
アメリカ、セージ・バイオネットワークスで今回の研究に携わったステファン・フレンド氏は、新たに判明したこの事実は、病気の原因の特定だけでなく、予防法の開発において大いに役立つだろうと説明する。同氏によれば研究のキモは「単なる病人の調査ではなく、健康な人」を調査することだったそうだ。その結果は病気の原因を有しながらも発症しない理由を明らかにする上でヒントになるという。
広告
そのうち3人は、通常なら嚢胞性線維症(肺や消化器系に深刻な悪影響を及ぼす)を起こすCFTR遺伝子の変異がありながら、発症していなかった。また他の3人は、アテロオステオジェネシス(関節や骨の形成異常)を起こすSLC26A2遺伝子の変異があったが、未発症だった。残りは、それぞれ家族性自律神経失調症、スミス・レムリ・オピッツ症候群、単純性表皮水疱症を引き起こす遺伝子変異がありながらも健康なままだった。
現段階ではそうした人たちが病気を発症しない理由は明らかではないが、1つの可能性として、発症を抑えるスーパーヒーローのような遺伝子の存在が指摘されている。

現在、対象となる人が発見された場合に追跡調査が可能となるような研究プランを作成中だとのことだ。
via:livescience・theguardian・economistなど、translated hiroching
▼あわせて読みたい





コメント
1. 匿名処理班
近い未来、メタヒューマンが出てくる可能性も...
2. 匿名処理班
すげーポジティブで健康な親から持って生まれてきてそう
3. 匿名処理班
前からずーっと疑問なんだが
なぜ研究機関は劣悪な状況でも癌にならない人の遺伝子調べないんだ?
間違いなく抑制遺伝子あるだろ。
抗がん剤作るより遺伝子治療の方が儲かる気がするのに。
4. 匿名処理班
※4
調べてる機関があっても成果がでてないから発表されないだけかもしれない
抑制遺伝子にしろこのヒーロー遺伝子にしろ、それが見つかったところでその遺伝子が他にどんな影響をもたらすかを解明されない限り遺伝子治療とか怖くてできないな
5. 匿名処理班
何食わぬ顔で生きるいち個体の中では、生死をかけた戦いと共生が繰り広げられているんだな。
お前すごいな!と自分の体に手を当ててみる。
6. 匿名処理班
エボラも抗体持ってる家族が見つかったりしてる。↑は菌由来ではないけど、抗体の様な働きをする遺伝子細胞が有るのかな?
7. 匿名処理班
いやあ、病気になるメカニズムがあるんだから逆のこういったパターンもあって当然なんだよね
むしろなぜこうした健康な人を分析、調査する研究が今まで進んでなかったのか不思議なくらいだ
8. 匿名処理班
遺伝子「ヒーローは必ず勝つ!ガッチャ!!楽しいデュエルだったぜ!!!」
例のBGM
9. 匿名処理班
※3
正論だけど、金銭面で厳しいでしょう。あと、製薬会社の問題だとか……簡単な稼ぎに着眼点をおけば抗がん剤でもなんでも、昔からある治療行為を使ったほうが早いという。勿論、その意見には賛成です。
10. 匿名処理班
そのヒーロー遺伝子は病気を発症してからも有効なのだろうか?
研究結果待ち遠しい
11. 匿名処理班
数秒見た景色を模写の様に書けるとか小説一度読めばすべて覚えちゃうなど
あれもヒーロー遺伝子なんだろうか
12. 匿名処理班
なんらかのトレードオフがあるんじゃないかなー
悪い遺伝子を抑制する遺伝子自体も、良い遺伝子というわけではない。みたいな。
生物の世界って、飛びぬけてすばらしいオールマイティーな切り札ってあんまりないもの。
13. 匿名処理班
「ヒーローは孤独だ・・・」
14. 匿名処理班
※15
詰り、悪性遺伝子を次世代に繋げるキャリアーとして働く訳だ。
健康な両親から先天性異常児⇒親が悪性遺伝子の運び手
スーパー守護天使を受け継げず、悪魔だけ受け継ぐ子孫が出る訳だ
遺伝の法則によって。
15. 匿名処理班
人間にかかってもサルにかからない病気があれば、その逆もあり得る。両者の違いは優劣とか超人と言うカテゴリーではなくて、単にレセプターが違うだけなんだけどな。
16. 匿名処理班
3人兄弟、30年以上もの間、一度もインフルエンザに罹ったことが無い。
インフルエンザに罹っている人の近くにいても何故か罹らない。両親や親戚は普通に罹るんだが。もしかしたら、運が良く、たまたまなのかも知れんし、これからはわからんけど。
17. 匿名処理班
「装甲騎兵ボトムズ」のキリコ・キュービィーかよ(苦笑)
18. 匿名処理班
異能生存体は、極めて低い遺伝確率(約250億分の1、あるいはそれ以下)で発生する
生存率の極端に高い個体を指す。