
ここには「アマデウス湖」と呼ばれる巨大な塩湖があるのだが、時々ほぼ完全に干上がるそうで、濃度の高い塩分が赤茶けた大地に水たまりのように点在し、プラネットワールドを形成しているのだ。
アマデウス盆地にあるアマデウス湖の大きさは、長さ180km、幅10kmもある巨大なものだ。近くにはウルル(エアーズロック)、カタ・ジュタ、コナー山がある。この盆地は、5億年前に隣接する山が侵食し、その堆積物で形成されたという。
アマデウス湖に水があるのは雨季の間だけ。乾季になると、白くて厚い塩の結晶がむき出しとなり、赤い島のようなものが出来上がる。
こんな厳しい場所にもかかわらず、植物が根付いている。この地に生きる植物は非常に丈夫であり、塩分だけでなく、熱や干ばつにも生き残れる耐性を持っているという。
植物だけではない、魚たちも住んでいるようで、マニアな釣り人たちに人気のスポットのようだ。
アマデウス湖は1872年、ヨーロッパ人の探検家アーネスト・ジャイルズにより発見された。彼は最初、支援者であり恩人のフェルディナント・フォン・ミュラーの名をとってフェルディナント湖と名づけるつもりであった。
しかし、ミュラーは彼に名誉を授けていたスペイン王アマデウス1世の名こそふさわしいとし、アマデウス湖の名を冠した。
この塩湖には600万トンもの塩があるというが、その運搬方法はラクダに頼るしかない。なんとか運搬できないものか、と試行錯誤が続けられているという。
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コメント
1. 匿名処理班
すごい、魅了されちまう。
人間にとって過酷な環境でも生物はいる。
きっと宇宙にも色んな生物がいるんだろうな。
2. 匿名処理班
釣った魚は焼いただけで塩焼きな味なのかな?
3. 匿名処理班
湖に棲んでるなら海水魚ではないけど、塩水だから淡水魚でもない
4. 匿名処理班
アマデウスといってもモーツァルトの方じゃないのね
5. 匿名処理班
干上がる程なら相当な濃度のはずだが、なんで魚が棲めるんだ・・・?
6. 匿名処理班
塩湖というとボリビアのウユニ塩湖が有名だけど…
こっちもすごいね、これまた絶景。
そしてそんな厳しい環境に生きる生物がいることに二度びっくり。
7. 匿名処理班
モンハンにありそう
8. 空缶
NASAが隠匿していた火星の映像と言われたら信じる。
9. 匿名処理班
本当に魚がいるの?
10. 匿名処理班
肺魚ならあるいは・・・
11. 匿名処理班
アマクナイデウス湖(シオカライデウス湖)
12. 匿名処理班
どうでしょうで見たな、確か
13. 匿名処理班
どうにかして塩取りたいって、これはそのままにして置いて欲しいなあ
保護して観察して研究する対象だろこれ
14. 匿名処理班
塩で美しい景観が維持されてるなら、無理に運びださなくても良いジャン
15. 匿名処理班
運搬したらなくなってしまう
そんなことはしないほうがいい!
16. 匿名処理班
「水曜どうでしょう」のオーストラリア縦断で、
「突然のブリザードに見舞われました」
って小ネタやったとこかw
17. 匿名処理班
魚がいるの!? すげー
18. 匿名処理班
塩運び出してもそうそうなくならんよ
土壌の塩分が溶け込んだ水が流れ込むそばから干上がって塩湖になってんだから
19. 匿名処理班
スペイン王アマデウス1世=アマデオ1世かな?(スペイン語で)