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IQ(知能指数)の高さよりも大切な「ICE」とは?(米研究)

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(著)

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 IQ(intelligence quotient=知能指数)とは、端的にいうと情報処理の能力と答えに達するまでのスピードを示す抽象的な数値である。もちろん、IQが日々の生活や仕事にとって重要であることに違いはない。特に複雑なタスクにおいては、高いIQがものをいう。

 しかし、実は社会生活において、成功の鍵を握っているのは、IQに加えてCQ(curiosity/creativity quotient=好奇心または創造性指数)と EQ(emotional quotient=感情指数/心の知能指数)、その3つのバランス「ICE」なのだという。

 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの経営心理学の教授を務めるトマス・チャモロ=プレミュジック博士は、『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌に寄稿した文章のなかで、現代社会の複雑性をうまく管理するには、知能(IQ)、好奇心(CQ)、共感力(EQ)という3つ(ICE)のバランスがとれていることが重要だと指摘する。

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 IQは短期間に多くの情報を処理することを可能にし、CQは総合的な知識とリスクを恐れない冒険心をもたらし、EQは感情をコントロールする。IQだけでは不確かで複雑な局面を乗り越え、柔軟な対応をすることは難しいが、それをEQとCQが補ってくれるのだ。

 また、ICEのうちどれかひとつが劣っている場合、ほかの部分でそれを埋め合わせることで、成功に近づくことが可能になる。

 このことは、特別高いIQを持たない人間にとっては朗報かもしれない。IQを伸ばすことは難しいが、好奇心と共感力なら、生涯を通じて自らの努力で高めていくことができるからだ。

 EQとは、感情を認識してそれをコントロールし、表現する能力を示す。複雑な物事を管理しようとするとき、EQは3つの点で関わってくる。第一に、EQの高い人はストレスや不安にさほど左右されずに行動することができる。

 第二に、EQの高い人は対人スキルが高く、複雑な組織内政治もうまく乗り切りやすい。最後に、EQの高い人は起業家精神に富む人が多く、新しい機会やリスクに前向きに立ち向かい、クリエイティブな発想を実際のイノベーションへと変える力を持っている。

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via:99u.・原文翻訳:mallika

 CQは、ハングリー精神につながる。CQの高い人は知識欲が旺盛で、新しいことに対して開かれている。目新しいことにワクワクする一方で、ルーティンにはすぐに飽きてしまう。独自のアイデアが豊富で、慣習にとらわれない人も多い。

 CQはまだIQやEQほど研究がされていない新しい概念だが、やはり複雑な物事を管理する際に、2つの点で重要な役割を果たす。第一に、CQの高い人は、概して曖昧さに対して寛容で、複雑な状況におけるニュアンスを汲み取る能力に長けている。第二に、CQの高い人は教育や知識獲得に対する投資を惜しまない傾向がある。そうして蓄積された知識と経験は、複雑な問題に対する簡潔な答えを導き出しやすくする。

 好奇心(CQ)を発達させるには、あらゆる物事を当然だと思わず、つねに問いかける姿勢を保つことが必要だ。かのアインシュタインも、「大切なのは、つねに疑問を持ち続けること。神聖な好奇心を失ってはならない」「私には特別な才能はない。あるのは、非常に強い好奇心だけだ」という名言を残している。

 共感力(EQ)を発達させるのはやや難しいが、とにかく人の話によく耳を傾けること。そして、自分以外の人が何を考え、何を感じているのかを想像することが大切だ。

 知能はもちろん重要だが、好奇心と共感力が伴わなければ本来の力が発揮できないと考え、ICEをバランスよく伸ばしていくことを意識するのが成功への鍵だと言えるだろう。

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この記事へのコメント 51件

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  1. ぶっちゃけIQよりEQの方が大事。
    これないやつが一人でもいると環境が荒れる。

    • 評価
  2. 日本人の場合はEQは素で高そう
    しかしEQだけを重要視して他が疎かになりがちだ
    他を評価する下地が弱いから育たないんだと思うけど、そもそも企業でも一番上がそれ求めないからなあ

    • +3
  3. 頭が良いだけじゃなくて、少し子供っぽいところがある人が魅力的に映るのと関係があるんだろうか?

    • +3
    1. ※6
      意外とそうでもないというか、むしろ高すぎるIQの人は創造性が低い傾向があるようだよ。並外れた創造性を発揮する人物は、平均か平均より少し高い程度の知能の層に顕著だという。
      IQが知性の一端しか担っていないという有力な説の裏付けでもある。

      • 評価
  4. アインシュタイン、エジソン、ダ・ヴィンチ、モーツァルトetc…
    障害を持っていたとされる傑物は、その分ICEの他の部分が凄く秀でていたんだろうね。

    • 評価
  5. 自分は日本人には珍しい?CQ突出型凡人だと思う・・すごく生き辛い
    IQテストは110~130位,EQテストは普通よりやや低い部分とかなり高い部分が混じっていた
    なんかEQ一つにしてもその中のカテゴリが色々あるし
    IQもEQほどじゃなくても多少、テストによって人に向き不向きがある気がする

    • 評価
  6. 自分はCQ突出型凡人だと思う、と書いたけど
    「(頭はよくないのに)理解力だけはすごいね」ってよく言われた。基本勉強できなかったけど、国語や英語だけ(特に長文読解)は全国上位だった。数学も応用だけ得意。いろんな面で「無駄に度胸がある」とも。私立ならトップ校、国公立なら中堅より下。
    総合的な知識というのは良くわかる気がする。個々の情報の処理能力は人並みかそれ以下な上に、統合的に見て意味を見いだせないとイライラするから、半端な歴史や半端な理科が覚えられない。

    • +3
  7.  天才はワニさんの脳を世界基準にしたらいいワニ

    • +1
  8. またIQより大事な〇〇か
    何個あんねん

    • 評価
  9. そろそろ暑い時期だからアイスは重要なおやつですねー

    • 評価
  10. 人の資質を捉える指標ってまだまだ発展途上な段階なんだろうな
     
    こういう指標が発達してあやふやな部分が無くなっていったら
    人の価値がはっきりしてしまうんだろうか

    • +1
    1. ※13
      確かに 笑
      そうなりそうだね。価値がハッキリして二極化していきそう。

      • 評価
  11. 俺、無駄なほど好奇心は強いが馬鹿だとおもう。アイデアとかもいろいろあるけど実戦に移す行動力と知力、それに低いEQで人望が無いので結局ただのバカ。
    好奇心が強いので自分の知りたい範囲のことにはすごく詳しくなってしまう。ある分野においては世界でも自分ほどの人間は居ないと思っているのだけど誰も本気にしないのだw
    でも俺のすごさは証明できるぞ。なぜならその好奇心の末、自分の難病の原因をつきとめ、ついにを克服してしまったのだ。
    本当の医学の世界では原因治療法とも不明なのだが、けど俺は治ったぞw

    • +3
  12. iceのCQなら自信ある
    初めて抹茶アイスを見た時のワクワク感は忘れない

    • -8
    1. ※17
      要するに「ただいま研究中。もうしばらくお待ちください。」ということなんだろうな。

      • +2
      1. ※14
         IQ といっても、言語性とか運動性とかのジャンルがあります。 それはたとえば数字の計算が早いのも IQ が高いことになりますが、立体の展開図を見てどんな形かというのが想像できても IQ のスコアはあがりますし、同じモノはどれ?というのを早くたくさんこなせるのも IQ が高いです。 
         放浪の画家、山下清はたぶんいわゆる言語性の IQ は低かったでしょうが、風景などの景色を記憶する測定方法があったら、相当に高いと想像されます。 ですから、 IQ が低いこと、すなわち頭が悪いということではありません。  EQ も CQ も人間のある側面を数値化することができる新しい尺度を考えてみたということと考えればいいでしょう。 これらをレーダーチャートにして、凸凹がいろいろあって真ん丸がいないように、それが十人十色のみんな違うことにつながります。 そして、違う人々を許容できるような文化の中にいたいなと個人的には願っています。

        • +1
  13. 何かを共同で成し遂げる場合には、それら数値が高い人が数名居ると大体上手く行く様に思えますね。
    やはりコミュニケーション能力、発想力、知識、知恵って重要だと思う。後はスキルも。
    反論ばかりで具体案の1つも提示しない人は、やはり他の人がいくらフォローしても結局、何も成し得ない。何か政治にも共通しているなと思う。

    • +4
  14. IQすら測った事ないけど全部低いんだろうなと自分でもハッキリ分かって涙目余裕です

    • +1
  15. 何事もバランスが大事ってことですね。
    倫理観がない天才科学者は一番恐ろしい
    創造性のない政治家はいつまでも時代遅れの制度を維持することしかできない。

    • +5
  16. IQは性能だけど
    CQとEQは性能じゃなくて性質じゃないの?
    心の知能指数って単語がなんとも・・・

    • +9
  17. これらが高いのに越したことはないけど、どっちかっていうと
    頭の回転が遅くて、好奇心と共感力が鈍い人間はマズいからそうならないようにしようって捉え方のほうが大事な気がする
    当たり前なんだけども、こっちの捉え方のほうが重要なものを絞れるっていうか。

    • +3
  18. どれかが突出している人も
    上手くオーガナイズ出来る社会が良いな

    • +1
  19. PCに例えると、IQはCPUやメモリのクロック性能、CQ・EQはOSやアプリの性能、すべてが揃って性能を発揮する、人間でもIQ(CPU)が高くても教育・育った環境(OS・アプリ)が悪いと能力を発揮できない

    • +2
  20. 好奇心と共感力の重要性は社会に出てから身に染みてわかる。
    これは割と心がけ次第ですぐに獲得できるので、日頃から意識しておくといいかも。

    • +6
  21. 処理能力が高いPCを持っていても、
    何を処理させればいいのか思いつかないと意味がないし、
    答えがでたところで、うまく世の中に発表できないと意味がないよね。

    • +1
  22. 好奇心は強いけどCQの概念聞くとどうもそれも低そうだしIQとEQの低さには定評があるからダメだな…
    このブログが好きな人は間違いなく好奇心は強い人揃いだろうな。

    • +1
  23. こういうのって名前つけるたびに、あたかもそういうものが存在するかのように扱われ始めるよね。
    人を評価する基準なんていくらでも作れるんだし、現に自己啓発書なんか読めばいくらでも、「人生で一番大切なのはこの能力!」みたいなのが見つかる。当然だけどどれが正しくてどれが間違いなんて無いのだから、こういうのにあまり囚われすぎてもなぁって思う。ま、まだ3つくらいだったら参考くらいにはなるのかもしれないけど、増えてきたら処理しようがなくなっちゃうし、乱造もほどほどにしてくれ、と言いたい。

    • +2
  24. CQが振り切れてるせいでEQの邪魔になってる

    • +2
  25. EQ()以降、この手の~のが大事ってのが出てくるが、
    どれもこれも明確かつ客観的な指標に欠ける。
    占いは統計であり科学的だって言ってるのと大差ない。
    概念としてはありだろうが、明確に測定できなきゃ意味が無い。
    そしてそれこそがIQ以外が大多数の国で信頼性を持って語られない所以。

    • +3
    1. ※41
      新しい発見があれば新しい言葉も必要になりますよ

      • 評価
      1. ※36
        共感力は、発達障害とかで先天的に発達しにくい人もいる能力値だからなあ…
        共感力があると言っても、他人の失敗を自分のことのように気まずく感じて時に腹を立てさえしたり、他人の悩みを聞かされればその人以上に悩んでしまうけど、他人が何を思っているのかとかは見当がつかない、なんてこともあるしね。
        案外個人差が大きく、「社会的に望ましいとされる共感力」に限定すると育てにくい能力じゃないかと思う。

        • 評価
        1. ※35
          その暇により産み出された数々の利器を我々は努力無しに享受出来る訳だし、良くバランス取れてるよね

          • +9
        2. ※35んんん?
          「iqだけ高いと暇なんだろな」とこの人は書いてあるから「生み出された利器」の人らは「iq【だけ】高い」人らとは違うよね。

          • 評価
  26. 9
    半端が覚えられない。と書いてるけど本文では
    「曖昧さに寛容」ってあるじょ♪

    • 評価
    1. ※43
      発見だったらいいんだが、こういうのって提唱でしょ?
      そもそもが社会での成功なんてものが定義できないんだから、(所得?幸福度?それ以外にもいろいろな尺度があるよね)、発見もへったくれもないと思うんですよ。
      それに、
      「ICEのうちどれかひとつが劣っている場合、ほかの部分でそれを埋め合わせることで、成功に近づくことが可能になる。」
      つまりこれは、この尺度が当てはまらない場合が往々にして存在するということじゃないですか。社会での成功に必須の技能ですらなくて、カバーが可能だなんて言うのなら、なんだって言えますよ。
      例えば、僕は今ここでICEに加えてお酒を適切に飲める能力(これも日本やロシアで上手くやっていくためには割と重要ですよね)を付け加えて、ICEA(A:alcohol quotient)なんてものをでっち上げたら皆、デタラメを言うんじゃねぇと思いますよね。だってこれは裏付けがないから。
      でも、程度は違えど、こういう人を測るための尺度って、言ったもの勝ちみたいな風潮があるわけですよ。そういう実体の無いもので測られて、左右されるのは少し気に喰わないなぁと思うのです。
      まあ門外漢の戯言ですから、あまり気にしないでください。

      • +1
      1. ※42
        貴方はⅭQが高い可能性が有ります。自分の想像力を判り易い文章の形で提供できるのはⅭQの能力の総合力が試される行為だと思います。

        • 評価
  27. 動詞と名詞を分けるクオリティーはどういった名前なんだ?
    格物到知を行うクオリティーはどこなんだ?
    それがあればほかのは要らないだろう

    • +2
  28. 前の職場で、頭はいいけど中身が…っていう人がいた。
    俺以外は全員馬鹿!と思っているのを体現してるような人だった。
    案の定付き合いにくいタイプの人で、本人もそれを自覚していた。
    今放送している、アルジャーノンに花束を、の作者ダニエルキイス氏も
    「思いやりのない知性は無意味」的なことを言ってたと思う。
    (この場合の知性とは、IQ、知能として受け取っていいと思う)
    今回の好奇心というテーマからはそれちゃったけどいつものことながら、
    「要はバランスよね~」の結論に辿り着いてしまいますな。

    • +1
    1. ※47
      そういう人の方が必要になる、必要不可欠になる事の方が多いですよ(笑)

      • 評価
  29. 高級官僚の知性と、科学者の知性と、宮崎駿の知性と、明石家さんまの知性は同じ尺度では測れないってこと。

    • 評価

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