スウェーデン南部のトンスベルグにある石灰岩の採掘場で、新種らしき隕石が見つかった。この隕石は4億7000万年前に地球に飛来したもので、二年前に採掘場から101個の破片が見つかったそうだ。今この隕石が波紋を呼んでいる。
石質の隕石というものは大きく二つに分けられる。内部にコンドトールと呼ばれる球状の構造を持つコンドライトと、それがないエイコンドライトだ。
今回発見された隕石は化学組成が惑星形成初期のものである原始的エイコンドライトというものに分類され、その中でもウィノナイトという珍しいグループに一番近いそうだ。ところがその鉱石の中にはある元素が含まれてるため、ウィノナイトではないらしい。その表面や年代の古さから、これまで地球で発見されてきた4万9000個以上もの隕石とは異なることがわかった。
専門家によると今までの隕石はほぼすべてがL型という化学組成のコンドライトで、今回のは非常に奇妙な発見なのだという。ではいったいどこからやってきたのだろうか。
火星と木星の間にアステロイド・ベルトと呼ばれる小惑星帯があるのだが、そこでは天体同士の衝突が頻繁に起きていると考えられている。地球に向かってくる塵などは、こういった衝突が一因である。
このアステロイド・ベルトの中には、L型のコンドライト隕石の大本となる母天体があるのではと考えられてきたが、いまだに発見されていない。
スウェーデンに落下した隕石がどれくらい長く宇宙を旅してきたのかを調べることは、衝突した場所を割りだすための重要なファクターである。この隕石はアステロイド・ベルトから抜け、1億年前以内に地球に来たそうだ。
これはトンスベルグ採掘場から出てきたLコンドライト隕石の年代と同程度の時間であり、専門家によると、現代の隕石でこれほど早く地球に到達したものは少ないという。今回発見された隕石は、Lコンドライト隕石の母天体と衝突したものの片割れである可能性が高い。
この隕石の解析を行ったスウェーデン・ルンド大学のシュミッツはさらに、世界中にある同年代の隕石を調査することも計画しているそうだ。続報が待たれるところだ。
via:livescience・原文翻訳:such
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2032年、ツングースカ隕石の3倍以上の規模をもつ小惑星が地球に衝突のおそれ(ロシア宇宙庁)
コメント
1. 匿名処理班
なるほど、さっぱりわからん。
2. 匿名処理班
なるほど。わからん。
3. 匿名処理班
うわあぁぁぁぁぁぁぁぁっぁあぁぁぁぁ奴が目覚めるぅぅぅぅぅぅうぅぅぅぅ
4. 匿名処理班
惑星ミネルヴァが実在していたかもしれないということか。
5. 匿名処理班
石灰岩から隕石が見つかることも、そうとう稀だと思う。
6. 匿名処理班
サムネで黒ニュルに見えた
7. 匿名処理班
しれっと、おーどどくんのコメントが変わってるw
8. 匿名処理班
画像、以前ようつべで見た「長年毛穴に詰まった角栓」かと思った。おじいちゃんのやつ
9. 匿名処理班
よくわからない
10. 匿名処理班
地球に生命が誕生したのは水があったため、
皆が地球外生命体の存在を確信できない理由は、
水が太陽系以外に存在してると確定できないこと、
それを考えると、隕石の出どころより水の出どころを発見できたら、
俺的にはノーベル賞以上の賛美に匹敵するんだがな・・・
11. 匿名処理班
なるほどわからん!
12. 匿名処理班
大きさも分かりにくい
13. 匿名処理班
要は太陽系外から飛来した可能性があるってコトでしょ?
ちょっと胸熱
14. 匿名処理班
今度来渡か、なるほど。
15. 匿名処理班
俺もサムネで角栓だと思った
16. 匿名処理班
一億年以内ってぇえ、早すぎっすよ、チョッパヤっすよ
17. 匿名処理班
アステロイド・ベルトのアウトローも震えだす大発見
18. 匿名処理班
わかんなくてgizmodeと合わせて読んだら何となく分かったけど、
つまり地球上の生物の進化・多様化にこの珍しい隕石が影響を与えたかもしれないらしい。
この隕石の詳しい分析結果を待とうじゃないか。
19. 匿名処理班
右側にあるのは軟体動物の化石だね