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誰が?いったい何のために?壁一面が貝殻で装飾された地下洞窟「マーゲート貝殻洞窟」にまつわるミステリーとヒストリー

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(著)

公開:

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credit:Emőke Denes / WIKI commons
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 1835年、ある労働者がイギリスの海岸町マーゲート郊外の野で鍬をふるっていた。すると鍬が土の中にのめりこんで、そのまま地中に消えてしまった。

 近くのデーン・ハウス・スクールの教師、ジェームズ・ニューラブはこの奇妙な消失現象に目を留め、自分の息子のジョシュアにキャンドルを持たせて、ロープをつなぎ、地下空間へと潜らせた。

地下洞窟に貝殻で埋め尽くされた宮殿を発見

 ジョシュアは地上に戻ってきたとき、みんなが目を丸くするような驚くべき報告をした。地下には、おびただしい数の貝で装飾された不思議な聖堂のようなものがあったというのだ。

 ジョシュアの話は、人々の想像を遥かに超えていた。地下への穴が広げられ、大人も入ることができるようになると、祭壇室や広間を備えた曲がりくねった通路が確かにあった。

 ニューラブは、これは稼ぎになると抜け目なく考え、急いでこの謎めいた部屋がある上の土地を買い占め、もちろんささやかな入場料をとって、一般の人が入場できるようにした。1837年、発見から2年でこの洞窟は好奇心旺盛な人たちに公開された。

Amazing Shell Grotto – Margate, England

いったい誰が?何のために作ったのか?

 この洞窟の由来について、今日に至るまでなんの説明もされないままになっている。ムラサキガイ、ザルガイ、エゾバイ、カキなどの貝殻で作られた2000平方フィートものこのモザイクについて、さまざまな憶測が飛び交ってはいるが、どれも根拠はない。

 このようなタイプの貝の洞窟は、1700年代のヨーロッパでは極めて一般的だった。多くは、ヨーロッパの周遊旅行に行って戻ってきた地元の有力者が、自分の冒険旅行を際立たせようとして作られたものだ。

 しかし、この貝の洞窟はそうした遊び目的で作られたものではなく、本当になにかの空間世界だった可能性がないわけではない。

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credit:Gernot Keller / WIKI commons

 洞窟の上の土地は、このような贅沢な遊びが期待できるような施設が作れる広い私有地だったことはなく、オーナーの富や審美眼に感心した好奇心旺盛な客が滞在できるような大邸宅が近くにあるわけでもない。

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credit:Emőke Denes / WIKI commons

 さらに、洞窟が1700年代に作られたのなら、地元住人の記憶や伝説として語り継がれているものがもっとあるはずだ。

 これほど膨大な数の貝を地下に持ち込むのに、地元の住人たちがなんらかの形で関わっていたに違いないが、1835年の洞窟発見の際には、住民たちはこんな洞窟が存在したことに目を丸くするばかりで、その説明ができるものは誰もいなかった。

 誰が、いったい何のために?マーゲート貝殻洞窟に関する謎は深まるばかりだ。
via:kuriositas・原文翻訳:konohazuku

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この記事へのコメント 63件

コメントを書く

  1. なにこれめっちゃわくわくするw
    一度行ってみたい。
    こいうとこ昔の人って凄いよね。

    • 評価
  2. ポケモンの隠しダンジョンめいた雰囲気ですごくロマンを感じる…
    なにかが今も静かに復活のときを待っている…?

    • +50
  3. 宗教的なもの臭いけど半端でなく金と技術力必須なので
    そう簡単に忘れ去れるものじゃない
    黒魔術的なものか地元住民に密着した宗教系かわからないけど
    誰か研究しているのか気になるな

    • +14
  4. ケルト人は地下に先住民族の財宝や地下の国が存在すると考えていたそうだけど、
    こんなのが突然地下から出てくるような土地ならそれも無理ないなって気がする。
    でも尖頭アーチのデザインはゴシック建築の特徴なので、多分それ以前の時代に遡るものじゃないんだろうな。

    • +50
  5. 分からないまま終わる。
    そんなのは嫌だ。

    • +17
    1. 米6、11
      秘密裏に作られた深きものどもの神殿っぽい

      • +5
    2. ※6
      アンパンマン、あなた疲れているのよ。

      • +3
  6. 家主は研究者を呼んで学術的な調査はしないのかな?
    調査結果によっては価値が暴落する可能性があるから、謎のままが一番いいのかもしれないね。

    • +15
    1. ※7
      深きもの達が祈りを捧げる場所って事?

      • +2
    2. ※7
      愛をクラウドして世界中に届ける的な?
      ラヴクラフトな

      • +3
  7. 行ってみたいというより、こういう地下帝国を自分で掘って好き勝手に作りたい欲。

    • +6
    1. ※8
      え、いやいや、
      この「建造物」じたいに素晴らしい価値があるのだから、
      どんな調査結果でも話題になるし価値はアップすると思うぞ
      ただ、調査費用を誰が出すのか、
      調査するとなれば長期間立ち入り禁止となる可能性もあるから、
      許可を出さないだけじゃないかなぁ

      • +5
      1. ※41
        私も思いました。
        作りとして、重なり具合などから一番古そうな場所はある程度限られてくるでしょうし、新しいところなどもあるでしょう。 そしたら、いつごろのモノかわかると思うんですけどね。 で、もって 50,000 年前とかだとさらに価値があがると思うんです♪

        • +13
  8. 一つだけ分かる事がある
    それは、この洞窟を作った人々が賞賛すべき天才的芸術家だということ!
    郵便配達のシュヴァルおじさんが作った石の宮殿を思い出すね

    • +21
  9. フングルイムグルウナフ!クトゥルフ!フォマルハウト・ンガア・グア!ナフルタグン!イア!クトゥグア!

    • +7
  10. 発見当時は色鮮やかな貝殻のモザイクだったけど、
    観光用にガス灯などで照らし続けた結果、
    煤がこびり付いてご覧の有様になってしまったとか。

    • +14
  11. 多分ちょっとやったら、楽しくなっちゃったんじゃない?
    んで使命感におわれてみたいな感じで、ココまでやってしまったとか?

    • +16
    1. ※13
      残念な事だな。
      てか、最初に落っこちたある労働者は無事だったのかが気になる…

      • 評価
      1. ※20
        洞窟に落ちたのは鍬であって労働者は落ちてないよ

        • +5
    2. ※13
      修復士みたいな専門の人がいたら、修復されたものを見てみたい。

      • 評価
  12. 偏執的な情熱と行動力を持つ人は居るだろう
    変人が生涯かけて作ったとか

    • +3
  13. 見つかっていない通路があって、
    どこか遠方から出入りしてた可能性は?
    というか、その遠方こそが本来の出入り口で
    何らかの事情で封鎖されてしまった…とか。

    • +7
  14. 愛知県?にあった貝の博物館思い出したわ。
    個人で集めた貝をびっしり展示してた。
    何が一番怖かったかって、至る所にひっそり御札が貼られていたことだな。
    この貝洞窟を見てあの怖さも思い出しましたw;

    • +16
  15. これは凄い!誰が何の為に作ったんだろう?

    • +2
  16. すまん、みんな
    猛烈にシジミ汁が飲みたくなった俺を叱ってくれ

    • 評価
  17. ジョシュアーーーー!
    親父の命令で穴に降ろされ、灯りつけたら地下聖堂とかどんなホラーよ
    自分ならSAN値が振り切れて、引っ張り上げられたとき放心状態になってるわ

    • +30
  18. いあ…いあ…くとぅる…ふたぐん…いあ…いあ…

    • -2
    1. ※31
      お前のせいでシジミ汁飲みたくなったじゃないか!

      • +1
    2. ※31
      しじみもとぅるるってがんばってんだよ!

      • 評価
  19. これだけの物を作るのにどれくらいの時間がかかるんだろう

    • +20
  20. マジスレすると
    フリーメーソンの儀式部屋跡。
    彩飾と部屋の作りで判る。

    • +2
  21. デコみたいでカワイイと思いました。

    • 評価
  22. 貝殻の年代測定とか出来ないもんなんかな

    • +2
  23. 今も人生の余暇ほとんど突っ込んで穴掘ったり積んだりしてるマインクラフターみてると
    数十年単位でこんなの作った人がいるような気がしなくもない。
    マインクラフト中毒患者からネットとPC取り上げたら掘り始めるんじゃない。こんなの。

    • +1
  24. デコ洞窟。
    ヴォイニッチ手稿の図形によく似ている。

    • 評価
  25. 宗教か秘密結社の儀式のための空間だろうね。
    英国もキリスト教同士で殺し合いをした過去がある。
    表向き改宗して本当の礼拝を地下でやる。というのは、東洋でも行われてた。

    • 評価
  26. クトゥルフ「なんか騒がしいからそろそろ起きるわ」

    • +13
  27. トライポフォビアの自分はアップ写真で鳥肌たったぞい

    • +1
  28. 趣味でやったにしては大がかりすぎるし
    地下にこれほどまでの通路を作るには建築技術もいるだろうし
    組織的なものが作った気がするね
    もしかすると前文明の残りかさらにその前とか相当な歴史があったりして・・・

    • +1
  29. 蓮コラに近いものを感じる…見てるだけで自分は駄目だ気持ち悪いorz

    • +11
  30. MISTとかRIVENの世界にありそう
    突然見つかったというあたりがロマンありすぎ

    • +1
  31. 貝殻は、漆喰か粘土にでも貼り付けているのかな?
    同じサイズや種類の貝を膨大な量で使っているから、海で収集するのも大変そうだ

    • 評価
  32. これぞ地下シェルターってやつだな
    はじめは防空壕かとおもったら、紋様が飾り付けられているかぎりを見ると礼拝堂とかだったとか
    作った用途がわからないと妄想力を掻き立てられるなあこれがまだ一端で
    知られざる地下がまだ存在すると思うとロマンがあるわ

    • +4
  33. 貝の年代測定ができれば、生息域が特的できれば謎は少しだけ明るみになるだろうね。考古学的価値が少ないのでやろうとしないのはモッタイナイ

    • +1
  34. 今なら、いたずら書きする観光客もいるから、通路を透明なガラスで覆って触れないようにすべきじゃないかな。

    • +2
  35. 使われてる貝も全部特定してほしいな。生息地で色々わかるだろうし
    もしも新種とか絶滅種とかいたら…ワクワクが止まらない!

    • 評価

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