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大昔から犬は人の友だった。古代ギリシャやローマの人が愛犬に捧げた9つの墓碑銘

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(著) (編集)

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 人と犬のかかわりはとても古く長い。

 その起源は、33,000年以上前にさかのぼる。当時東南アジアに住んでいた人間からおこぼれをもらっていた狼が最初のルーツと言われている。

 そして犬は今でも、人類を助け続けている。ペットとして犬を飼っている人は、家族同然に思っている人はたくさんいるだろう。

 だからこそ、その死は人間の家族の死と同じくらい悲しいのだ。こうしたペットに対する愛情はなにも現代人だけのものではない。

 大昔の人も同じように感じており、その証拠に、ペットの死を悼む人々の記録はいくつも残されている。

 ここでは古代ギリシャやローマの人々が愛犬の死を悼んで詠んだ墓碑銘を見ていこう。

1. 犬の為に人前で泣くのもいとわない

汝を安住の地に抱えゆく我は、十五年前我が手の中の汝を家に連れてきた歓喜によるものと変わらぬだけの涙を流すものなり。(Source)

 愛犬との最後の別れを悼むこの銘に見られるように、古代人は死んだ愛犬のために人前で泣くことを恥じたりはしなかった。

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2. 道端に埋めたペットの墓碑

この道を往く者が偶然にも墓碑を目にして笑うことなきよう、我は祈ろう。これは犬の墓なれど、我がために涙はこぼされ、主人の御手によりて我に土が被された。(Source)

 ペット霊園が作られるようになる以前、ギリシャ人やローマ人はペットを道端に埋めて、このような墓碑を残した。

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3. 犬への愛情は人間の愛情と同じ

汝を抱きかかえた我が双眸は涙で濡れている、我らが小さき犬よ……パトリクス、汝が我に千の接吻を浴びせることはもうない。汝が我が膝を楽しむことはもうない。汝を埋めた我の悲しみは、汝にこそふさわしい。大理石の安住の地の中、我が影のそばに汝を永遠に横たえた。才能豊かで聡明な汝はまるで人のようであった。ああ、なんという愛しき伴侶を失ったのか!(Source)

 飼い主はイタリアンドッグのパトリクスの死を悼んでいる。当時からペットは人間と変わらない存在だったことが窺える。

4. 小型犬を里子と呼びいつくしむ

里子だったヘレナよ、比類なき魂、賞賛に値する(Source)

 家庭犬でも特に小型の犬はしばしば”里子”と呼ばれており、当時ですらペットが家族の一員と考えられていたことが窺える。

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5. 犬がとても大きな存在だったことを知らしめる

ここにあるは逝きしステファノスなる犬のものなり。その者のためにロドピは涙を流し、人のごとく埋葬したり。我は犬のステファノス、その我のためにロドピは墓を建てたり。(Source)

 飼い主のロドピはステファノスという犬の死を悲しんでいる。飼い主はこの墓碑を読んだ人に、犬がどれほど彼女にとって大きな存在であったのか伝えようとしている。

6. 犬の尊厳を認める

無為に吠えることなき彼が今、押し黙る。(Source)

 シンプルだが力強い言葉。ペットを彼と呼び、対等の存在だったことを伝える。

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7. 魂を持った同じ仲間

ここにある墓碑は、メリタの白犬がエウメルスの最も忠実な守護者であったことを伝えるものなり。その者が在りしとき、彼は雄牛と呼ばれたるも、今彼の声は夜の静かなる道に囚われし。(Source)

 エウメルスにとって犬は単なる動物などではなく、きちんと魂を持つ生き物であった。だが、その魂は詩によってしか表現し得ない世界の向こうへ行ってしまった。

8. 愛する犬は神話になる

イッサよ、レスビアのスズメより愛らしく、コキジバトの接吻より純粋で、百の乙女よりも甘く、高価なインドの貴石よりも希少であった。プブリウスのペット、愛しきイッサよ、彼女の鳴き声は、汝の耳に聞こえた人の声である。(Source)

 プブリウスの愛犬イッサは神話のような言葉で語られ、今はもう失われた絵画や石像で称えられた。

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9. 狩猟犬の活躍を称える

女狩人リカスよ、汝が此の墓に死して横たわるの同じように、野生の獣が汝の白骨を恐るだろうことは間違いない。ペリオンは知る、汝が勇敢であり、雄大な骨を持ち、キサイロナスの孤高の頂だったことを。(Source)

 リカスのような狩猟犬の墓碑には、しばしば戦場で散った人間の兵士と変わらない言葉が捧げられた。飼い主の生存にとってそれほど重要だったということだ。

written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 26件

コメントを書く

  1. 猫がネズミ取るとか言うが
    実は犬の方がネズミ取るの上手いのは知られてないよな 首輪つけてるから基本狩りできないだけで

    1. ※1
      そういえば庭に放してたトイプードルが自慢げにスズメを銜えて来た時は驚いたな
      愛玩用に品種改良されたとはいえ狩猟犬としての本能はのこってるもんなんだなと

    2. >>1
      そりゃ獲る「だけ」ならね
      室内の細かいところに入り込んだりとかの小回りの効く狩りはやっぱり猫でしょう

      1. ※23
        うん。
        祖母の愛猫は屋根裏にネズミが住み着くことを絶対に許さなかった。

  2. 1の15歳って現代でも長生きの部類よね。
    ペットをそういう風に大事にできるってことは豊かで余裕のある時代だったんだね。

  3. 汝が我に敵の接近を知らせてくれたことの多くは、我が家の前の公道を歩く通行人だった。そこは我の土地ではなかったのだが、汝は我が所有するに相応しいと認めていてくれたのだろう。

  4. 古代ではないが、ルネサンス期のラテン語詩による犬の墓碑にこんなものがある
    「私は吼えて泥棒を捕まえた。恋人たちには黙っていた。
    それでご主人に可愛がられ、奥様にも可愛いがられた」

    フランス人の手によるものだが、なんというか皮肉が聞いてるw

    1. >>7
      夫婦のどちらか、あるいは両方が浮気をしていたってことか……

      1. ※11
        泥棒を捕まえてご主人に可愛がられ、恋人を見逃して奥様に可愛がられた

        ということだと解釈してるがw

  5. 途中まで Source ってのが言葉を残した人の名前かと勘違いしてて、本当に犬好きな奴だったんだなとホロリとしてた。
    新年早々恥ずかしい。

    とにかく、戌年は過ぎたけどいつまでも愛犬家に幸あれ

  6. 死んだら好きだった犬に会えると思うと死ぬのが楽しみ。それまでは彼女に恥ずかしくないように頑張って生きるよ。

    1. ※13
      どこかで生まれ変わって、またあなたに会いに来るよ、きっと。再会はあなたが想像しているより、案外早いかもしれないよ。

  7. 1000年や2000年の付き合いじゃ無いからな。
    今も昔も人のパートナー。

  8. 1でもう飼い犬を愛していたのがめちゃくちゃ伝わってきて泣ける。
    それにしても抱いて家に連れてくるのがこんなに嬉しいのも、死んだら哀しくしょうがないのも、百の接吻をくれるのも、昔から犬って変わらなかったんだなぁ。

  9. 切なくも愛に溢れていたことがわかってジンとするやら、狩の帰りらしきタイル画の犬が、テンション上がって跳ねてる時のそれで微笑ましいやら…

  10. 遥か昔の墓碑銘を残した彼らもみな人生の終わりを迎えたが、
    きっと先に逝った犬と再会してるさ

  11. >1.
    昔の犬でも15歳まで生きる子は居たんだなと驚いたが
    人間でも平均寿命が30歳の時代に80歳以上まで生きる人は居たのだ……

  12. 墓碑銘の文章は、別に文語調でなくてもいいんじゃないの。

  13. このころは多神教だったからか間と動物の間は近かった キリスト教になってからのほうが人間だけが偉い!感じになった気がします。

  14. 1の墓碑ほんとすき
    もらったふわふわな子犬を抱いて家に帰るときの歓喜って忘れてられないし
    その子が死んで埋めに行くときに最初の記憶が想い起こされて悲しいやら歓喜やらで情緒がみちゃくちゃになるのな

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