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巨大昆虫・人食い昆虫、7つの昆虫に関しての都市伝説に迫る(昆虫注意)

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(著)

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 昆虫ほど好き嫌いはっきり分かれる生物はいないだろう。自然児として育ったパルモにとっては、昆虫グロいといわれてもピンとこないのでご迷惑をおかけしている次第なのだが、好む好まないにかかわらず、昆虫は我々を恐怖に陥れつつ、同時に魅了もしてくれる。

 巨大殺人虫や厄介な人に寄生するノミ、人体を貪り食う甲虫など、こうした昆虫にまつわる様々な都市伝説が存在するが、その真相について専門家が説明してくれている記事があったので見ていくことにしよう。

1. 人食いスカラベ

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 映画『ハムナプトラ』ではスカラベが人間に襲いかかり、皮膚の下に潜り込んで人間を生きたまま貪り食っている。これを信じている人もいるようだが実際にはどうなのだろう?

 スカラベとはコガネムシ科の甲虫を指す用語であるが、同時に糞虫であるエジプトのスカラベも意味している。エジプトのスカラベは「糞塊を転がしながら大きくし、地面に埋めるための解剖学的な構造を有しているが、これで皮膚に穴をあけ肉の中を動き回るのは難しい」とイリノイ大学の昆虫学者メイ・ベーレンバウム女史は説明する。

 しかし”ブンブン虫病”という症例も知られている。これはスカラベの成虫や幼虫によって内蔵や顔に一時的な炎症を起こすという、珍しい病気である。ベーレンバウム女史によれば、スカラベはエサを探しながら肛門から人体に侵入することがあるのだという。だが幸いにもこの症状が見られるのは、衛生環境が極度に悪い地域においてのみであるので、そう心配するほどでもない。

2. 人に寄生するノミ

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 カンザス州立大学で獣医学を教えるマイケル・ドライデン氏によれば、アメリカには人間に寄生するノミはいないという。人間を含めた霊長類を宿主とするヒトノミ属のノミは確かに存在するが、工業先進国においてはかなり珍しいそうだ。こうしたヒトノミが一般的だったのは、中世ヨーロッパやアメリカ植民時代での話だ。

 今日、ヒトノミより厄介なのはイヌやネコを宿主とするネコノミだ。蚊と同じく、このノミのメスは産卵のために血液を必要とする。しかし人間について言えば、イヌやネコと同じように寄生し卵を産みつけることはないそうだ。ドライデン氏によれば、その原因はまだよく判らないらしい。

3. 潰されると卵をまき散らすゴキブリ

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 ゴキブリを踏みつけて潰すと卵を放出するため、足の裏についた卵が歩いている間にまき散らされるという噂があるが本当だろうか?フロリダ大学の昆虫学者ロバート・ペレイラ氏によれば、答えは「ノー」だそうだ。

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ゴキブリの卵鞘

 ゴキブリは卵鞘という硬い茶色の殻に包まれた卵を家具などの表面に産みつける。チャバネゴキブリのように中には卵鞘を孵化するまで自分の腹に抱えるゴキブリもいる。またマダガスカルオオゴキブリは自分の体内で孵化させた後、子供を体外に放出する。いずれの場合もゴキブリを踏みつければ、「卵も子供もすべて殺してしまうだろう」とのことだ。

4. 巨大殺人虫

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 映画の世界のように放射能汚染で巨大な殺人虫が生まれることはあるのだろうか?「ありえない」と説明するのは、アメリカ国立自然史博物館にある昆虫園の責任者ダン・バビット氏だ。

 昆虫は肺を持たず、腹と胸にある気門から伸びる毛細気管によって細胞に酸素を送っている。これは大気の特定の酸素濃度に依存する受動的なものだ。従って現代の大気環境では、B級ホラー映画のように巨大化した昆虫を見ることはできない。

 なお今からおよそ3億5920万~2億9900万年前の石炭紀では大気中の酸素が現在よりもはるかに濃く、昆虫のサイズも今よりずっと大きかったそうだ。トンボの翼長は30cmもあり、クモはゴミ箱の蓋ほどの大きさだったという。

5.人体で孵化するクモ

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 イリノイ大学のベーレンバウム女史は、人体内でクモが孵化する可能性は非常に低いと話す。産卵管というクモが卵を産みつける器官は体内に注入できるような構造をしていないからだ。皮膚の表面に卵を生むことは可能かもしれないが、クモがそうする必然性はないだろう。

 国立自然史博物館のバビット氏の説明では、クモは一般的に糸で卵を繭状に包み、巣の中や石の下など、安全な場所に保管するそうだ。動物の身体に産卵したという話は聞いたことがないという。

6.ゴキブリはバックできない

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 ゴキブリは後退できないという噂もある。実は多くの昆虫は後ろに下がることが苦手だ。また、脚にトゲを持つため、狭い隙間ではさらに後退が難しくなる。しかしフロリダ大学のペレイラ氏が透明なチューブに入れたチャバネゴキブリが後退できるかどうか実験してみたところ、なんとか下がりながら脱出を試みていた。たとえ耳の中に入ってしまっても、後退して外に出てくる可能性はあるだろう。

7. ネジレバネに寄生されたまま琥珀に閉じ込められる昆虫

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via:newswatch・原文翻訳:hiroching

 これは迷信や都市伝説などではないが、犠牲となった虫とともに琥珀の中で眠るネジレバネの姿には非常に興味をそそられる。ネジレバネとは蜂やバッタなどの昆虫を宿主とする寄生昆虫だ。宿主体内に侵入した幼虫は、成虫となるまでそこで栄養を摂り続ける。

 国立自然史博物館の節足動物のキュレーター、コンラッド・ラバンデイラ氏によれば、琥珀からネジレバネが発見されたことは実際にあるそうで、最も古い標本は5,600万年~3,390万年前の始新世のものだという。オスとメス両方が発見されているが、宿主と共に発見された例は聞いたことがないそうだ。なお細長いイモムシのような線虫が、宿主とともに琥珀から発見されたことはある。ちょうど宿主から抜け出る最中に閉じ込められたものなのだとか。

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この記事へのコメント 52件

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  1. ゴキブリはなんでこうも生理的嫌悪感がやばいんだろう

    • +3
  2. 最後のネジレバネってのがどこにいるのか気になる…。

    • +5
  3. ゴキブリの卵が想像以上に閲覧注意案件だった。

    • +3
    1. ※5
      短いけどWikipediaの記述見るだけでもオモシロイ。
      後翅の方が長い (前翅が平均棍、双翅目とは逆)、スズメバチに寄生、などなど。
      さらっととんでもないこと書いてあってびっくりですわ。

      • +1
  4. 拾い食いに飽き足らずハンターに進化したゴキブリがカマキリ。
    屁をこくより歌って楽しく暮らす事を選んだカメムシがセミ。

    • +10
  5. ヒトヒフバエだっけか
    人間の皮膚に幼虫が寄 生してしまいに皮膚くいやぶって出てくるやつがいるって聞いたがいない

    • +7
  6. パルモさん愛してる愛してるからゴキブリ画像はやめて

    • +6
  7. 昆虫注意、よりもG注意、って書いてくれた方がありがたい。
    大概の昆虫は大丈夫だけど、何故かGだけは見た瞬間、怖気が走るんだ。
    これはかなりキツい…

    • +7
  8. 虫、特に蛾が地球上の生き物で一番嫌いなんだけど、何故かゴキブリはマシなんだよな。
    都内だから夏場から今時期までゴキちゃんでるけど、冷静に抹殺できる。
    蛾は細胞が拒絶するくらい無理なのに

    • +9
  9. 1970年ごろの「ゴキブリホイホイ」は入口に段差が設けられていた、バックが苦手な習性を利用していたのか。

    • +1
  10. こういうちょっぴり閲覧注意なの結構好きなのでまた期待してます!

    • +1
  11. ゴキブリの卵は見た事あるから知ってた。
    ネット上で「踏み潰すと卵を撒き散らす」って書いてる人がいて、物知らずだなぁと思ったんだけど、そんな都市伝説があったのか。
    ゴキブリって自宅で見つけると死ぬほど気持ち悪いけど、路上で見かけてもなんとも無いね…
    そりゃそうだよね、美味しい蟹だって夜中に枕元に出没したら死ぬほど気持ち悪いもんね。

    • +1
  12. 1.人喰いスカラベの画像がニジイロカナブンなんですが、それは…
    是非、スカラベかフンコロガシに…

    • +5
  13. ” 3億5920万~2億9900万年前のクモはゴミ箱の蓋ほどの大きさ “ って、
    例えがわかるような、わからないような。。。まぁ想像すると確かに超デカイw
    あと ” ふんちゅう ” を一瞬、別の読み方してしまいました
    スカラベさんゴメンナサイ反省してます本当です

    • +1
  14. ゴキは名前・見た目・習性どれをとっても嫌悪感がとんでもない
    何故なのか誰か解明してほしいわ

    • +2
  15. 正直何故ゴキブリがこんなに嫌われてるのか理解できない。
    家の中ではい回る雑菌を運ぶ昆虫なんて他にいくらでもいるのに…

    • 評価
  16. ゴキブリの卵って、ハンドバッグみたいだね。

    • 評価
  17. テラフォーマーズのゴキはなんともないのになぁ

    • 評価
  18. 途中まではふんふん読んでたが、G画像手前でとまった・・!ほかの虫はいけるが、Gはムリ!
    それ以外はおもしろかった

    • +3
  19. 太古の時代の昆虫が大きかったのはそういう理由があったんだ。また一つ雑学知識が増えました。

    • 評価
  20. なんだかわかりにくかったが
    ラストのネジレバネは琥珀から成虫は見つかってるけど
    寄生してる状態のものは出てきてないって話か

    • 評価
  21. ネジレバネの写真はどこまでが寄生されたほうで、どこからがネジレバネなのか。
    詳しい人、解説お願いしマウス。

    • 評価
  22. ゴキブリの卵塊は子供が興味本位でポケットに突っ込みそうな形してるから悪質
    関係無いがカマキリが人間ぐらいの大きさなら鎌を閉じる力は2tになるらしい

    • +1
  23. 昔の昆虫パニック映画の怖さは異常。CGだとなぜか怖くない

    • +1
  24. リメイク版のキングコングでジャングルの谷で巨大な昆虫に次々に人が食べられていくシーンはトラウマ。

    • +3
  25. 巨大昆虫はあり得ないとあるが、蜘蛛やカブトガニみたいな書肺を持ってるやつならどうなんだろう。書肺の構造については詳しく知らないけど、曲がりなりにも肺を持ってるなら巨大化にも耐えられる気がする

    • +4
  26. ゴミ袋サイズのゴキブリが闊歩していた。と読み間違えたじゃないか。

    • +3
  27. よかった、耳の中にムカデが入ってもバックで出てくれる可能性があるんですね

    • +1
    1. 気管呼吸が大型化に不向きというのもそうだけど、外骨格の生物である以上、現在の地球の重力下における大きさの限界はあるって言われてるみたいだね
      例えばそのままのカタチで10倍の大きさになった時、体の重さはそのまま10倍になる訳ではないから、足が自重を支えられなくなる。
      かと言って体にかかる圧力を下げるために骨格の断面積を増やすと、今度は骨格の内側の容量が減るから体を動かすために必要な量の筋肉や、生存に必要な器官を体内に収められなくなる。
      更に一定の大きさを超えると今度は骨格そのものが自重で潰れてしまう(昆虫の外骨格と同じ「クチクラ(キューティクル)」を使って巨大化のシミュレートをした学者がいるらしい)。
      ※40さんが例に出されているカブトガニの仲間(?)だと、絶滅したカブトガニ綱の節足動物ウミサソリは2.5mくらいのがいたらしいけどね。外骨格でも気管が不要で浮力の働く水中で生活する生物は、陸上よりは大きくなりうるとか…

      • 評価
  28. G見た瞬間の心拍数やばい
    本能的なものなんだろうな

    • +1
  29. Gごとき百足の前には雑魚にも等しい
    不潔なだけで人間から逃げるGは可愛いレベル
    百足はたとえ人間であろうが相手がでかかろうが絶対に退かない
    辺りかまわず噛みつきまくる獰猛性がある
    一度襲われたら蜘蛛やGごときは鼻で哂えるようになる

    • +2
  30. Gに対する恐怖感はなんなんだろうな
    遠い昔に人類がGに滅ぼされかけたとでも言うのか

    • +1
  31. ゴキブリの卵しょうから出てる白いちっちゃい幼虫は割りと可愛いなあ。
    グソクムシに似てなくもない。
    ゴキちゃんは顔だけ見るときりっとしてんだけど、体が扁平なのがダメなんだよな…
    足のトゲもなんか怖いし。

    • 評価
  32. 太古の昔、巨大陸上節足動物が棲息出来たのは、高濃度酸素大気ではなく、小重力。現に現在でも小重力な海中には鯨は勿論、3mにもなる高足蟹や60cmにもなる大王具足虫が棲息している。此は、酸素云々よりも重力の大小が大きく関わっている事を示している。恐竜の存在も考慮すれば、太古の地球はその重力が現在の1/3程度だった可能性が高い。

    • +1
  33. 映画に登場する巨大殺人虫は特に説明が無い限り収斂進化した地球外生命体だと思うべきだな

    • +1
  34. ゲテモノ食いのサイトでゴキブリの卵のうのホイル焼きを見たから耐性がついてて助かった。
    初見だと数日間頭から離れなかったよ

    • 評価
  35. 地球防衛軍を浮かべたのは私だけではないはず

    • 評価
  36. 敵を知り、己を知ればってんで、ゴキブリを調べてみたら。本当に高性能なんだよな。
    しかも、森型ゴキブリと都市型ゴキブリがいて。都市型は正に人間がすむ環境に合わせて適応してきてるから、都会では出合わないことはまず無理
    もし嫌なら。普段から生ゴミを極力出さない。冬には窓やら何やら全開で大掃除(畳や家具も配置換え)。最終手段は天敵を飼う(アシダカ。ゲジ)
    天敵で有名なアシダカグモだけど。ゲジも天敵のようで、ゴキブリに瞬発力で真っ向から対立出きるのはゲジ位らしいんだよね。細長い脚。でかい気門。時には飛んでるハエや蛾すら捕らえる機動力。
    しかも(見た目以外)人間にはほぼ無害!
    アシダカ軍曹が待ち伏せ主体のハンターなら。ゲジは積極的に獲物を狙うプレデターみたいなもんだな

    • 評価
  37. 巨大殺人虫の写真は何ていう映画からか分かる人いますかね?

    • 評価
  38. Gだけはホンマにアカン…!生理的嫌悪感ハンパ無いわいやまぢで!!
    他の有害含めた全生物は容認できてもあいつらだけはホンマにダメや。きれいさっぱり絶滅し欲すぃ~と割とまぢで切望する。いやホント神サマおねげーしまつ!!!(切実)

    • 評価

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