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日本発、ヒューマノイドロボットとシンクロできるカプセル型デバイスが登場!

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(著) (編集)

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image credit:H2L via prtimes
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 これよこれ。座ったまま、寝たままの楽な姿勢でも、分身ロボットで全身リアルな体験がシェアできる。映画「アバター」のごとく、別のボディをリモートで動かす未来がいよいよ現実味を帯びてきた。

 日本のテック企業H2Lが公開した新製品、「カプセルインタフェース」は、ユーザーの動作や力の入れ具合といった身体感覚情報を、離れた場所にいるヒューマノイドロボットにリアルタイムで伝達できるカプセル型のデバイスだ。

 人間の筋肉の微小な変化をとらえるセンシング技術により、従来のモーションキャプチャを凌駕する没入感を実現。

 海外メディアも注目のSFレベルなシンクロマシンを見ていこう。

楽な姿勢のままロボットを遠隔操作

 東京拠点のテック企業H2L株式会社(以下、H2L)による「カプセルインタフェース」は、見ての通りのカプセル型。

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 椅子やベッドに組み合わせて使うタイプのデバイスで、筋変位センサ、スピーカー、ディスプレイを搭載。

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 ユーザーはこの中にゆったりと身をあずけることができ、座るか仰向けになったまま、分身ロボットを操作できる。

 操作といっても、特別な訓練などはなく、直感的に動かせる。これまでロボットやアバターインタフェースに必須だったウェアラブルデバイスも不要で、手足の筋肉を目的の動作に合わせて動かすだけでいいそう。

 少し足踏みするように足を動かせば、ロボットが歩き、同様に手もわずかに動かすだけで、ロボットが代わりに物を持ち上げたり、何かを押したりしてくれる。

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image credit:youtube /H2L, Inc

  ユーザーの繊細な動きもダイレクトに伝えられるそうなので、ロボットが大げさに動くこともなさそうだ。

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image credit:H2L via prtimes

 当然ながら、視聴覚情報などはロボットから取得。ディスプレイを通じてロボットと同じ場所にいる感覚が得られるだけでなく、その場に働きかけることもできる。そういう意味ではテレポートマシンに近いものともいえそうだ。 

カプセルインタフェース:視聴覚や動き,力加減を伝え,全身リアル体験を実現 – CapsuleInterface: Full-Body Experience via Senses and…

自身の動作とロボットから得る視覚のシンクロを体験

 カプセルインタフェースは、ユーザーの筋肉が伸び縮みする“ごく微小な変位”を高精度で検出する筋変位センサを搭載。

 慣性計測装置(IMU)や光学トラッカーだけでは伝えきれない「押す力」「引く重み」といった触覚的ニュアンスをロボットへ伝達する。

 これによりカプセル内のユーザーは、自らの動作とロボットから得る視覚などのシンクロを体験し、まるで自分の身体が別な場所にいるロボットに乗り移ったかのようにも感じられる。

 おそらくそれは、人類にとって未知の斬新な感覚だろう。

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価格3,000万円からで様々な椅子やベッドに対応。

 カプセルインターフェースの主要スペックは以下のとおり(2025年6月27日現在)。気になる価格は3,000万円から。 

 2025年6月18日に製品動画と同時に公開されたばかりなので、詳細は追って紹介されそうだ。

製品名:カプセルインターフェース
機能:筋変位センサ、ディスプレイ、スピーカー搭載
設置形態:様々な椅子やベッドに組み合わせて使用。後付けも可能
価格帯:3,000万円~

体験共有するカプセルインターフェースの活用例

 体験共有装置と称されるカプセルインターフェースは、幅広い用途が見込める。例えば以下のような使いかたが期待できるそう。

出張代行:よく行く支社や出張先に”置きロボット”があれば本人の移動が不要に
高所・階段運搬:ベテランの配達員がきつい場所への配達を遠隔ロボットで行えば体の負担を軽減できる
災害現場対応:瓦礫除去や地雷処理など命に関わる危険な作業も安全地帯で行える
アバターイベント:ロボットでパフォーマンス、遠隔地でのコミュニケーションも楽しめる

次の段階は固有感覚フィードバック

 H2Lは現在、ロボ側からユーザーへ触覚や圧力感を返す「固有感覚(運動覚)フィードバック」技術を研究中だ。

 これが実装されれば、ユーザーからロボに動きや力を伝えるだけでなく、ユーザーがロボに加わった衝撃や抵抗まで体感でき、まさにその場に”身体がテレポート”したような究極の没入体験が完成する。

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 そうなれば、教育や医療リハビリ、VRエンタメなど、さらに多彩な応用が期待される。

 単なる「動きのコピー」を超え、触覚や力のニュアンスまで“丸ごと共有”できるアバターロボットが普及すれば、従来のリモートワークのさらに上ゆくバーチャル経済活動が生まれそう。

 人間に代わってロボットが世界をめぐる体験型ツアー、過疎地域に暮らす高齢者住宅の掃除・料理も行う家事・介護サポートや、リアルな診察もできる医療サービスなど。

 さらには職人技やスポーツのコーチなど、プロがロボットを介して熟練の動きを伝授する講習会や、高性能ヒューマノイドロボットのレンタルサービスなども活発化しそう。

 アバターロボットを熱望する自分としては、一つだけ気になってしまうのがさらに加速しそうな運動不足だが、いっそのことロボットにジムに通ってもらおうか。

References: Video: Japan’s new tech turns your body into a remote control for humanoid robots / Prtimes

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この記事へのコメント 30件

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  1. 自分の背中トントンとか暑くて嫌な草むしりが出来ねえぞ

    • -1
  2. FSSのモーターヘッドの操縦はこれに近いのかな。
    ヘッドライナーを包むようなシートとして描かれていたような。

    • +8
    1. シートの裏に、藁人形が刺さってたりするのかしら・・・

      • +1
      1. シュペルターかな?
        誰が誰に向かって、と謎の一コマでした。

        • 評価
  3. アバターじゃなくてサロゲートだよな完全に

    • +7
  4. 昔の人のジョーク
    飛馬(星飛馬)のろいド
    あっみんな巨人の星とか知らないかな

    • -5
  5. 私、車椅子使用者だからこの技術はやくやすくなってほしいな

    • +17
    1.  この記事の技術は期待ですね。 普通の人サイズでできると普通に便利そうですが、普通の人体サイズたとえば 170cm 程度に対して、 17cm や 17m のモノでも同じようにできると世界も変わりそう。 小さいほうはたとえば災害時のがれきの下にもぐって人を発見するとか、大きいほうは一般重機(クレーンやユンボ)と肩を並べて働くとかそういったことも、車いす利用者もいわゆる健常者も使えるようになったりと輝く未来がありそう。 別にヒトガタに限らず同じインタフェイスで蛇型、クモ型、魚型、鳥型でも行けると極限作業も代行できるんじゃ?みたいな妄想が爆発します。
       不謹慎なことを考えると入力の方のデバイスが小型化かあるいは身体に貼りつけるなどできるようになったら、自分一人でお姫様抱っこできるのではないかとか、自分を代行して登山(背負子に自分を載せる)なんかもできたりしないかななどと本当に期待です

      • +8
  6. ガンダムに登場するMSのパイロットが二つのレバーと
    フットペダルだけで人型のMSをどうやって操作してるのか
    長年の謎だったがこういう仕組みだったのか!

    • +4
    1. ペダルとハンドルだけで自動車運転で来ている事にも驚いていそう

      • -3
  7. ほっほっほ、ザーボンさん・ドドリアさん遊んであげなさい

    • 評価
  8. 「攻殻機動隊」のデコットみたいなモンだね。
    もっと安価になって、普及してくれればいいなぁ。

    • +2
  9. 自宅にこの操縦カプセルが一つあれば、あとは各地のレンタルロボットボディに乗り移ってバーチャル旅行なんかも出来るわけなんだ
    逆に出先でロボットと会ったら、ロボット越しの遠隔交流になったりなんかしちゃうのか
    うわあ夢が広がっちゃう!

    • +1
    1. それをネタにした映画があって上のほうのコメントにも挙がっている「サロゲート」って名前でした。 チャンスがあれば鑑賞なさるとこんなことができるのかとか、こんな事件も起こりそうとか楽しめますよん

      • +5
      1. うひょう情報ありがたい!見たい映画リストに追加しておきますサロゲート

        • 評価
  10. フルメタのセミマスタースレイブが近い?

    • 評価
  11. このカプセル内で眠ったら、夢の中での動きが再現されるってことだよね?
    実験してみて欲しい

    • 評価
    1. 睡眠時にはセーフティ掛かって動かないようにするんじゃないですかね。
      起きている時と寝ている時では脳波も異なりますし、何より動き方なども覚醒している状態の時とは異なるでしょう。

      • 評価
  12. モビルスーツとかゴティックメードみたいなタイプの実現がジャンボーグAより先なのか?どうなんだ?

    • +1
  13. ロボット動かしながらコリもほぐれるんだな

    • 評価
  14. 記事内でも書かれているけれど、特定の作業に熟達した人の動きをロボットに連動させられるなら頭ははっきりしている(少なくとも仕事をこなす程度には)が高齢化の影響で体力的にもきつい作業をこなせなくなった人も労働力としてカウント出来るので非常にありがたいテクノロジーだと思う。
    特に農作業でどうしても人力が必要とされるような例えば果樹栽培なんかにはこのロボットは役に立ちそうです。一定の姿勢を保ったまま立ち仕事を要求されるブドウ栽培とかイチゴ栽培なんかにはこの技術は役立ちそう。

    • 評価

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