この画像を大きなサイズで見る20世紀以降、世界各国で積極的に乗り出した宇宙開発に伴い様々な事故が発生している。新しいことをはじめるにあたってリスクはつきものだが、宇宙空間への飛行という壮大なる計画の元での事故はどれひとつとっても悲惨なもので、大きな代償を支払うこととなったようだ。
1.チャレンジャー号爆発事故 (1986)
1986年1月28日、アメリカ国内の多数の子供たちが、彼らの学校内でスペースシャトル・チャレンジャー号の10回目のフライトを伝えるCNNのライブ中継を見守っていた。その理由は今回の乗組員の中に初めて宇宙に向かう教師、クリスタ・マコーリフがいたからだった。
しかし、発射後の73秒間に起こったことは誰もが予想だにしなかっただろう。そのシャトルは大西洋上に墜落し、7人の乗組員が死亡するという事故を引き起こした。これはのちに”チャレンジャー号の惨事”として広く知られることになった。
調査によると、Oリングの欠陥で燃料パイプの密閉が不十分になり、シャトルの推力を補助する固体燃料式ロケット(個体ロケットブースター)からの高温のガスが外部の燃料タンクとブースターの支柱に吹き付けていたことが判明した。
結果、支柱は外れ個体ロケットブースターが主燃料タンクの先端に衝突した。チャレンジャー号はマッハ1.8(時速約2200km)で横に投げ出されてバラバラになり、乗組員全員が命を落とす結果となった。
NASAの調査員達は彼らは機体崩壊後も生き延びたかもしれないと考えている。非常用酸素を動かそうとした形跡があったことから、低酸素症で失神した可能性があると示唆したのだ。
しかし大部分が無傷だったコックピットが時速320kmで海面に叩きつけられた時、その崩壊を凌いだ生存者も亡くなってしまったのだろう。
長時間に及ぶ捜索と回収作業の後、乗組員のコックピットの他、数多くの破片がようやく海底から回収された。乗組員が死亡した瞬間の正確な時刻は未だ不明だったが、最初に起きた機体崩壊時に数名の生存者がいたことが判明した。
しかしシャトルは脱出できる構造にはなっておらず、海面に落下した際にコックピットが受けた衝撃は乗組員が生き延びるには激しすぎたのだ。
教師だったマコーリフは注目を集めていたために、当時9歳から13歳の子供達のおよそ48%が学校の教室でこの事故を目撃したと考えられている。
25年目のスペースシャトルのミッションは有人宇宙探索の歴史を変え、スペースミッションの途中でアメリカ人のクルーが亡くなったはこれが初めてのことだったという(アポロ1号の方は訓練中に起きた)。
2.コロンビア号の惨事(2003)
2003年2月1日、スケジュールではまもなく28回目のミッションが終了するころ、スペースシャトルコロンビア号はテキサス州とルイジアナ州の上空で大気圏に再突入している間に崩壊し、7名の乗組員全員が死亡する結果となった。
コロンビア号の損失は、打ち上げ時の衝撃で外部タンク表面からブリーフケース大の発泡断熱材の破片が剥離したことが原因で起こった。
粉々になったその破片は左の主翼にぶつかり、シャトルの熱防護システム(TPS)を壊した。TPSは再突入の際に大気圧のせいで発生する強烈な熱から機体を遮るためのものだった。
コロンビア号がまだ軌道上にいる間に数人のエンジニアがその損傷に気づいたが、NASAのマネージャー達は”コロンビア号の乗組員にはその問題を修復する手段が無い”、という判断を下し、その調査自体を制限した。
この事故についてコロンビア号の事故調査委員会(CAIB)はのちにシャトルをアトランティス号で救出できた可能性はあった、と結論づけた。
この事故の後、国際宇宙ステーション(ISS)の建設は保留となり、ミッションは2年以上遅延された。そして29ヶ月間にわたるISSへの物資の供給は完全にロシアの連邦宇宙局に頼ることになった。
また、回復不可能な損傷が見つかった場合、救助活動ができるようなシステムが確立された。そして”全ミッションはISSに向けて飛行するのみ”と定められ、必要に迫られた場合乗組員はISSを”シェルター”として利用できるようにした。
3.ヴァンガードTV3ロケット爆発事故 (1957)
ヴァンガードTV3は、地球の周回軌道に乗せる人工衛星を打ち出そうと考えたアメリカによって初めて計画されたロケットだった。
だが1957年12月6日の打ち上げでは離陸して2秒後の時点で約1.2m上昇したが、そこで推進力を失い、再び発射台に落下し始めた。そして着地するなり燃料タンクが破裂して爆発し、ロケットを破壊して発射台にも深刻なダメージを与えた。
これはアメリカにとって極めてバツの悪い出来事になった。地元の新聞は大見出しで取り上げ、ヴァンガードはソビエトのスプートニク号の成功と比べられ、”飛べないスプートニク”、”イカれトニク”、”ヤメトニク”などと揶揄された。
4.タイタン34D-9 ロケット爆発による KH9-20衛星 破壊事故 (1986)
この画像を大きなサイズで見る1986年はNASAにとってツイてない年だといえるだろう。チャレンジャー号の大惨事からたった数ヶ月後、タイタン34D-9に搭載したKH9-20衛星の打ち上げ事故は、アメリカの歴史上最も費用がかさんだ失敗例となった。
1986年4月18日、10億ドル(約1000億円)のKH-9撮影用偵察衛星打ち上げの試みは、飛行時間たった8秒の時点で右の固形燃料ブースターが破裂して爆発、という最悪な形で終わり、機体はまるごと破損して第4複合発射施設には残骸が飛散し、毒性のある推進燃料にまみれになった。
5.プロトン-M ロケット墜落(2013)
この画像を大きなサイズで見る2013年7月2日、3つの測位衛星を搭載したロシアのプロトン-M ロケットはカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から飛び立った後、まもなく墜落した。
その壮絶な映像が伝えたのは、午前6時38分(世界標準時02:38)に打ち上げられたそのロケットが、たった数秒で軌道から急にそれている場面で、その後ロケットは火の玉と化し、高濃度の毒性燃料を空中に放出した。ロシアの連邦宇宙局Roskosmosは、これによる被害や犠牲者は全くなかったと発表した。このロケットは3つのGlonass-M衛星を宇宙に送る予定だった。
6.タイタンⅣ A-20ロケット爆発 (1998)
1998年8月12日に起きたタイタン4Aの上昇直後の爆発事故は、歴史上最も費用がかさんだ大惨事の一つだ。そのロケット本体と、これに搭載されたスパイ衛星の費用は合計10億ドル(約1000億円)以上と見積もられている。
この問題のきっかけは打ち上げロケットの誘導システムがショートサーキットによって短時間リセットしたことだった。明確なコントロールを失ったロケットは前のめりになり、バランスを崩し始めた。
固体ロケットブースターの一つが乱暴に破壊され、前につんのめり始めたロケットの主要部の崩壊が起き自滅し、まもなく別の固形燃料も同じように自己破壊した。2秒もしない間にそのミッションは終了し、アメリカ国家偵察局は人工衛星を一つ失ってしまった。
7.ロケット アリアン5 爆発事故(2002)
この画像を大きなサイズで見る1996年6月4日、欧州宇宙機関(ESA)によってクールー(フランス領ギアナ)から発射された無人ロケット”アリアン5″は、打ち上げ40秒後に爆発した。
このロケットの開発には10年という時間と、70億ドル(約7000億円)という費用がかかり、この日が初飛行だった。また壊れたロケット本体とロケットの積荷には合計5億ドル(約500億円)の価値があった。
調査委員会はその爆発の原因をつきとめ、2週間後にその内容を発表した。その失敗の原因は慣性基準装置の中のソフトウェアのエラーだった。
特にプラットフォームについてはそのロケットの水平速度を左右する64ビットの浮動小数点の値が、16ビットの整数型に変換されていたため、ありえない計算結果になってしまっていた。
8.ロケット デルタⅡ爆発事故(1997)
この画像を大きなサイズで見る1997年6月、デルタⅡ7925ロケットは上昇後ちょうど17秒で激しく爆発した。機体は飛び立ったばかりで燃料が満タンだったせいで、非常に勢いよく炎上し、今まで起こった打ち上げ用ロケット事故の中で最も派手な壊れ方だったともいわれている。
このロケットが打ち上げる予定だったのは、今回初めて採用された新しい改良型GPS衛星だった。のちにその爆発の原因は2つの固体燃料ロケットのうちの片方に入っていた亀裂が原因だったと判断された。
その亀裂は17フィート(約5m)だったという情報もある。その亀裂は固体ロケットモーターの外装上に一気に広がり、数秒後に推進装置に重大な構造的損傷を与えた。そのためロケットに組み込まれていた安全装置が自動的に作動してしまったのだ。
残念なことに、この事故が起きた時点でそのロケットはたった1,600フィート(500m程度)しか上昇していなかった。
そのため燃焼している破片がケープ・カナベラル空軍基地に降り注ぎ、まるで迫撃砲に攻撃されたような状態だった。奇跡的にけが人はなかったが数カ所の駐車場と何十台かの車が壊された。
9.ロケット”長征3号”爆発事故(1996)
1996年2月14日、飛行中だった中国の長征3号Bロケットが墜落した。このロケットは打ち上げ直後の姿勢制御がうまくいかず、22秒後に発射場付近の村に墜落して爆発し、村ひとつが壊滅して500名以上の死者を出した。
この失敗は慣性プラットフォーム内部にあるサーボループに必要な、電源モジュールの出力が不足したことが原因だと判明した。これが誤った慣性基準を招き、ロケットを間違った方向へ導いた。
10.トーラスロケットのグローリー打ち上げ失敗(2011)
この画像を大きなサイズで見る2011年、4億2400万ドル(約424億円)がつぎこまれたNASAの地球観測衛星は、”フェアリング(ロケットの先端部の覆い)の分離に失敗して全損した”、という発表がされた。
打ち上げられたロケットは順調に飛行し、3段目の燃焼まで無事終えたが、ペイロードフェアリングを分離できず、「グローリー」を所定の軌道に投入できなかった。
NASAとオービタル・サイエンシズ社は2年前、地球観測衛星「OCO(Orbiting Carbon Observatory)」を載せたトーラスXLロケットの打ち上げで、同じ原因で失敗しており、今回は新しいペイロードフェアリング及び分離システムを導入していた。
グローリーは重さ約530kgの地球観測衛星。高度約700kmの軌道上から2つのセンサーを用いて、太陽エネルギーと大気中のエアロゾルが地球の気候にどのような影響を与えるかなどを観測する予定だった。
















未開の土地、未踏の大陸、未知の宇宙
開拓する人々はいつでも命がけだな
どれも衝撃的だがやっぱり有人チャレンジャーとコロンビアは見てるだけで鳥肌が立つ
中国きたか
宇宙関係の事故とか核爆弾の映像とか
通常では考えられないぐらいの
エネルギーが炸裂する映像って
死人が出てるにも関わらずワクワクしてしまう。
チャレンジャー事故は当時タイムリーで見ていて
すごくショックをうけたなぁ、、、、
しかも乗組員がしばらく生きていたとの情報が
より衝撃的だった、、、、、
子供心に理不尽さと人間の無力さを感じたなぁ、、、
不謹慎ながら本当に「ヤメトニク」って感じに墜落してるねえ
日本の失敗事故って無いの?
旧ソビエトの月ロケットN1が失敗したのが入ってないぞ。
月ロケットだけにあれは派手な爆発炎上だった。
>>9.ロケット”長征3号”爆発事故(1996)
wikiでは500人以上になってるね。
俺もwikiの方で覚えてた。
>>4の補足でもあるけど
9の6人死亡ってのは長征2Eの事故の時の公式発表だね
実際には20人以上死亡してたらしいけど
旧ソ連の月着陸計画N-1ロケットの失敗が入っていないな。
サターン5型よりぶっ太い巨大ロケットが
発射直後、落ちて大爆発したからね。
長征3号の犠牲者は6人以上…
また少ないところで数えるのやめたな。
一村まるまる焼けて跡形もなし。
500人でも「6人以上」には間違いないけどね
死者6名は長征2号のほうやな
長征ロケットの事故、6名の村人が犠牲になったのは2号の事故です
3号の事故では村ひとつが壊滅して500名以上の死者を出してますよ
チャレンジャーの事故は自分も子供の頃早朝のニュースで知りショックだった
当時民間から宇宙飛行士になる人が出てきてより宇宙が身近に感じられるようになってきた時代だった
女性教師の宇宙からの授業を自分も楽しみにしていた
あの結末は子供心にとってあまりにも残酷だった
>調査によると、Oリングの欠陥で燃料パイプの密閉が不十分になり、
正確には「予定日を大幅に過ぎた発射のために、当日予定よりもずっと寒かったにも関わらず強硬でスペースシャトルは発射された。結果としてOリングは寒さで硬くなり、本来の機能を発揮しなかった」
チャレンジャー号は、技術的失敗以上に上層部の独断と、なにより急かし過ぎた人々の問題でもあるんだとおもう。
シナ人がロケット飛ばすなんざ100年早い
なんだろうね、ロケット打ち上げ自体が頻繁にニュースになっていない事と、それでも地球衛星上には用済みとなった人工衛星がたくさん浮遊しているというし、実際報道される以上に各国がボンボン打ち上げているんだろうね。
地球には重力があるし、お外に行ったら生命は生存できないし、地球という惑星の中って本当に奇跡的な配合で出来ているんだと痛感する。
そこから出るというのは可能だけど、それまでに長い年月と研究者や開発者の努力と執念の賜物なのだな。
完璧な配合の地球と同じ位完璧な人工物を作らないと行けないっつうのは、至難の業なんだな。
チャレンジャー爆発後 機体の残骸からブラックボックス見たいなのが回収されて
生き残っていた乗員達の音声が残されてたらしいとの噂が(NASAは否定してたような・・?)
それをテキストに起こしたって言う文章を読んだこと有るけど壮絶すぎて号泣したな
確か最後の方で死を覚悟した乗員が「我 死の影の谷を歩むとも・・・」って聖書の言葉を呟くんだよね
創作だろうけど、もし本当に爆発後も少しの間生き長らえて居たんだとしたらと
想像したら悲しくなってしまったよ
※18
STSチャレンジャーに積まれてた”ブラックボックス”は、空中分解した時点で
電源が切れている。
手元にあるブラックボックス系の本によれば、最期の音声は
「オォー、ウワー!」
と言う音声だったとか。
たしか、”墜落の瞬間 ボイスレコーダーが語る真実”だか言う本だったか
と思ったんだが。
失敗の連続があってこそ進歩するのが宇宙開発。失敗を許容出来ない日本人が異常。
衛星を積んだだけのロケットが事故を起こした場合は
基本的に高い金かかったのにな~ で終わるけど、
スペースシャトルは人が乗っているから悲しくなる。
ふぅ、ロケットは制御された爆弾
西側は通信記録が残ってて報道されるから記憶に残るな・・・
東側は記録に残されてない事故がもっとありそうで怖い
ロケット内でトイレに失敗とかその手の話かと思ったら…
23
失敗を許容できないとかそういう話じゃねえだろ、
誰であれ人が死んでくのは辛いってだけだよ、当然の感情だろうが
※23
数百億円の血税が花火になっても?
※27
日本は有人ロッケとはやってないけどね。
ガガーリンが史上初の宇宙飛行士となっているが、実はソ連はその前に有人ロケットの打ち上げに成功していて、カプセルの着陸が中国領内だったということで、国の恥ということにされ、隠蔽されたという話を聞いたことがある。
パイロットはその後不遇な人生を送ったとか。
本当かどうかは分からんけどね。
血税だろうがなんだろうが
進歩のない(進歩に挑戦しない)国はいずれ滅びる(他国の属国になりさがる)
アメリカが一番進んでるけど、失敗の歴史も一番なんだな
確実に成功するとわかっているミッションに何の意味があるのか?
それとも成功するものと失敗するものと分ける能力でのあるのか?
いい研究とは結果的に成功した研究
悪い研究とは結果的に失敗した研究
結果がでないとなにもわからない
だからこそ血税をつきこむんだろ
※29
そうだよ、数百億円の血税が花火になってもだよ、馬鹿
技術開発に金をつぎ込めなきゃ、この国の未来はどん詰まりだよ
しかも宇宙開発技術てのは、自国でオリジナルのノウハウをもたなきゃ意味無いんだよ
金がかかるが、金をかけるだけの重要性があるんだよ
チャレンジャーのOリングは欠陥じゃなくて、Oリングの仕様限界を超えた運用をしたせい。
低温で弾性が失われることはわかっていたのに、気温が零下の寒い朝に打ち上げた。
この教訓として、厳格な優先順位(安全第一)の適用と、逸脱を発見したのが誰であっても
打ち上げカウントダウンを停止できるようになった。
「惨事」という括りならダントツで長征だなあ
あれはいろいろ酷い
日本も今日、このあと4時過ぎから打ち上げだぞ
チャレンジャーの事故はFF7のシドのエピソードを想起させる。
コロンビアの事故原因で
発砲断熱材>発泡断熱材
だよね。
コロンビア号の動画でガンダムのシャアとクラウンの会話を思い出したよ。
それにしても鳥のさえずりが美しいね。
チャレンジャーのO-リングについて、35に付け加えると、これはUdacityの統計学のテキストの例題として取り上げられてたんだが、O-リングの故障率と気温との相関について統計処理するときに、問題の起きたときのデータだけで計算して、問題の起きないときも含めて全体で計算してなかったらしいんだな。それで相関係数の符号が間違って算出されて、当日のコンディションで誤ったゴーサインが出された、という説明だった。
よく結果だけみて研究費が無駄という話がでるけど、実際には、派生技術が相当色々なところで利用されていることを考慮すべきだよね。ロケットもしかり。
これ考えたらJAXAは事故無くよくやってる方じゃない
JAXAの場合は予算不足と予算を出す人間達の無知無関心のせいで業界としては失敗じゃなくても失敗扱いにされちゃうからだけど
日本での打ち上げ失敗はH2ロケットの2回かなぁ。エンジンに点火せずと、高高度でエンジン爆発。これは太平洋のど真ん中に落ちたエンジンを神弾道計算と神業操船で回収して原因を突き止めた。ロケットエンジンはアメリカも作れなかった代物なので、日本も頑張ってほしいね。固体燃料も十八番だよ。H2BはAに比べると格段に進化したし、イプシロンの管制システムは世界初じゃないかな。
中国の打ち上げの時の叫び声なんなの? なんかめっちゃ怖い
中国のは墜落当初「村民はいなかった」とかほざいてなかったっけ?
失敗を許容しないんじゃなく、程度の問題なんだと思うわ。