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海外で拡散された「暑い日にガソリンを満タンにした車は爆発する」は本当なのか?その真実を検証

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(著) (編集)

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 2011年頃、海外のネットでは、「ガソリンを満タンにした車は暑い日に爆発する」という話が出回っていたそうだ。燃料タンクを半分にして、空気の隙間を作るよう警告文が出回っていたという。

 さらに2015年頃、SNSで同様の話が出回った。果たして、これは事実なのか?

 その真実に迫ってみよう。

暑い日にガソリンを満タンにしとくと爆発するって本当?嘘?

 ネット上に飛び交うニュースや噂話が事実なのかどうかを検証するサイトsnopesによると、結論的には真実ではないという。

 この噂の起源は少なくとも2011年に遡ると言われている。

 このころネット上では「ガソリンを満タンにした車は暑い日に爆発する恐れがある」という警告文が出回っていたのだ。

当時出回っていた警告文

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これから来る猛暑に備え、車両燃料を満タンにしないでください。燃料タンクが爆発する恐れがあります。燃料タンクを半分にして、空気の隙間を作ってあげてください。このメッセージを読んだらそこで止まらず、事故が起きる前に必ず家族や他の人たちにも同じことを伝えてください。このメッセージを必ずシェアしてください

だが、この警告文は恐怖を煽るばかりで科学的根拠は無いに等しいそうだ。

この話が嘘であるという2つの科学的根拠

 1つ目に、液体燃料であるガソリンの発火点は257℃くらい。この温度は地球上の何処に車を置いても容易に発生させることのできる温度ではない。

 2つ目にこの警告文によれば「高い気温によって熱されたガソリンから発生したガスにより内部気圧が上昇し、自然に爆発する」ということだが、最近の車であれば内部の気圧を外に逃がすシステムが導入されているはずである。

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 アメリカの場合、1971年から環境保護庁(EPA)の指示により、内燃機関を持つ全ての車両にはEVAP(別名:燃料蒸発ガス排出抑制装置)の導入が必須となっている。この装置は燃料を燃料タンクから少量引き抜き、内部気圧を均等にするためのものだ。

 この装置が導入される前の車にはガス抜き用キャップが導入されており、液体ガスや揮発性薬品を車の外に排出するシステムが採用されていた。

 しかしこの旧式のシステムでも大爆発を引き起こすような内部気圧が猛暑程度の気温によって引き起こされる事は無いそうだ。

SNSで広がる噂

 2015年にこの噂が中東に広がると、ローカルメディアはすぐさま以下の注意発起に反論する説明を掲載した。

”車の燃料を満タンにすると爆発する”と先週よりソーシャルメディアにおいて広がりを見せている噂ですが、Adnoc Distributionによるとこの噂はあり得ないそうです。

 アブダビ国営石油会社Adnoc Distributionの副社長のカリド・ハディ氏は、今回の噂について『車の燃料を満タンまで入れることに何ら危険性はありません。すべての車はその内部に内部気圧を逃がすシステムを導入しているのです。そういった事故は過去に事例がなく統計もまったくない為、嘘だと断言できます』と話しています。

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 2018年にまたこの噂が、PSO(パキスタン・ステート・オイル)社によって拡散された。

 だがその後、PSO社は自社のフェイスブックページにおいて「私たちはこういった声明を出した事はなく、この注意発起は悪戯であり、爆発といった事故につながる可能性は無いと考えている」と説明している。

Facebookで開く

 ということで、夏の暑い日にガソリンを満タンにしてもそれが理由で爆発することはない、ということを覚えておこう。

 そもそも私はそんな噂話すら知らなかったわけだが。

References:FACT CHECK: Will Cars with Full Gas Tanks Explode on Hot Days?/ written by riki7119 / edited by parumo

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この記事へのコメント 61件

コメントを書く

  1. 「このメッセージを必ずシェアしてください」
    これがあったら疑ったほうがいいよね。
    何か変だぞ、と思ったら調べる癖もつけとくとなお良い。

    • +77
  2. 爆発は大げさだが、膨張による破裂と漏出、引火なら十分考えられるし、実例もある。安全装置はあるのかもしれないが、対策がなされる前の車なら満タンににするにしても余裕をつくっておきたいところ。

    • -34
    1. ※2
      対策される前の車ってもう骨とう品レベルだぞ、満タン以外の原因だろ

      • +4
    2. ※2
      母親の内縁夫に強△された小6女児が焼死した事件で、
      「風呂釜のそばに駐めていたガレージの車から
      満タンだったガソリンが漏れ出し引火した」
      という弁護団の主張が認められて逆転無罪になっていたよね。

      まぁ、20年以上前の事件で、当時の車ではあるが。

      • +3
      1. ※29
        再現実験どこかで見た気がします。

        • 評価
  3. 暑い日中に入れたら、膨張して損をするって話なら知ってる!

    でも、普通はGSは地下タンクだから温度は安定していて、
    それこそ、季節の違いぐらいじゃないと温度変化はないけどねーー

    • +4
    1. ※3 ※54
      地下タンクだから温度変化が少ないってのもあるし、
      そもそもガソリンスタンドの給油機には
      価格計算のための「温度補正」機能が付いているそうで。
      だから、膨張していようが圧縮していようが、
      損とか得とかは無いらしい。

      • +2
  4. なんだかなぁ…

    ディスカバリーか、ナショジオで実験してた番組有ったんだけど、
    可燃物を容器に入れる場合、逆に空間がある方がヤバいんだよ。
    気化した可燃物と空気が混合すると燃え易くなるから。
    (実験は車の燃料タンクに発火装置を設置してた)

    航空機だと、TWA800便か。
    それでも、火花が無いと爆発しなかったんだけど。

    車も燃料タンク内に電気配線入ってんの?

    • +23
    1. ※4
      燃料ポンプ(電動)の配線がある。
      劣化や設計ミス等でたまに火災の原因になったりする。

      • 評価
    2. 昔航空関係の仕事をしてたが、
      ※4の言う通りで、むしろ爆発の危険を避けるために飛行機の燃料は常に満タンにしていると聞いていた
      ※2とかはスプレー缶やなんかと混同しているのでは?

      • +2
      1. ※46
        常に満タンってのはあり得ない。
        航空機は積載量と目的地までの距離で燃料の量を決める。
        というのも、燃料の量が多すぎると着陸重量過多で着陸できないから。
        ちなみに緊急着陸なんて時は着陸可能重量になるまで燃料を空中に放出廃棄する。

        • +3
        1. ※48
          亀レスだけど、「今は」確かに満タンにはしてないよ。
          それは、燃料タンク内に空隙が出来ると不活性ガスを自動的に注入する安全装置が導入されているから。窒素ガスか何かだったと思ったけど。

          装置導入以前には、*46が言っている様に「常に満タン」が、燃料タンク内に気化した燃料を溜めない為の安全手順だった。

          だから、何方も間違っちゃいない。

          • +2
  5. こういった話は定期的に話題に上るようだけど、やっぱり面白がってあげているのかな?
    普通に考えれば、様々な安全策を講じた上で売り物にするって分ると思うのだけれど。

    • +4
  6. ほぼカラに近いガソリンタンクの方が、爆発するってなんかの番組でやってた。
    その番組だとショットガンで撃ってたけど

    • +10
    1. ※7 ちょっと待てその番組めっちゃ見たいぞ。

      • 評価
      1. ※26
        amazon プライムの科学番組風のやつだよ、番組自体は大味な感じだったけど

        • 評価
  7. 「拡散希望」もデマを広げる目的で書かれていると思った方がいい。

    • +8
  8. こんな話、素人でもデマだとすぐわかるんだけどw

    • 評価
  9. 日本でバイクが爆発したニュースあったよね

    • +1
  10. 本当だったら世界的に爆発事故が相次ぐはずだしとっくにニュースになってると思う。

    自分は疑り深くて天邪鬼な性格なので、あまりにもっともらしく書かれていると根拠はなんだ!?誰が言い出したんだ!?え~い調べてやる!!とムキになってしまう…。
    特に「拡散してください!」と付いてるとチェーンメールと同じじゃねーかとイラッとする。拡散してる人たちのほとんどは「ただの人」で内容に対する責任を持ってるわけじゃないから信用できない。
    一番いいのは「アーソウデスカ」とスルーすることだけど、あんまり浸透してたり身近な人が騒いでると我慢できなくなってくる…。

    • +16
    1. ※12
      チェーンメールとかの噂って善意からくるものが多いから
      それで広がっちゃうんだろうね
      悪意はないし損害があるわけでもない
      注意だったりすると万が一を考えて
      大丈夫だろうけど一応伝えとかなきゃってなったり

      米欄で指摘されてるけど少ない場合のが危ない印象
      それでも実際こんなことはおこらないけど

      • 評価
      1. ※44
        こういうチェーンメールじみたのを拡散する人は災害時などの緊急時も「良かれと思って」デマを拡散する。
        根本的に情報の真贋を確認する習慣がないから。発言に責任を持たないから。
        せめてこの程度の些細なデマに踊らされた段階で恥じてくれればと思うばかり。

        • +3
  11. 本当かどうか分からない
    でも本当だったら面白そう、本当だったら自分の意見の裏付けになる
    人間の脳は、そういう物を信じてしまうようにできているんだろうね

    都合のいい話は真実、都合の悪い話はフェイクとして処理する
    これが当たり前の世の中になったら怖いよ

    • +1
  12. ??
    満タンの方が気体が留まれる空間が少なくて気圧は上がりにくいと思うのだが。

    • +4
  13. 2さん
    ガソリンタンクには揮発したガソリンと膨張した空気の抜け穴が必ずあります、それこそ博物館級の骨董車にもです。
    なのでメーカーの指示する規定量を守れば満タンで問題ないですよ
    でも外車は知りません

    • +4
  14. 反対じゃねえのか。「猛烈に暑い日に、タンクのガソリンが少量の時は危ない」
    というのなら30%くらいは信じてやる。

    • +6
  15. その理屈だとガソリンリンスタンドとかヒドラジンが大量にあるだろうヒューストンとかが大変な事になると思うのだが・・・

    • 評価
  16. まずタンクの話が詳しくて納得だし、それ以前に引火点や発火点って言葉を知っていれば「?」と思うはずだよね。
    車よりも携行缶とかの扱いの方が怖い。自然発火による爆発はないけれど、不適切な取り扱いによる死亡事故は起きてるし。
    注意喚起するならまずこちらだよ。

    • +3
  17. 助さん拡散やっておしまいなさいカッカッカッ

    • -6
  18. 給油口ギリギリまで入れた場合には、その車を左上がり、または右上がりの傾斜地に停めておくと燃料が漏れ出す事はある。
    火気があれば引火もあり得る。

    • 評価
  19. 空タンクのが危ないよな。油断するし。
    何年かまえ、近所でトラクタの空タンク咥え煙草でのぞきこんで小爆発があったんだよ。
    こんな暑い日で、注意力落ちてたから起きたみたい。ほんとに小さな爆発で、トラクタ無事、軽い火傷で済んだのはただひたすら幸運だったと思うよ。
    事故防止のためにも、熱中症対策は万全に。

    • +5
  20. アメリカは世界で一番暑い場所とかあるし、オンボロ車を使い続けたりするから
    そういう人向けなんじゃないかね

    • -6
  21. 車両の燃料タンクが爆発するというのは、戦争で砲弾でも打ち込まれない限り珍しい事故だと思います。自分の聞いた限りだと、国内では15年くらい前に埼玉かどっかの鉄骨工場で鉄スラグの輸送中にトラックが横転して、1000度超えのスラグがトラックの燃料タンクにかかって爆発したって話くらいです。

    • +2
  22. ゴルゴの「臆病者に死を」という題だったかでも、片腕を喪った解体処理技師が犯人の連続爆破で、話中での最初の爆発がまさにこれを利用したものだったな

    • 評価
  23. バナナの先の部分には農薬がたまっているとかそういう系の都市伝説だね

    • +2
  24. アルコールランプは、アルコールを8割程度入れて使う。少ないと、アルコールの蒸気が多くなり爆発しやすくなる。

    • 評価
  25. 満タンに入れる習慣がないなぁ、入れても30リットルぐらいだわ。

    • -4
  26. スーパースポーツクラスのバイクは触れないレベルまでガソリンタンク周辺が熱くなる。
    R1なんて設計ミスってんじゃないのかってぐらい熱くなる。
    それでも爆発しないんだから大丈夫大丈夫。

    • +2
  27. ああ思い出しなおした、ゴルゴのではガソリンタンクのは満タンより、半分程度入ってるほうが爆発力が大きいというものだった、
    「燃料タンクを半分にして、空気の隙間を作って」というので、中途半端な記憶で逸ってしまった

    • 評価
  28. 冷静に考えてみよう。火が起こるには燃料・熱・酸素が必要。
    満タンのタンクに酸素を含んだ空気があるか?空気が無いのに火が点くのか?

    ガソリンが燃えるしくみは液体が直接燃えるのではなく蒸発した可燃性の気体が燃えるタイプだから
    基本的には満タン入れてれば燃えにくくなるって覚えとくと良いぞ。

    • -1
  29. 爆発ではありませんが、夏の暑い日、ガソリン無しのランプ点灯レベルの車に、満タンにすると、ガソリンが、ブシュー!!と給油口から噴出して、被ったことがあります。1990年頃、ガソリンスタンドでアルバイトしていた時に、何回か経験しました。コツは、少し入れて、数分した後、ゆっくり入れて満タンにすると、起きません。今の車では、多分、起きないと思います。

    • +2
  30. これのロジックがわからんな
    どうやったら満タンと爆発が結びつくんだ?

    • -2
  31. 満タンで空気つまり酸素がなければ、発火点に達しても燃えようがないんだよな。逆に空に近いタンク内で気化したガソリンと大気の混合気があれば、何かしらの理由で火がつくと激しく燃焼するだろうけどねー
    そういう点で、映画なんかによくある燃料タンクを撃ってドカーン!も嘘。せいぜいタンクから漏れ出す部分から火を吹くだけだよ。

    • 評価
  32. 最初に、満タンにすると熱膨張で漏れ出し、静電気等で引火爆発する的な話をした人が居て、それが伝言ゲームしていくうちに本記事の内容に変化したとかかな。

    • +1
  33. 「気温の下がる深夜に給油するとお得」なんて話もあったよな

    • 評価
  34. 「根拠の無い主張→拡散→事情が分かる人の目に留まる→反論→鎮静化」
    いつもこのパターンだよね。最初の人が自ら検証して根拠の有る主張をしてくれれば済むのだけれど。

    【論理的思考力と議論】 ronri2.web.fc2.com

    • 評価
  35. 空のタンクが爆発する、が正解であります。
    カラ部分にガス化した燃料があり「燃焼」ではなく急激な「爆発」を起こすからです。

    太平洋戦争時に学徒動員で零戦の整備をしていた恩師が繰り返し言っていたものです
    「空のタンクに近付くな、機銃掃射受けたら爆発して破片が高速で飛んでくる」
    と教授は酔えばいつも戦時中の話を・・・
    「航空機は満タンにして減ればある程度の時点でCO2をタンクに満たす、ガスの不燃化が目的で撃たれても爆発しないヨ」ってのもあったなぁ~

    • +2
  36. 二輪だが常に満タンにしとくけどタンクが爆発した事ないね
    車も同じでしょ
    暑さと言うより陽光による熱がガスに直接当たってたんじゃないか?
    陽光に当ててると燃えるけど直接当てるとかいう意図的な事しないと爆発しないよ

    • 評価
  37. ガソリンは揮発したほうが爆発しやすい。
    タンクが空に近いほうがたくさん揮発される
    空に近いほうが爆発しやすいと言える。

    • +1
  38. ちょっと詳しかったり冷静に分析する能力があればデマだと解るのだけれどね
    教育は大切って事だ

    • 評価
  39. アフリカの某国であったじゃない
    横転したタンクローリーからガソリンが漏れでて近所の住人が我先にと集まった所で誰かが吸っていたタバコの火が引火して爆発した事件
    ガソリンは酸素と適切な比率で混合しないと簡単には爆発しないのよ

    • 評価
  40. 「ちょっと考えればわかる」なんて言ってる人は、教養や教育なんか実際無知と愚かさの前には無力だということと、その無知と愚かさの層の分厚さを知らない。無知と愚かさの実例が、まさにこの騒ぎと規模の大きさなんだよ。頭のいい人間は他人の無知や無教養を想像できないし、それを克服する手段も持ってない。既に大昔の人間が多くの答えを出してもなお、人間の愚かさは難病と同じで簡単に克服できないことを示している。

    • -1
  41. この話はデマなわけだけど、

    爆発≠火だよね。
    タンクの強度よりも圧力が高まれば爆発するわけで。
    もちろん対策も取られてる。

    車内に放置されたスプレー缶が爆発したりする。

    • 評価

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