
大地に響き渡る恐ろしいノイズは、おそらく土壌がドサッと崩れる音だろう。それはシベリアのタイガに開いた長さ1キロ、深さ100メートルの溝である。
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20万年前の土壌層であることが判明

これまで土壌の層は12万年前のものだと考えられてきた。しかし英サセックス大学のジュリアン・マートン(Julian Murton)教授は、サハ共和国ヤクーツクから北に676キロの場所にあるバタガイ村付近の調査から、正しくは20万年前であると結論付けた。

複数の層が発見されているが、そのうち2つは特に有望で、数千年前のベルホヤンスク地域の気候を伝えてくれるという。それによると、当時の気温は現在と同じか、もっと暖かかったようだ。
Google mapで見るバタガイカ・クレーター
「木の残骸をサンプルとして採取したので、この地域に育った森林の種類を調べています。また堆積物のサンプルも採取しました。大昔に一般的だった土壌の種類を知る手がかりになるでしょう。永久凍土のおかげで、有機物の保存状態は大変優れています」
本調査は、永久凍土研究において世界で最も”重要”な土地の1つにおける予備的研究である。採取されたサンプルは、モスクワ近郊にある土壌科学における物理化学生物学問題研究所(Institute of Physicochemical and Biological Problems in Soil Science)でさらに詳細に調査が進められる。

1960年代、この辺りにはバタガイ村と工場を結ぶ道路が走っていたそうだ。森が切り開かれ、その結果亀裂が形成された。最近では、温暖化によってその亀裂はクレーターのような大きさにまで広がっている。

via:siberiantimes・mirror・mentalflossなど/ translated hiroching / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
広大な土地だなぁ
それに比べて日本は・・・
2. 匿名処理班
すごいなここ人間が写りこんでないと規模が全然わかんねえ
3. 匿名処理班
木の伐採もやってるのか。
それも影響してそう。
4. 匿名処理班
ぽかん・・・すごい初めて見た(°Д°;)
まさしく地下世界に繋がってる感じだね
RPGに出てくる風景みたいだ
5. 匿名処理班
20万年前ということはつい最近の地質ということだね
6. 匿名処理班
最も寒い地域の座を競い合うとか...下らないと思ってしまうね。
調査して、森林伐採したからまた植林する目的でやってるのかな?
ただ調べて喜んでるだけなら、あんまり意味無いよね。
7. 匿名処理班
全く気候変動がない前提で1万年前?位しか測定できないはずだけど、どっから20万年と出たんだろうか?
8. 匿名処理班
ロシアはこの手のニュース多いけどその後音沙汰なしなんだよな・・・
9. 匿名処理班
真上から見た画像は何かの寄生虫かウィルスのようだ
10. 匿名処理班
まるで宇宙船が墜落したような跡だな
11. 匿名処理班
ざっくり測るとこのオタマジャクシの頭の部分て、ちょうど新宿御苑がすっぽり陥没したかんじなんですね。形も似てる。んで信濃町あたりがオタマの胴、尻尾の先端にあたる亀裂の端が赤坂迎賓館に到達の約2300メートル…でっけええ。
グーグルマップの「画像を表示」で見られる写真だとココの壁の地層が密な状態や崖上に立つ人の豆粒っぽさにわくわくしますが、これが人の活動も関係した変化というのもすごい話。オタマの頭の方向にはずっと距離はありますが街もあるようで、これが延伸するのかどうかも気になりますね。
12. 匿名処理班
やっぱ寒いとこは残りやすいんだ
でもあったかいとこに住みたいなぁ、、、
13. 匿名処理班
ヤクート族の聖地って謎の円形ドーム遺跡があるとか、謎の火球が打ちあがるとか、不思議な音が聞こえるとか香ばしい伝説の地と聞いていたが
14. 匿名処理班
グーグルのやつがどうしても陥没じゃなくて隆起したものにしか見えないんだけど
15. 匿名処理班
10倍かめはめ波撃った後みたいになってる…
16. 匿名処理班
ラスト・コンチネントの元ネタ?まあ地下空洞説とか地底帝国とかの話は世界中にあるか。
17. 匿名処理班
人物との対比が異常な大きさを物語ってる
しかし、カンブリア紀の生物みたいなえぐれ方してるねー
18. 匿名処理班
永久凍土で地下世界への入り口って、シャンバラ伝説っぽいな
このまま果てしなく陥没が進行して、ほんとに地下世界へ繋がったりして。
19. 匿名処理班
氷原