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17世紀、アイスランドの魔術師が身に着けていた人間の皮膚で作ったズボン「ネクロパンツ」

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(著)

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Photo by:iStock

 17世紀のアイスランドの魔術師は、人間男性の皮膚で作ったズボンを履いたという。これは富をもたらすと言われていた。

 伝説によれば、このネクロパンツは当時の伝統的な魔術アイテムで、作製に当たっては、皮膚の提供者が生きているうちに交渉し、「死後に下半身の皮でズボンを作っていい」という許可を取り付けるという、ぞっとするような契約が交わされるという。

 アイスランドのホルマビクにある魔術博物館には、完全な形で残った唯一のネクロパンツが展示されている。持ち主は昼夜問わずこれをいつも身につけていたという。

 このパンツはwikipediaで「ネクロパンツ」と検索すると出てくるし、YOUTUBEで「17th century necropants made from corpse legs in Iceland」で見ることができる。また、ホルマビクの魔術博物館に行けば実物を見ることができる。

ネクロパンツの作り方

 ネクロパンツを作るには、まず皮膚の提供者が生きている間に、死後に下半身の皮膚を使っていいかどうか、許可を得て契約を結ばなければならない。

 提供者の死後、墓から遺体を掘り起こして、腰から下の下半身の皮を、穴をあけたり破いたりしないようにきれいに剥いでいき、そのままの形でズボンにする。だから、下半身がそのままの形状で、すね毛までそっくり残っている。

 17世紀のオカルト儀式の記録を所蔵している博物館の文献によると、できあがったズボンを履くと、肌に吸いつくようにぴたりと貼り着き、まるで自分の肌と変わらないような感覚だったという。

ネクロパンツを履く上での必須アイテム

 これを身につける者は、クリスマスかイースターに、提供者の未亡人からコインを盗み、そのコインと共に、”nabrok”と言われる、写真のような魔法の呪文を書いた紙片を、ネクロパンツの陰部に挿入する。

 このコインは、超自然の手段によって富を集めるツールで、ここに入れておく限り、金が入ってくると信じられていた。

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Ræveðis / WIKI commons

ネクロパンツは次の魔術師に引き継がれる

 人の皮膚のズボンを履くとか、どう考えても異常な行為なので、もしかしたらこの話は純粋に伝説なのかもしれないが、伝えられているところによると、魔術師は生きている限りこれを身につけ、自分が死ぬ前に引き継ぐ者を決めておかなくてはならないのだそうだ。

 これを怠ると、魔術師の遺体は死んですぐシラミにたかられるという。きちんと引き継げば、次の者にも富がもたらされる。

 運の引き継ぎを確実にするために、新たに引き継ぐ者は右足からはき、引き継がれる者は左足から脱がなくてはならないという。ネクロパンツの金を呼び込む力は何世代も続き、途切れることなくコインの流れは続く。

 17世紀のアイスランドは、デンマークからの厳しい交易規制に苦しんでいた。加えて火山の大規模な噴火などの自然災害で、国の家畜の半数が死んでしまい、何年も飢饉が続いた。

 海岸線の居住地は海賊に襲われ、地元民がアラブ社会に奴隷として売られていた。また、魔女狩りの最盛期でもあった。 さあ、ここでおさらいしよう。

ネクロパンツを身に着けるまでの流れ

・死後に皮膚を使っていいかどうか、提供者の許可をとりつける。

・提供者が死んだら、遺体を掘り出して、腰から下の皮を傷つけないよう丁寧に剥いでいく。

・できたものを常に身に着け、提供者の未亡人から盗んだコインを魔術の呪文を書いた紙片と一緒にパンツの陰嚢に入れる。

・ネクロパンツは、身に着けている人に富と幸運をもたらすと考えられている。

・所有者は死ぬ前にネクロパンツの引継ぎ者を指名し、履き替えの儀が行われる。

via:.ibtimesupidailymailなど、written konohazuku / edited by parumo

この記事へのコメント 66件

コメントを書く

  1. 前回の記事でも一番気になってたネクロパンツ詳細来た!
    本人に承諾を得なくてはいけないのが個人的にはポイント高いな。
    革をなめすのはかなり大変な作業だし、ましてこんな形だとどうやるのか想像もつかない。切り開いていいならともかく、穴をあけても傷をつけてもだめっていうのが難しさの極み、折角皮の持ち主にOK貰っても、破れて挫折したネクロパンツ沢山あるんだろうな…

    • +35
  2. 実物見たけど想像以上に人間の下半身でこれはショッキングだわ

    • +5
  3. 現代の目線で見るから過激に見えるが、17世紀だったら臓器移植のほうが過激な行為
    現代は死後に臓器を提供する許可を取り付けるという、ぞっとするような契約が交わされている

    • +62
  4. 気分の良し悪し以前にすごく不便そう。簡単に破れそうだし…
    そこまで大変な思いをしてまでお金稼がなくていいかなと思っちゃう

    • +9
  5. 排泄のこととかを考えると一生涯片時も脱がずに身に付けておかなくてはならないってわけじゃないんだろうな
    ネクロパンツの上に衣服を着てもいいなら大した負担じゃないと思うけど

    • +4
    1. ※11
      ネクロパンツにも肛,門はあるから・・・

      • +12
  6. 下半身だけに「金が付く&運が付く」んだな

    • +11
  7. 画像じっくり見たらサオの先までくっついてる、魔術云々以前に皮をはぐ技術、なめす技術が本気でハンパない…!!!!
    ただ、毎日履き続けていたのが本当とするにはすね毛があまりにもたくさん残り過ぎている気がする。毛皮でも普通に擦り切れちゃうよね…

    • +17
  8. 風呂に入れないな…
    短時間なら脱いでもいいのかね

    • 評価
    1. ※17
      当時、入浴の習慣は殆ど無い。
      体を拭う程度だから恐らくは着けたまま
      だったんだろうなあ。シラミ云々も
      その辺り関係あるかも寝。

      • +5
    2. 「栄光の手」という魔道具も有名だが、こうしたモノもあったのか。      
      アフリカでは現代でありながら、魔術の力を得るために「生きた人間から素材を強奪」すうる例が後を絶たないらしいが… 
       ※17※28 他でも入浴に言及してるが、年代による差もあるかもしれないが「結構入浴してたらしい」が、
      だが、ある宮廷道化師だったかは「毎日風呂に入りたがる」のを病気扱いされたりもしたらしい。(本の受け売りだが)

      • +8
  9. 死んですぐシラミに集られるってw
    もっと恐ろしいの想像してたのにw

    • +26
  10. その元の人は貧乏だろうがなんだろうが関係なくて魔術的な絵と未亡人が必要なだけか。
    契約の細かさはわからんが死亡原因が他殺とかどうするのだろうか
    未亡人居なかったら終わりね、魔術師限定と言うのは栄えたのは魔術師だと言う
    ことだしそんな魔女狩りのネタになるようなやばいのはしてられないのでは。

    • -3
  11. 画像見に行きたいけど、怖くて…。すごいこと考えるな、人間って。

    • 評価
  12. >魔術師は生きている限りこれを身につけ
    うんぎゃ~当人が風呂に入れるとしても、洗濯がたぶん不可能なパンツ履いていたら、すんごく臭くなるだろうなぁ?どうしていたんだか?プラス、空気が乾燥した地域なら良いかも知れんが、日本辺りではパンツがカビだらけになって、それだけで無理モードになりそう。
    「何その罰ゲームは?」って感じのトピだな。魔法使いも辛い職業だ。

    • +8
  13. トラのパンツがあるんだから、人皮のパンツがあってもおかしくはないな。
    それを履けるかどうかは、また別として。

    • +5
  14. すいません。股下の丈、詰めてください

    • +13
  15. てっきり殺して手に入れるのかと思ったら、許可を取りつけるだなんて意外と良心的だった。人間は動物の皮をさんざん利用しているし、もしいつか人間以外の動物、宇宙人などが天下を取ったら、こういうものも当たり前になるんだろうな。

    • +13
  16. これがもし中国とかだったらお前らめっちゃ誹謗中傷の嵐だろ。
    なにちょっとありかな?てきなコメントしてるの?
    めちゃくちゃ頭おかしいだろ?死んだ人間の皮膚を履くとか・・・常軌を逸している。

    • -39
    1. ※27
      いやこれは、前向きにコメントしている人はほとんど居ないと思うけど?

      • +4
  17. 股間のあたりに余裕がありすぎr・・・負けただと?

    • +5
  18. 人間だから気持ち悪く感じるかも知れないけど、日常生活に使っているベルト・財布・靴も自然皮革だから、その皮は牛や豚の皮。
    そう考えると色々考えさせられます。

    • +36
  19. 古本マニアですが、所謂「古典籍」にも「人の皮」で装丁した本が複数存在します。

    • +14
    1. ※32
      本の装丁なんかに人の皮を使うのも相当に悪趣味だと思うけれど、これは人が直接肌に触れて使う物だし、四六時中肌に着けっぱなしだったというんだから、更に悪趣味ポイントが高いと思う訳です。

      • +4
  20. かなり縮むと思うのだけど
    余程大男の下半身を利用したのかな
    これが可能ならば動物の剥製だって
    繰り抜き方式が主流になってるべきじゃないの?

    • +7
    1. ※35
      という事は大男>一杯食えてた>そいつの経済力にあやかるて思考から生まれたのかな?

      • +4
  21. 確かに悪趣味ちゃあ悪趣味なんだけど…素材になった故人も死を前にして某かの “永遠不滅” を願ったのだろうか…?後、単純に皮剥職人の技術の高さに驚嘆!継ぎ接ぎ無しに、完全シームレスにここまで美しい状態で下半身を丸々綺麗に剥ぎ取れるなんて、人間国宝級の腕前だね。いやホントに吃驚!

    • +6
  22. 特に避難するコメントがないのは国どうこうではなく400年ほど前の話だからだろう
    これが20世紀なら文明と隔絶された部族の話でもない限りさすがにどこの国でもどん引くのでは

    • -9
  23. 今、訳あって無職で極貧生活中の俺。
    だが、いくら金持ちになれるからといっても無理ゲーです…
    だって、家では靴下どころか、下着のパンツもはかないでパジャマだけだし、寝るときはそのパジャマのズボンも脱ぎ捨ててフリーじゃないと生きれない残念な奴だからさ…
    運動やお洒落で小一時間レギンスやスパッツを付けてるだけでも結構ポジや締め付け気にしちゃうし、それが一生続くわけだし、さらにそれがスネ毛どころか「猿人か?」って思うほどの毛だらけ&ブツまで付いてるのを履き続けるなんて絶対無理!
    例え求人で「簡単なお仕事です。人の皮で出来たズボンを履くだけで月収50万です!」という広告があっても絶対に応募しないわ。

    • +12
  24. 許可を貰ってるのに死んですぐ剥ぐ訳じゃなくて墓を暴く手間をかけるんだな
    魔術を使う人たちでも死者への敬意とか優先順位とかあるのか

    • +15
    1. ※45
      自分の伴侶をネクロパンツにしたとか言えないから、表向き普通に埋葬するからと推測。

      • +7
  25. 怖いんだけど、ネクロパンツで笑っちゃう。

    • +4
  26. この魔法陣をプリントしたパンツを履いてればお金が貯まるかな?

    • +4
  27. 死後のことなんだから、シラミにたかられる程度だったら別に無理して後継者探さなくてもいいじゃんw
    普通シラミは生き物が死んだ途端離れて行くけどね!

    • +6
  28. 紙片に書かれてるマーク、
    ちょっと前に流行った漢字の古代文字に似てるよな
    上のほうは「栄」に見える
    下は「美」とか「恭」とかかな??

    • +9
  29. 許可を得たとしても魔術師より長生きしたらどうすんだろう
    そういうのは魔術で何とかするのかな

    • +8
  30. 伸縮するストッキングでさえもはくのはなかなか大変なのに、こんなもん破らずによく履けるな
    皮だから丈夫なのか?!

    • +2
  31. 人間の皮を履いて、得られるものが富…しかも自分で履くんだ…古代の魔術師も富を欲しがったのかぁ。魔術師っていうと、ついファンタジックで俗世離れした像をイメージしてしまってたけど、急に生々しく想像できるようになったわ。

    • 評価
  32. ネクロパンツの元の人はどういう条件で許可するんだろう
    自分が死んだら残った妻子に援助をしてくれとか?

    • +10
  33. つまり、「執事の革を着た女将」なんてのがいた可能性もあるわけですか?

    • 評価
  34. なんか野暮な気もするけど、説明文が17世紀とは思えんな
    アイルランド沿岸の海賊ってバイキングってことでしょ?7世紀と間違ってね?

    • 評価
  35. 皮を剥ぐと言うより、肉と骨を掻き出して調えたって感じだな。

    • +1
  36. なんで下半身だけなんだろ
    全身にすればいいのに
    微妙に難易度下げたな

    • 評価
  37. フランスの臓器移植のビデオをネットで観た
    生きたままフレッシュな臓器を取り出すので血が飛び散って凄かった
    脳死はともかく普通に顔をそむけるほどだ
    現代のほうが見ようによっては残酷だね

    • +6
  38. 履いててもマッパと変わんないじゃん!理不尽じゃん!

    • -2

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