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エボラ出血熱で目の色が変わる。治療から数か月後、青から緑へと変貌するケースが報告される。

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(著)

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 昨年10月、医師のイアン・クロジャーは、エボラ出血熱に感染したが回復し、エモリー大学病院を退院することができた。ところが、数か月後、クロジャーは左目に痛みを覚え、視力が低下、数日で目の虹彩の色がブルーからグリーンに変わってしまったという。

  クロージャーは、シエラレオネで世界保健機構のボランティア医師としてエボラの治療にあたっている間に発症した。クロージャーの担当医たちは、エボラウィルスが目に感染したのではと考えたが、当初は目からはウイルスは検出されなかった。

 クロージャーの血液中からはウィルスが検出されなくなったので、エモリー病院を退院した。感染から数か月はたっていた。ウィルスが精液中に数か月居座った可能性はあるが、回復後はほかの体液からは検出されていなかった。ところが、その後の検査で目の変色の原因はやはりエボラウイルスであること判明しようだ。

 専門家の目を欺いていたウイルスは目の内部を循環して栄養などを与える「房水」から検出されたという。

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 クロージャーが体験したようなこうしたポストエボラ症候群は、関節や筋肉の痛み、疲労、難聴など、多くの症状があり、西アフリカの患者からも報告されている。これらの症状がどれくらい共通しているのか、その重症度や持続性についてははっきりしていない。死亡しなかったが、完全に盲目になってしまったり耳が聞こえなくなってしまった患者の報告だが、裏付けがとれておらず不確かだ。

 クロジャーの担当医たちですら、エボラの長引く影響についてよく理解していないことは、いかに我々がエボラについて知らないかを如実に表している。その重症性、不治の病か否か、人畜共通の伝染病なのかといったことを見極める感染性疾患の研究はだいたい困難だ。

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via:io9・原文翻訳:konohazuku

 エボラウィルスは、いろいろな意味で計り知れない病気だ。恐ろしい病であるだけでなく、いまだにその全貌をあらわすことなく謎めいている。それはまさに恐怖そのものなのだ。

 ウィルス学者のカール・ジョンソンは、まだエボラがその名をもつ前の1976年、ザイールでその不可解な症状を目の当たりにしていた。しかし、状況はその頃となにもかわっていないという。

 当時医療関係者も含め、世界中の人たちはただ恐怖に怯えるばかりで、体への影響をちゃんと研究しようとしなかった。正しい研究のためには、しかるべき病院施設の連携、BSL(バイオセーフティレベル)4のラボ、献身的で熟練した医師といったきちんとした環境が必要だ。

 「次にエボラの大流行が起こったら、アフリカの小さな村の派遣医師がいるだけの診療所では手のうちようがない。エボラを封じ込めて、単に冷凍サンプルにするだけでなく、強固な監視体制のある研究施設を作り、人体内で猛威をふるう感染について研究するべきだ」。とジョンソンは語る。

なお、現在(5/14)の情報によると、幸いなことに現在クロジャーの目の色は元に戻り、一時は失明の懸念があったにもかかわらず視力も回復したそうだ。

追記:新たな事実が発覚したために記事を訂正して再送いたします。

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この記事へのコメント 52件

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  1. なにこれすごくね
    どういう仕組みで色が変わるのか発見できるといいね
    今後何かの役にたつかもしれない

    • +19
  2. 虹彩の色より、瞳孔の大きさが気になる
    比較対象で撮影してるのだろうから、当然同じ場所&同じ光源・光量で撮っているはず(と思う。光の加減でも虹彩の色って微妙に変わるから)。ということは、同じ光量でもエボラ後のほうが瞳孔が収縮しづらいということ?? 視覚に支障が出るレベルじゃないか?

    • 評価
  3. 連投すいません。
    この方、瞳の色の変化とともに視力が低下しているのね。瞳孔の大きさや反応はその影響なのかな?

    • 評価
  4. コレで重要なのはエボラ患者を治療したあとも
    ウイルスが残り発病する恐れがあると言う事だよな
    リベリアとか終息宣言出てたけど生存した患者も多い
    他の国も含めると数万人単位のウイルス爆弾があると言う事になる
    こんど大流行が起きた時「終わる」のか?

    • +22
  5. >ウィルスが精 液中に数か月居座った可能性はあるが、回復後はほかの体液からは検出されなかった。
     
    うーん、この一文がねぇ。
    「居座った可能性はあるが」ということは、検査はしていないということだよね?
    検査していれば、「可能性があるが」ではなく、いるorいないになるし。
    さらに「回復後はほかの体液からは検出されなかった。」と書いているのがまた
    ややこしい。
    回復後に精 液を採取して確認したって事?確認をしたから「精 液」以外の体液からは
    検出されなかったという断定なんだよね?
    だったら、最初の「可能性はあるが」という一文と矛盾するんじゃないかな?
    最初の一文からは、検査をしなかったから「可能性」しか示せない文になっているけど、後半は、検査をしたから「検出されなかった」という断定になっている。
    どっちなの?

    • +12
  6. 目の痛みはどういう痛みなんだろう
    瞳孔が絞れず光りに過敏になったりしてるのかね

    • 評価
  7. エボラは後遺症も酷いってのはよんだことはあるが
    なんせ細胞が滅茶苦茶に破壊されるしコラーゲンが溶解するっていうし
    でもまさかこんな変化が起きるとはなあ
    わからないことだらけだ
    エボラとの戦いは回復後も続くのか…
    いや、回復といえるのか
    また、免疫は確保できるのか
    わからないと言うのは怖いな

    • +2
  8. コラーゲンって細胞の中に大量に含まれてるあれでしょう

    • +1
  9. 瞳孔が広がりすぎてて怖い。
    もし開きっぱなしならまぶしくて何も見えなそう

    • 評価
    1. ※18
      視力が低下していることから推測すると、構造的な変化によるものだろうから
      眼球ではなく眼球周辺が痛みの原因になってるんじゃないかな

      • +1
      1. ※15
        精液も含めて検査して検出されなかったが、
        他の症例を考えると残っていた可能性があるという事ではないかな。
        検出限界以下で見つからなかったのだが、その程度の数で影響を与えたという事かも。

        • +1
      2. ※15
        罹患中は重体でそっち系の液体は採取できなかったからデータが無いんじゃないかなーと思った。
        たとえ回復後にそれに出たとしても尿みたいに老廃物が出てるだけでウイルスがいるとは断定できない、とか?素人憶測だけど…。

        • +3
        1. ※14
          検査のため瞳孔を開きっぱなしにする目薬を点眼したんじゃないかな。

          • +4
      3. ※15
        エボラはウイルス数が数個で死ぬような病気です
        「可能性」からいえば100%あると思います
        数個のウイルスをチェックできるわけないもの
        アビガンを無償で患者に提供するぐらいしないと
        次の感染は止められないのかもしれません

        • 評価
  10. 目の中を検査するときには、瞳孔を開きっぱなしにする目薬をさすよ

    • +1
  11. 最終的に赤く変わっていきそう、そして・・・

    • +1
  12. 瞳孔が開ききってんのは点眼で眼底検査もしてるんだよ
    エボラ自体か免疫反応が虹彩や眼内や網膜の炎症も引き起こしてるんだったら視力もだめになるんだな怖すぎ
    こういう病後のダメージを将来のipsが何とかしてくれないかな

    • +1
  13. 単に緑内障で緑になってるだけで、色が変わること自体は別に珍しいことではない
    日本人は緑内障になっても緑にならないけど、青色の眼の人は緑内障で緑になることはままある
    そもそも緑内障の名前の理由も緑に変わるからだし

    • +1
    1. ※25
      いや、あの、エボラが出す毒素がね。
      いるだけでは、死なないよ。
      不活性なウィルスなんかもいるから。

      • 評価
      1. ※21
        眼圧が上がっているような気がする。
        記事中のポストエボラ症候群からしても可能性は高いように思うよ。

        • +2
  14. 免疫疾患餅だが 体調悪いと目もわるくなるよ。
    単純に視力が落ちるということではなく、
    焦点が合わせづらくなって光に鋭敏に瞳孔が反応しなくなるみたいだ。
    PC操作に不自由はないが読書ができなくなる。 
    特に反応したのが風呂の読書で白熱電灯がだめっぽい。そのうち蛍光灯も辛くなり、
    電車内での読書もできなくなった。
    体調がよくなってきたら段々復活し、いまではさほど不自由なく本を読める。
    わずかにのこったウイルスと戦うために自律神経はどうでもいいところから切り捨てていく。
    とりあえず目の色の保持なんてどうでもいいや、と脳がきりすてたのではないか?

    • 評価
  15. 目を損傷した場合も色が変わるとかあるよな
    別に珍しくもない…

    • 評価
  16. 黄色がかぶさってるだけだから炎症?みたいなことになってんのかね
    隙間からはアイスブルーの感じが見て取れるけど
    つか白目もちょっと色変わってね?

    • 評価
  17. こうして人間とウイルスは共存し、新たなステージへと・・・

    • 評価
  18. エボラから回復した人は周囲の人から偏見の目で見られ、村を追い出されてしまうらしい。
    潜伏しているエボラが、再び発病したり他の人に感染したりするのか、それの正しい知識が広まれば偏見もなくなるのかなあ…。
    そのためにも研究が必要だろうね。

    • 評価
  19. エボラやマールブルグウィルスとの戦いを綴ったドキュメンタリー小説ホットゾーンは凄く面白かった。
    それをヒントに作られた(原作として作ろうとしたが権利獲得競争で負けた)映画アウトブレイクも凄く面白い。

    • -3
  20. アフリカにデカイ隕石が落ちたら除菌出来そうだな

    • +3
  21. 青い目の人にはよくある事。歌手のデヴィッド・ボウイは片目が
    青でもう片方が金色のオッドアイだが、子供の頃イジメで殴られた
    のが原因。金色の方の目はほとんど視力がないらしい。本人の前で
    目の話は禁句だそうです。。

    • 評価
    1. ※36
      身体って良く出来てるな
      自分より賢いかもしれん

      • 評価
      1. ※52
        「瞳の色が変わった!」ってなってから撮影したからじゃないですかねぇ
        その場合に元の色として一番比較になるのは反対側の眼なんじゃないですかねぇ

        • -7
  22. それも興味深いんだけど
    目の上に上まつげじゃなくて眉毛がきてることに驚いた
    彫りふけぇ

    • 評価
  23. デビッドボウイは喧嘩が元で左目の色が変ったそうだ(瞳孔が開いた状態、視力はほぼない)
    だからエボラ云々じゃなくて「眼球を傷つけると瞳の色が変る」んだろう
    別の言い方すれば「エボラ感染すると失明の可能性が高く、その時目の色が変ることがある」かな

    • +3
  24. エボラの事を書いた本「ホットゾーン」では
    「エボラは目玉が大好き」
    みたいなことが書いてあったよ
    目玉に大量に集まってきて充血させるらしい
    エボラの初期症状は風邪の症状+真っ赤な目

    • 評価
  25. 海外では目の色はグリーンの方がモテると聞いたんだが
    せめてそれくらいの利点は彼に与えられて欲しい

    • +1
  26. エボラウィルス治療後に、治療者の涙からエボラウィルスが発見されたというのをどっかで見た。

    • 評価
  27. 比較対照するのにどうして同じ方の眼を載せないんでしょうかねぇ。

    • +2
  28. 免疫特権がどうこうって医学部の友達が言ってた。
    詳しいことはわからないから調べてみてね

    • +4
  29. 楳図かずおの14歳に出てくる「緑病」です

    • +1
  30. 何か言おうと思ったが、医学的に結論が出るまで軽々しく言うべきじゃないなという気がしたのでやめておく。

    • +1
  31. 致命的な病気っていつもアフリカから出てくるよな・・・

    • +5
  32. WHOの判断って、どこまで信用出来るのだろう?

    • +2
  33. 症状は左目に視力の低下、痛み、高眼圧症。
    眼圧が2倍になっていたらしいから緑内障だろう。

    • 評価
  34. ゲームやアニメでたまに見る、ウイルスに罹患した人間の目の色が変わるってのはマジであることなんだな
    まああっちは緑色じゃなくて赤色だけど

    • +1

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