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魚なのにイモ堀り感覚で土から捕獲、ガーナ式ハイギョの捕まえ方

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(著)

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 発達した肺を持ち動物と同じように空気中で呼吸が可能で、シーラカンス同様 “生きている化石” とも呼ばれるハイギョ(肺魚)。彼らは主に沼地などに生息するが、アフリカのハイギョは乾季が近づくと泥を掘り、繭を作って休眠に入るという。

 一部のアフリカの人々は、この時期のハイギョを食べるためスコップなどで乾いた泥を掘り出すのだが、その様子はまるで芋掘りに近いものがある。

 厚紙のような繭に入ったまま、とても魚とは思えない形状で土中から収穫というか捕獲されるハイギョの様子がこちらだ。

MudFish Digging

土中のハイギョを掘り当てる

場所は西アフリカのガーナ。樹木はあるが地面は乾燥している

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image credit:Youtube

ハイギョの巣がある地面にはこうした呼吸穴があるようだ

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image credit:Youtube

小型のツルハシやスコップなどで掘り、筒状の繭を掘り出す

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image credit:Youtube

繭の表面にある小さな穴は呼吸用。繭を手でむくと生きたまま現れる

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image credit:Youtube

発達した呼吸器

 ハイギョ(肺魚)は別名サラマンダーフィッシュとも呼ばれる魚(厳密には肺魚亜綱)で、水がなくても数か月間、そして時には数年間にわたり地上で生存できる。

 彼らは肺魚という名の通り、非常に発達した呼吸器系を有しており、一般の動物と同じように空気から酸素を取り込むことができるのだ。

アフリカハイギョ

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image credit:Joel Abroad/Flickr

 実際、ハイギョの仲間には成長につれ、鰓の機能を失う種もある。そうなると水中で生きることはできるが、定期的に水面に上がり息継ぎする必要がある。しかも水中に長期間いると溺れてしまうことさえある。

 彼らはウナギのように細長い体で、糸のような胸びれと腹びれで泳ぎ水底を這う。一般に沼地や湿地などの淡水に生息するが大きな湖に生息するときもある。

巣穴を掘って繭の中で乾季をやり過ごす

 水中にいる時はほかの魚と同じように泳ぎ、小魚や沼や小川の底にいる甲殻類を食べるハイギョ。しかし、乾季に入ると泥を口に含み鰓から吐き出すことで巣穴を掘り、地中で休眠して乾季をやり過ごす個体もいる。

 アフリカハイギョがこの休眠に入る際は、快適なところまで泥を掘り下げると皮膚から粘液を分泌する。その粘液が固まって彼らの体を保護する繭になるのだ。

ハイギョの巣穴の掘りかた

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image credit: KU Ichnology

巣穴に潜っているときのハイギョのCG画像

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image credit:amusingplanet

 動物の中には様々な繭を作る種があるが、ハイギョが作る繭は口呼吸用の小さな穴だけが開く形になる。そして長期にわたる休眠(夏眠)中、代謝を大幅に下げて尾の筋肉組織のみに頼って生きるという。

繭に包まれたまま巣穴からゴロンと出ちゃってるケースも

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image credit:Scrubhiker (USCdyer)/Flickr

乾季が終わると復活。数年休眠するケースも

 乾季が終わり水が戻ると泥は柔らかくなり、ハイギョは巣穴から這い出てくる。この期間については諸説あり、4年間も泥の中に居続けることができるという報告もある。

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image credit:Youtube

 ハイギョがみられるのはアフリカや南米、オーストラリアのみだという。アフリカでは地元の人々が乾いた土の中から掘り出して食すが、味はクセがあり、万人向けではないそうだ。

via:amusingplanet・written D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 58件

コメントを書く

  1. 干しレンガを使って家を建てる地域では、雨季になると壁からハイギョが出てくることもあるらしいね
    へんないきもの、愛読してました

    • +39
    1. ※3
      やっていることは漁、あるいは貝掘りとかわらないわけで
      これ否定すると魚介類食えなくなるぞ

      • +4
      1. ※24
        可哀想だと思うことと魚介類を食うことは矛盾しないと思うんだが・・・。
        可哀想だけど食うんだよ。人間ってそういう生き物だろ?

        • +12
      2. ※24
        「かわいそうだ」じゃなくて「ちょっとかわいそうだ」だからな。
        わざわざそんなに噛み付くことでもないでしょう。
        まぁこのコメント自体、わざわざ言うことでもないんだけど・・・

        それにしてもカッサカサの土でびっくり。

        • +4
  2. 掘り方がすごい雑に見えるんだけど魚を傷つけてしまわないのかな

    • +5
  3. 品種改良してウナギの代用品になりそう

    • 評価
    1. ※7  形が似ただけの、「魚」という括りでは同じなだけでまるで違う種類だから、肉質も味の基になるだろうアミノ酸とかも大きく違うだろうし、代用品になる可能性は事実上絶無だと思うぞ。学者でないので推測でしかないがな。

      • 評価
  4. プロトプテルス・アネクテンスとレピドシレン・パラドクサを
    きれいだと言うとたいてい変 扱いされる肺魚の飼い主が
    通りますよ。

    ちなみにオーストラリアハイギョは外皮が鱗っぽくて
    2対のヒレも大きいので、写真の肺魚とはちょっと
    違う姿をしてます。

    • +6
  5. どっちみち喰うんだから傷とかどうでもいいんだよ美味けりゃさ

    • +2
  6. ハイギョ「ぬあ? わいこんな白い繭作ったっけ あちち!これ塩釜焼や!!」

    • +9
  7. シーラカンスと近縁種ではないだろう。

    • 評価
  8. 中国や長崎に昔話で石の中に生きている魚の昔話があるけど、そのモデルはもしや、こいつか?

    • +11
  9. どうやって見つけるのかね?ジモティーの勘すごいな!
    あと掘り出されて剥かれた直後のハイギョ氏の呆然感w

    • +2
    1. ※15
      多分だが雨期には水場だったところを選んで、
      後はマテ貝と同じように、地面に空いてる呼吸穴を探し当てるんだろうな。

      • +3
  10. 猟に行くときの携帯食料にするって何かで読んだような

    • +4
  11. ハシビロコウパイセンの好物じゃないですか

    • +8
  12. エイリアンエッグからフェイスハガーを飛ばしてチェストバスターが出てきた感w
    ていうかなんでみんなで後ろ足(?)触るのwやめたげなよw
    この子らもあと数万年~数十万年ぐらい経てばトコトコ歩き出すかな(+’-’)人類が滅亡してもスヤスヤ寝てそうではあるw

    • 評価
    1. ※21
      やめいw

      繭にくるまって数年休眠できるとか羨ましい能力だわ。
      その間に掘り起こされ食われたらショックだけどさ。

      • +4
    1. ※22

      “かわいそうだ”と”でもおいしそう&いただきます”は少しくらい両立したほうがいいんじゃないか?

      • +9
  13. その年の良い方角を向き無言で喰うヤツなコレな

    • 評価
  14. なんか居たたまれないな。
    静かに寝てたら、大勢の人間の笑い声と、スコップで土を掘る音が聞こえてくるんだ。
    そしてその音がすぐ横でするようになると宙に釣り上げられて・・・(´・ω・`)

    • +3
    1. ※28
      味が無くてぶよぶよしてて不味いらしい

      • +2
    2. ※28
      ケニアで食べた事あるけど美味かったよ
      小骨がほとんど無くて身は柔らくて汁気と脂たっぷりで、
      フライやから揚げにすると超美味い!
      ただ癖が無さすぎると言うか肉に味が無いし柔らかすぎるんで、
      だしやスパイスでしっかり下味付けて料理しないと美味しくないと思う

      • +3
  15. ごめん、地元の人にとっては貴重なタンパク源タンパク源何だろうが、足みたいなのもあるしどうしてもペットにしかみえん。元に戻してやれよ・・・って思っちゃいけないか・・・・

    • -3
  16. 生物ライターの平坂さんに取材してほしい魚だなー。

    • +2
  17. 映像のはドロイ、アネクテンスといった小型個体かな?、写真のは2mにも達するエチオピクスですね、アフリカ肺魚と言ってもこの他の種類、複数います、南米にも近縁種がいて、オーストラリア肺魚はまた別物、ネオケラの愛称でアクアリウム流通しており、数十万円で取引されてます、肺魚は貝を砕くのに歯が発達してて、現地では雨季に指や腕、足を咬みちぎられた被害者が、見た目に反し危険

    • +7
  18. 子供の頃に冬場?林のある公園で土掘っていて、たまたまその土に寝ていたトカゲを目覚めさせてしまったことがある。背中側に模様が少し残っていたけど、白い姿でさ。悪気はなかったけど、本当子供ながら申し訳ない気持ちになった。

    動画は食べるためだけど、ちょっと切ない気持ちになった。

    • +3
  19. 釣りの魚とかなら可哀相とは思わないんだろうけどね
    自分の身近にいる愛着があるものと共通点を見つけると同情がわくんだろうね
    自分ちで飼っている鶏の首を締めるのは昔は子どももやってたけど、
    ペットとしてのみの目的で飼っていたらそういう場面を見るのは耐えられないのだろうね

    食用の為に獲ってきてたウツボに愛着がわいてペットとして飼っていたローマ貴族の記事を思い出した(当時ウツボのペットは流行っていたみたいだけど)
    あとペットとして豚を飼い始めたら豚肉が食べられなくなったアメリカの人のも

    • +2
  20. 雷魚は結構凶暴で日本だと外来種ってことでかなりの厄介者よね
    池が干上がっても生き延びるし手当たり次第にあたりの生き物食べちゃうしで、駆除も大変なんだよね

    • +3
  21. かわいそうって思うのは無防備に気持ちよく眠っていたところを起こされた挙げ句食われるっていうフルコンボだからじゃありません?
    普段食べ物に対して可哀相と思うことはほぼないけど、こういう動画見て可哀相と思う気持ちは何となく分かる。

    • +4
    1. ※41
      しません。住処の水場が枯れると死んじゃいます。

      • +1
  22. つべの違う動画では
    雨季の終盤に沼近くに適当に穴掘って目印建てておいて
    後日収穫?水揚げ?してた
    打率がどの程度か分からないけど、ちょろい割に獲り尽くされていないのは
    やっぱり味のせいなのかな

    • +1
  23. ドロ臭そう
    泥抜きしてハイギョの蒲焼風にすれば、うまくなるんじゃないかな。

    • +1
  24. 想像してたよりもずっと芋ライクな状態だった…たまげたなあ
    こんなん子供の頃に見たら魚は畑で収穫できるものだと勘違いしそうだ

    • +2
  25. かなり大雑把にガッツンガッツン掘ってるけど、よく肺魚がまっぷたつにならないもんだな

    つか、こんなカモフラージュされた泥の中の繭をおっさんたちちゃんと見分けてるんだ?!

    動画見てても掘り出されるまでどれが繭なのかさっぱりわからんかったよ

    • +3
  26. オーストラリア肺魚は肉が淡いサーモンピンクをしており、美味しかったから、開拓民に好まれてかなり数を減らしたという話を読んだことがあります。

    • +4
  27. 肺魚、顔が可愛いからな
    飼うと愛着湧きそうなんだよね

    • +2
  28. ちょっと飼ってみたいな…

    ちょっと考えただけだ、うん

    • 評価
  29. 最初白黒だと思ってたのがずっとカラー映像だったところが一番の衝撃だった。

    • +1
  30. 繭の状態なら長期間鮮度を保ったまま保存出来るのかな?

    • +1
  31. 繭を作って休眠するというのは図鑑でみたことがあるが、こんなカッサカサでパサパサの土の中にいるとはおもわなんだ。もうちょっと水気のある場所の泥の中とおもってた。

    • +1
  32. お前魚類辞めたらどうなんだ…って感じざるを得ない。

    • 評価

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