その動物を心から愛するが故、あるいは、また別の意味での動物愛を発動してしまったための懲罰として、儀式的、占術的な意味合いなどで、異種であるところの動物と結婚した人々がまとめられていた。
法的にどうなのかはおいておくことにして、とりあえず形式上は動物と結婚した11人、あるいはしたがっている1人の合計12人のストーリーを見ていくことにしよう。
1.飼っていた馬と結婚した男性(アメリカ 1992年)
1992年、マーク・マシューは自分が飼っていたピクセルという名のポニーと結婚した。TVでトーク番組をやっていたタレントのジェリー・スプリンガーは、同番組内でマークとピクセルの妙な関係を明らかにしようとした。しかし、担当のディレクターがTVで動物との愛について語るなんてとんでもない!と反対したため、その番組は放送されなかったそうだ。
2.雌牛と結婚した少年(バリ島 2010年)
バリ島に住む18歳のングラ・アリットは一頭の雌牛を別の意味で愛してしまった。ちなみに本人の話では"雌牛の方が先に誘いをかけてきた"という。2010年6月、島では、宗教的儀式の一つとされている、"不浄な行為をした村民がいる村を清めるための儀式"がとりおこなわれた。アリットはその牛と強制的に結婚させられ、厳粛な結婚式の後、アリットと"新婦"は海に沈められた。だがありがたいことにアリットの方はただ"形式的に"沈められるだけで済んだ。牛の新婦の方は・・・
3.イルカと結婚した億万長者の女性(イギリス 2005年)
2005年12月、41歳のイギリス人億万長者シャロン・テンドラーは、イスラエルのリゾート地でシンディという名のイルカと結婚し生涯の愛を誓ったという。
シャロンがシンディと出会ったのは15年前で、それは初めてそのリゾート地を訪れた時のことだった。テンドラーはそのイルカに好意を持ち、年に2、3回イスラエルを訪問しては水中でそのイルカと過ごすようになった。
その交際に長年かけた末、テンドラーは愛しいイルカと共に尋常ならざる道を進む決意をした。
12月28日の午後、驚きを隠せない数百人もの観客をよそに、白いドレスを纏って喜びに胸を躍らせた花嫁が波止場の方へ降りて行き、水の中で待機していた新郎の前にひざまずいた。仲間のイルカ達に付き添われたシンディが泳いでテンドラーの元までたどり着くと、彼女は彼を抱きしめてその耳に愛を囁き、人々の拍手喝采を受けながらキスを交わした。
祝福代わりに数匹のサバを与えられて無事式が終わると、テンドラーは友人達の手で水に投げ込まれ、晴れて彼女の"夫"となったイルカと共に泳いだ。悲しいことに2006年6月18日にシンディは亡くなり、その遺体は海に葬られた。
4.呪いを解くために犬と結婚した男性(インド 2007年)
18歳のインド人男性セルバ・クマールは、交尾中だった2匹の犬を殺そうとして石を投げつけ、棒で殴った。その後彼はその2匹の亡骸を木に吊るした。彼の話によると、その時から彼は病み始めたという。彼は両脚と両手が麻痺し始め、片方の耳が聞こえなくなった。
15年後、肉体的な苦痛に耐えられなくなったクマールは、ある占星術師にアドバイスを求めた。占星術師は、彼の病を治す方法はたった1つ、"犬と結婚すること"だという。そんなわけでクマールは2007年11月、セルヴィという名の10歳の雌犬と結婚した。
5.喘息の持病を持った猫と結婚した男性(ドイツ 2010年)
2010年、ドイツ人男性のUwe Mitzscherlichは、彼の飼い猫のツェツィーリアがもう長くは生きられないと獣医に告げられ、すぐに彼女と結婚したくなった。ツェツィーリアは喘息という疾患を抱えていた。
しかし動物と結婚することはドイツでは違法だったため、39歳のMitzscherlichは進行役をつとめる女優に395ドル(約4万円)を支払い、妙な儀式を行うはめになった。女優のクリスティン-マリア・ローリーは、人間の新郎と猫の新婦を前にして、Mitzscherlichには"誓います"と答えること、そしてツェツィーリアには"ニャー"と鳴くよう求めた。
6.悪霊を祓うために野良犬と結婚した9歳の少女(インド 2003年)
2003年6月11日、インド東部で生活する部族民の少女Karnamoni Handsaちゃん9歳が、彼女に取り憑く"悪霊"を祓う儀式の一環として野良犬と結婚した。彼女は八重歯のようにちょっと違う場所から歯が生えていたようだ。それが彼女の部族の間では不吉の兆しだと考えられていた。
部族の長老達が言うには、その結婚は彼女の人生に影響せず、彼女は後でもう一度自由に結婚できる上、その犬と離婚する必要も無いそうだ。
7.ヤギと結婚した男性(スーダン 2006年)
2006年2月、雌のヤギを捕まえて本来の動物の愛し方とはまた別の愛し方をしたスーダン人のチャールズ・トンべはその雌のヤギを"妻"として貰い受けること、そしてそのヤギの飼い主に15,000スーダンディナール(約7,500円)の持参金を支払うよう強制された。
8.飼い犬のラブラドールと結婚した若い男性(オーストラリア 2010年)
2010年12月、20歳のオーストラリア人男性ジョセフ・ギソは、彼のベストフレンドである8歳のラブラドールと結婚した。ジョセフと"ハニー"は、オーストラリアのトゥーンバのローレル・バンクパークで"婚姻関係"を結んだ。だが本当に驚きなのは30人の友人達と家族がそのイベントに立ち会うために現れたことだ。
ギソは自らを"信心深い"と評していて、婚姻関係無しでハニーと生活すること後ろめたく感じると言っている。にもかかわらず彼は人々に"これは性的なものじゃなくて、純粋な愛なんだ。"と公言しているそうだ。
9.幸運を掴むために犬と結婚した75歳の男性(ネパール 2004年)
2004年、75歳のネパール人の男性が"幸せになれる"という地元の風習に従い一匹の犬と結婚した。しかし、それは全く効かなかったようで、なんとその3日後に老人は亡くなってしまった。情報によると、タルー族だった彼は"再び歯が生える老人は犬を花嫁として迎えるべきだ"という部族の習わしに従ったという。老人が亡くなった後、犬がどうなってしまったのかがすごく気になるところだ。
10.7歳でカエルと結婚した2人の少女(インド 2009年)
2009年1月、7歳の少女2人がそれぞれ1匹のカエルと結婚した。これはインドにある人里離れたPallipudupet村で行われた風変わりな儀式で、"村内で謎の病が発生するのを防ぐため"に行われたものだ。
2人の少女、VigneswariとMasiakanniは金色のサリーと金のアクセサリーといった伝統的な婚礼衣装に身を包んだ。そして入念に計画された儀式がとり行われ、それぞれ別の寺院で少女と"カエルの王子様"が結婚した。またどちらの寺院にも数百人の村民が出席し、その様子を見守った。
その義式は、村の西部に住む村民は花嫁の親族を演じ、東部の村民は新郎の親族を演じるというものだったが、皆多いに楽しんだ。またその式には伝統的な結婚式の一般的な要素が全て取り入れられていて、豪華な食事も付いていた。
11.飼い犬と結婚した女性(ガーナ 2009年)
2009年、29歳のガーナ人女性エミリー・マブーは飼い犬と結婚した。なぜならその犬は、彼女にとっては亡くなった父親しか持ち得ないと思っていた素晴らしい"品性"の持ち主だったからだ。その式には伝統的な司祭と、好奇心旺盛な地元の村民達が出席した。
マブーは"私は長い間、父のような人柄を全て持ち合わせた生涯のパートナーに出会えるように祈りを捧げてきました。私の父親は優しく、信心深く、私の母親にも誠実で、決して彼女を裏切るような人ではなかった。私はこれまで非常に多くの男性と付き合っていますが、彼らはみんな同じ。要するに女の人を追いかけてばかりの浮気者なんです。私の犬は優しくて誠実で、私を丁寧に扱ってくれるわ。"とコメントしている。
この結婚について彼女の家族は、これは彼女が孤独と戦うために行った馬鹿げた行動だとし、式への参加を拒否したが、司祭は村民らにその結婚式をあざ笑ったりしないように、と注意をうながし、"彼女がついに幸せを見つけたことを喜びましょう"と言ったそうだ。
12.飼い猫と結婚したいファッションデザイナー(2013年)
2013年6月、ファッションデザイナーのカール・ラガーフェルド(パリ在住のドイツ人)は"飼い猫のシュペットと結婚することを望んでいる"と発表した。77歳のファッション界のカリスマは、彼自身も22ヶ月のシュペットをこんなに溺愛するとは思わなかったという。ちなみにラガーフェルドは人間界では男性を愛する男性である。
美猫、シュペット・ラガーフェルド
via:oddee・原文翻訳:R
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コメント
1. 匿名処理班
一方的な押し付け感が…
2. 匿名処理班
1のムービーで、2番目に犬と結婚した女性が出てくるけど、、
13歳から犬と性的関係もってた話が生々しくてショッキング。。
3. 匿名処理班
大富豪「私の全財産を愛犬に相続させる」
遺産目当ての親族「そのワンちゃんと結婚したい」
みたいなドロドロした話かと思ったら、そうでもなかったな。
4. 匿名処理班
エッフェル塔が旦那だとかあれよかマシだがマジキチだわ@@
5. 匿名処理班
純粋な愛情で素敵だなと感じるものから・・・ん? これは倫理的にヤバイだろうというものまで色々あるんだなあ・・・・びっくりした。これだけネットで世界のニュースが瞬時に伝わる時代になってもまだまだ知られてない事が世界には沢山あるんだなあ・・・上手くオブラートに包んで書かれているけど(←パルモさんグッジョブ)、’ 不浄な行為 ’とか ’ 本来とは違う動物の愛し方 ’って・・・・もしかして、獣●のこと・・・?
6. 匿名処理班
10番、蛙が魔よけのシンボルなのかな?
神社で子供が神様と結婚するみたいなものかな
7. 匿名処理班
他人様の事だし自由にすればいいんじゃないのとは思うけど、
宗教的な理由なら大丈夫そうだけど、他の破今の社会は生き辛過ぎるんじゃない
それにどんなに長生きしたって人間よりも寿命短い動物ばっかりじゃん
その動物無くなったらまた別の動物と再婚するんかね
8. 匿名処理班
どのパターンも動物としてはいい迷惑。
9. 匿名処理班
動物が喋ったとしたら
「人間ってアホだよね…」って言ってそうで…
10. 匿名処理班
対物性愛を最近知ったがこういうのもあるのか
まあ迷惑かけない程度のなら見てられるな
11. 匿名処理班
愛の形は人それぞれ
動物側がどう思ってるかは…まあ人間も相手の気持ちを完璧にわかるわけでもないし
幸せだと思えるのならいいと思う
にしてもイルカ可愛いな…結婚しようかな…
12. 匿名処理班
信じられないなぁ〜〜
13. 匿名処理班
1.2.7.8(特に1と8)は完全にアカンな。人間の身勝手な性癖の為に婚姻を隠れミノにして動物を虐待してるとしか思えない・・・ヤラレテしまった動物の身体の中、ものすごく傷がつくんだよね。感染症にかかったり、病気になって死んだり、早死にしたり・・・欧米でしばらく前にかなり問題になったことがある・・・
14. 匿名処理班
犬を棒で殴ってその死体を木に吊るすとか完全にサイコパスじゃないですかーやだー
15. 匿名処理班
動物ただの被害者ですやん。
人間、何でこんなに勝手なの。
特にアリットとその村最低。
16. 匿名処理班
近所で野良を拾ってきて数年・・・今や事実婚状態です
猫と暮らしているとそうなるよね
毎日寝起きを供にして、どういえばいいのかわからないけど
自然と一緒にいるだけで満たされるというか・・・
17. 匿名処理班
まあ確かに愛犬と寄り添っていると
物凄く落ち着くしずっと一緒に居たいって思うけどね。
でも恋愛感情でいう愛じゃなくて家族的な愛なんだよなー。
18. 匿名処理班
そうか。変な違和感は相手への一方的な押し付け観か。
人間てくそ馬鹿だね。同種と結婚がいいに決まってンじやン。
さわんじゃねーよ、類人猿、猿くせーんだよと思われてるかもしれない相手の思いへの配慮絶無。やだね、猿のジコマン根性。。
19. 匿名処理班
せやろ!
せやから何で結婚すんねやが。いらんやん自然にお互いいるんがええんとちがうかい?
とおもてますんやがね。
20. 匿名処理班
ペットへの愛情を恋愛に置き換えるとか想像しただけで吐き気がする。
近親相姦に対する拒絶反応と似ている。
21. 匿名処理班
動物が被害者だって言ってる人いるけど、私はそうは思わないなあ。
結婚って、結局一緒に暮らす、動物の一生をその人が面倒見るってことじゃないの?
それって飼ってる事と変わらなくないかな。動物だって、結婚しないと殺されたり、肉にされてしまう予定だったかもしれないし。
結婚=不適切な意味で愛するってことじゃないしさ。
まあ、不適切な行為をした人は最低だと思うけどね。
22. 匿名処理班
まあ風習なら仕方がないけど。ペットがイエスと言えないのに結婚を強要するのはどうかとおもうな
23. 匿名処理班
動物自身は意思表示ができないから
人の自己満に付き合わされてる気がしてなんか違和感だなあ
人側は好きすぎてせめて形式だけでも…って気持ちなんだろうね。
でもそれを言ったらペットにもらうのだって人のエゴなんだよね…
24. 匿名処理班
カエルが美味しそうにスパイスやらまぶされてる〜 ^p^
それにしても、結婚ってモトから不思議な儀式ではあるかもしれないね。
25. 匿名処理班
愛を証明する手段さえあれば一般にも受け入れられるのにね
26. 匿名処理班
>>23
雄犬が人間の女性を、雌犬が人間の男性を、雄猫が人間の女性を、雌猫が人間の男性を愛する事もあると思う人間みたいな感情を持ち自分を人間だと思ってる子も居るから・・・必ずしもエゴではないと思うよ?種を越えた純粋で確かな愛
27. 匿名処理班
※7
それは人間でも同じだろ
何も相手の死を待たずとも、
奥さん生きてるのに若い娘に乗り換えるおじさんが何人居ると思ってんだ