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ニューヨーク州の萌える要塞廃墟「フォート・モンゴメリー」がナウ・オン・セール!

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(著) (編集)

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image credit:Mfwills/CC BY-SA 3.0
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  ニューヨーク州には、「フォート・モンゴメリー」と呼ばれる、19世紀に建設された3階建ての要塞がある。

 この建物があるのは、当時のアメリカとカナダの国境にあったシャンプレーン湖とリシュリュー川が合流するところだ。

 月日は無残にもこの要塞をボロボロにした。経年劣化で、今にも崩れそうになっているこの建物は1980年代より持ち主により売りに出されたが一向に買い手が付かない。

 その値は下がりに下がり、今ではなんと破格の99万5千ドルだ。

Fort Montgomery Rouses Point NY

どんなに値段を下げても買い手がつかず

 フォート・モンゴメリーは朽ち果てる寸前の状態だ。赤いレンガはぼろぼろ、アーチ道はまるで歯の抜けた口のように見える。

 朽ちた茶色の雑草が窓から入り込み、石灰岩の壁は絵や落書きだらけだ。解体寸前の上に、蹂躙されまくっていて、ここを欲しがる人など誰もいないようだ。

 フォート・モンゴメリーの現在の持ち主は、長い間、ここを処分しようとしてきた。1980年代、まずはニューヨーク州と交渉をしようとしたがうまくいかなかった。

 2006年には、eBayに900万ドルで出品したが買い手がつかず、2009年に再び、300万ドルに下げてトライしてもダメ。

 「ここの歴史を考えたら、2000~3000万ドルの値打ちがあるはずなのですが」オーナーのヴィクター・ポッドは、オークションが締め切られる前日に語った。

 「あの要塞を出品してみましたが、300万ドルですら買い手がつかなかったので、もうそれ以上の値段をつけるわけにいきません」

 現在、いくつかの不動産サイトに掲載されているが、その金額はわずか99万5千ドル(1億1100万円)だ。

Fort Montgomery Aerial Video

いろんな意味で大失敗の要塞

 1816年、ここに建てられた元々の要塞には、数奇な運命がついてまわった。

 当時、国境がどこになるかについて、まだ曖昧だったため、最初の入植者たちは北からの侵略に対して、アメリカ側を強化するつもりで、たまたまカナダ側にこの要塞を建てた。

 だが、目立ちすぎる上に、費用がかかりすぎたせいか、ついには見捨てられて略奪を欲しいままにされた。

 1840年代に、国際国境が引き直されたとき、アメリカ側海域の島という位置づけとなったフォート・モンゴメリーは、愚かな無用の建造物として今日まで残ってしまった。

 なぜ、米英戦争が終結しても新たな砦を建てたのだろうか?

 アメリカとイギリス(まだカナダはイギリスの一部だった)の関係は、1814年のガン条約後、見かけ上は両国の激しい戦闘が収まったかのように見えたが、まだ緊張をはらんでいた。

 南ネーデルラント(現ベルギー)のヘント(ガン)で条約が締結されたというニュースが広まっても、アメリカ・カナダ国境の両側に住む人々は、平和や親善を信じるほど楽観的になることはほとんどなかった。両サイドの軍隊は、警戒を怠らずに要塞の建築に着手したのだ。

 フォート・モンゴメリーの建築は30年以上(1844年から1871年)にもわたり、建設工事は南北戦争の最中も中断されることなく続けられていた。

 かつては濠や、陸をつなぐはね橋が自慢だったが、軍が駐留することはついぞなかった。最盛期には、カナダ側に向けられて銃が配備されていたという。現在、この要塞はかなり崩壊して状態は悪いが、アメリカ合衆国国家歴史登録財の中にいちおう入っている。

ということでお買い得だよ、そこの大富豪の人

 武器の類はとっくの昔になくなっているが、この砦はまだ新しいオーナーを探している。

 その状態の悪さゆえに、月日がたつほど市場でどんどん人気がなくなっているが、保存のためのケアが必要な危機的史跡を集めた、ニューヨーク市保存連盟の2009年の7つの保存対象リストに入っている。

 もし、遊ばせている100万ドルを持っているなら、ひとつ話に乗ってみてはどうだろう?

References:privateislandsonline / thestar / plattsburgh-realestate/ written by konohazuku / edited by parumo

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この記事へのコメント 28件

コメントを書く

  1. 「ここの歴史を考えたら、2000~3000万ドルの値打ちがあるはずなのですが」

    いや
    価値がないから売れないんだよ

    • +16
  2. 我が家でも要塞の一つくらい持っても悪くないのだが
    あいにく今は持ち合わせがない
    次の機会にするよ

    • +14
  3. 坂上忍に見学させに行って
    わさび料理食って盛りあがっとけ。

    • +2
  4. 買ったところで補修費用と維持費どんだけかかるのよ?
    価値が無いどころかとんでもないお荷物だよね

    • +15
  5. 正直100万ドルでも高すぎると思う
    経緯的にも歴史的価値が言うほどあるか疑問に思うし

    • +10
  6. 要塞マニアたちで割り勘で買ったらどうだろう。

    • +8
  7. タダならもらってあげる!!
    廃墟好きだからこのまま朽ちてくの放置するけど

    • 評価
  8. 越前康介「せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ!」

    • 評価
  9. 「遊ばせてる100万ドル」というパワーワードが爆誕

    • +6
  10. バス釣りくらいしかやることなさそうね

    • 評価
  11. 「コンクリートの量が違いますよ、お客さん」
    (実はサックサクの砂ブロックなんですがね)

    • +1
  12. 「国家歴史登録財」とやらに指定されてる所為で、
    逆に現状維持を強制されるのでオーナーになる
    メリットが全く無かったりするのでは。

    • +3
  13. 歴史ある建物って言えば聞こえはいいけど、内実は単なる朽ちた廃墟だし
    歴史的にも大きなイベントがあった訳でもないしな

    • +3
  14. 歴史的価値と資産としての需要が一致しない、この悲しさ

    • +2
  15. 10キロ圏内にマックもスーパーもガソスタもあるから住むにも問題はなさそう
    でも結構寒いだろうなあ

    • 評価
  16. 補修だけで購入金額の10倍は行きそうね。
    多分、監査入って好きにリフォームはできないだろうし。
    しかも、全部直した後に州とかが「歴史的財産だから」とか理由つけて
    結局住めなくなりそう。
    京都も相当安くで名亭が売られてるけど、買い手がつかないのはそう言う理由なんだとか。
    府としては一応、「住んでもいいです」と言うらしいんだが、あれやこれやと理由をつけて、事実上、住めなくなるらしい。
    補修はもちろん家具一個動かすにも申請が必要で、新しい家電は基本的に置けない、とかね。

    • +4
  17. フォートモンゴメリー(モンゴメリー砦)は景示に問題がある!
    モンゴメリールーイン(モンゴメリー廃墟)が妥当だろ・・・

    • 評価
  18. 10万ドルや1万ドルでも買う気にはならんな。

    • 評価
  19. 平和な時に要塞を必要とする者はいないのだよ。

    • +1
  20. マインクラフトで十分満足できる。
    ていうかBGMのギターのキュイッキュイいう音が耳障りすぎる。

    • 評価
  21. いやナウ・オン・セール!とか言われても(困惑)

    • 評価
  22. こんなん企業がパッと買えばいいのにね。
    なんも考えずに。

    • -1

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