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「嘘泣き、痛いふり」はもう通用しない。人間の嘘の表情を見抜いてしまうコンピューターシステムが開発される(米研究)

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(著)

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 コンピューターと人間の間では、どちらが優秀かを長い間競いあっている。そのコンピューターを作っているのはほかならぬ人間であるわけなのだが、今回、「心を読み取る」という分野でも、コンピュータが人に勝利する時がきたようだ。

 カリフォルニア大学サンディエゴ校INCの研究者らが、人間の表情を正確に読み取れるコンピュータシステムを開発したという。なんとそのコンピューターは、痛い”ふり”をしている人と実際に痛がってる人を、人間が判断するより正確に見分けることができるのだそうだ。

 人間の脅威はもはや人でなく、嘘を嘘と見抜くコンピューターになったりするのかもしれない。

 研究チームは25人の被験者に、ぬるま湯に腕を数分間入れてもらい、その後痛がってるふりをするよう指示をした。次にすごく冷えた氷水が入ったバケツに腕を入れてもらった。これらの被験者の様子をビデオに記録した。

 次に、先の実験とは別の170人のボランティア参加者に記録したビデオを見せ、本当に痛がっているのか?痛いふりをしているのかを見分けてもらった。その結果、50%の人が見分けることができた。その後ボランティア参加者に嘘を見分ける訓練をした後に同様に実験をしたが、実際に見分けられたのは55%に過ぎなかった。

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 コンピュータの方には表情を画像として取り込めるビデオカメラをつけて、記録した動画をデコードできるようにした。また、事前に本当に痛がっている表情と痛がってるふりをしている表情をする時の顔の動きをプログラミングし、人の顔にある20個の筋肉がどのように動いているかを解析させた。

 この結果、コンピュータはなんと170人の内85%の表情を見分けることができたという。

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 なぜコンピュータの方が人の嘘を正確に見抜くことができるのか?

 研究チームを率いるマリアン・バートレット氏は、コンピュータが表情を認識する際、ほとんどの人が見ていない顔の表情、特に口の動きを正確に捉えているからだと話している。

 「コンピュータはこれまで、チェスなど論理的なプロセスを得意とするが、知覚的なプロセス、音声認識や視覚認識などは不得意で、人なら簡単にみつけられるようなことでも見逃してしまうことがあった。ところが今回の研究で、人よりコンピュータの方が優れた知覚認識を行うことができるということがわかった。」バートレット氏ははこう話している。

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via:reuters・原文翻訳:Copris

 では、なぜ人は表情から嘘を見抜くのが苦手なのだろうか? 人は表情で、感情や痛みなど数多くの情報を伝えている。それ故に表情をごまかし、感情を偽ることも得意とし、中には日常的に人を騙している人もいる。

 「顔の表情は時には純粋にただ感じたことをそのまま使えることもあります。しかし、社交的な場で要求される感情というものもあります。例えば、相手から贈り物を貰った時それが嫌な物でも感謝の気持ちを表したり、葬式の時には悲しい表情をするというのが大人のマナーである。」 今回の研究グループの一人で嘘の研究に携わっているトロント大学のカング・リー氏はこう話す。

 リー氏はこう述べている。「微妙な感情を認識することできるコンピュータシステムは、近い将来、安価で市場に出回ることとなるだろう。このようなシステムは、医療詐欺の防止や国の安全を守るためだけでなく、障害などで意思表示をうまくできない患者の感情を認識することにも応用できる。」

 また、精度の高い嘘発見器として、法の執行や就職希望者を選抜する際にも使えるかもしれない。バーレット氏は”Emotitent Inc”という会社を設立し、表情認識システムを商業ベースに乗せる為の開発を進めているという。

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 「嘘を嘘と見抜きたいなら、コンピューターに頼ればいい」。そんな時代がすぐそこに到来しそうだ。

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この記事へのコメント 27件

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  1. 機械に「お前は嘘つきだ」といわれる時代が来るのか
    公安大喜びだな。ソフトの改ざんでどうにでもなるし

    • -2
  2. 記事のタイトルで真っ先に思い浮かんだのがサッカー

    • +6
  3. アジア人の表情は難しいから8割止まりなんだよね。
    欧米人の表情はわかりやすい。映画でも表情で次の転回が分かる。

    • -1
  4. 熱いのに熱くないふりしてる場合とか、嘘にも色々あるからそれらを全部事前に想定して用意するのは大変そう
    それともどんな嘘でも筋肉の動きは同じなんだろうか

    • -1
  5. エンゼルワシントンで試して欲しいわ。

    • 評価
  6. 世の中嘘泣き判んないやつもいるんだよなぁ。

    • 評価
  7. 白人選手「こんなもの信用できないよ。ばかげてる。意味がないよ。非人道的だよ、もちろん人間には使わないよね」

    • 評価
  8. 耳が聴こえないふりをしている人を見抜けるコンピューターを作って下さい。

    • +1
  9. 「嘘を見抜く機械vsリアクション芸人」みたいな企画ができるかも

    • 評価
  10. 「痛い痛い、イタタタタタ(チラッ)」
    たぶん(チラッ)を見逃さないんだろうな。

    • 評価
  11. 自分もタイトルで真っ先に思い浮かんだのが「サッカー」だった

    • 評価
  12. 政治とかに導入されたらどうなるんだろうな

    • 評価
  13. つまりサインは出ているということだろ。
    だったら、それを読み取れるかどうか。
    瞳孔の細かい動きなんかだったら、人間が瞬時に確認するには難しいだろうな

    • 評価
  14. ~ 研究チームは25人の被験者に、ぬるま湯に腕を数分間入れてもらい、その後痛がってるふりをするよう指示をした。次にすごく冷えた氷水が入ったバケツに腕を入れてもらった。~
    これを逆の順番で行ったら、結果は変わるのでは?

    • 評価
  15.  指紋や顔認証システムの精度、スピードの進化を考えると、当然かも。
     
     あれだ!!、おバカ、もとい小保方リーダーの映像全部送って、実証させようゼ。

    • 評価
    1. 連投失礼します、※22 女は女のうそを見抜けるからね、試験管に何かをスポイドで入れてる画像で、「ん?この子見られてる(写されてる)事にすごく意識をして嬉しがっているぞ?」と気がついたよ、(会見の時の笑顔やバッチリおしゃれにも違和感アリアリで、研究結果より自分が女優になった気分になってるのがわかる )
      女の人は子供の看病するから、顔色を見ることに長けてるそうな、
      男でも長けてる人はいますがそういう女は男のうそなんてかなりの確率で見抜くよね

      • -1
  16. 普段から心配性の周りに心配されたくないから苦しくても無理矢理笑ったり平気なふりをしていた、ある日救急車で運ばれ、狼狽える母のためにも、動けるよアピールしてた(脚が動かなかったのに)そしたら看護婦に仮病?と疑われた、熱もあったし、脱水のせいで倒れたらしいのは血管に針が刺さらないので
    仮病で無いことが明らかになった、けど、まぁ失礼な口を看護婦にきかれた、、看護婦ってムカつく人もいるのなーと思った

    • +1
  17. たまにうんざりするコメに出会うのもよきかなよきかな
    目を見て話をすると、目以外はあまり見えないものなぁ
    AI達が全部とらえられるなら人間より高性能なのは理解できる

    • 評価
  18. 「痛いふり」はまだしも、「嘘泣き」ってどうなんだろうね?
    常人の感覚では「それくらいで泣くか? 絶対嘘だろ」と思っていても、感受性がもの凄く高い性質の人は、ちょっとした事でも何かにつけ感極まっちゃったりする。子供の嘘泣きとかも、作戦として本当に意図的に演技している場合もあるけど、単純に感情の起伏が激しくてケロッと直前の事を忘れてしまうだけのケースもある。
    俳優の泣き演技でも、人によって、「こうすれば涙が出る」という技術的なテクニックを心得ているタイプの人と、役になりきって短時間で感情を高めて泣けるタイプの人とがいるそうだし。

    • 評価
  19. 各国の社会管理局がアップを始めました

    いやまじでこれから機械学習アルゴリズムはディストピアに使われるようになるわ。少なくとも中国ロシアアメリカイスラエル、
    ブラック企業とグルの産業医なんかも悪用する事になるだろ

    • -1

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