるという仮説の裏付けである。

 ゲームボーイの画面に映るポケモンは小さい。また、ほとんどの場合は視界の中央でとらえられる。

 したがってポケモンを見るプレーヤーは中心網膜でそれを見つめるのだが、同時にポケモンの顔は大きめに描かれているので、中央網膜のかなりの部分を占めることになる。

 一方で、背景はとても広く、周辺視野にまで映り込む。

 こうした視覚刺激の特性の違いのために、それぞれの情報が送られる場所は、脳の中でもやや異なる。それが発達する領域の位置の違いにつながる。

 「この結果は、物体の認識に関して、脳がこれまで考えられていた以上に特化した領域を発達させられるということを示しています」とゴメス氏は説明する。

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EnchantedFairy/iStock

ゲームの脳に対する影響は他の経験と変わらない

 ゲームが子供の脳に妙な影響を与えやしないか心配する親御さんのために言っておくと、いかなる経験も脳には影響するものなのだそうだ。

 ゴメス氏によれば、脳とは新しい経験に対して適応するようできているもので、若い頃ならばなおさらなのである。

 子供時代にポケモンゲームをやりこんでいたことで脳に悪影響を与えたという証拠はでていないそうだ。

 ちなみに今回の研究に参加してもらったポケモン上級トレーナーたちは、博士号持ちだったり、グーグルのような大企業で働いていたりとエグゼクティブな人ぞろいだった。

 さて、この研究結果は、ゲームボーイ時代のロールプレイングのポケモンゲームの話だ。当時の子供たちはそれこそほぼ一日中、親の目を盗んでプレイしていたものだが、最近の子の場合はどうなるのだろう?ポケモンGOなどの他の種類だとどうなる?さらなる研究が楽しみだ。

 ポケモンの種類もえらい増えたし、複雑化しているので、今の子供たちのほうがすごくなってるかな?1世代(赤・緑)のポケモンの種類は151匹だったけど、7世代(サン・ムーン)は802匹もいるしな。

 7世代で「ポケモン言えるかな?」の歌を作ったらどれだけ長くなるんだろう?

 この研究は、『Nature Human Behavior』に掲載された。

References:theverge/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 6件

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  1. なんかこう、人や動物を見るとポケモンの分類で見れるようになりそう

    • 評価
  2. ウルトラマンや仮面ライダー、怪獣怪人を見分けられる特撮領域
    プリキュアやアニメ、ソシャゲキャラを見分けられる萌え領域
    電車を見分けられる鉄道領域…

    • +5
  3. もう脳が後天的にはっきりわかるほど大きく発達するのは確定なんだな
    特定の分野の天才を作ることや人格形成、未だ原因がはっきりしなかったり複合的な原因が考えられるパーソナリティ障害や発達障害、LGBTなんかの解明や治療・改変にも役立ちそう
    よく経営者にサイコパスが多いとか言われるけど、まさにこれだと思うね
    サイコパスが経営者になることが多いというより、経営者になることがその立場の性質によってサイコパス的な神経領域を発達、あるいは健常者的な神経領域を衰退させ、サイコパスと判断されるようになる

    • +1
  4. 結局、「パターン認識能力」を説明するために「ポケモン」を利用しただけで、さして特別なものではないと思うけど。

    ていうか、この記事の「ポケモン領域」の発達している人は、なんでもポケモンに見えてしまい、生活に支障が出ることはないのかね?

    その辺りの研究もされてると、もっとよかったのではないかと思う。

    • -3
  5. ビックリマンカードとかミニ四駆パーツの脳領域を持つ人もたくさんいるだろうな
    要は子供の頃熱中してればいいわけだから

    • +1
  6. 自分には間違いなくぷよぷよ領域がある。但し通までしか通用しない

    • 評価

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