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ついに謎が暴かれる?2019年、地球の秘密を明かすかもしれない7つの調査

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(著) (編集)

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 不思議と謎に満ち溢れた地球だが、毎年いくつもの新発見がなされている。そして今年も様々な調査が行われる予定だ。

 ここでは地質学者や地球学者が進めている今年のスケジュールをお伝えしよう。

1. スウェイツ氷河の亀裂調査(アメリカ・イギリス)

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pixabay

 夏には大規模な調査隊が西南極スウェイツ氷河へ向かう。米国立科学財団と英自然環境研究会議の共同プロジェクトで、世界中から100名以上の科学者が参加する。

 スウェイツ氷河はほかの氷をせき止める栓のような働きをしている。したがって、これが崩壊すればせき止められていた氷が滑り出して海へ落下し、海面の上昇につながることだろう。

 声明によれば、「スウェイツ氷河が急激に変化していることが人工衛星から確認」されており、「海面上昇の速さや程度」といった重要な問題をはっきりさせるためにデータを収集する必要があるという。

2. 新しい氷の地図を作成(アメリカ)

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image credit:NASA’s Goddard Space Flight Center

 2018年9月、NASAは極地を観測する地球観測衛星「ICESat-2」を打ち上げた。観測衛星は季節による氷の厚さの変化を計測することを目的としており、0.5センチ単位というごくわずかな厚さの変化でさえ検出できる。

 打ち上げ以来、ICESat-2は日々1テラバイト分ものデータを収集し、南極の氷を表したこれまでで最も詳細な地図を作成してきた。その成果は昨年12月に開催された米地球物理学連合の学会で発表されている。

 米コロラド大学のマイケル・マクフェリンは「氷床のリアルタイムビューに革命を起こす」と評している。今年末までには最初の報告書も発表されるのではないかと見込まれている。

3. 地震源に掘り進む(日本)

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pixabay

 日本南西沖に広がる太平洋の海底には、「南海トラフ」という沈み込み帯があり、1枚のプレートが別のプレートの下に潜り込んでいる。

 そのために地球上でも非常に地震活動が活発な地域で、マグニチュード8クラスの地震が100~200年間隔で発生している。

 「南海トラフ地震発生帯掘削計画(NanTroSEIZE)」では、この断層をドリルで掘り進んでおり、昨年12月3日の時点で海底下3058.5メートルまで到達した。これによって採取された岩石のサンプルが解析されれば、一帯の安定性について詳しいことが明らかになるだろう。

 歴史上何度も大地震が発生した地震多発地帯で掘削調査が行われるのは初のことだという。

4. 宇宙から地球環境を測定(アメリカ)

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image credit:gedi.umd

 12月8日、NASAは「GEDI(Global Ecosystem Dynamics Investigation lidar)」を打ち上げた。

 これは国際宇宙ステーション(ISS)の外部に装着されるセンサーで、地球を観測し、気温や熱帯雨林について3Dで詳細に観測することができる。その目的は、木に蓄積された二酸化炭素の量や森林伐採が気候変動に与える影響を探ることだ。

 これによって集められたデータを基に、森林生態系を通した栄養の循環モデルを構築することもできる。森林の高さは地球上で吹く風のパターンにも影響しているために、天気予報の精度を向上させることにもつながる。

5. 埋もれた南極の湖を調査(アメリカ)

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image credit:WISSARD Project

 科学者は西南極氷床の地下1200メートルに埋もれた氷底湖へドリルを進める。ターゲットとなる「マーサー湖」は、ほかの生態系とは完全に切り離された世界だ。

 計画によれば、ドリルで氷に開けた穴から調査機器を下ろして、サンプルの採取、各種の計測、写真撮影などが行われるという。「人の目に一度も触れたことのない世界」の詳しい様子や生物について新しい発見が期待できるだろう。

6. サンゴ礁の歴史を探る

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pixabay

 美しいサンゴ礁は今存亡の危機にある。原因は海洋の汚染と、化石燃料が燃やされることで大気中に放出された二酸化炭素による酸性化である。

 今年9月、欧州海洋研究掘削コンソーシアム(ECORD)は、ハワイ周辺の海底11ヶ所で掘削を行い、サンゴ礁の化石の収集を試みる。

 「ハワイ・ドラウン・リーフ(Hawaiian Drowned Reefs )」で収集されるサンゴのサンプルは、直近の50万年分にまたがるものになる。その間における大気中の二酸化炭素濃度や気温、さらにはこれらの条件に対してサンゴがどのように変化したのか知る手がかりになるだろう。

7. 地下生物圏の調査

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image credit:Gaetan Borgonie

 ここ10年、ディープ・カーボン・オブザーバトリー(DCO)の科学者は、地球の地下を掘り進み、足元に広がる世界について調査を進めてきた。

 その成果は昨年12月に発表され、「地下生物圏(deep bioshpere)」には地上の生物すら凌駕する生き物が存在することが明らかにされた。

 また今年10月にワシントンで予定されるカンファレンスでは、過去10年分の研究成果と今後10年の展望について発表される予定だ。

 DCOによれば、「地球のコアに存在する炭素の性質と範囲、地球全体の炭素循環の性質および歴史を通じたその変化、地下生物圏に潜む微生物の進化と分布にかかわるメカニズム」についてこれまで判明したことが発表されるそうだ。

References:These 7 Expeditions Could Reveal Some of Earth’s Biggest Secrets in 2019/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 19件

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  1. 地球温暖化関連が多いね。やっぱり深刻なんだなぁ

    • +5
  2. それでもまだまだ惑星レベルで見ると表面の話なのよね。

    • +5
  3. 蜂の巣をつつくようなヤベーのがありますね…

    • +11
  4. 南極の湖とか地下の生態系を汚染したり、逆にやばい物を持ち出したりしそう。
    地震源を刺激して大地震が起きないといいけど。

    • +5
  5. どれが人類を滅ぼす切欠になるのか楽しみだな

    • +2
  6. サムネ(モントリオールのバイオスフィア)が記事内容と関係あるのかと期待して読んだら何の関係もなくてちょっと残念

    • +1
  7. 載ってないって事は中国の月の裏側調査はなんの期待もしてないのかな

    • -2
    1. ※9
      まず信憑性の話からしないといけないし・・・

      • -3
      1. ※12
        中国以外のセンサーも乗せてるよ

        • +4
  8. 震源地のやつマジでやるの・・・・?

    • +3
  9. > 3. 地震源に掘り進む(日本)
    「蟻の一穴」 って言葉が思い浮かぶんだけどホントに大丈夫なのかね?

    • +2
  10. 所員「所長、プレート境界あたりまで掘り進めましたが、こんな石が見つかりましたが。」

    < 要石 >

    所長「 あっ、」

    • +2
  11. 5は危険ですね 南極の氷の下の湖には人食いタコが居るそうですから

    • +2
  12. > 3. 地震源に掘り進む(日本)

    ケンシロウ「経絡秘孔の一つ南海虎腑を突いた…貴様はもう(略」

    • 評価
  13. 以前、ちきゅう号乗組員が「地震を起こすために掘削している」と動画で語っていたのを見て驚いた。
    掘削によって数々の大地震を起こして被害を与えている認識は無いのだろうか?
    ちきゅう号による掘削を今すぐにでもやめるべき。

    • -7

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