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恐怖と恐怖症の違いって何?恐怖症の症状とその原因は?

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(著) (編集)

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 良く混同されがちなのだが、恐怖と恐怖症は違う。

 誰にも怖いという感情がはあり、苦手なものもあるだろう。一般的には高い場所が怖い、クモが怖い、先端が怖い、人混みが怖いなどが多い。

 だがその恐怖に対する不安が増大すると恐怖症に変わる。恐怖症になってしまうと、そこに危険が迫っていなくても、日常生活を脅かすほどの恐怖を感じてしまうのだ。本人もその感情がおかしいことは自覚していても、怖がることをやめることができない。

 ここでは恐怖と恐怖症の違いや、恐怖症の原因、その症状を見ていこう。

日常生活を脅かすほどの過剰な感情反応が恐怖症

 恐怖症とは、強烈な恐怖心によるストレスと不安のせいで、その人の日常生活が支障をきたしたり、心の状態が悪化したりする症状を指す。

 恐怖と恐怖症は混同されやすいが、「恐怖」は認識された脅威に対する感情反応で、「恐怖症」は過大な感情反応が関与する不安神経症である。

恐怖が恐怖症に変わるまで

 私たちが身の危険を感じたり、危険に思える状況に遭遇したりすると、まずは恐怖を感じる。

 この反応は”闘争・逃走反応”という生存メカニズムに組み込まれているもので、避けるべき状況を察知するために存在する。

 恐怖は危険が迫った結果として生じるものだが、漫然とした、あるいは徐々に増大する不安になったりすることもある。

 闘争・闘争反応が生じると、交感神経系がアドレナリンを放出させる。すると人体は心拍数の上昇、筋肉の増大、警戒心といった反応を示す。

 しかし、こうした体験が長期間にわたると、日常的な人体機能にも影響が出るようになる。それが恐怖症だ。

 危険な状況に対する合理的な反応とは違い、恐怖症は状況・活動・人・物といったものに対する不合理かつ強烈な感情反応だ。

 その恐怖は、認識された脅威に比べるとあまりにも過剰であり、そのためにその人は何がなんでもその対象から逃げ出そうとする。

 多くの事例では、その人は自分の感情が不合理であることに気がついている。それでもパニックやひどい不安を克服することができないのだ。

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実態のない危険に恐怖を感じるのが恐怖症

 恐怖と恐怖症の最もわかりやすい違いは、恐怖が実際の危険に対する反応で、危機が過ぎ去りさえすれば収まるのに対して、恐怖症は危険がないのに生じる肉体・精神の緊張であることだ。

 恐怖症の人は、危険が迫っていることを示すサインがないのに、危機が発生すると予感する。

 たとえば学校の試験のようなストレスを受ける状況において、ある程度の不安を感じるのは普通のことだが、それがいつまでも消えず、日常生活に支障をきたすようなら問題である。

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恐怖症の原因と症状

 恐怖症は、学習と先天的な遺伝要因によって発症する。

 親が自分自身の不安に対処できないようだと、その子は親のせいで恐怖や不安を感じるようになる。お手本の不在は、恐怖症を発症する原因となるのだ。

 恐怖症が発症すると、その人は恐怖を避けて安心を得るようになる。すると、そのおかげでかえって恐怖を学習してしまう。嫌な状況を避けることが難しくなってくると、ますます逃げ出したい気分に駆られるようになる。

 また、たとえ上手く予測された危険を回避することができたとしても、それはいつかまたその状況が生じるのではという不安として残る。

 こうして不安を感じ、恐怖から逃げ、また恐怖に遭遇するのではと不安になるというパターンが形成される。

 恐怖症の一般的な症状には、ストレスや不安、震え、しびれ、チクチクする感覚、息切れ、息苦しさといったものがある。

 ほかにも胸の痛み、不快感、動悸、発汗、ホットフラッシュ・コールドフラッシュ、吐き気、立ちくらみ、自分との分離感、死にそうな気分、とんでもないことになる予感といったものがある。

 もしこれらの症状を感じたら病院へ移行。主な治療は、脱感作法という認知行動療法や催眠療法である。

References:The Difference Between a Fear and a Phobia – KnowledgeNuts/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 28件

コメントを書く

  1. 恐怖  = 正常な免疫反応
    恐怖症 = アレルギー

    みたいな感じかね?

    • +8
  2. 私が父親を見た時の反応が恐怖で時々夢に父親が出たり父親のことを思い出すのが恐怖症か

    • +5
  3. 当てはまるわ・・・
    いまもそんな感じで、不安と恐怖が押し寄せてきて死にたいし逃げ出したい

    • +8
    1. ※4
      「恐怖恐怖症(Phobophobia)」というのは実際にあるらしい。
      Wikipedia、「恐怖症の一覧」には「恐怖症を引き起こしかねない物事への恐怖。」とある。

      • +2
  4. 特別何かがあったわけでも、そういう記憶もなく集合体恐怖症症になったのだけど、原因はストレスということかな?

    • 評価
  5. 典型的なのが高所恐怖症でしょうね
    生命に危険がある高所を怖がるのはヒトとして当然
    でも、確実に安全が確保されている高所が怖いのは恐怖症ぎみ
    さらに恐怖で活動に支障があるなら恐怖症

    • +3
    1. 自分は電話がダメなんだが、連絡手段が専用電話しか載ってない場合
      「専用電話を使えない場合はどうすればよいか」を問い合わせる手段が見つけにくいので困る

      ※6
      飛行機で窓を閉めて下が見えなくてもダメだったりするらしいね

      • +1
    2. ※6
      私は椅子程度の高さでもダメなタイプなのですが
      「確実に安全が確保されて」れば大丈夫な人が
      タワーのてっぺんによくあるアクリルかガラスの小窓から下見るのははダメって場合はどうなんですかね?
      書いてて怖くなってきた!

      • 評価
    3. ※6
      高所恐怖症だと思ってたけどここまでじゃないから違うのか?って思ったけど
      完全に安全な状態でも恐怖を覚えたり他人のことでも怖いと感じるから
      やっぱり恐怖症なのかな

      • 評価
  6. 海中(とくにクジラが泳いでる映像)とか雲海の写真とか見ると滅茶苦茶怖いと感じるんだけれどこれは何の恐怖症なんだろう
    広いところでも草原とかはとくに怖くない
    あと鳥の飛んでいるような姿の剥製もめっちゃ怖い

    • +3
  7. 不安神経症あります。胸の下あたりが重苦しく、ざらざらとした不快感と不安
    質が悪いことに一人でいるときに襲ってくる。
    孤独になることへの恐怖、ではなく対人の緊張が解けた反動によるものだと思う

    • +2
  8. 別に事故に遭ったり自動車関連で酷い光景を見たことも無いのに外を行くバイクの走行する音が耳を塞ぐ程怖い。同じような人いるだろうか

    • +1
  9. 昔、いいガタイしてるのにクモ嫌いな奴に
    「こんなちっこいクモがお前に何の危害を与えるって言うんだよ。
    どこがそんなに怖いんだ?」と聞いたら
    「クモなところ」
    と言われたことがある。恐怖症ってのは理屈じゃないんだな。

    • +18
  10. 教育で最も大事なのは理性を養うこと。数学的物理的思考、特に「確率統計」はオススメ。そこそこ理解できれば不安なこと、わからないことをそのまま受け入れられる(内包できる)と言えばいいかな。物事を客観的に見て「相応に」怖がることができるはず。感情的(本能的)なのは生まれつきだからね。怖い話しだけど小さな子供とか人以外の動物を恐怖症にするのは簡単。
     

    • -14
  11. ナイーブに育ち過ぎて発症し易い人が増えてる気がする
    幼少時に外部から受ける刺激を極端に減らされてたりしないかな
    過度な刺激はトラウマになるだろうけど過保護が過ぎるのも毒なんじゃないかなと

    • +2
    1. ※13
      高所、先端、暗所、閉所みたいな恐怖症は元来ある生命維持為の物で、それが過剰に表されてるだけだけど、生命維持に直接関係無い物は生活由来の物が多そうだな

      幼児期から児童期に受けるべき適度な刺激から隔離されてたから、外部からの刺激に弱い。刺激に弱いから恐怖症を持ち易い。という見立てはハズレては無いかも

      • +3
  12. 以前、車で追い越し車線にいるときに渋滞にハマると動悸がすることがあったな。抜け出せない恐怖か。

    • 評価
  13. 不安神経症だけど、普通の治療はお薬出しますねーと認知療法で催眠療法は一般的ではないと思う

    • +2
  14. 姉がボタン恐怖症。
    小さいときからボタンがついた服がどうしても嫌いで着なかった。学校の制服は本当に苦痛だったらしい。今もワイシャツは着ないし、飾りでついてる服も着ない。着てる人を見ることさえ苦痛だと言ってる。
    丸が密集したり整列してるとゾワッとするのかな?と思ったけど、単体であっても無理なんだと。
    一体何が原因なのかわからないし家族の中でも彼女だけ。

    • +3
    1. ※19
      ナイトスクープであったな〜
      他にも変わったものだと花や魚(水族館が地獄)やシール、風船など
      複数人から同様の依頼をされることも割とあって、世にあふれる全てのものに恐怖症の可能性があるんだろうなと思う

      • 評価
  15. こればかりはなってみないと分からない。経験したことが無い人には親兄弟だろうとどんなに説明しても理解してはもらえないんだよな。例えるなら生まれつき盲目の人にどうやって「色」という感覚を理解させることができるだろうか、ということに近いと思う。例えが不適切かも知らんが。たぶん治療に当たる精神科も理屈で分かってるだけでそれがどんな質でどれだけ深い苦痛かということ自体は把握できてないんじゃないかな…? なので医者にかかるのさえかなりの勇気がいると思うんだ。ホントに大丈夫なのか?ってなっちゃう。

    • +7
  16. 蝶恐怖症と思われる自分
    地面に蝶の影が映っただけで反射的に身がすくむ。姿を見かけたら脱兎のごとく逃げ出す。
    例えばスズメバチをみたら「近づいたら危ない」「刺されたら命に関わる」恐怖を感じて逃げ出すけど、一瞬だけそこに「思考」が存在するんだ。

    ところが相手が蝶の場合は「あ、蝶だ。怖いから逃げよう」ってなる。「なぜ怖いのか」とか「近づくという行為がなぜいけないか」なんて思考は働かない。

    • +1
  17.  ”恐怖が恐怖症に変わるまで”の項目の四段目に「闘争・闘争反応が生じると~」とありますが二段目にある闘争・逃走反応の誤謬?

     闘争・闘争反応て退く事を知らない狂戦士かなんかですかww

    • 評価
  18. 巨大物 換気扇(特に高速道路のやつ) 集合物 高所 低所 魚類 昆虫 人形 大きい数が怖い

    でもわかっていれば回避も余裕よ
    慣れることもできる

    • 評価

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