![tom-2 [www.imagesplitter.net] (1)](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/4/5/4553d2e8.jpg)
しかし、当時野良猫だったトムはそれだけでは満足できなかった。
トムは、もっと愛されたかった。でもってみんなの称賛の的になりたかったのだ。そこで餌をくれるあるお店にターゲットを絞った。
作戦成功。全てを手中にしたのである。
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野良猫だったトム、外で餌を与えていたらちゃっかり店の中に…
3年前、アラブ首長国連邦にある写真屋の店員が店の付近をうろちょろするトムの存在に気づいた。そして時々、店の外でご飯を与え始めるようになった。そこから事の発展は急速に早まった。
トムはひょっとしたら猫独特の勘で「この店の人たちは優しくしてくれる」と気づいたのかもしれない。
「ある日、トムが私たちの後ろをついてきて、店の中に入ってくるようになったんです。」とスタッフのアデムさんは語った。
「え?今ですか?今ではもう、住み込みの猫店員になってますよ。」
![tom-1 [www.imagesplitter.net]](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/e/9/e95f1800.jpg)
image credit:Twitter
接客もお手のもの。店の看板猫となる
一度その肉球を店内に踏み入れてから、トムはすかさず店での自身のすべきことを理解しきったようだ。「トムの主な仕事は日がなのんびり眠ること、時々かまってきたお客さんの相手をすることです。」とアデムさんはコメントした。
![tom-2 [www.imagesplitter.net]](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/5/1/51578e17.jpg)
主な仕事は寝ることと顧客対応
image credit:Twitter
看板猫からモデル、そして招き猫へ
「お客と時々遊ぶ」という任務により、トムの魅力はあっという間に人々に知り渡るのに時間はかからなかった。いつの間にか人々は、トムに会うために店に通うようになった。
店の通路には、アデムさんが日々撮影しまくったトムの写真が所狭しと並んでいる。トムの一番のファンは、ほかならぬアデムさんなのだ。
店のアイドルであり、招き猫であり、モデルでもあるトムはこうして店にとってなくてはならぬ存在となった。
![tom-3 [www.imagesplitter.net]](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/0/6/06dc2f7b.jpg)
image credit:Twitter
アデムさんはたまに「なんで猫がモデルの写真ばっかりなの?」と聞かれることがあるという。アデムさんは極めてシンプルに「トムという猫が好きだからです。」と即答するそうだ。とはいえ、けして広いとは言えない店内で、トムに返事が聞こえてしまうかもしれないというアデムさんなりの気づかいもあるのかもしれない。
![tom-4 [www.imagesplitter.net]](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/a/6/a6b8092b.jpg)
image credit:Twitter
トムがこの店にやってきたのは偶然だったかもしれないが、「猫がいる写真屋」というのは話題を呼ぶようになった。この店の近所に住んでいるというTwitterユーザーcabbageさんは、トムの存在を知って、買い物のルーティンが変わった人の一人だ。
「トムに会いたくてここに通う常連客になりました。こんなにかわいいマスコットがいたら、通いたくなっちゃいますよね。お客たちはみんなトムと遊びたくて仕方ないんですよ。」と語った。
![tom-5 [www.imagesplitter.net]](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/f/a/fa951a5d.jpg)
image credit:Twitter
すっかり地元のアイドルとしての地位を手に入れたトムだったが、cabbageさんが、トムの魅力をツイートしてくれたおかげで、いまや世界中から注目される猫となった。
this kodak printing shop near my dad's place has an adopted stray cat (they named him tom) and aside from developing/scanning film, they sell picture frames that feature tom pic.twitter.com/gGClNVc4a3
— cabbage (@pahtch) September 22, 2018
父の家のそばにある写真屋は野良猫を保護してトムという名前を付けて育てているんだそう。現像やフィルムをスキャンしている間に、気に入ったものがあればトムをモデルにした写真も買えるの!このツイートは瞬く間に2万4千リツイート、6万のいいねがつき、そのおかげもあって、トムの活躍はワールドワイドに注目されるものとなった。
![tom-6 [www.imagesplitter.net]](https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/9/3/93a8e6da.jpg)
image credit:Twitter
cabbageさんは「自分のツイートがこんな形で注目を浴びると思っていませんでした。ドバイのアルリガにあるということも補足としてツイートしたので、トムの写真がもっと人々のもとに届くといいなと思っています。」と語った。まったくもって、トムの計画通りじゃないか。
ひょっとして自身のうちに秘めたるアイドル性を見出していたトムさんに目を付けたNNNが送った最高にかわいい刺客なんじゃないかと思ってしまうな。
■NNN(ねこねこネットワーク)とは?written by kokarimushi / edited by parumo
猫好きの人間にさらなる猫を派遣し、飼い猫として幸せに暮らさせるため暗躍している謎の組織である。
優良物件(飼い主候補)として認められた人間は最高のタイミングで猫に遭遇して飼い主となる。その猫が亡くなった場合や、飼い主が多頭飼いしたいと思い始めた矢先、また新しい猫が偶然を装って派遣されてくる。
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コメント
1. 匿名処理班
猫と写真の親和性に気が付くとはNNN恐るべし
2. 匿名処理班
片耳が野生の時代の厳しさを物語っているね。ずっとこれからは幸せになってね!
3. 匿名処理班
「完成された芸術は猫🐈と時計🕰だ」
というから
やはり芸術を表現する手段の写真との相性は
良いのね
4. 匿名処理班
飼い主を選ぶ権利はにゃんこにあるんだね!
^._.^ココに決めた!
5. 匿名処理班
耳が欠けてるのが逆にチャームポイントとなってて愛らしいね
猫も人間も幸せそうでなにより
6. 匿名処理班
NNN「我々の宣材写真はここで撮る事とする」
7. 匿名処理班
あとはジェリーさえいれば🐀
8. 匿名処理班
耳が…。かわいそうに…これからは目一杯色んな人に可愛がってもらって、幸せに暮らしてね。周りの人間も幸せにする事が出来る猫神様!
9. 匿名処理班
NNN「計画通りニャ(悪い顔)」
10. 匿名処理班
野生で生きるのは厳しそうだよな。飼い猫に比べるとみんな一様に表情がいかついもん。
11. 匿名処理班
みんな幸せにな〜れーー!
12. 匿名処理班
幸せになってね
13. 匿名処理班
うおおおん耳かけてるやん!いい人に巡りあえて良かった良かった!!
14. 匿名処理班
耳の古傷を見ると野良時代は喧嘩は苦手な子だったのかな
耳をがっつり噛まれてヤメテヨヤメテヨ!と悲鳴を上げてる姿が目に浮かぶ
15. 匿名処理班
みんなにかわいがられていっぱい幸せになってほしいなー!
16. 匿名処理班
※14
尻や尻尾に傷があるのは喧嘩が弱い猫だけど
耳(顔)の傷は向かい傷なので
トムくんは喧嘩の強い猫です
17. 匿名処理班
NNNどんな規模なんだよ
18.
19.
20. 匿名処理班
何事もアッラーの思し召し
ってマホメットさん(猫好き)が言ってました
21. 匿名処理班
片耳でかつ、この面構え・・・相当の古強者だぞ。
それでいながら、最後は精神の安寧を求めて人の子の手のもとにやってきたんだ、コイツ。
22. 匿名処理班
利害関係の一致ですね(^ω^)
23. 匿名処理班
ミッション・コンプリート NNN( ̄ー ̄)ニヤリ
24. 匿名処理班
>>21
ロボにゃんか?(=0x0=)
25. 匿名処理班
>>7
いやいやココは、ジバニャンで(≧˘ω˘ ≦)
トム→トムにゃん^^;
26. 匿名処理班
片耳も顔立ちも野生時代の矜持を感じさせる
でも温かい家で暮らせるようになって良かった
27. 匿名処理班
いい顔だ癒される
28. 匿名処理班
※24
・・・ある意味ではw
29. 匿名処理班
まさにwin-winの関係