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「物」よりも「楽しい経験」の方が人を幸せにする理由(米研究)

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(著)

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 一言に「幸せ」と言っても何が人を幸せにさせるのだろう?それは人それぞれであり一概には言えないが、これまでの研究によると、人は、物よりも楽しい経験(思い出)の方により幸せを感じるという。

 ずっと欲しかった物を手に入れた時の喜びは計り知れないものがある。予期せぬプレゼントをもらった時もそうだ。だがそれ以上に楽しい経験の方が人を幸せにする。いったいそれはなぜなのか?

 何か物を手に入れることでどのくらい長く幸せな気分が続くのか?という調査がかつて行われたことがある。それによると、その効果は6週間から12週間だったそうだ。物を得ることで得られる幸せというのはあまり長続きはしないようだ。

 また、今までに行われてきた他の心理学的研究からも、人は、プレゼントをもらったり高価な物を買ったりするより、友だちと旅行に行ったり、恋人とデートをしたりなどの経験をしたほうが幸せであると感じるという結果がでている。

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 米サンフランシスコ州立大学のライアン・ハウエル氏はさらにこのことについてさらに詳しく調べた。

 154人の大学生にアンケートをとり、過去三か月以内にあった楽しい経験や買ってよかったものなどを書いてもらい、その満足度を調べた。

 その結果、経験について回答した学生は、買った物について書いた学生よりも高い満足を示す傾向にあった。さらに、経験について書いた者は、買った物についても高い満足を示したという。つまり、楽しい経験をした学生は全体として幸せな傾向にあったということだ。

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 ではなぜ楽しい経験は物よりも幸せと感じるのだろう?

 「”経験の共有”と”思い出補正”が関係している。」ハウエル氏はそう推測する。

 幸せと感じる経験のほとんどが、友人や家族、恋人と思い出を共有しているという。共有体験は人と人との仲を深めてくれるものであり、その親しいやり取りのおかげで幸せだと感じているのかもしれない。新車や洋服を買ったと自慢したところで友情が深まることはおそらくないだろう。

 また、記憶というのは曖昧なものだ。幼い頃の楽しかったクリスマスも、もしかしたら記憶そのままの最高のクリスマスじゃなかったかもしれない。思い出補正により、そのおかげで幸せだと感じている可能性もある。

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via:howstuffworks・原文翻訳:such

 実際に2009年に出た別の論文では、この考えを支持する結果が得られた。経験にプラスの思い出補正がかかるとより幸福になるという話だ。ただ経験にはマイナスの思い出補正もあるので、全て補正のおかげだとは言いにくいのだが。

 逆に物はというと、飽きというものがある。買った直後は新鮮な気持ちだが、目新しさはそのうちなくなってきてしまうはずだ。経験のほうはそうそう簡単に消えはしないだろう。すごく楽しかった思い出も、すごくつらかった思い出も、なかなか記憶から消えてはくれないものだ。

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この記事へのコメント 40件

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  1. 高齢オッサンだがまさに感じてるわ
    若いうちにもっと旅行とか、「体験」をしておくべきだったと
    いまこの年になってさえ新たな見聞によって
    価値観を広げられ、人間としての許容幅が広がるのを感じる
    若いうちにそれを重ねておけば、どれほど有形無形の得るものがあったかと・・

    • +20
  2. 物が楽しい経験を作ることもあるから切り離して考えることは出来ないと思うの

    • +9
  3. 人生は喜怒哀楽で、幸不が決まる。
    それが決まるまでには、行動や心の動きで決まってくる訳だが、物が欲しければ幸福を得る目的で、働かなければ得られない。
    経験を幸福とするなら、行動と働きと心。により、求めていく中で付いてくるもの。
    これら共通してるのは、達成に向けた努力が必要であり、どちらが幸福か?は千差万別である。
    物は形と記憶が残るが、経験は記憶と力が残る。
    人それぞれ違う人生だから、数学式のような同じ答えにはならない事を証明する。
    だから、信じ難いのである。

    • +2
  4. でも俺の隣には誰もいないから物を集める以外に救われる方法が無い。

    • +14
  5. つい4日前に「疑似体験も体験のうち」と記事載ったばかりだろう
    ttp://karapaia.livedoor.biz/archives/52152879.html
    人づきあいだっていいことばかりじゃないしね?

    • +8
  6. 楽しい経験をするためには物が必要なことが多いんだけどね。

    • +5
  7. 他人との関係をうまく築けないまま、他人をまるで自分の周りで起きている自然現象の一つのように考えてしまう人がいるけれど、それはひどく淋しい考え方だと思うんだ。また、それとは逆に、世界中で起きている出来事が、全て自分自身に関係しているように思い込み、全く関係ない他人に感情移入し過ぎたり、怒ったり、悲しんだりする人がいるよね。でも、実際には、その人に自分が何かしらの影響を与える事は、限りなくゼロに近い。それよりも、まず身近な他人と直に話して、他の誰かと一緒に考える事から始めて欲しいんだ。自分一人で決めつけず、自分一人で諦めず、まず、あなたのそばにいる誰かと話をしてみて欲しいんだ。きっと何かが変わるし、その結果、自分も変わっていくよ。どうか自分を、どうか世界を、決めつけないで欲しいんだ。

    • +5
  8. なぜかオレの知っている女性は物を要求するんだ。

    • +9
    1. ※12
      そういう女性がタイプだからだろう

      • 評価
  9. 欲しい物を手に入れたいのは
    「それを手に入れて楽しい経験をしたいから」だもの
    装飾品や服だって突き詰めれば
    それを付けて街を歩きたいとか、どこかへ行きたい!
    ということでしょう?

    • +7
  10.  ワニさんが毎日言ってるワニじゃろ、資本世界のお札無限に刷ってる支配者様が
    与える石油消貧、電気3Dなどすべて自己満足ガラクタ
    心から満たされ安心する本当の幸せ富は
    実りある大地とそこに根ざす人々の真心2つだけワニ

    • -6
  11. 今では引退してやってないが、基本自分のネトゲでの思い出は楽しいものばかりだ。
    基本野良でやってたんで、そのときどきで一度きり出会った、本名も知らない相手としたおもしろい体験を思い出してはときどきニヨニヨしてる。
    アカウント自体は今でもあるが、別にそれが吹っ飛んでも特に気にはならない。
    なお若干悪い思い出もあるにはあるが、あまり気にならないというか、ほとんど自動的に忘却してる。

    • +6
  12. 物は飽きが来るものではあるけど、楽しい経験を彩る大事な要素だと思う。
    それがプレゼントであれば尚更。

    • +4
  13. 楽しい経験:priceless
    お金で買えない価値がある・・・・・・あのCMだね。

    • +3
  14. 例えば、そこそこ高いロードレーサーを買った喜びよりも、遠乗りをしたり旅行をした記憶のほうが楽しい思い出として残っているものな。

    • +5
  15. 何を経験しても体験しても殆ど思い出すことができないので、物の方が好きだ。
    やはり私は人間ではないらしい。

    • +5
  16. 実感としては逆だなあ。
    楽しかったことって「いつどこで誰と何をした。楽しかった」って文章みたいに極限まで圧縮されてしまって、思い出しても特に幸せにもならないんだよね。
    物はそれ自体がそれを手に入れた時の喜びの記憶や、それを使った時の楽しさの記憶のトリガーになってるみたいで、何十年経っても幸せになれる。

    • +5
  17. 幸せが残る物を買えばいいじゃない。

    • +3
  18. 物は欲しいなぁ欲しいなぁと思っている時が一番美しく見える。
    今日もそれを実感してしまった。あぁ、なんだか今はとてもやるせない気持ちだ。
    変わらないものと変わるもの。
    思い出補正と言うのは何とも的を得ている言葉だ。
    しかし、物だって当然変わるものもあれば、将又決して変わらない思い出もある。
    だから一極端に、概して楽しい経験の方が心に残りやすいというのは間違いだろう。
    例えば物を買うことだって、それを喪うことだって一つの思い出なのだ。
    つまり、物を買ってそれを所持する-というのが自分の日常にそれを組み込ませる行為であるから、今日の僕が感じたように、これは単なる遠近の差だと思う。
    良くあるだろう。実家を離れてみると家族がとても愛おしく思えて来るだとか何とか。
    勿論その逆もまた然りだ。
    この差異は僕の主張では、恐らく個人差によるものであるから、「物」と「経験」とを秤に掛けるというのは何だか曖昧な領域を示してしまう気がする。
    いや、何が言いたいのかというと、正直どちらも大して変わらないのではないかという事だ。うん。

    • +5
  19. そうだ。思い出は思い出であるから美しいのだ。
    いやはや、何とも素晴らしい格言があったものだ。

    • 評価
  20. 物より人との経験や思い出なんていうと綺麗に聞こえるけど
    飽きるようなつまんないものにしか興味無かったり手に入れてないからじゃないの

    • +1
  21. これ実感する。
    友達と旅行したり、ライブ行ったり、遊園地行ったり、ご飯したり
    何年して思い出しても幸せになるし、友達や妹とあの日を共有していつまでも楽しく会話できる
    やってる最中も最高に楽しい。
    死ぬ間際も思い出しては楽しかったと思えるだろうな。たくさん遊ぶべきだね
    しかし物は買った直後だけでまた他がほしくなる。

    • +1
  22. 楽しい事は結構覚えてるよな。特にその時嫌なことあったら余計覚えてるよな。モノは時が経つと何もらったか忘れる。
    美味い料理に舌鳴らすイベントの方が忘れにくい。

    • +1
  23. 2005年に何買ったかなんて覚えてないけど、
    友達とどこ行ったかは全部覚えてる。
    物はドンドン進化するから買った時MAXであとは古くなるだけだしな。
    ある程度の年齢になると物欲とか物に執着なくなるし、
    やっぱ最後は楽しい思い出だな、と。

    • +3
  24. 経験に勝る物はない
    楽しい事も辛い事もいずれは人生の豊かな糧となる
    感受性の豊かな若い内に見分を広める事をおすすめします

    • +2
  25. ガンプラ奥さんに捨てられて廃人と化した人の話とかあるから、コレクター体質があるかどうかで違ってくるだろうなあ。

    • +3
  26. 人によると思うし物の内容や手に入れたときの状況にもよると思う

    • +2
  27. 家に引きこもりがちだから、色々思い出作りしたいと思ってるけど
    実際あまり思い出すこともないし、なんでもすぐ忘れる。
    忘れたと思っていてもいつか楽しかったなあとか思ったりするのかな・・・?
    特に旦那との思い出はほとんど覚えてない。

    • +1
  28. 物は色あせない
    経験は色あせる
    人は色あせるものを大切にしようとする
    以上

    • +2
  29. 物を持って死ねない。楽しい体験は持って死ねる。
    どちらがより根本か?と言えば生きると言う点では、物よりも経験である。
    灯火を買う金のない貧しい寺の話しで「壁をつたわってソロソロいきなさい」がある。
    生きることは、人生を楽しむ能力を養う必要がある。

    • +1
  30. 物を手に入れる動機が楽しい経験だったりする。物を手に入れるまで、手に入れて使うのも楽しい経験だったりする。物を介して経験することも沢山ある。相互関係だけど。結局は物も思い入れという経験かも

    • +1
  31. 長い間生きてきて気づいたこと。
    楽しい経験を人に話すだけで、周りからの見る目が変わってくる。
    人脈が増え、組織の中でいいポジションが築けて、人生も上向きになる。
     自慢になったり、人の嫉妬を買う事には細心の注意。
    笑顔と人を許す心が備われば、本当に人生変わる。

    • +3
  32. 30回って人生固定されてくると本当に思い知る
    時間は金で買えん
    物ならすぐに買える、体験は身体と心がついていかない
    人付き合いが少なくても、いやだからこそ自分でした体験が自信に繋がる

    • 評価
  33. 物を持っても一時的な快楽しか得られずに物の維持管理にコストがかかる。楽しい体験は繰り返し人に語ったり思い出したりできる。物よりも楽しい経験を増やしたいものだね。

    • 評価

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