
マッドサイエンティストとは、フィクション作品に登場する、常軌を逸した科学者のことを示すが、現実でも、常人には及びもつかない発想で物議を醸した科学者たちがいる。
もちろん彼らの研究の一部は、後の医学の発展に貢献したものもあるのだが、ちょっとやりすぎちゃったようだ。ここでは、後にマッドサイエンティストと呼ばれた10人の科学者とその研究内容についてみていこう。
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10. トロフィム・ルイセンコ:社会主義的遺伝学

植物を過酷な環境に暴露することでロシアの冬に対する耐性をつけさせれば、その特性がその後も継承されると提唱し、「ヤロビザーツィア(春化)」あるいは後に「バーナリゼーション」と呼ばれた手法を考案した。
彼の手法については、「断尾された犬は尻尾のない犬を産む」というのと同じであると評されている。
個々の植物については順化を通じて丈夫になる可能性はあるが、ルイセンコの学説は、その特性がすぐさま次の世代に受け継がれて、飢饉を抑制できるというものだった。
それはあらゆる学術的な資料で取り上げられたが、やがて作物がそのような反応を示さないことが確認されると、いくつもの反論に直面することになる。
だが科学と政治がはっきり区別されていなかった当時、”社会主義的遺伝学”を唱えたルイセンコはスターリンのお気に入りで、メンデル遺伝学の排斥に動き出す。この運動は「ルイセンコイズム」と呼ばれている。従来の正しい遺伝学を支持する学者は検閲や抑圧の対象となり、大勢が処刑された。
References:smithsonianmag
9. ウィリアム・バックランド:地上のあらゆる動物を試食する

だがバックランドの最も奇抜な野心が頭をもたげたのは生物学の世界であった。彼の手法は地上にあるあらゆる動物を試食することである。
学習と指導への情熱を奇妙な方法で表現したバックランドは、史上稀に見る不合理な講師として絶叫しつつ、学生の眼前でハイエナの頭蓋骨を振り回した。
きな臭い「動物順化協会(Society for the Acclimatization of Animals)」の会員として、英国海岸にいる外来種の生物多様性リストを作成し、爬虫類、鳥類、霊長類、ハイエナを個人的に飼育するなど、会員にとってはごく通常の行為を行なった。
そして生涯を通じて、ミヤマクロバエのような病気を持っている可能性のあるものから、モグラやウミウシのようなものまで、手当たり次第に動物を食らった。子犬まで口にしたと伝えられている。
ネズミの肉を気に入っていたとされ、何度も試した。また、ある時はイタリアのカテドラルの壁を食い、キリストの血はコウモリの小便であると述べたとも言われている。
困ったことに、バックランドはその”喜び”を息子に伝え、おかげで親子で同じ道を歩むことになった。References:atlasobscura
8. ヴェルナー・フォルスマン:自らの心臓を実験台に

自分の体とはいえ、自分で外科的処置を行い、しかも誰からも助けられない状況だったのだから、非常にリスクの高い人体実験だったと言える。
レントゲン写真には、右心房にカテーテルが届いている様子がきちんと映されていた。危険な実験であったが、その効果は大いに注目された。
しかし第二次世界大戦が勃発し、軍医として勤務していた際に捕虜になってしまう。終戦後、その功績が認められ1956年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。
References:nobelprize
7. ウラジーミル・デミコフ:2つ首の犬を作り出す

彼は21歳の時に最初の心補助装置を開発し、やはり初の冠状動脈バイパス、補助人工心臓移植、心肺移植を行った。にもかかわらず、犬の首を別の犬の体に移植し、首が2つある犬を作り出した実験のおかげで、その業績は汚名に塗れている。
彼はこの実験を20回も実施しており、ソ連保健省からも目をつけられていた。首が2つある犬は、グロテスクだが奇跡的にもしばらくは生存できた(ただし手術後1ヶ月以上生きることはなかった)。
人間に厳しく、動物には優しい人間がいるが、デミコフはその逆であった。彼は兵士の自傷が戦闘によるものだと上司に進言し、ソ連兵士を処刑される危険から救っている。
References:realclearscience
関連記事:ロシアが極秘実験していた犬の頭とロボットをつなぎ合わせたサイボーグ犬「The kollie」- カラパイア -
6. ホセ・デルガード:マインドコントロール法の開発

マドリード大学を卒業した彼は、イェール大学で動物に電極を埋め込み無線で操るという研究に取り組んだ。ついに牛に装置を移植することで、その突進を止めることに成功。これを受けて、猿や牛の実験だけでなく、人間向けのマインドコントロール法の開発をデルガードは目指すようになる。
スペインは米国に比べて倫理的な規制が緩かったため、デルガードはこの地で移植手術からマインドコントロールまでの幅広い実験に没頭する。
開発された脳チップを移植すると、人間や動物のさまざまな行為を発生・操作・指示・停止することができた。これは攻撃性の緩和を目指すマインドコントロール法としてさらに研究が進められた。
デルガードの業績は現代のレベルで見ても傑出したものだが、残念なことにその大半はスペイン語の文献にしか残されていない。
References:madsciencemuseum
5. スタビンズ・フファース:自らに黄熱病のウイルスを投与

スタビンズ・フファース(1784〜1820)はペンシルベニア大学卒のアメリカ人医師で、当時フィラデルフィアの人口の10パーセントが命を落とした黄熱病の研究に取り組んだ。フファースは、冬の間、黄熱病の死者が減ることに気がつき、感染症ではなく、熱とストレスに起因する症状ではないかと考えた。
そこで彼は黄熱病が感染しないことを証明するために、自らをそれに晒すという狂気の研究を敢行。まず動物実験でそれを確認すると、次いで自分の腕を切開し、そこに黄熱病患者の嘔吐物をびちゃびちゃと垂らした。目にも垂らし、加熱して乾燥させたものを飲み込みもした。一向に病気にならないので、患者の他の汚染物も試したが、それでも病気になることができなかった。だが実は黄熱病は感染性だったのだ。黄熱病になりたければ、ただ蚊に食われて血液を直接輸血すればよかった。
References:windowthroughtime
4. ロバート・G・ヒース:苦痛と快楽をコントロールする実験

アメリカの精神科医ロバート・G・ヒース(1915〜1999)は、電極による受容体刺激で人間の苦痛と快楽をコントロールする実験を行なった。
非倫理的な実験を行なった彼だが、その経歴は素晴らしく心理学と神経学の学位を持っており、テュレーン大学精神医学部と神経学部の創立者でもある。
ヒースの実験手法は、被験者の脳に電極を埋め込むというものだ(時に数ヶ月放置されることもあった)。最も不穏な人体実験は、受容体刺激で女性に30分間オーガズムを与えるものだろう。
1970年には、麻薬所持と売春の容疑で逮捕されたゲイの男性に同じ実験を実施。だが、ヒースがマッドサイエンティスト呼ばわりされたのは、売春婦に50ドル支払い、電極インプラントによる快楽中枢刺激と性行為を組み合わせた実験に負うところが大きいだろう。
このような実験にも関わらず、政府の助成金を受けていたことから、CIAの非合法研究「MKウルトラ計画」に関与していたという説もある。
References:motherboard
関連記事:世界的に最も邪悪とされた5つの心理学実験 - カラパイア -
3. イリヤ・イワノビッチ・イワノフ:人間とチンパンジーの交配

それと同時に人間とチンパンジーの雑種を作ることを公然と目標に掲げる人物でもあった。道徳などに縛られなかったイワノフは、史上初めてチンパンジーの精子で人間の女性を妊娠させようと考えた。
だが、それに同意してくれる女性が必要であることにイワノフは気づく。政府の支援の下、人間の精子でチンパンジーのメスの受胎を試みた。
実験が不首尾に終わると、今度はその逆を行おうと決意。人間の女性をチンパンジーの精子で妊娠させる実験の準備を進めた。
ところが、その最中に逮捕され、現在のカザフスタンに追放されてしまう。人間とチンパンジーの雑種を作り出そうという試みは失敗に終わっているが、馬とシマウマの雑種、ネズミの雑種、バイソンと牛の雑種など、いくつかの掛け合わせを作ることには成功している。
References:smithsonianmag
2. ハリー・ハーロウ:猿に加虐的実験を繰り返す

ウィスコンシン大学マディソン校の研究者だった彼は、幼い猿の子供を母親から引き離し、1〜2年檻の中で隔離。そして人形の母親と暮らしただけの猿と生身の母親に育てられた猿の心理と行動を比較した。
この無慈悲な実験には多方面から非難が浴びせられたが、そればかりか実験の理論的基盤も批判された。
マーロウの意図は、霊長類の発達における”愛”の重要性を明らかにすることだったが、その”愛”が非科学的な性質であると疑問視されたのだ。
また彼の語る言葉には加虐的な響きがあった。彼は霊長類の人工授精を行う器具を “レ×プラック”、子供の猿を隔離したケージを”絶望の穴”と呼んでいた。
無論、ハーロウの実験は子猿に凄まじい精神的ストレスを与えており、子供は自傷行為に及ぶようになった。それは穴から取り出された後でも止まなかった。
References:verywell / ua-magazine
1. ジョバンニ・アルディーニ:人間の遺体を動かす実験

イタリアの物理学者ジョバンニ・アルディーニ(1762〜1834)は遺体を使った不気味な実験で知られている。その実験では動物はおろか人間の遺体にまで電気プローブを突き刺し、電気ショックを与えて、まるで本当に生き返ったかのように体の部位を動かしてみせた。
人間の遺体を使った実験はしばしば人前で行われ、一種の見世物のような感じであった。1803年には、ロンドンのイングランド王外科医師会で殺人の罪で処刑された英国人の遺体を使った実験が行われている。
不気味であることは確かだが、そこにはいくつもの真面目な意図がある。例えばアルディーニは、電気ショック療法の効果を固く信じており、患者のさまざまな症状に改善が見られたと報告している。
この先駆的な業績を称えられ、オーストリア皇帝から勲章まで賜った。その研究は脳深部刺激法という形で現代にまで受け継がれ、運動機能や行動障害の治療に役立てられている。
References:.corrosion-doctors
All translated by hiroching / edited by parumo
※追記(2018/01/22):本文を一部修正して再送します
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コメント
1. 匿名処理班
倫理を踏み越えた先にも多くの発見があるのだろうが
それに至った者を外道と呼ぶのは不変の世でありたい
2. 匿名処理班
こういう明らかに何かがおかしいと言うような色んな下積みがあって、でも今があるのだ。
3. 匿名処理班
医学には「結果オーライ」という言葉がふさわしい。
4. 匿名処理班
誰かが失敗して後ろ指を差される存在に
ならなければ教訓も反省も成果も得られない。
完全に無駄で愚かともいえない。
5. 匿名処理班
管理人さん、誤字がありますよ
>農学者トロフィム・ルイセンコ(1998〜1976)
未来から過去に向けて寿命が尽きるのもおかしいし、1976〜1998年だと22歳でなくなった事になるし、1976年に誕生だとスターリンは過去の人物ですよね
6. 匿名処理班
人間の好奇心は時に恐ろしい。
7. 匿名処理班
失敗でもないと思うし、ホセ=デルガード氏の研究論文は出来れば読みたい位だ
8. 匿名処理班
ソ連の実験映像に首だけの犬とかあったよね
ここに出てくる博士なのかな?
9. 匿名処理班
断尾された犬は尻尾のない犬を産むっていうのは間違いだね
ドーベルマンはいまだに長い尾の子犬ばかり生まれてくる
10. 匿名処理班
デーモンコアだな
11. 匿名処理班
バックランドだけ他と致命的に何かが違う
なんだこの貪食ドラゴン
12.
13. 匿名処理班
最後のジョバンニさんが電気ショックで死体を動作させて捕まったのが1803年頃で、メアリー・シェリーが「フランケンシュタイン」を出版したのは……1818年。
「そういうことをやる科学者がいる」という情報か噂が伝わっていたのかな?
14. 匿名処理班
なぜロボトミーが入ってないのか理解できない
15. 匿名処理班
ジョバンニ・アルディーニ氏、リアルフランケンシュタイン博士かと思いきや
自分の罪の結実から目をそらして最悪の結果を招いた彼より余程立派な人だったわ
比べたら失礼だった
16. 匿名処理班
6のスティモシーバの話はブラックジャックでも扱われてるね
「快楽の座」っていう話
内容が際どすぎたのか単行本には未収録だけど
17. 匿名処理班
※9
代々尻尾が切られるというのは獲得形質ではないよ。仔犬時代に必然的に傷を負うというのがこの場合の「環境」で、それに対する獲得形質というのは外傷の治癒力や感染症に対する抵抗力の形をとる。尻尾を切る犬の系統から出た尻尾を切らない犬と初めから尻尾を切らない系統の犬との間に再生組織活性や免疫活性に差が認められれば尻尾切りに対する反応が見かけ上「遺伝する」といえる。
18. 匿名処理班
ナチのユダヤ人収容所での人体実験とかな
実験カルテを巡って米ソで苛烈な情報戦が起きたとか
19. 匿名処理班
納得できない事があるな
20.
21. 匿名処理班
死体や自分の体を実験台として使った科学者はマッドとは思わない。
もちろん研究内容にもよるが。
22. 匿名処理班
※だから、あり得ないって意味で言われたんだよ。
23. 匿名処理班
ソ連でも引くレベルの実験か
この手の話を読むとだいたい冷戦中のソ連かアメリカだよね
ソ連は斜め上に進歩的な実験して誰もつっこみ入れる人が居なかったのかと笑うし
やり過ぎると流石に政府が止めに入るが
アメリカは許可されるまでが大変だけど一回許可されると行け逝けGO!GO!でノンストップにアホな実験繰り返して
被害が拡大してもまだ慌てる時間じゃないと言うか砂かけて無かった事にするからな
24. 匿名処理班
何事か閃いて、上手くいきそうな気がしたら、やってみたくて仕方がない。
そういう情熱が人一倍強いのだろう。だから科学者になってると思うし。
25. 匿名処理班
マッドかマッドでないかは後世の評価だからね、当人は気にもして無いのではないかな?
天然痘の予防接種が良い例ではないかな?
あのポルシェ博士だって相当なものだと思うけど、
26. 匿名処理班
冒頭の犬の画像見てWE3ってタイトルの海外の漫画思い出した
テクノロジーが進化しても犠牲って減らないのかな
27. 匿名処理班
彼らの実験は倫理に反しているかもしれないが新たな発見をしたという点では称賛したい
28. 匿名処理班
倫理観のない研究は百害あって一利なしだと思う。
正しい方向性であっても人類の弊害となりうる行為はその研究自体を後退させるからね。
例えば、人体実験で得られた研究データは正しいかもしれない。
しかし倫理的な嫌悪からその研究は結果的に停滞することになる。
29.
30. 匿名処理班
若い頃の電気ショックがもとで人食いになったディーン・ベイカーの件もあるしなあ。
31. 匿名処理班
ウィリアム・バックランド:地上のあらゆる動物を試食する
これは、そんなに狂気だと思わないけど
むしろ研究の結果を読んでみたいとても面白そう
日本だって対象が植物・野草らか苔までとか魚類から貝類甲殻類 うみうし何でも
食べて試してる歴史あるし、普通に研究熱心な人だと思ってしまうのだが
飢饉になってもこの人は生きていけるだろうな
32. 匿名処理班
デルガードさんすごない?
33. 匿名処理班
君のような勘のいいガキは嫌いだよ
34. 匿名処理班
ウィリアム・バックランドさんは中国とか日本とかに生まれれば良かったのにね
何故食べようと思った なんて食材が普通に沢山ありますし
中国さんなんかは足のついた物は机や椅子以外全部食べるとか言われてるくらいですし
中華食べたい
35. 匿名処理班
※9※17
だから「実現しない理論だ」という意味で評されているんだろ
倫理観の狂った人間の研究は特に感情的に受け入れがたいが、やっぱりそこから判明したこともある
何なら"非倫理的な研究はいけないことだ"と多くの人が認知することすら「改めて理解したこと」だとも思う
大事なのは「悔い改め、食い止め、二度と繰り返さないこと」だね
36. 匿名処理班
今はもっと動物を大量に消費して実験してるという
動物だけではなく人間にも大量に実験してる
37. 匿名処理班
断尻した犬が〜はある意味間違っていないんだよな。象が象牙を目当てに密漁されまくった結果、牙の無い象が発生し始めただとかあったからな。原因が密漁なのは推測ではあるんだろうが。
38. 匿名処理班
他人からは狂気にみえても結果が出せればノーベル賞が貰えるのだから、マッドな研究=悪では無いのかな。人間に役に立つ研究なら動物実験もやむなしで、何でもかんでも動物虐待に結びつける事はよくないのかな。
39. 匿名処理班
4番は特にすごいな
この研究結果がアメリカの例のチップに生かされてるんだろうな
40. 匿名処理班
エピジェネティクスは目下発展途上だから、20c前半になされたけれども無視された獲得形質遺伝に関する諸々の研究結果を近い将来説明できるようになるかもしれない。ルイセンコの学説を支持するものではないが。
41. 匿名処理班
大昔の錬金術が化学の基礎になってたりするし科学の進歩は試行錯誤の繰り返し
で時々ニュートンやアインシュタインみたいな天才が現れて段階を引き上げる
42. ねこあそび
倫理観はとても大事だと思う。でも人間の感情や価値観とは別に、生物の仕組みが存在している。人体実験や動物実験が人道的に行われれば、それが一番だけど手っ取り早く脳を切り開いたほうが真理に早く近づくこともある。
時代ごとに価値観が変わるのだから、今の倫理観だって後から見たら野蛮だったり愚かだったり、180度違う見解になっててもおかしくない。特に昨今は簡単に情報操作されるから手のひらくるっくる変わると思うよ。
深刻な戦争なんか起きたら人権なんて消し飛ばされる。
ナチスの人体実験は非難されてしかるべき面もあるけど、医療はドイツが抜きん出ている。感情的な良し悪しとは別に、マッドと呼ばれる手探りな先駆者が発見した恩恵も確かに存在する。
43. 匿名処理班
ジェンナーだっけ。
天然痘に種痘での対抗策を考えたヒト。
偉人扱いだけど、実子で実験とか、明らかに普通じゃないよね。
美談でも偉人でもないと思う。
異質な先駆者で、現代医学への貢献が大きい事は否定しないけど。
44.
45. 匿名処理班
戦時下に科学が発達するっていうのは、こういう科学者を縛る倫理の枷がゆるむっいうのもありそうだよね。
46. 匿名処理班
※37
ゾウの場合は「牙を折られたから短くなった」ではなくて
「牙の長いゾウが殺されまくった結果、生まれつき牙の短いゾウの遺伝形質が残った」
という淘汰の結果だよ
もし、全てのゾウを殺さず牙だけを切り取っていたとしたら、ゾウの牙は短くならない
47. 匿名処理班
フォルスマン博士は自分だけを犠牲にしてるし、その結果得られたカテーテル技術は現代医療の礎になってるし、他のマッドなメンツとは一線を画す偉人だと思う
48. 匿名処理班
倫理観を無視した研究は認めるべきではないというのに意義あり
倫理や常識なんて古今東西コロコロ変わる曖昧なものだし
あれもダメこれもダメという保守的な風潮になったら
世間が研究機関に、機関は学者に圧力をかけるようになって
本来セーフだった研究すらアウトになりかねない
そして記事同様に有能な人材はどんどん他国へ逃げていく
日本のテレビ見ただけでも倫理観の変遷が凄いでしょ
昔は年功序列と男尊女卑が激しかったのが伝わってくるし
20年前ですらゴールデンタイムに乳出してたし
プライバシー保護やセクハラの概念すらないに等しかったのが
今や大企業もちょっとクレームつけられたらすぐ平身低頭謝罪
50年前は女性が離婚なんかしたら一族の恥と思われてたけど
今の常識だって50年後にはバカバカしくなってるものだってある
倫理を守るとか犯すとかどちらに囚われすぎるのも良くないし
偉人は多くの場合変人扱いされるものでもある
ここで叩かれてる学者はその当時も今も
世間の倫理観にそぐわないからそうなってるんだろうけど
100年後には「何が悪いの?」「これを禁止してたとかマジかよw」
ってなってるかもしれない
49. 匿名処理班
そういえば何かの本で、人とオランウータンの雑種が成立するって話が載っていたのを思い出したよ。それって本当なのかなあ?
50. 匿名処理班
倫理は大切だと思うけどなぁ。
場所、時代、思想信条によって統一した見解とかあるハズないんだけど、それを理由に倫理を無視する訳にはいかないと思う。
むしろ、常に倫理について考え続けなきゃいけないでしょ。
遺伝子の秘密が新たになれば、
AIが現実に浸透してくれば、
スマホのデータ収集が激しくなれば、
またそれに見合った倫理が必要になるでしょ。
先端科学だけ倫理不要とか、むしろ逆だと思う。
社会影響とか考えないのはあり得ないでしょ?
「文系大学生だけど、超多剤耐性菌作ったった」とか見たくないよね。
51. 匿名処理班
人間は愚者だからだめな方法も経験で学ぶしかない
なんどもだめな方法繰り返して失敗してるのは愚者以下だが
52. 匿名処理班
※21
ただ、コレラ菌を飲んだペッテンコーファー博士にしてもそうだけど、こういう「研究者が自らに病原体を投与」って、えてして本人は長年の研究の過程で免疫を獲得していたりして、正確な結果が出なかったりするんだよな…。そして、「それ見ろ、伝染病なんかじゃなかったじゃないか!」という誤った信念を強化するに至る。
53. 匿名処理班
『人間の遺体を動かす実験』
ああ、後のゾンビですね?判ります
54.
55. 匿名処理班
人間とチンパンジーが交雑可能だったら、どんなふうに世界は変わっていたんだろうな
56. 匿名処理班
※48
こういう人が人体実験とか平気でするんだろうなあ
「俺のやっていることは未来で評価されるはず!」なんて言って
57. 匿名処理班
悪魔の科学者
58. 匿名処理班
自分の心臓で実験した人だけは普通に評価されて欲しい
59. 匿名処理班
たとえ薄っぺらい感情論だとしても
こういう”科学実験”を異常だと思える社会であってほしいよ
60. 匿名処理班
倫理観は必要だわ
自分の心臓や、自分を実験台にする人はスゴイと思う
※30
鋼の錬金術師だよね?あの辺で気分悪くなって読むの止めた
実家が畜産だったか、
動物に対する言葉遣いや、動物の命や掛け合わせ等、一般的に感じる抵抗感がナチュラルに低いと感じた
61.
62. 匿名処理班
別に迷惑かけてるわけでもないし良くないか・・・?
63. 匿名処理班
※56
「論理、というものは結局は人間の考えなので時代によって変わるよ」って話なので
そこまで変なことは言っていないと思うんだが
64. 匿名処理班
※63
例えが非常に良くない
文化を生命と同列に捉えてるというのが間違い
禅裸にドリルブラジャーで研究する科学者を指して、マッドサイエンティストと呼び
63の例えで100年後には
禅裸でドリルブラジャーが当たり前なのになーという結びならば
より多くの共感を得ることができるよ
もしも上記のような人体実験が常識になる条件があるとすれば
あの世があると判った、くらいでないと無理だね